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2024/08/06にスキコメントを下さったone様へ2024080623:03

この度はhello solitary hand・番外編『ブルースクリーン上のシャトヤンシー』をお読み頂き誠にありがとうございました。

本作をお楽しみ頂けた様で何よりです。

作中の「借りは返したぞ小僧共」は誰の台詞なのかと云うご質問についての解答ですが、単刀直入に云うと“猫”です。中也に拾われ、その後広報官リップマン経由で当時彼の共演者だったお嬢さんに預けられた仔猫。後の“クリスティーヌちゃん”です。

本作は文字制限に対して詰め込みたいネタが渋滞してしまった事と、元々直接的な表現をしたがらない作者の性質から真相を読み解くのか些か難解になってしまった自覚があります。ので、折角の機会ですしこの場で設定のネタバラシすると、

本来の時間軸で中也が仔猫を拾い作中の事件が起こる。
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その後傷が回復し、広報官リップマンが当時共演者だった女性に仔猫を譲渡。
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STORM BRINGERの一件で旗会フラッグス殉死。
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6年後、失踪した猫探しの依頼を探偵社が受ける。尚、6年の間に仔猫ちゃんは立派な化け猫になっておりましたとさ(鏡花ちゃんの目に鉄骨が遅れて見えたのもこの為)。
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鉄骨の下敷きは免れたものの、化け猫パワーを使った反動で一時的に過去の猫ちゃんの人格と主人公の人格がチェンジ(本作)。

と云う流れとなります。尚、クリスティーヌちゃんは仔猫の時、怪我をした自分を助けてくれた中也や太宰や旗会フラッグスの事を覚えていて、現代の彼等の事も把握しています。旗会フラッグスがもういない事も、中也が未だポートマフィアをやっている事も、太宰が探偵社をやっている事も、そして自分を助ける為に飛び込んできた女性が、生き残った自分の恩人にとって大切な人である事も。尚、彼女が恩人を小僧呼びしているのはお猫様故です。

以上が質問への解答となります。上記のご都合化け猫パワーを加味した上で「借りは返したぞ小僧共」をお読み頂ければ、また新しい印象を受ける事かと存じます。本作をはじめ、one様がこのhello solitary handと云う物語をよりお楽しみ頂けるようお祈り申し上げております。どうぞまたお暇な時にでも遊びに来て頂ければ幸いです。