Everyday
ちゃんと切り替えできるタイプ
2023/04/11 21:27───ダークナイトマンション・二階───
コンコン
ルルカ:アビス、ちょっといいかしら。
………………。
ルルカ:(珍しく返事がないわね……今日は部屋にいると言っていたはずなのだけれど……)アビス、入るわよ?
(ドアノブに手を伸ばして回し)
アビス:……………ん?あぁ、ルルカ。どうかしたか?
(扉の開いた音に反応し、座っていた椅子から立ち上がり振り返るも、目から大量の涙を溢していて)
ルルカ:!?ち、ちょっと……どうしたの?泣いてるじゃない……。
アビス:あぁ、これか……すまない。大したことではないんだ……。
ルルカ:大したことでしょう……、どうかしたの?
アビス:いや………この間、すーぽんぽこ殿に教えてもらったアニメとやらを観ていたら、凄く感動して思わず……。
ルルカ:なんだ、そういうこと………もう、心臓に悪いから止めて頂戴………。
(机の上のティッシュの箱をアビスの方に移動させて)
アビス:ありがとう、ルルカは優しいな。ザギにももう少し優しくしてあげたらどうだろう。
(箱からから何枚かティッシュを抜きつつ涙を拭い)
ルルカ:ザギに優しさなんて不要よ。
アビス:はは、………そうだ。用事があったのだろう?
ルルカ:忘れる所だったわ………ほら、これ。
(一つの茶封筒を差し出しつつ)
アビス:ん?
ルルカ:『魔女』さんから。
アビス:マダムから?何か………。
(封筒を手に取り封を切れば中身を見て)
ルルカ:仕事の帰りに偶々会って………貴方に渡しておいてと言われたから。
アビス:………あぁ、そうだ。そういえば、頼んでいたんだった。
(中身は懐中時計のようで、蓋を開けて確認し)
ルルカ:壊れてたの?だったら、魔女じゃなくて、時計屋でも良かったんじゃ……。
アビス:いや、これは特殊な時計だからな………ゼンマイの狂いを正すだけでは直らないんだ。
ルルカ:そうなの。
アビス:昨日預けたと言うのに仕事が早い。今度、お礼に行かなければ……。
(蓋を閉じればポケットにしまって)
ルルカ:それがいいわね………今日は『仕事』は?
アビス:ここ暫く、担当区域は落ち着いてるみたいでな………楽させてもらっているよ。
ルルカ:そう………貴方は昼間も働いてるんだから、アニメも程々にして早く寝なさいね。
アビス:ありがとう、まぁ寝なくても平気ではあるんだが…
ルルカ:……………アビス。
アビス:ん?
ルルカ:どうやら、今日は本当に寝れないみたいね。
(アビスの胸元を指差し。差した指の先にあるのはループタイの石で、それはいつもの青い色から黄色へと変わっていて)
アビス:…………そうみたいだ。
(椅子から立ち上がれば一本にまとめていた髪留めを外し。コート掛けの上着を手に取り袖を通しつつ)
ルルカ:大丈夫なの?
アビス:何がだ?
ルルカ:貴方さっきまで泣いてたじゃないの………気持ちの切り替えとか、途中で思い出して泣いたりしないの?
アビス:はは、大丈夫さ。俺は、昼も夜も『仕事』はキチンとする。
(フードを被りながら真っ直ぐルルカを見据え。その瞳は金色へと変化しており、いつの間にか腰あたりから黒がかった紫色の翼が生えていて)
ルルカ:ならいいけれど。
アビス:じゃあ、行ってくる。明け方までには戻るから。
(バルコニーの大窓を開け放し、手摺りに乗ればそのまま飛んでいき)
ルルカ:えぇ、……気を付けて。
コンコン
ルルカ:アビス、ちょっといいかしら。
………………。
ルルカ:(珍しく返事がないわね……今日は部屋にいると言っていたはずなのだけれど……)アビス、入るわよ?
(ドアノブに手を伸ばして回し)
アビス:……………ん?あぁ、ルルカ。どうかしたか?
(扉の開いた音に反応し、座っていた椅子から立ち上がり振り返るも、目から大量の涙を溢していて)
ルルカ:!?ち、ちょっと……どうしたの?泣いてるじゃない……。
アビス:あぁ、これか……すまない。大したことではないんだ……。
ルルカ:大したことでしょう……、どうかしたの?
アビス:いや………この間、すーぽんぽこ殿に教えてもらったアニメとやらを観ていたら、凄く感動して思わず……。
ルルカ:なんだ、そういうこと………もう、心臓に悪いから止めて頂戴………。
(机の上のティッシュの箱をアビスの方に移動させて)
アビス:ありがとう、ルルカは優しいな。ザギにももう少し優しくしてあげたらどうだろう。
(箱からから何枚かティッシュを抜きつつ涙を拭い)
ルルカ:ザギに優しさなんて不要よ。
アビス:はは、………そうだ。用事があったのだろう?
ルルカ:忘れる所だったわ………ほら、これ。
(一つの茶封筒を差し出しつつ)
アビス:ん?
ルルカ:『魔女』さんから。
アビス:マダムから?何か………。
(封筒を手に取り封を切れば中身を見て)
ルルカ:仕事の帰りに偶々会って………貴方に渡しておいてと言われたから。
アビス:………あぁ、そうだ。そういえば、頼んでいたんだった。
(中身は懐中時計のようで、蓋を開けて確認し)
ルルカ:壊れてたの?だったら、魔女じゃなくて、時計屋でも良かったんじゃ……。
アビス:いや、これは特殊な時計だからな………ゼンマイの狂いを正すだけでは直らないんだ。
ルルカ:そうなの。
アビス:昨日預けたと言うのに仕事が早い。今度、お礼に行かなければ……。
(蓋を閉じればポケットにしまって)
ルルカ:それがいいわね………今日は『仕事』は?
アビス:ここ暫く、担当区域は落ち着いてるみたいでな………楽させてもらっているよ。
ルルカ:そう………貴方は昼間も働いてるんだから、アニメも程々にして早く寝なさいね。
アビス:ありがとう、まぁ寝なくても平気ではあるんだが…
ルルカ:……………アビス。
アビス:ん?
ルルカ:どうやら、今日は本当に寝れないみたいね。
(アビスの胸元を指差し。差した指の先にあるのはループタイの石で、それはいつもの青い色から黄色へと変わっていて)
アビス:…………そうみたいだ。
(椅子から立ち上がれば一本にまとめていた髪留めを外し。コート掛けの上着を手に取り袖を通しつつ)
ルルカ:大丈夫なの?
アビス:何がだ?
ルルカ:貴方さっきまで泣いてたじゃないの………気持ちの切り替えとか、途中で思い出して泣いたりしないの?
アビス:はは、大丈夫さ。俺は、昼も夜も『仕事』はキチンとする。
(フードを被りながら真っ直ぐルルカを見据え。その瞳は金色へと変化しており、いつの間にか腰あたりから黒がかった紫色の翼が生えていて)
ルルカ:ならいいけれど。
アビス:じゃあ、行ってくる。明け方までには戻るから。
(バルコニーの大窓を開け放し、手摺りに乗ればそのまま飛んでいき)
ルルカ:えぇ、……気を付けて。