独りぼっちと寂しん坊
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2021/01/21にコメントを下さった方へ
2021
01
21
08:01
この度はhello solitary hand番外編「武装探偵社調査ファイル:3YU事件」をご拝読頂き誠に有難う御座います。
先ずは、本作をお気に召して頂けた事に心から安堵すると同時に嬉しく思います。カラオケネタとして頂いていたものが気付けばデートネタになっていたので、自分でもちょっと盛り込み過ぎたかなと心配しつつも、ずっと描きたかったネタを纏める機会を頂けて、作者的には大変楽しく書かせて頂きました。
正直に申し上げますと、初登場時は春野さんのキャラが此処まで一人歩きするとは思っていませんでした笑。しかし探偵社内で主人公が一番最初に許容した事もあり、「あ、此処絶対春野さん関わってくるな」と思うシーンが増え、それらを経て現在の春野さん像が完成しました。ナオミちゃんも同様で、それは仰る通り二人の圧倒的光属性故かも知れません。主人公的にもこの二人は良い意味で“一般的女性”の見本の様な所があるので、自然と相談事を持ち掛けやすい相手になっています。そして国木田君の苦労話に就いては、実は追々番外編で描いていきたいと思っていて、今回チラリと零したのは氷山の一角にも満たなかったりします。拗らせ両片想い共に振り回される国木田君のお話を乞うご期待下さい。余談ですが太宰のデートコーデは、文ストの大博覧会で敦君や鏡花ちゃんと共に描き下ろされたイラストを参考にしています。
そして歌詞の一部だけで曲名に思い至って頂き本当に嬉しいです。「LAST DANCE」は初めて耳にした時「あ、太宰の時の歌い方じゃん」と直感的に感じたのを覚えていて、選曲には悩みましたが最終的にこれになりました。他の小ネタも拾って下さって有り難う御座います。そして実は「3年目の浮気」は内容が内容なので入れるべきか否か大分悩みましたが、天啓の如く舞い降りたその発想が余りにも嵌り過ぎていて頭から離れず結局書く事にしました。本音を云うと書いている間や内容を読み直している時、一人でずっと噴き出していました。そしてED曲と本編のカラクリに気付いて下さって有り難う御座います。実は「人生万事塞翁が虎」以降、最終話のラストはアニメ版と同じ様にED曲のイントロを含めて台詞が嵌り歌が流れ出すイメージで構成されています。なので「三社鼎立」のラストでも「風が吹く街」が嵌る様に構成しています。これは私が個人的に抱いて構築したイメージでしたので、気付いて下さって本当に嬉しいです。また、このお話を書くに辺り私の方でも一度中也とのカラオケ回を読み直し、「あ〜こんな時期あったなぁ」と染み染み思えた事も今回のゴンネタや資料室のデジャヴに繋がった要因だと思います。抑々当物語における初キスシーンがアレなので、本当にあの関係からよく此処まで来たなと感慨深く思いました。
そして、タイトルに就いても考察して下さって有り難う御座います。「黒の時代」では連載タイトルの形式に揃えて全て英語表記にしていたのですが、それ以降のお話はどう考えても英語の雰囲気じゃないなと思い、そこから少しタイトルで遊び始める様になりました。「入社試験」はどちらかと云うと国木田君の物語に思えたので、仰る通り国木田独歩の作品名からタイトルをお借りしました。思いの外風呂敷が広がってしまい増えた話数分某青空の図書館を覗いた記憶があります。それ以降はタイトルがしっくり来ない時等は、諺や御伽噺を色々調べてつけました。逆にこれだと云うタイトルが出来た時は私もスッキリします。個人的には「黒布一枚下は地獄」、「及ばぬ恋する馬鹿になろう」、「死に損なったマッチ売り」、「ヘンゼルとグレーテルの日記帳」が気に入っています。特に最後のものは江戸川乱歩の「日記帳」と云うお話が好きで、本編の回想事件もそのオマージュです。
折角なのでネタバラシをすると、「鴨く蝉よ鳴かぬ蛍に身をこがせ」は「大好きだぞ」と平等で普遍的な愛を囀り続けてきた主人公へ、何も云わず腹の底で思いを凝らせた太宰からの半分皮肉も込めた呪いの様な祈りです。そして「私が愛した夏の庭、私が恋した冬の庭」はグリム童話の「夏の庭と冬の庭」が元で、これは「美女と野獣」と云った方が判り易いでしょう。その元ネタから考察して頂けると、夏の庭と冬の庭が何か見えてくるかも知れません。そして本作のタイトルはお判り頂けた通りそのまんまです笑。
却説、またこちらも返信が長くなってしまいましたがどうかご容赦下さい。そして改めて、リクエストをお送り下さって有り難う御座います。お陰様で楽しく書く事が出来ました。今後とも、当サイトの更新をお待ち頂ければ幸いです。
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2021/01/21にコメントを下さった方へ2021012108:01
先ずは、本作をお気に召して頂けた事に心から安堵すると同時に嬉しく思います。カラオケネタとして頂いていたものが気付けばデートネタになっていたので、自分でもちょっと盛り込み過ぎたかなと心配しつつも、ずっと描きたかったネタを纏める機会を頂けて、作者的には大変楽しく書かせて頂きました。
正直に申し上げますと、初登場時は春野さんのキャラが此処まで一人歩きするとは思っていませんでした笑。しかし探偵社内で主人公が一番最初に許容した事もあり、「あ、此処絶対春野さん関わってくるな」と思うシーンが増え、それらを経て現在の春野さん像が完成しました。ナオミちゃんも同様で、それは仰る通り二人の圧倒的光属性故かも知れません。主人公的にもこの二人は良い意味で“一般的女性”の見本の様な所があるので、自然と相談事を持ち掛けやすい相手になっています。そして国木田君の苦労話に就いては、実は追々番外編で描いていきたいと思っていて、今回チラリと零したのは氷山の一角にも満たなかったりします。拗らせ両片想い共に振り回される国木田君のお話を乞うご期待下さい。余談ですが太宰のデートコーデは、文ストの大博覧会で敦君や鏡花ちゃんと共に描き下ろされたイラストを参考にしています。
そして歌詞の一部だけで曲名に思い至って頂き本当に嬉しいです。「LAST DANCE」は初めて耳にした時「あ、太宰の時の歌い方じゃん」と直感的に感じたのを覚えていて、選曲には悩みましたが最終的にこれになりました。他の小ネタも拾って下さって有り難う御座います。そして実は「3年目の浮気」は内容が内容なので入れるべきか否か大分悩みましたが、天啓の如く舞い降りたその発想が余りにも嵌り過ぎていて頭から離れず結局書く事にしました。本音を云うと書いている間や内容を読み直している時、一人でずっと噴き出していました。そしてED曲と本編のカラクリに気付いて下さって有り難う御座います。実は「人生万事塞翁が虎」以降、最終話のラストはアニメ版と同じ様にED曲のイントロを含めて台詞が嵌り歌が流れ出すイメージで構成されています。なので「三社鼎立」のラストでも「風が吹く街」が嵌る様に構成しています。これは私が個人的に抱いて構築したイメージでしたので、気付いて下さって本当に嬉しいです。また、このお話を書くに辺り私の方でも一度中也とのカラオケ回を読み直し、「あ〜こんな時期あったなぁ」と染み染み思えた事も今回のゴンネタや資料室のデジャヴに繋がった要因だと思います。抑々当物語における初キスシーンがアレなので、本当にあの関係からよく此処まで来たなと感慨深く思いました。
そして、タイトルに就いても考察して下さって有り難う御座います。「黒の時代」では連載タイトルの形式に揃えて全て英語表記にしていたのですが、それ以降のお話はどう考えても英語の雰囲気じゃないなと思い、そこから少しタイトルで遊び始める様になりました。「入社試験」はどちらかと云うと国木田君の物語に思えたので、仰る通り国木田独歩の作品名からタイトルをお借りしました。思いの外風呂敷が広がってしまい増えた話数分某青空の図書館を覗いた記憶があります。それ以降はタイトルがしっくり来ない時等は、諺や御伽噺を色々調べてつけました。逆にこれだと云うタイトルが出来た時は私もスッキリします。個人的には「黒布一枚下は地獄」、「及ばぬ恋する馬鹿になろう」、「死に損なったマッチ売り」、「ヘンゼルとグレーテルの日記帳」が気に入っています。特に最後のものは江戸川乱歩の「日記帳」と云うお話が好きで、本編の回想事件もそのオマージュです。
折角なのでネタバラシをすると、「鴨く蝉よ鳴かぬ蛍に身をこがせ」は「大好きだぞ」と平等で普遍的な愛を囀り続けてきた主人公へ、何も云わず腹の底で思いを凝らせた太宰からの半分皮肉も込めた呪いの様な祈りです。そして「私が愛した夏の庭、私が恋した冬の庭」はグリム童話の「夏の庭と冬の庭」が元で、これは「美女と野獣」と云った方が判り易いでしょう。その元ネタから考察して頂けると、夏の庭と冬の庭が何か見えてくるかも知れません。そして本作のタイトルはお判り頂けた通りそのまんまです笑。
却説、またこちらも返信が長くなってしまいましたがどうかご容赦下さい。そして改めて、リクエストをお送り下さって有り難う御座います。お陰様で楽しく書く事が出来ました。今後とも、当サイトの更新をお待ち頂ければ幸いです。