独りぼっちと寂しん坊
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2024/12/31に御意見箱へコメントを下さったミスト様へ
2025
01
01
13:38
あけましておめでとう御座います。昨年はhello solitary handをお読み頂き、また当サイトをご愛顧頂き誠にありがとうございました。
年の瀬に3年分の思いの丈をお送り頂き、ほっこり暖かな年末を過ごせました事、心より感謝いたします。
僭越ながらこの作品は“太宰治を救う為の物語”をテーマに、彼が安心して寄り添える人物像を主人公に落とし込んだ次第です。ですがその人物像を、痛みを感じ易く人との関わりを恐れ、誰も愛せなかったからこそ、漸く愛せた数少ない相手に何処までも真摯な大人のなり損ないに決めたのは、私自身がそういった性質の人間を尊敬しているのと、またそう云う方々が生き辛さを感じる世の中が納得いかず、せめて創作の世界くらいはその優しい性分が正当に評価され、然るべき扱いを受ける世界を願ったからです。私自身も可能な限り原作や元になった文豪様方へのリスペクトを忘れず、自分が愛してやまない偉大な方々とその作品に恥じない物語を心掛けてはいますが。正直に白状致しますと突き詰めればこの物語も、私が救われて欲しいものが少しでも救われる、私にとって都合の良い願望の塊に相違ないのです。これ程長くこの作品を書き続けていられるのは実の所それが大きく、私自身この作品に救われている一人と云わざるおえません。
だからこそミスト様の様に、この物語を読んで勇気が出た、安心できた、救われたと云うお言葉を頂けるのが本当に嬉しいです。私の都合の良い妄想が、現実で生き辛さを感じている方々に少しでもプラスな影響を与える事が出来た。願っていた世界に一歩近づけたと。本当に本当に嬉しく思うと同時に、感謝しています。私の願いを叶えて下さって、本当にありがとうございます。
却説、お礼に託けて少し作者の自分語りが過ぎましたので、そろそろ作品そのもののお話に戻ります。
黒の時代は本当に手探りの状態で愛&勢いで書き殴ったお噺でしたが、皆様一様に云われる通り、本気で中也落ちギリギリまで行ったので、「これで太宰に落ちるの⁉︎どうやって⁉︎」と転げ回った記憶があります。作者は基本、物語を書く時にストーリーの都合よりはキャラの性格や心理に主軸を置いてお噺を作るので、その場その場の対応を中也に任せていたら、中也が男前なパーフェクト上司過ぎて太宰が手を出す隙が無くなり、太宰側への軌道修正を試みた際は、泥濘にハマったトラックを方向転換させるくらい重いハンドルを切る様な勢いで「頑張れ太宰!このままじゃ全部持ってかれるぞ!!」と理不尽この上ない応援をした覚えがあります。ええ、ホント。何度も云いますが、ちゃんと太宰に落ちて良かった。
また、作者は江戸川乱歩が文ストでもリアルでも大好きなので、その影響が作中にも反映されているものかと思います。乱歩さんは言動自体は子供そのものですけど、福沢社長との出会いで「皆何も判ってない赤ん坊と同じなんだから、僕が守ってやらなくちゃ」の精神に辿り着いて、その行動原理で12年も名探偵をやってる訳ですから、実は結構お兄ちゃん気質なんだなぁと感じておりまして。また乱歩さんも“他人と自分の見えている世界が違う”と云う差異に苦しんだ経験持ちと云う事もあり、以上を踏まえて書き綴っていたらいつの間にか主人公の保護者筆頭なっておりました。
そして主人公の誕生日のお噺ですが、丁度サイト1周年の記念で執筆したもので、これまでに彼女が関わってきた人々との関係性の“解答”として綴ったお噺になります。ただ、出来るだけ既出のキャラ全員出そう!と思ったら、皆優秀過ぎて全然ピンチにならないと頭を抱えました。ええ、本当に。ドス君が共喰い編で探偵社とポトマが潰し合う様に仕掛けたのも、天人五衰編序盤で探偵社を分断したのも、マジで最適解だったのだと痛感しました。あの人達が揃って力合わせたら大概何とかなっちゃうので。そんな中で無理矢理頭を捻りまくって何とか生み出した、作者としてもとても思い入れのある作品なので、好きなお噺として上げて頂いて嬉しいです。
そしてそして、今回更新した共喰い編ですが、実は読者の方にこのお噺を受け入れて貰えるか結構ドキドキで掲載したので、肯定的な意見が聞けて一先ず安心しました。
と云うのも、物語に没入する為にも夢小説の主人公には余り独自の設定を盛り過ぎない方が良いだろうと、連載当初は彼女の背景を余り明確には描きませんでした。しかし4年の月日を経て、多くの読者様から主人公の人間性を評価頂き、もう一歩踏み込んでこの子を描いてみようと筆を取ったのがこのお噺です。ただご覧頂いた通り、本作は夢小説と呼ぶには夢の無い展開が続き、恐らくは過去一主人公の心が追い詰められるお噺になります。また、今まではなんやかんやで受けた傷を上回る希望的な何かを掴み取って前に進むお噺でしたが、今回は一先ずパッピーエンドに見せかけて、その実、そんな展開では拭い去れない程深く強烈な“憎悪”と云う感情が残ってしまいました。なのでこの共喰い編だけで見ると、少し人を選ぶビターなお噺になったと思います。
実際、憎悪は愛より人を強く動かす劇薬であり、そして世間一般では恐れられ正しくないものとされています。ただ“愛の反対は憎しみではなく無関心”と云う偉人の名言の通り、それもまた人との繋がりの一つだと作者は考えています。仮令親兄弟、友人、恋人でも、そんな関係性ではカバーしきれない程の嫌悪、憎悪を抱く事は、実は結構ある事だと思います。けれど、優しい人は“大切な筈の人を嫌う自分”を悪だと思い込んでしまいがちに感じます。そしてそれはとても苦しい事だと思います。無論、無闇矢鱈に他者に不満を持って嫌い憎むのはお勧め出来ません。ただ、認めず内に秘めた憎悪は、時間を掛けて心を歪めます。故に主人公は自分からその憎悪の対象を切り離し続けていましたが、その結果が最初期の彼女です。そしてこの物語の中で、彼女は好きから恋を知り、愛を覚えて、軈てその愛を自分にも向けられる様になって来ました。切り離したものを拾い集め、元の世界で育ちきれなかった人間性を獲得したからこそ、今回のお噺で彼女は憎悪に再び向き合う事になりました。それが今後彼女に齎すものは、これから描く物語の中でお見せ出来ればと思います。
また注文の多い料理店パロ、気づいて頂けて嬉しいです。宮沢賢治の作品は小さい頃から馴染みがあって、実はあのお噺にはもう一作、“やまなし”と云う作品の要素も入っていたりします。太宰が主人公を引き止めるシーンは、実はもうちょっとコンパクトに纏める予定だったのですが、書いてたらあれやこれやと太宰の引き止めバリエーションが尽きず「待て、まだあるんか⁉︎」と驚いてたら一話増えていました。頭の良いキャラが本気を出すと、本当に此方も打開策を考えるのに骨が折れます。それを云うとドス君もそうで、何とか主人公に一矢報いさせたいのに、悉くカウンターを用意されて寧ろ作者の方が、「いい加減にしろよ大人しく殴られろよコンチクショー」となりました。尚作者はドス君は大好きです。性格マジで終わってるとは思いますがそれはそれとして大好きです。
却説、大変長くなりましたが、改めてこの度はモチベーションの上がるお言葉を沢山下さってありがとうございます。今後とも、ミスト様の心に何か残せる作品を綴っていける様精進致します。作者は読者様からのコメント大歓迎ですので、どんなに長くても、逆にどんなに短くても、頂いたお言葉は大切に拝読させていただきます。何なら此方も気分が沈んだ時に、読み返したりして元気を貰っています。なので、また何かありましたら気軽にお送り下さい。
本年も何卒、独りぼっちと寂しん坊をどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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2024/12/31に御意見箱へコメントを下さったミスト様へ2025010113:38
年の瀬に3年分の思いの丈をお送り頂き、ほっこり暖かな年末を過ごせました事、心より感謝いたします。
僭越ながらこの作品は“太宰治を救う為の物語”をテーマに、彼が安心して寄り添える人物像を主人公に落とし込んだ次第です。ですがその人物像を、痛みを感じ易く人との関わりを恐れ、誰も愛せなかったからこそ、漸く愛せた数少ない相手に何処までも真摯な大人のなり損ないに決めたのは、私自身がそういった性質の人間を尊敬しているのと、またそう云う方々が生き辛さを感じる世の中が納得いかず、せめて創作の世界くらいはその優しい性分が正当に評価され、然るべき扱いを受ける世界を願ったからです。私自身も可能な限り原作や元になった文豪様方へのリスペクトを忘れず、自分が愛してやまない偉大な方々とその作品に恥じない物語を心掛けてはいますが。正直に白状致しますと突き詰めればこの物語も、私が救われて欲しいものが少しでも救われる、私にとって都合の良い願望の塊に相違ないのです。これ程長くこの作品を書き続けていられるのは実の所それが大きく、私自身この作品に救われている一人と云わざるおえません。
だからこそミスト様の様に、この物語を読んで勇気が出た、安心できた、救われたと云うお言葉を頂けるのが本当に嬉しいです。私の都合の良い妄想が、現実で生き辛さを感じている方々に少しでもプラスな影響を与える事が出来た。願っていた世界に一歩近づけたと。本当に本当に嬉しく思うと同時に、感謝しています。私の願いを叶えて下さって、本当にありがとうございます。
却説、お礼に託けて少し作者の自分語りが過ぎましたので、そろそろ作品そのもののお話に戻ります。
黒の時代は本当に手探りの状態で愛&勢いで書き殴ったお噺でしたが、皆様一様に云われる通り、本気で中也落ちギリギリまで行ったので、「これで太宰に落ちるの⁉︎どうやって⁉︎」と転げ回った記憶があります。作者は基本、物語を書く時にストーリーの都合よりはキャラの性格や心理に主軸を置いてお噺を作るので、その場その場の対応を中也に任せていたら、中也が男前なパーフェクト上司過ぎて太宰が手を出す隙が無くなり、太宰側への軌道修正を試みた際は、泥濘にハマったトラックを方向転換させるくらい重いハンドルを切る様な勢いで「頑張れ太宰!このままじゃ全部持ってかれるぞ!!」と理不尽この上ない応援をした覚えがあります。ええ、ホント。何度も云いますが、ちゃんと太宰に落ちて良かった。
また、作者は江戸川乱歩が文ストでもリアルでも大好きなので、その影響が作中にも反映されているものかと思います。乱歩さんは言動自体は子供そのものですけど、福沢社長との出会いで「皆何も判ってない赤ん坊と同じなんだから、僕が守ってやらなくちゃ」の精神に辿り着いて、その行動原理で12年も名探偵をやってる訳ですから、実は結構お兄ちゃん気質なんだなぁと感じておりまして。また乱歩さんも“他人と自分の見えている世界が違う”と云う差異に苦しんだ経験持ちと云う事もあり、以上を踏まえて書き綴っていたらいつの間にか主人公の保護者筆頭なっておりました。
そして主人公の誕生日のお噺ですが、丁度サイト1周年の記念で執筆したもので、これまでに彼女が関わってきた人々との関係性の“解答”として綴ったお噺になります。ただ、出来るだけ既出のキャラ全員出そう!と思ったら、皆優秀過ぎて全然ピンチにならないと頭を抱えました。ええ、本当に。ドス君が共喰い編で探偵社とポトマが潰し合う様に仕掛けたのも、天人五衰編序盤で探偵社を分断したのも、マジで最適解だったのだと痛感しました。あの人達が揃って力合わせたら大概何とかなっちゃうので。そんな中で無理矢理頭を捻りまくって何とか生み出した、作者としてもとても思い入れのある作品なので、好きなお噺として上げて頂いて嬉しいです。
そしてそして、今回更新した共喰い編ですが、実は読者の方にこのお噺を受け入れて貰えるか結構ドキドキで掲載したので、肯定的な意見が聞けて一先ず安心しました。
と云うのも、物語に没入する為にも夢小説の主人公には余り独自の設定を盛り過ぎない方が良いだろうと、連載当初は彼女の背景を余り明確には描きませんでした。しかし4年の月日を経て、多くの読者様から主人公の人間性を評価頂き、もう一歩踏み込んでこの子を描いてみようと筆を取ったのがこのお噺です。ただご覧頂いた通り、本作は夢小説と呼ぶには夢の無い展開が続き、恐らくは過去一主人公の心が追い詰められるお噺になります。また、今まではなんやかんやで受けた傷を上回る希望的な何かを掴み取って前に進むお噺でしたが、今回は一先ずパッピーエンドに見せかけて、その実、そんな展開では拭い去れない程深く強烈な“憎悪”と云う感情が残ってしまいました。なのでこの共喰い編だけで見ると、少し人を選ぶビターなお噺になったと思います。
実際、憎悪は愛より人を強く動かす劇薬であり、そして世間一般では恐れられ正しくないものとされています。ただ“愛の反対は憎しみではなく無関心”と云う偉人の名言の通り、それもまた人との繋がりの一つだと作者は考えています。仮令親兄弟、友人、恋人でも、そんな関係性ではカバーしきれない程の嫌悪、憎悪を抱く事は、実は結構ある事だと思います。けれど、優しい人は“大切な筈の人を嫌う自分”を悪だと思い込んでしまいがちに感じます。そしてそれはとても苦しい事だと思います。無論、無闇矢鱈に他者に不満を持って嫌い憎むのはお勧め出来ません。ただ、認めず内に秘めた憎悪は、時間を掛けて心を歪めます。故に主人公は自分からその憎悪の対象を切り離し続けていましたが、その結果が最初期の彼女です。そしてこの物語の中で、彼女は好きから恋を知り、愛を覚えて、軈てその愛を自分にも向けられる様になって来ました。切り離したものを拾い集め、元の世界で育ちきれなかった人間性を獲得したからこそ、今回のお噺で彼女は憎悪に再び向き合う事になりました。それが今後彼女に齎すものは、これから描く物語の中でお見せ出来ればと思います。
また注文の多い料理店パロ、気づいて頂けて嬉しいです。宮沢賢治の作品は小さい頃から馴染みがあって、実はあのお噺にはもう一作、“やまなし”と云う作品の要素も入っていたりします。太宰が主人公を引き止めるシーンは、実はもうちょっとコンパクトに纏める予定だったのですが、書いてたらあれやこれやと太宰の引き止めバリエーションが尽きず「待て、まだあるんか⁉︎」と驚いてたら一話増えていました。頭の良いキャラが本気を出すと、本当に此方も打開策を考えるのに骨が折れます。それを云うとドス君もそうで、何とか主人公に一矢報いさせたいのに、悉くカウンターを用意されて寧ろ作者の方が、「いい加減にしろよ大人しく殴られろよコンチクショー」となりました。尚作者はドス君は大好きです。性格マジで終わってるとは思いますがそれはそれとして大好きです。
却説、大変長くなりましたが、改めてこの度はモチベーションの上がるお言葉を沢山下さってありがとうございます。今後とも、ミスト様の心に何か残せる作品を綴っていける様精進致します。作者は読者様からのコメント大歓迎ですので、どんなに長くても、逆にどんなに短くても、頂いたお言葉は大切に拝読させていただきます。何なら此方も気分が沈んだ時に、読み返したりして元気を貰っています。なので、また何かありましたら気軽にお送り下さい。
本年も何卒、独りぼっちと寂しん坊をどうぞ宜しくお願い申し上げます。