日常
託したもの
2023/12/15 21:56白藤:っ……!!黒喰!?駄目よ……今すぐやめて!!
(黒喰の襟巻き部分を引っ張りながら)
黒喰:………何故止めるのかな、白藤……。私は……。
(襟巻きを引っ張られて一度止まり)
白藤:とにかく駄目です……!見えないけど、今の貴方は………きっとひどい顔をしています……!
黒喰:………………。
白藤:………この様子なら、暫く追って来れないはずです………その隙に、早く狭間に……!
黒喰:………君がそう言うなら………従おう。
***
黒喰:ここが、狭間……?
(言われた通りに進むと、そこは大きな崖になっていて底は暗く見る事は出来ず)
白藤:…………黒喰………一度……地面に降ろしてもらって………良いですか……?
黒喰:………?どうして……。
白藤:一度……水を飲みたくて……この近くに、川があるんです………汲んできてはいただけないでしょうか……?
黒喰:…………分かった。直ぐに戻るから、待っていてくれ。
(そっと地面に寝かせれば、川辺に走っていき)
白藤:……………………。
黒喰:白藤、戻ったよ。
(近くの木葉を器にして水を汲み、白藤の元に駆け寄り)
白藤:ありがとう………起こしてもらって良いですか………?
黒喰:ああ…………飲めるかい?
(開いている方の手で白藤の背中を起こし、口元に汲んできた水を近付けて)
白藤:……………、っ!!けほっ……!
(飲ませてもらうも、途中で咳き込んで)
黒喰:………白藤!大丈……っ!!?
(白藤の背中を擦りながら様子を見ようと顔を近付け。その瞬間、襟巻きを引っ張られて口を塞がれ)
白藤:………………っ…。
黒喰:…………、げほっ!!
(彼女が口に含んでいた水をそのまま移され。その際に小さな薬のようなものも飲み込み、咳き込んで)
白藤:…………ごめん……なさい、黒喰……。私は………貴方と一緒には………行けません……。
黒喰:……白藤……、なんで……っつ!!?うあ"っ!!!?
(突然頭が割れるような痛みが黒喰を襲い、こめかみ辺りを押さえながらその場にうずくまり)
白藤:…………薬を……盛りました……。記憶をなくす、薬を……。
黒喰:な……っ!?
白藤:貴方と想いが通じ合った時に………先視で、視てしまったんです………貴方が殺される、未来を………。私と一緒にいては、貴方は幸せになれません………。
黒喰:そんなこと………っ!
白藤:……私は短い間でしたけど、黒喰………貴方と過ごせて………本当に幸せでした………。もう、一緒に居ることはかなわない……けれど……。
(うずくまる黒喰の背を撫でつつ。その背に滲む程の涙を溢して)
黒喰:…………、そんなこと言わないでくれ……!私は……ぐっ……!!
(起き上がろうとするも頭痛は激しさを増し、それはかなわず)
白藤:…………貴方の毒の力は、………善にも悪にも染まる……それだけは、………どうか、忘れないで下さい………。
黒喰:…………?それは………どう、いう……。
白藤:…………氷刃 ……。
黒喰:!!?
(白藤が呟いた瞬間、氷柱状の氷が黒喰の周辺に突き刺さり、地面が盛り上がった反動で崖の方に飛ばされ)
白藤:…………黒喰、………『雪白』の事………お願いよ………。
(崖下に落ちていく黒喰を見ながら小さく呟いて)
黒喰:白藤ーーーーーっ!!!!!
(黒喰の襟巻き部分を引っ張りながら)
黒喰:………何故止めるのかな、白藤……。私は……。
(襟巻きを引っ張られて一度止まり)
白藤:とにかく駄目です……!見えないけど、今の貴方は………きっとひどい顔をしています……!
黒喰:………………。
白藤:………この様子なら、暫く追って来れないはずです………その隙に、早く狭間に……!
黒喰:………君がそう言うなら………従おう。
***
黒喰:ここが、狭間……?
(言われた通りに進むと、そこは大きな崖になっていて底は暗く見る事は出来ず)
白藤:…………黒喰………一度……地面に降ろしてもらって………良いですか……?
黒喰:………?どうして……。
白藤:一度……水を飲みたくて……この近くに、川があるんです………汲んできてはいただけないでしょうか……?
黒喰:…………分かった。直ぐに戻るから、待っていてくれ。
(そっと地面に寝かせれば、川辺に走っていき)
白藤:……………………。
黒喰:白藤、戻ったよ。
(近くの木葉を器にして水を汲み、白藤の元に駆け寄り)
白藤:ありがとう………起こしてもらって良いですか………?
黒喰:ああ…………飲めるかい?
(開いている方の手で白藤の背中を起こし、口元に汲んできた水を近付けて)
白藤:……………、っ!!けほっ……!
(飲ませてもらうも、途中で咳き込んで)
黒喰:………白藤!大丈……っ!!?
(白藤の背中を擦りながら様子を見ようと顔を近付け。その瞬間、襟巻きを引っ張られて口を塞がれ)
白藤:………………っ…。
黒喰:…………、げほっ!!
(彼女が口に含んでいた水をそのまま移され。その際に小さな薬のようなものも飲み込み、咳き込んで)
白藤:…………ごめん……なさい、黒喰……。私は………貴方と一緒には………行けません……。
黒喰:……白藤……、なんで……っつ!!?うあ"っ!!!?
(突然頭が割れるような痛みが黒喰を襲い、こめかみ辺りを押さえながらその場にうずくまり)
白藤:…………薬を……盛りました……。記憶をなくす、薬を……。
黒喰:な……っ!?
白藤:貴方と想いが通じ合った時に………先視で、視てしまったんです………貴方が殺される、未来を………。私と一緒にいては、貴方は幸せになれません………。
黒喰:そんなこと………っ!
白藤:……私は短い間でしたけど、黒喰………貴方と過ごせて………本当に幸せでした………。もう、一緒に居ることはかなわない……けれど……。
(うずくまる黒喰の背を撫でつつ。その背に滲む程の涙を溢して)
黒喰:…………、そんなこと言わないでくれ……!私は……ぐっ……!!
(起き上がろうとするも頭痛は激しさを増し、それはかなわず)
白藤:…………貴方の毒の力は、………善にも悪にも染まる……それだけは、………どうか、忘れないで下さい………。
黒喰:…………?それは………どう、いう……。
白藤:…………
黒喰:!!?
(白藤が呟いた瞬間、氷柱状の氷が黒喰の周辺に突き刺さり、地面が盛り上がった反動で崖の方に飛ばされ)
白藤:…………黒喰、………『雪白』の事………お願いよ………。
(崖下に落ちていく黒喰を見ながら小さく呟いて)
黒喰:白藤ーーーーーっ!!!!!