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2021/04/07にコメントを下さったまと様へ2021040716:25

この度はhello solitary hand 「HSH徹底生討論大会」及び「20〼×20〼の恋文」をお読み頂き、誠に有難う御座います。

作者自身のメタギャグ好きも有り、徹底生討論はずっとやりたかったネタのひとつでした。キャラクターや話のネタがある程度出揃い、漸く書き上げる事が出来て大変満足しております。特に中也のスパダリネタ、ドス君の限界ストーカーネタ、そして太宰の短機関銃携えた入場は絶対入れようと硬く心に誓っておりました。また、文マヨネタに食いついて頂き嬉しいです。物欲センサーというやつなのか、本当に欲しいSSRに限って来ませんよね…。特に文マヨは他のソシャゲに比べてガチャのシステムが大変優しく出来ているにも関わらず来ないと凹みますよね、判ります。私も僵尸太宰と冬服ドス君は諦めません。そして梅雨の着物中也も出るまで回し続けるとここに誓います。出るまで回せば100%。

また、個人的に明治から戦後にかけての日本の空気と云いますか、蝶になる前の蛹の中身の様なあの独特の空気感が好きで、リアル太宰治の時代を背景に話を書いてみたいと思い生まれた作品が今回の作家パロディになります。なので登場する敦君や太宰、主人公の格好もその辺の時代感で想像して頂けると嬉しいです。それと、会話に出てくる太宰治の著作は実は実際に執筆された時系列に倣っていて、その辺りから逆算すると敦君が手がけたのが何の作品なのか、最後に太宰が執筆を約束したのが何の作品なのかがふんわりと判ってくる様になっています。

そして本作の太宰や主人公が割りかし平和だったのは、ひとつは、このパロディ世界自体が平和だった為、もうひとつは、本作の前段階で既に二人は互いの想いを確認し合っており、それを揺るぎないものとして確信していたからです。主人公の愛情表現がストレートだったのも、素直になれない恥じらい期間をとうの昔に通過した後だったからで、中身は本編とあまり変わりなかったりします。逆に連載本編の太宰があれだけ拗らせたのは、誘拐事件、自爆事件、ミミック殲滅事件で、三度主人公を失い掛けた事や、中也の存在、主人公より早く死にたいと云う自分の願望が、長い時間の中で蓄積され凝り固まった結果です。それらが無ければ流石に太宰でも、あそこ迄悪化はしなかったと思います。

また、この作家パロを書いたもうひとつの理由が、織田作が小説家として生きる世界で、太宰が幸せになる結末が欲しかったからです。正直、もし需要がある様なら、本作の前日譚等も書いてみたいと思っております。

STORM BRINGER読破後は、私も暫く余韻で動けなくなりました。原作の余韻をどうぞ大切にして下さい。 HSH版は心が落ち着いてからで全く構いません。そして今回STORM BRINGERを執筆するにあたり、今までに無いやり方で物語を展開させていきました。正直作者も、これを夢小説として公開するべきか否か大変迷いましたが、しかし話そのものは満足のいく出来になっています。きっとご閲覧の際は、最後まで首を捻る事も多いとは思いますが、どうか最後の最後までお読み頂ければ幸いです。

最後になりますが、何時も沢山のお言葉を送ってくださって有難う御座います。自分の書いたものを読んで下さった方が、何かを感じてくださっていると云うただそれだけで書き手はとても幸せです。私生活がお忙しい中、再び感想を送ってくださって有難う御座います。どうぞまと様もお体にお気を付けてお過ごし下さい。大変長くなりましたが、またのご感想、そしてまたのお越しを心よりお待ちしております。