この度はhello solitary handをお読み頂き、誠に有難う御座います。

あんなに長い話数を読破頂き、また沢山の感想まで頂けてとても嬉しです。本作が原作への熱量をぶつけるに値する作品として読者の方に評価頂けた事はとても誇らしく、また同じ文豪ストレイドッグスと云う作品を愛する者としてとても嬉しいです。

そしてまた改めて、中原中也と云う男の影響力を噛み締めるばかりです。いえ、本当に、今迄も読者の方がたから頂いたコメントへの返信や番外編のメタ討論会でも言及してきましたが、本当に作者自身も「無理…。中也がいい男過ぎて流れを全部持ってかれる無理。どうやったら太宰に落ちるのこれ」といくつも眠れぬ夜を過ごしたものです。なんなら「おい太宰お前もうちょっと誠実に向き合えよ。落ちだろ頑張れよ。天邪鬼拗らせてる場合じゃないぞマジで」と理不尽極まりない不満を太宰に抱いたレベルです。だからこそ、黒の時代編で夢主と中也がお別れするシーンはあの形に落ち着きました。

また、中也落ちifもお気に召された様で何よりです。あれは以前三社鼎立編を完結させた際に行ったリクエストアンケートから生まれた作品なのですが、私としても中也落ちifは書きたい思っていたので、機会を下さった読者の方に万感の感謝を捧げたものです。燦然と輝く星になる程喜んで頂けたのなら、こちらも物書き冥利に尽きます。今後7月半ば頃にサイト一周年を迎えるので、またリクエストアンケートを開催しようかと思っていたのですが、中也落ちの作品をご希望という事でしたらその際に中也落ちifの後日談なども書いてみようかなと思います。

それと本作の太宰の色気は、きっと作者自身が太宰を「ホントこの兄さんエロいわぁ…」と思いながら見ている事に原因が(ry

作者は本作に「太宰治を救う為の物語」と云うテーマを掲げており、その為には一度太宰の本心をしっかりと形作った上でその本心を引き摺り出す所から始めなければならず、あれだけ長い下準備が必要となってしまいました。本当にすまんな太宰と思います。太宰の告白台詞に関しては何度も消しては書いてを繰り返し、時には過去の話や原作マンガ、小説、アニメを見返しながら漸く出来上がったもので、恐らく頭が煮詰まる程太宰の思考を考え尽くしていたあの時にしか書けなかった台詞だと思います。本編がああ云った状態なので、太宰や夢主にはまた苦難が訪れるとは思いますが、原作に進展がある迄はゆるゆると番外編で日常を謳歌させてあげたいと思っています。でも個人的には太宰そろそろ出所してマジで、とも思います。

そして魔人さんの事ですが、気持ち悪いけど格好いいと感じて頂けたなら此方は大成功と云う気持ちです。彼の本領発揮は本編の共喰い編以降にとっておきたいので中々番外編でも出すのが難しいのですが、作者的には魔人さんも大好きなので隙あらば捩じ込みたいと思っています。流石に今の関係性では夢主と一緒にお散歩とか人質とって脅迫でもしない限り無理そうですが、前に番外編で掲載した作家パロディの様にパロディ世界ならワンチャンいけるか、と可能性を探っていきたいと思います。

却説、此方も大分お返事が長くなってしまいましたが、改めてこの度は感想をお送り下さり有難う御座いました。矢張り読者の方からお言葉を頂けると、書き手としてもモチベーションに繋がりますので、また何かありましたらお気軽にコメントをお送り頂けると幸いです。ではまたのお越しを楽しみにお待ちしております。