独りぼっちと寂しん坊
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2025/01/06に御意見箱へコメントを下さったサキ様へ
2025
01
07
21:14
あけましておめでとうございます。私の記憶が確かなら、西尾維新好きなサキ様でお間違いないでしょうか。
昨年の〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズンはご覧になりましたか。私的にはどれも見応えのあるお噺で、特に映像化された業物語と忍物語にテンションが上がりました。坂本真綾様のお姉さんから幼女のお芝居ホント最の高。
と云いつつ、同じお名前の方でしたら申し訳ありません。その場合はお手数ですが上記の文言は読み飛ばして下さいませ。
逆説、改めまして。この度はhello solitary hand(共喰い)をお読み頂き誠にありがとうございます。
度々申し上げますが、今回のお噺はいつも以上に重力増し増しのドシリアス構成でお送りする、地獄と修羅場のミルフィーユと化してしまいましたので、素晴らしいとの感想を頂いてホッと致しました。
主人公の異能力“独楽園”の設定も、作者的には練りに練り込んだ異能でして、その作り込みを評価頂き嬉しく思います。本作で更に1段階この異能の詳細が明かされましたが、それと同時にまた新たなる謎が深まったかと思います。今後のお噺で、その正体についても追々綴っていく予定ですので、どうぞお楽しみに。
また、キャラ同士の人間関係の変化も作者が気を遣って描いている部分であります。文ストと云う原作を持つ媒体の夢小説を描くにあたって、まず原作準拠のブレないキャラ作りは勿論、そこに主人公との関わりによる変化を逐一更新しながらこの物語を描いてきました。お陰で、単に原作準拠のキャラを意識するだけでは済まなくなって、頭を悩ませる事も多いですが、代わりにこの関係性の変化を本作独自の魅力と取って下さる方も多くいらっしゃいます。サキ様の云う通り、黒の時代の主人公ならば彼女を引き留める太宰に対し、彼処まで穏便に済ませられなかったでしょう。それが成されたのはお互いの今までの言動から、主人公は“太宰は絶対に自分を手放さない”と、そして逆に太宰の方は“これは絶対に止められない”と確信していたからです。改めてそう考えると、『此奴等漸く平和に妥協点見つけられるようになって…』と、作者すら目頭を押さえたくなります。
そして何より、物語の流れはこの共喰い編で一番苦心したポイントでもあるので、正直サキ様のメッセージを読んで作者は反射的にガッツポーズを決めました。共喰い編はドス君メインのお噺にすると決めた時から、今までの様な愛や優しさと云った人間のプラス面ではなく、憎悪や嫌悪と云ったネガティブ面を徹底的に描いていこうと考えていました。ただ、それを単に羅列するだけでは娯楽作品として読者の方々が楽しめなくなってしまいますし、また主人公が憎悪を向ける対象は、ともすれば“それくらい平気では?”と思われかねない、ありふれた人間関係のひずみです。故にこの両者を解決する為、今回はいつもより綿密に伏線を張って、出来るだけ自然に読者の視点が主人公の視点とリンクする様に工夫を凝らし、彼女が自覚した“憎悪”を、彼女の視点から見えるように頑張ってみました。本来であればこう云う制作者側の意図はバレない様に秘めてこそ一人前の物書きとは思いつつも、気づいて頂けると矢張り嬉しさと達成感が先に来てしまいますね。いや寧ろ、その点を読み取って下さったサキ様の読解力に感服致しました。
本作は創作物の二次創作と云う濃縮還元100%の作り物ですが、だからそこそんな本作が現実を生きる方の救いとなれて本望です。自分で云うのもなんですが、このhello solitary handは内臓が捻じ切れる様な辛い描写や悲しい展開が多々あります。そしてそんな本作すら暖かく見える程、辛い現実を生きる方も居るでしょう。願わくば、私と同じく文豪ストレイドッグスと云う物語を愛した方々の中で、そう云った生き辛さを感じる方が、本作で希望のある夢を見られる事を切に願っております。
それではサキ様もお風邪など引かないようご自愛下さい。またのお越しをお待ちしております。
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2025/01/06に御意見箱へコメントを下さったサキ様へ2025010721:14
昨年の〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズンはご覧になりましたか。私的にはどれも見応えのあるお噺で、特に映像化された業物語と忍物語にテンションが上がりました。坂本真綾様のお姉さんから幼女のお芝居ホント最の高。
と云いつつ、同じお名前の方でしたら申し訳ありません。その場合はお手数ですが上記の文言は読み飛ばして下さいませ。
逆説、改めまして。この度はhello solitary hand(共喰い)をお読み頂き誠にありがとうございます。
度々申し上げますが、今回のお噺はいつも以上に重力増し増しのドシリアス構成でお送りする、地獄と修羅場のミルフィーユと化してしまいましたので、素晴らしいとの感想を頂いてホッと致しました。
主人公の異能力“独楽園”の設定も、作者的には練りに練り込んだ異能でして、その作り込みを評価頂き嬉しく思います。本作で更に1段階この異能の詳細が明かされましたが、それと同時にまた新たなる謎が深まったかと思います。今後のお噺で、その正体についても追々綴っていく予定ですので、どうぞお楽しみに。
また、キャラ同士の人間関係の変化も作者が気を遣って描いている部分であります。文ストと云う原作を持つ媒体の夢小説を描くにあたって、まず原作準拠のブレないキャラ作りは勿論、そこに主人公との関わりによる変化を逐一更新しながらこの物語を描いてきました。お陰で、単に原作準拠のキャラを意識するだけでは済まなくなって、頭を悩ませる事も多いですが、代わりにこの関係性の変化を本作独自の魅力と取って下さる方も多くいらっしゃいます。サキ様の云う通り、黒の時代の主人公ならば彼女を引き留める太宰に対し、彼処まで穏便に済ませられなかったでしょう。それが成されたのはお互いの今までの言動から、主人公は“太宰は絶対に自分を手放さない”と、そして逆に太宰の方は“これは絶対に止められない”と確信していたからです。改めてそう考えると、『此奴等漸く平和に妥協点見つけられるようになって…』と、作者すら目頭を押さえたくなります。
そして何より、物語の流れはこの共喰い編で一番苦心したポイントでもあるので、正直サキ様のメッセージを読んで作者は反射的にガッツポーズを決めました。共喰い編はドス君メインのお噺にすると決めた時から、今までの様な愛や優しさと云った人間のプラス面ではなく、憎悪や嫌悪と云ったネガティブ面を徹底的に描いていこうと考えていました。ただ、それを単に羅列するだけでは娯楽作品として読者の方々が楽しめなくなってしまいますし、また主人公が憎悪を向ける対象は、ともすれば“それくらい平気では?”と思われかねない、ありふれた人間関係のひずみです。故にこの両者を解決する為、今回はいつもより綿密に伏線を張って、出来るだけ自然に読者の視点が主人公の視点とリンクする様に工夫を凝らし、彼女が自覚した“憎悪”を、彼女の視点から見えるように頑張ってみました。本来であればこう云う制作者側の意図はバレない様に秘めてこそ一人前の物書きとは思いつつも、気づいて頂けると矢張り嬉しさと達成感が先に来てしまいますね。いや寧ろ、その点を読み取って下さったサキ様の読解力に感服致しました。
本作は創作物の二次創作と云う濃縮還元100%の作り物ですが、だからそこそんな本作が現実を生きる方の救いとなれて本望です。自分で云うのもなんですが、このhello solitary handは内臓が捻じ切れる様な辛い描写や悲しい展開が多々あります。そしてそんな本作すら暖かく見える程、辛い現実を生きる方も居るでしょう。願わくば、私と同じく文豪ストレイドッグスと云う物語を愛した方々の中で、そう云った生き辛さを感じる方が、本作で希望のある夢を見られる事を切に願っております。
それではサキ様もお風邪など引かないようご自愛下さい。またのお越しをお待ちしております。