独りぼっちと寂しん坊
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2021/10/26にご意見箱にコメントを下さったまと様へ
2021
10
27
07:58
お久しぶりです!またまと様から感想をお送り頂けてとても嬉しいです!
STORM BRINGERお読み頂き有難う御座います。あのお噺を執筆するにあたり、原作のSTORM BRINGERを読み切った際に溢れ出したあれやこれやを殆ど原液の儘書き殴った様な所がある上、夢小説と云うカテゴリーでありながらときめき要素が殆どないあの様な形に出来上がってしまった為、正直読者の皆さんには大変申し訳ないと思っておりました。ですがそれと同時に、STORM BRINGERと云うあの作品世界の中で足掻きのたうち回るキャラクター達に、云ってやりたかった事、してやりたかった事は詰め込めたと自負しております。
元々hello solitary handと云うお噺は、『太宰治を救う為の物語』と云うテーマで此処迄綴って参りましたが、今回のSTORM BRINGERに限っては『中原中也を救う為の物語』として書き切りました。無論、彼にはポートマフィアの仲間達を始めとした沢山の味方がおり、何より彼自身が苦境から自力で立ち上がる揺るぎない強さを持っています。それでも、STORM BRINGERで中也の身に降りかかって来たものが余りに過酷過ぎて、『もう君が強くて優しい良い子なのは判ったからちょっと諸々ケアさせろ。頼むから』と云う衝動が本作の根幹にあります。また“己が人間か否か”で苦悩する中也やヴェルレエヌに、人間と云う枠の外からモノを云ってやれる存在が欲しいと思い誕生したのが、本作の主人公ノアです。名前変換前提のコンテンツで、名前固定性別ナシ一人称僕のロボっ子を噺の主軸に持っていくのは自分でもどうかと思いましたが、あの時代の中也や太宰やヴェルレエヌと先入観や遠慮なく遣り合うには何時もの主人公では難しく。抑々あの時代に菫ちゃんをそのまま送り込んだら、盛大なタイムパラドックスが起きるので断念ました。
また最後のノアの改名の下りは、彼女の異能力である“独楽園”の作者・薄田泣菫先生が、尊敬するキーツと云う詩人の墓についてオスカー・ワイルドが詠んだ詩の「露に濡れてすすり泣く優しの菫が…」と云う一節から自らの雅号を“泣菫”と名乗った。と云う逸話のオマージュでもあり、実はまと様の様にhello solitary handの主人公そのものを“菫ちゃん”と呼んで推して下さる読者の方々の存在があったからこそ描こうと思えたシーンでした。この場を借りて改めて、感謝の意をお伝え致します。
また、短編の方も楽しんで頂けている様でほっとしました。オークションの話は作者も大分あれこれ作り込んで書いたので、お気に召して嬉しいです。もし仮に主人公の菫ちゃんがオークションに出品されて居たら、恐らく落札迄は極穏便に進み、受取り後に熾烈な攻防戦が展開される気がします。太宰、中也、魔人さんは勿論の事、追加で乱歩さんを筆頭に探偵社メンバーも参戦する様が目に浮かびます。因みに既にお察しの通り彼女は色々と守備範囲の広いオタクで、よっぽどニッチな特殊ジャンルでない限り何でもいける雑食系です。よって特に拘りは無いと思いますが、多分キャラ同士が楽しそうにやってるモノは大体好きだと思います(笑)
今回のお返事も大変長くなってしまってすみません。久し振りに常連の方から感想を賜り、恥ずかしながら大変嬉しくなってしまいました。また、追伸でお気遣い頂き有難う御座います。その内更新履歴にてお知らせするつもりですが、来年以降私生活の関係で更新が大分不定期になると予想されます。まと様を始め、何時も当サイトにおいで下さる皆様に大変申し訳なく思いますが、今後も当サイトに足をお運び頂き、叶うならまた感想などお送り頂ければ幸いです。
改めまして、この度本当に有難う御座いました。どうぞまと様もお身体を大切に、ご自愛下さいませ。
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2021/10/26にご意見箱にコメントを下さったまと様へ2021102707:58
STORM BRINGERお読み頂き有難う御座います。あのお噺を執筆するにあたり、原作のSTORM BRINGERを読み切った際に溢れ出したあれやこれやを殆ど原液の儘書き殴った様な所がある上、夢小説と云うカテゴリーでありながらときめき要素が殆どないあの様な形に出来上がってしまった為、正直読者の皆さんには大変申し訳ないと思っておりました。ですがそれと同時に、STORM BRINGERと云うあの作品世界の中で足掻きのたうち回るキャラクター達に、云ってやりたかった事、してやりたかった事は詰め込めたと自負しております。
元々hello solitary handと云うお噺は、『太宰治を救う為の物語』と云うテーマで此処迄綴って参りましたが、今回のSTORM BRINGERに限っては『中原中也を救う為の物語』として書き切りました。無論、彼にはポートマフィアの仲間達を始めとした沢山の味方がおり、何より彼自身が苦境から自力で立ち上がる揺るぎない強さを持っています。それでも、STORM BRINGERで中也の身に降りかかって来たものが余りに過酷過ぎて、『もう君が強くて優しい良い子なのは判ったからちょっと諸々ケアさせろ。頼むから』と云う衝動が本作の根幹にあります。また“己が人間か否か”で苦悩する中也やヴェルレエヌに、人間と云う枠の外からモノを云ってやれる存在が欲しいと思い誕生したのが、本作の主人公ノアです。名前変換前提のコンテンツで、名前固定性別ナシ一人称僕のロボっ子を噺の主軸に持っていくのは自分でもどうかと思いましたが、あの時代の中也や太宰やヴェルレエヌと先入観や遠慮なく遣り合うには何時もの主人公では難しく。抑々あの時代に菫ちゃんをそのまま送り込んだら、盛大なタイムパラドックスが起きるので断念ました。
また最後のノアの改名の下りは、彼女の異能力である“独楽園”の作者・薄田泣菫先生が、尊敬するキーツと云う詩人の墓についてオスカー・ワイルドが詠んだ詩の「露に濡れてすすり泣く優しの菫が…」と云う一節から自らの雅号を“泣菫”と名乗った。と云う逸話のオマージュでもあり、実はまと様の様にhello solitary handの主人公そのものを“菫ちゃん”と呼んで推して下さる読者の方々の存在があったからこそ描こうと思えたシーンでした。この場を借りて改めて、感謝の意をお伝え致します。
また、短編の方も楽しんで頂けている様でほっとしました。オークションの話は作者も大分あれこれ作り込んで書いたので、お気に召して嬉しいです。もし仮に主人公の菫ちゃんがオークションに出品されて居たら、恐らく落札迄は極穏便に進み、受取り後に熾烈な攻防戦が展開される気がします。太宰、中也、魔人さんは勿論の事、追加で乱歩さんを筆頭に探偵社メンバーも参戦する様が目に浮かびます。因みに既にお察しの通り彼女は色々と守備範囲の広いオタクで、よっぽどニッチな特殊ジャンルでない限り何でもいける雑食系です。よって特に拘りは無いと思いますが、多分キャラ同士が楽しそうにやってるモノは大体好きだと思います(笑)
今回のお返事も大変長くなってしまってすみません。久し振りに常連の方から感想を賜り、恥ずかしながら大変嬉しくなってしまいました。また、追伸でお気遣い頂き有難う御座います。その内更新履歴にてお知らせするつもりですが、来年以降私生活の関係で更新が大分不定期になると予想されます。まと様を始め、何時も当サイトにおいで下さる皆様に大変申し訳なく思いますが、今後も当サイトに足をお運び頂き、叶うならまた感想などお送り頂ければ幸いです。
改めまして、この度本当に有難う御座いました。どうぞまと様もお身体を大切に、ご自愛下さいませ。