hello solitary hand・番外編
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※本作は、文スト第4期アニメ放送を前にテンションが上がった登場人物達が、新年の浮かれムードに乗っかってあれやこれやぶち撒ける、狂気の宴である。
本編の人物・団体・事件などには一切関係なく、好き勝手に云いたい放題云い争っている上、息を吸う様に原作単行本23巻までのネタバレをかましてきます。「わん!」時空くらいの緩いノリでお楽しみください。
****
ゴ「ハァイ!めちゃくちゃご機嫌よう!文ストに夢見る読者の諸君!私の名はゴーーーゴリ!《天人五衰》が一角にして転送系の異能を有する愉快な道化師さんだよぅ!最近の悩みは、アニメデビューの影響で私の呼称が“ゴーゴリ”派と“ニコライ”派に分かれてしまうんじゃないかって事。そんな時は取り敢えずピエロかハトの絵文字を使うと良い!検索除けにもなって一石二鳥、ネットマナーは大切にね!」
シ「おい。開幕早々メタ発言ばかり並べるな。幾ら何でもありのご都合時空と云っても限度があるだろう…」
ゴ「やれやれ、全く君は本当に普通の反応をするね…。だがそれが良い!普通の感性で普通に驚いてくれる君は実に驚かし甲斐があるよΣ君!」
シ「誰が
ゴ「はぁ〜〜〜最高!矢っ張り君のその驚き方は最高だよ。最高に普通の人っぽい!」
シ「〜〜〜っ…、もういい!お前の言動に付き合うだけ時間の無駄だ。それより、早く本題に移るぞ」
ゴ「ん〜、それもそうだね。それでは改めまして、【アニメ4期放送記念特別企画 新春!帰ってきたHSH徹底生討論大会2023】司会は私達、《天人五衰》の仲良しコンビ・ゴーゴリとシグマ君でお送りするよー!」
シ「誰と誰が仲良しコンビだ…」
ゴ「そして前回同様!我々司会の他に場を盛り上げてくれる解説者もお招きした!さぁ、それでは自己紹介をどうぞ!」
安「新年明けましておめでとう御座います。内務省異能特務課参事補佐、坂口安吾です。本来年末に収めるべき仕事が一向に収まらず、職場の仕事机で新年を迎えた所、またしてもこの不思議空間に転送されていました。もう色々諦めたので特に言及する事はありませんが、本件に於ける特別手当は前回の分も併せて必ず請求させて頂きます」
国「武装探偵社調査員、国木田独歩だ。謹んで新年のお祝いを申し上げる。自室で今年一年の予定を見直していた所、気付いたらまたここに飛ばされていた。頼むからこれ以上予定が狂う前に帰してくれ…。今日中に送られてきた年賀状を選別し、送っていない相手にお返しを書かねばならんのだ」
ゴ「ヒューーー!この堂々たる貫禄!我が祖国の雄大な極寒の大地を彷彿とさせる冷静さ!流石は前回の討論会に立ち合った歴戦の解説者達。アニメ4期と云う一大イベントを前にしても、己が魂の在り方を見失わない不撓不屈の強者と云う奴だね!」
シ「(イヤ…、単純に面倒事に何度も巻き込まれてうんざりしてるだけじゃ…)」
国「俺達の事はもう良いだろう。それより、早くあの三莫迦を呼べ。こうしている間にも、郵便物の回収時間が刻一刻と迫っているのだ…。書き損じが出れば年賀状を買い足しに行く必要もある。その他にもおせち作りに近所へ新年の挨拶回り、まだまだ予定が…」
安「同感です。此方も昨年収まりきらなかった仕事を早急に消化しなければ…。いえ、その前に緊急を要する案件が飛び込んでいないか確認する必要がありますね。後は毎日の通常作業と……。嗚呼駄目だ、どう考えても終わらない。今年はせめて一日くらい正月休みを確保出来ると思っていたのに…」
ゴ「……日本人って色々大変なんだねシグマ君」
シ「ああ…(帰ったらカジノの勤務体制を見直してみよう…)」
中「おい。何時迄待たせる心算だよ。こっちだって暇じゃねぇんだぞ?」
シ「なっ…⁉︎中原中也⁉︎」
ゴ「あー!駄目じゃないか中也君!私が呼ぶ迄舞台袖で待機してる手筈だっただろう⁉︎」
中「煩ぇ。大体本題そっちのけで脱線しまくってたのは手前等だろうがポンコツ司会者共。寧ろ軌道修正してやった事を有り難く思えや」
シ「(ポンコツ司会者“共”…⁉︎え、私迄同類扱い…⁉︎)」
ゴ「あ〜あ、勿体無い。折角中也君の為に花火とエレクトリカルパレードによるド派手な登場演出を用意していたのに…。無駄になっちゃったなぁ…」
中「ああ良かったな。それやってたら手前の命が無駄になる所だったぜ」
ゴ「まぁ出て来てしまったものは仕方がない。気を取り直して一人目のゲストの紹介だ!本編登場率と身長の低さに反して、作中トップクラスの人気を博し、小説版では“これぞ主人公”と誰もが首肯する大活躍で多くのファンを底なし沼に叩き込んだ恐るべき男!アニメ、舞台、グッズ展開でも何かと優遇されている文ストキャラクター第一位
―――“ポートマフィア五大幹部”中原中也ーーー!」
中「無駄になった花火の代わりに手前を打ち上げてやろうか?」
安「落ち着いて下さい中也君。この不思議空間が前回と同様のものなら、下手に長引かせずさっさと終わらせてしまうのが吉です。貴方も新年の貴重な時間をこんな所で浪費したくはないでしょう?」
国「此奴等に物申したいのは俺達も同じだ。だが同時に、一刻も早くこの空間から帰還したいと云う思いも一致している。そこの喧しい道化師の言動は、どうか太宰の奇行とでも思って流してくれ」
中「悪ぃが普通に殺意が増すだけだぞそれ」
ゴ「おお怖い!それじゃあご希望に応えて早速二人目のゲストをお招きするとしよう!異能刑務所“ムルソー”に収監されて早六年。トレードマークのウシャンカ帽を取り上げられ、最早囚人服の方がスタンダードになりつつあるけれど、サ○リオコラボでシナ○ロールと奇跡の親和性を発揮した君を私は忘れない!我ら《天人五衰》が一人
―――“魔人”フョードル・ドストエフスキーこと、ドスく…」
ドス「舞台裏にあった花火の着火装置をハッキングしてその場で暴発するよう細工しました。十秒以内に責任者を連れて来て下さい」
シ/安/国/中「「「「はぁっ⁉︎」」」」
ゴ「あれあれ?どうしたんだいドス君。珍しいね、今日は何だかご機嫌斜め?」
ドス「そうですね…。少なくとも今の心境は、機嫌がいいとは云い難いです」
シ「(不機嫌とか云う感情あったのか…)」
ドス「ああそれより、有難う御座いますゴーゴリさん。貴方が舞台裏に色々な機材を用意してくれていたお陰で、此方で運び込む手間が省けました」
ゴ「えー!そうかいそうかい?ふふふ、嬉しいなぁ!本当はドス君の登場演出の為に用意してたんだけど、でも唯一無二の親友に役立てて貰えたなら何よりだ!所で先刻責任者を連れてくるよう云っていたけど、どう云った用向きだい?と云うか、その手に持ってる小瓶ナニ?」
ドス「お気になさらず。ただの硫酸です」
シ/安/国/中「「「「ちょっと待て/待ちなさい‼︎」」」」
ドス「おや、皆さん年明けから随分とお元気ですね。まるで雪原に目を輝かせて走り回る犬の様だ」
中「誰が犬だゴラァ!」
安「中也君抑えて!アレは太宰君の同類。噛み付くだけ無駄です!」
国「イヤそれよりもだ!貴様、何故新年早々硫酸入りの瓶など持ち歩いている⁉︎」
ドス「? 硫酸の使い道など、一般的に考えて“人体に浴びせる”一択では?」
シ「なっ…⁉︎そうなのかゴーゴリ?」
ゴ「ドス君がそう云ってるからそうなんじゃないかな?」
中「んな訳あるか!手前も聞く相手考えろツートンヘアー!」
国「待て待て待て!一体どう云う事だ?前回の太宰じゃあるまいし…。寧ろこの作品内でもダントツで好き勝手やっている貴様が、何をそこ迄憤っている…⁉︎」
安「はっ…、まさか…。原作の展開上本編の“共喰い編”を全く進められず、結果臼井さんとの絡みが減った不満からこんな暴挙に…」
ドス「いえ、それについては構いません。菫さんの事は何時如何なる時も、凡ゆる手段を駆使して見守っていますので。寧ろ、中途半端な推察で本編を進め原作との差異が生じるくらいなら、この儘番外編で細々と場を繋いで貰った方がいいでしょう」
中「じゃあ手前の持ってるその硫酸は何だよ?」
ドス「本編の更新が滞り、番外編の更新ばかりになった事は構いません。ただ
―――一周年記念リクエストで掲載されたぼくのifルート番外編で、五感痛覚記憶を失い廃人寸前の菫さんをお出しされた事が許せません…っ、これが人間のやる事ですか⁉︎」
国/中「「お前が云うな‼︎」」
ゴ「あ〜そう云えば…。文字制限の都合で詳しく描写されてなかったけど、“徒花”の福音ちゃんってば味覚喪失で碌に食事を摂らなくなった上に触覚喪失で殆ど歩けなくなって、まさしく『吹けば消えるような』って形容詞がぴったりの虚弱系ヒロインと化してたからね〜。血色のいい女性が好みのドス君的には頂けなかった訳だ」
ドス「ゴーゴリさん、何度も云うようにぼくの菫さんに対する感情は、“恋慕”ではなく“敬愛”です。ぼくの好みは関係ありません。それはそれとして、ぼくの敬愛する菫さんは強く快活で生命力に満ち溢れ、強大な敵を前にしても立ち向い打ち破る勇猛な女性です。そんな菫さんが、あんな弱々しい姿に成り果ててしまっただけでも耐えられないのに、最後にはぼくにあんな事を…っ。駄目です。解釈違いです。彼女はぼくの福音。強く気高く清廉で、それ故にぼくを敵視する。そうでなくてはならないのです……」
ゴ「ドスく〜ん?それ以上爪噛んだらまた血が出ちゃうよ〜?」
安「………」⬅︎何を云っているのか全く判らない云う顔
国「………」⬅︎似た者同士此処に極まれりと云う顔
中「………」⬅︎何も云うまいと云う顔
シ「………」⬅︎よく判らないが兎に角怖いと云う顔
??「はーっはっはっはっ!随分と素敵な顔をしているじゃあないか!世界を震撼させる魔人も、彼女と云う存在の前には等しく頭を抱えるしかないとう云う事だね。ふふふ、これは良い。今年の初笑いは君のモノだよドストエフスキー君!」
シ「⁉︎ 何だこの声は⁉︎」
安「ああ、どうぞお気になさらず」
国「と云うより、気にしたら負けだ」
中「あ゛〜〜〜…。ったく、ここ数年で最低最悪の年明けだぜクソ…」
ゴ「ああっと!アレはぁ―――‼︎」
太「あけましておめでとう!文ストに夢見る読者の皆!君達が追い求める落ち担当!生来の美貌と美声、柔らかな物腰。そして、ちょっぴり危険な大人の色気で世の女性達を魅了する罪な男!素敵で無敵な武装探偵社のミステリアスお兄さん
―――太宰治だよーーー‼︎」
ゴ「何と云う事だーーー‼︎私が用意した花火を打ち上げて太宰君がエレクトリカルパレードで登場してきたーーー‼︎」
国「自棄に説明的なリアクションだな…」
ゴ「あはははは!だってこうでもしないと、読者諸君は状況が判らないでだろう?観客への配慮はショーの基本だ。シグマ君も、カジノを経営するならちゃんと見習いなよ?」
シ「え⁉︎あ、わ、判った…。後学の為に書き留めておこう…」
国「(何だ…。このやり取り、妙に既視感が…)」
中「何でも良いけどよ…。自分がアレで登場させられる羽目になってたかと思うとゾッとするわ…」
安「それより…、僕の気の所為でしょうか?何だか太宰君、普段よりテンションが高いような…」
太「おお!気付いたかい安吾!そうとも、今私はとても気分が良いのさ。何故か判るかい?」
中「なっ…、手前!今度は一体どんな嫌がらせ仕掛けやがった⁉︎」
国「太宰!貴様、年明け早々何をやらかした⁉︎正直に白状しろ‼︎」
太「わぁお。新しい年が幕を開けたと云うのに、君達は相変わらず被害妄想に取り憑かれてるねぇ。可哀想に」
中/国「「誰の所為だ‼︎」」
太「うんうん。今年も君達は遊び甲斐がありそうで安心したよ。それじゃ話を戻して、ハイ安吾!私はどうしてこんなにも上機嫌なのでしょーか?」
安「えぇ⁉︎え〜…っと…、臼井さん関連で何か良い事でもあったんですか…?」
太「ブッブー!駄目だよ安吾。クイズの解答に疑問系を使うのはルール違反だ。まぁ、概ね正解ではあるけれどね。と云う事でハイ次君、答えて!」
シ「は⁉︎わ、私が…⁉︎何故そんな事…」
太「ほらほら早くぅ。五、四、三、二…」
シ「わ、わわわ!待て、その、お前の恋人関係で良い事があったんだろう⁉︎つまり、ええっと…、じ、自分の家で二人一緒に年越しを迎えて新年最初の挨拶を交わした!…とか…」
全員「「「…………」」」
シ「イヤ…、あの…そう云うの…良い事だと、思うんだが……」
太/ゴ「「ぶっ…あははははははは‼︎」」
シ「笑うなぁぁぁ‼︎」
太「うん、うん…そうだね!それはとても良い事だ!嗚呼、本当に君ってば面白いや!」
ゴ「本当だね!はぁ〜〜〜流石シグマ君。よ!ベストオブ普通っぽい人!」
シ「〜〜〜っ‼︎」
中「落ち着け。あの手の莫迦共は反応するだけ逆効果だ。まぁ、“良い事”って聞いて何を想像するかは個々人の自由だしな、そう気にする事ぁねぇと思うぜ……くく…」
シ「煩い!お前だって彼奴等と同類じゃないか‼︎」
安「ちょっと、皆さん。流石にそれ以上は彼が不憫ですよ。ほら、国木田さんからも何か云ってやって下さい」
国「………」
安「? ……国木田さん?」
国「イヤ、抑々…、何故彼奴はあんなに笑われているのだ?新年の幕開けとして、これ程理想的なスタートは無いだろう?」
安「え゛?」
太/ゴ「「ぶははははは!ひっ…ひぁっはははははははは‼︎」」
国「なっ、だから何なのだお前等は⁉︎一体何がおかしい⁉︎」
太「待って…待ってもう無理…。ははは!腹が捩れて死にそう…っ。はぁ…ありがとう国木田君、まさかこんなに愉快な最後を迎えられるなんて夢にも思わなかったはははははは!」
ゴ「くっ…ふふふふ。嗚呼なんて事だ…。アニメデビューを目前にこんな所で命運尽きるなんて…。これが正義の化身、輝きに満ちた武装探偵社の力…ぶふは!あー駄目だ面白ひーはははは‼︎」
安「ああもう!いい加減になさい!いい大人がなんて体たらくですか!少しは中也君を見習って……中也君?」
中「莫迦…野郎…、今話しかけんじゃねぇよ教授眼鏡…。あと五秒待て、五秒以内に落ち着かせる、ぐっぷ…くくく…」
ドス「おめでとうございますシグマさん。そして国木田さん。どうやら“今年の初笑い”の称号は、貴方達にこそ相応しいようです」
シ/国「「だから!何がそんなにおかしいんだーーー⁉︎」」
****
ゴ「ゴホン!却説、開幕早々お見苦しい所をお見せして申し訳なかったねぇ。皆も落ち着いた事だし、改めて本題に入ろうと思う。
因みに念の為説明しておくと、この討論会は本作【hello solitary hand】シリーズが展開していく中で、我々キャスト陣の中に溜まり溜まったあれやこれやを思うが儘に吐き出し、皆でスッキリしましょう!と云う企画だ。よって此処では本作は勿論、原作の細かい整合性すら気にする必要はない!皆思う存分、思いの丈を吐き出し議論に花を咲かせてくれ給え!」
中「ちょっと待て。その前に確認するが、前回みてぇに“別室で菫や姐さん達が傍聴してる”なんて洒落にならねぇ後出しはねぇだろうな?」
ゴ「ナイナイ!確かに私は人の驚く顔がだぁーい好きだけど、目出たい新年の幕開けに血の雨を降らせる様な無粋なサプライズは流石にしないよ」
中/国/安「ほっ…」
シ「(前回、そんなに酷かったのか…)」
太「うふふふふ。それを聞いて安心したよ。それじゃあ本当に気兼ねなく発言が出来ると判った所で先刻の続きだ!さぁ、自殺主義者の私がまたしても生き永らえてしまった新年に、何故こんなにも幸せそうな笑顔を浮かべているのか!君達に判るかな?」
中「判った取り敢えず殴らせろ。話はそれからだ」
太「ハイ。中也発言禁止ー。人類のコミュニケーションを習得してから出直して」
中「その前に手前は“対話”って概念を学んでから口開け」
シ「なぁ…、止めなくて良いのかアレ…」
安「ご安心を。彼等はアレが通常運転ですので」
ゴ「ええっと。それじゃあ最初の話題は“太宰君が何でそんなに上機嫌なのか”についてだね!まぁ先刻の会話から、福音ちゃんに関係している事は確定だけど…。どう思うドス君?」
ドス「簡単な事ですよ。ぼくと
ゴ/シ/中/安/国「「「え?/は?」」」
ドス「残念ながら、この作品の落ちはあくまで太宰君ですからね。リクエストの大半が太宰君関係の内容になるのは必然です。そして原作沿いと云う性質を抜きにしても、平和な日常とはかけ離れた本編に心を痛めた読者の皆さんが『せめて番外編くらいは穏やかで甘いお噺を』と求めるのは無理もない事だ。そして、悲しい哉それは現実のものとなりました」
中「…あ゛〜…成程な…」
安「そう云う事ですか…」
国「ああ、不本意だが理解した…」
シ「? どう云う事だ?」
ゴ「さぁ?残念だけど、私もちょっと判らないなぁ…。他の皆は判ったみたいだけど。ん〜!人にクイズを出すのは得意だけど、いざ回答者の側になると難しいものだね!」
中「んな悩む程大層な理由じゃねぇよ…。寧ろ、こんなんに浪費した時間を返して貰いたいくらいだぜ…」
国「心から同意する。全く此奴は、どれだけ俺の貴重な時間を食い潰せば気が済むのだ…」
安「太宰君、其方の二名以外は全員見当がついています。もういいでしょう?貴方の歓喜は十分判りましたから…」
太「ん〜、そうかい?まぁ安吾の云う通り、私と殆ど接点のない彼等に私の心境を云い当てろと云うのも無理な話か…。いいだろう。では答え合わせだ。前回あれだけ荒み切っていた私が、今回は打って変わって狂喜乱舞している理由。それはね―――
一周年記念リクエストの番外編で、思う存分菫とイチャイチャできたからなのさっっっ‼︎」
ゴ/シ「「………うん。…ん?」」
中/国/安「「「はぁ〜〜〜…」」」
太「イヤ〜〜〜アレは最っ高だったよね〜〜〜!小さくなった菫に、着物姿の菫に、制服姿の菫!オマケに色んなシチュエーションであ〜んな事やこ〜んな事やそ〜んな事迄……っ。嗚呼!これだよこれ!私が求めていたのはこう云う甘々でちょっとエッチなラブラブ生活だったんだ!愛した人が拉致監禁されて全治一ヶ月半の重傷を負ったり、敵諸共自爆したり、毒
シ「……何だか、思ってた以上に大変だったんだな…」
ドス「心配には及びません。現にそれら全てを乗り越え、菫さんは今も健在です。彼女はその程度の事で損なわれる様な存在ではありません」
中「イヤ、刺傷被害と誕生日の爆弾騒ぎは手前がやらかした事だろうが。ドヤ顔で語ってんじゃねぇよストーカー野郎」
ゴ「な〜るほど!つまり太宰君は、“福音ちゃんとの蜜月の日々”と云う大願が遂に実を結んでそんなに上機嫌だったって訳だね!」
太「その通り!もう正直、此の儘ずっと番外編で私と菫のイチャラブライフが綴られていけば良いとすら思っているよ!“共喰い編”?“天人五衰編”?ナンダイソレ知ラナイナー!」
国「巫山戯るな!このシリーズはあくまで原作沿いである本編がメインなのだぞ。ならば原作が続く限りそれに則して物語を綴っていくべきだ!」
太「え?いいのかい国木田君?その場合順当に行けば、君は武装した子供達に襲撃されたり、目の前で幼女に自爆されたり、両手を失って嗜虐嗜好の猟犬に心をへし折られる事になるのだけれど、本当にいいの」
安「太宰君ストップ!国木田さんが単行本18巻で猟犬に『もういいのでは?』された時みたいな顔してますから、そこ迄にしてあげて下さい!」
ドス「この世に幸を、子らに祝福を」
安「そこ!追い討ちかけない!」
中「別にそうビビる必要もねぇだろ。原作で動きがない以上、どの道本編は更新出来ねぇんだしよ」
ゴ「まぁ確かに。この先本編が進むかどうかは原作のドス君次第だもんね!」
ドス「ぼくは神の意志に従って動くまで。故に、全ては神のみぞ知る、とでも云っておきましょうか」
太「え〜。そんな事云ってさぁ、君の異能ってどうせ洗脳系とか精神操作系とかなんでしょう?もう皆ある程度察してるんだよ。勿体つけずにさっさとお披露目しちゃいなよ。ほら、君達《天人五衰》の後ろで時計塔の従騎士達が貧乏揺すりしながら待ってるよ?」
シ「え…っ⁉︎」
中「イヤ、マジで後ろ振り向くなよ。素直かお前」
シ「あ!ち、違う!今のはその…っ」
ゴ「あはははは、良かったねシグマ君!“素直”だって!褒められちゃったね!」
中「阿呆か、呆れてんのだよピエロ野郎。つーかお前、マジでもうちょいしっかりしろよ。その調子だと今に心労で禿げんぞ?」
シ「は⁉︎え、ええぇ⁉︎」
太「ちょっとやめなよ中也〜。彼は孰れ私の玩具…じゃなかった、私と共に巨悪を打ち破る頼もしい協力者なる男なのだよ?」
中「シレっと“玩具”呼ばわりしてんじゃねえよ心労製造機。それよりまさかとは思うが、その“巨悪”って奴の中には吸血種化した俺迄含まれちゃいねぇよな?」
太「安心してくれ中也。君の墓石にはちゃんと“生涯太宰治に一勝も出来なかった男、中原中也ここに眠る”と刻んでおくから」
中「巫山戯んな手前!大体あの状況で躊躇いなく重水流し込むか普通⁉︎手前には人の心がねぇのか⁉︎ああ無かったなクソが‼︎」
太「じゃあ聞くけど。もし君と私の立場が逆だったら、君はどうしてた?」
中「即決で重水流し込むに決まってんだろうが莫ー迦!」
ドス「大丈夫ですよ中也さん。貴方は一人ではありません。我々が力を合わせれば、絶体絶命の危機もきっと乗り越えられる筈です」
中「煩ぇ!手前はさっさと溺死してろ‼︎」
ゴ「あはははは!皆我が背神の遊戯、ゴーゴリ・ゲームを楽しんでくれてる様で何よりだ!はぁ〜〜〜、ドス君はあの儘死んじゃうのかなぁ。もしそうなら悲しいなぁ。でもそれと同じくらい楽しみだなぁ。ふふふふふ…」
国「おいお前。悪い事は云わん。早い内に転職しておけ。カジノ経営なら別の組織に居ても成り立つだろう」
安「せめて定期的なカウンセリングだけでも受診するべきです。手遅れになってからでは取り返しがつきませんよ?」
シ「(あれ?何で敵組織の人間に心配されてるんだ私…?)」
太「まぁ、未だ始まってもいない先の事を幾ら云い争っていても仕方がない。絶望に絶望を重ねた地獄の様な未来より、目の前の甘く穏やかな今について論じようじゃないか。勿論執筆待ちのリクエストが最優先なのは変わらないけれど、それが終わったら季節モノの話なんかも素敵だよね!浴衣姿の菫と祭りに行ったり〜、サンタ服の菫とクリスマスを過ごしたり〜、あ!振袖姿の菫と初詣なんて云うのもありだなぁ」
ドス「ハロウィン祭で天使の仮装をした菫さんが抜けていますよ太宰君」
太「は?ハロウィンの仮装は黒猫一択だから。猫耳カチューシャと生脚に黒のミニスカートは絶対譲らないよ」
中「おい、いい加減にしろこの陰険コンビ。手前ら季節ネタにかこつけて彼奴にコスプレさせてぇだけだうが」
ゴ「そう云う中也君は、福音ちゃんにして欲しい装いとか無いのかい?」
中「あ?別に無ぇよ。どんな格好してようが、彼奴は彼奴だろ?装いなんざ、本人が好きなモン着てくれりゃあそれでいい」
太「ナース服」
中「………」
太「チャイナドレス、セーラー服、巫女服、着ぐるみパジャマ、ゴスロリ…」
中「っ…!」
ドス「おや、今少し反応しましたね。どうやら彼の好みはゴスロリのようですよ太宰君」
太「うわぁ…、森さんと同じ空気を長く吸い過ぎたね中也。ご愁傷様。こればっかりは嘘偽り無く本心からお悔やみ申し上げるよ」
中「手前等こそこの世に生まれた事を悔やませてやるよ死ね‼︎」
太「落ち着きなよ中也〜。そんな慌てなくても、君がムッツリなのはもうバレてるから。自分のifルートで菫に、態々フェミニン且つ脱がせ易いタイプのネグリジェ用意してたのはもう判ってるから〜」
中「アレは姐さんが用意したんだよ!俺が選んだんじゃねぇ!」
ドス「中也さん。もう自分を偽るのはやめましょう。神は全てを見ておいでです。“組織を裏切った女性との禁断の恋”と云う如何にもロマンチックなシチュエーションで誤魔化しつつ、実際は菫さんから頼れるものを全て取り上げ、身寄りの無い彼女を安全の為と銘打って自分の手元に軟禁する。貴方がそんな狡猾で異常に独占欲の強い人物である事も神はご存じです」
中「んな悪意に満ち満ちた解釈する神が居てたまるか‼︎百歩譲ってもゼッテェ邪神の類だろうが‼︎」
ドス「“悪意”だなんてとんでもない。貴方の行動は実に理に叶っている。仮に恋慕を抱く女性が出来たとしたら、ぼくも相手の職と住居を失わせ家族を欺して離縁させる所から始めます」
中「判った!手前は取り敢えず金輪際菫に関わんな!でなけりゃ死ね‼︎」
太「ねぇ、と云うかドストエフスキー君?君、菫への感情は“敬愛”だと云って頑なに譲らないけれど、本当に、一切、これっぽっちも、菫に対して異性としての魅力は感じてない訳?」
ドス「愚問ですね。神に連なる者に信徒が劣情を抱くとお思いですか?」
太「でも天使の仮装をした菫は見たいんだよね?」
ドス「? 彼女の本来あるべき姿を求めて何か問題でも?」
太「ゴーゴリ。君親友だろう?何とかし給えよ」
ゴ「ごめーん!ムリ☆」
安「やれやれ…。毎度の事ながら、臼井さんの境遇には同情しますね…」
国「恐らくは、前世で何か途轍もない業を背負って生まれてきたのでしょう。でなければ、この世に生を受ける途中で男運を取り落としたとしか思えません…」
太「ちょっと〜。聞き捨てならないなぁ安吾に国木田君!そこのあきらかに事故物件な二人は兎も角、私は恋人を一番に思いやり慈しむ超優良物件じゃあないか!」
安「優良物件を名乗るなら中也君の方でしょう」
国「少なくともお前は完全に事故物件のカテゴリーだ。イヤ、寧ろ事故物件を通り越して怨霊屋敷の類いか…」
ドス「残念でしたね太宰君。宜しければ此方の聖水で清めて差し上げましょうか?」
太「それ冒頭で待ってた硫酸だろう。騙されないよ」
シ「なぁ…、ここの主人公本当に大丈夫なのか?何と云うか…、今後のシリアス展開より此奴らの方が余程問題だと思うんだが…」
ゴ「ん〜。どうだろうねぇ〜。…あー!そうだ!こんな時こそ
中「“彼等”ぁ?…おい、まさか俺達以外にもまだ誰か居んのかよ?」
ゴ「正解正解!如何にハードでトリッキーな内容だったとしても、この作品の分類は“恋愛小説”だ。故に、どんなに特殊な恋愛模様でも、客観的且つ的確な意見を貰えるよう、各分野にその名を博した“愛のプロフェッショナル”達を招いておいたのさ!彼等の助言を得れば、君達事故物件もきっと福音ちゃんに夢小説らしい真っ当なアプローチが出来る様になる筈だよ!」
中「誰が事故物件だゴルァ‼︎」
国「愛の…プロフェッショナル…?そんな人物がこの作品内に居たとは…」
太「ねぇ安吾…。私猛烈に嫌な予感がするのだけど帰っていいかな?」
安「気持ちは判りますが、此処迄来たら死なば諸共です。抜け駆けなんてしたら、金輪際貴方には一切協力しませんよ太宰君」
ゴ「うんうん!皆の期待値も上々みたいだね。それでは満を辞してご登場頂こう!いざ来たれ!己が愛に全てを捧げた誇り高きプロフェッショナル達よ‼︎」
フィ「嫁しか勝たん!」
森「幼女こそ至高」
谷「妹以上に尊いものなンてこの世にはないよ」
ゴ「という事で!愛妻家代表、新生
太/ドス「ようこそいらっしゃいました。お帰りはあちらです」
ゴ「あーっと、まさかの門前払いだー!ゴーゴリショック!」
安「当然の反応だと思いますが」
ゴ「えー!だってだってー!彼等は不屈の信念をもって己が愛するものに殉ずる、その道のプロ達だって聞いたよ?なら、一般的な恋愛感からかけ離れた君達の先達として、役立つアドバイスを齎してくれる筈じゃないか!」
ドス「ゴーゴリさん。そのお心遣いには感謝します。しかし残念ながら、彼等の経験から得られる情報で有用なものは一切ありませんよ」
太「まぁ君の云う通り、自分の恋愛観が一般的だなんて思い上がる程、私も自分を見失ってはいないけれどね。流石にこの人達からレクチャーを受けなきゃならない程重症ではない自負はあるよ、うん」
森「え〜、酷いよ太宰く〜ん。珍しく太宰君が私の指導を受けたがってるって聞いたから、私凄く楽しみにしていたのに〜」
太「あけましておめでとうございます森さん。傷心の所申し訳ありませんが、貴方から教えを乞う事は特にありません。そんなに指導したいなら、そこで気配を殺して何時も以上に小さくなってる蛞蝓にどうぞ」
中「なっ⁉︎太宰手前…っ‼︎」
森「ああ中也君。あけましておめでとう。今年も宜しくね」
中「あ、あけましておめでとうございます首領。本年もどうぞ宜し」
太「森さーん。どうやら中也君は、意中の女性にゴスロリを着せて楽しみたい願望があるようです。
中「だぁあざぁあいぃぃぁあ‼︎」
森「え⁉︎本当かい中也君⁉︎やだなぁ、何故もっと早く云ってくれなかったんだい⁉︎そうと知っていたら私、色々協力してあげていたのに!」
中「あ…、イヤ首領…。俺はそう云うんじゃなくてですね…」
森「恥ずかしがる事は無いよ中也君。大丈夫、誰が笑おうと蔑もうと、私は君の味方だ!だから共に胸を張って、堂々と好きなものを極めて行こうじゃないか!あ!そうだ、丁度此処に今年届いたエリスちゃんの新しいドレスの一覧表があるのだけどね!次のお出かけにはどれを選ぶべきだろうか?是非意見を聞かせて欲しい。新たなる同士として‼︎」
太「よし!これで森さんは封じた!」
国「鬼か貴様は」
フィ「フン。愛妻家の代表として、どうしても俺の話を聞きたいとせがまれて来てみれば…。何だこの安っぽいセットは?学芸会のハリボテの方がまだマシに見えるぞ?そんな事だから貴様らは未だに結婚すら出来んのだ。恥を知れソリスト共!」
安「此方は此方で息を吸う様に既婚者マウントを取ってきますね」
フィ「何だ僻みか公僕?ハッハッハだが無理もない!我が妻ゼルダは足の爪先から髪の一本に至る迄美しさと魅力に満ち溢れた、まさしく人類の至宝!彼女程素晴らしい女性は喩え宇宙の最果て迄探し尽くしたとしても見つかるまい。そんなゼルダを人生の伴侶として迎えられた俺は、紛う事なき“勝ち組”!貧しい者から妬まれるのは富める者の宿命だからな‼︎」
ドス「素晴らしい。矢張りどん底から這い上がった一流経営者は云う事が違います。ねぇ、シグマさん?」
シ「え⁉︎(何で私に振るんだ…⁉︎)」
フィ「ん?何だ鼠?その髪の奇抜さに反して見るからに冴えない顔をした男は?アマチュアのバンドマンか?」
シ「な゛っ…⁉︎」
ドス「彼はぼくの同僚です。こう見えてカジノを経営している支配人なんですよ?」
フィ「何⁉︎本当か⁉︎こんな冴えない顔で⁉︎」
シ「あ…ええ…まぁ…(顔は関係ないだろう‼︎)」
フィ「丁度いい!新生
シ「ちょ、待っ、何なんだ此奴はーーー⁉︎」
ドス「やれやれ、これで既婚者マウントも封じられましたね」
ゴ「流石ドス君!溜息が出るくらい鮮やかに擦り付けたね!」
ドス「賞賛頂き光栄です。却説、残るは一人…」
太「ああ大丈夫。それならもう解決済みだよ」
ドス/ゴ「「はい?/え?」」
谷「ええっと…。すみません。折角呼んで貰って恐縮なんですけど、僕帰って良いですか?正直僕から皆さんに教えられる事なんて何もありませンし…」
太「ほらね」
谷「お役に立てず本当にすみません。でも、その…こう云ったらなンですけど、
―――僕に云わせれば、抑々妹が居ない時点で皆さん論外ですから」
ドス/ゴ「「…………」」
谷崎「なので僕はこれで失礼しますね。家でナオミが待っますから」
太「ごめんね谷崎くーん!バイバーイ」
安「……あの…国木田さん…。彼、本当に武装探偵社の社員なんですか……?」
国「お気持ちは判りますがご安心を。基本的には温厚で無害な奴です。地雷にさえ踏み込まなければ問題ありません」
太「却説と…。それじゃあ隠し玉のスペシャルゲストも捌き切った事だし、そろそろお開きにしないかいゴーゴリ?」
ゴ「え〜?私としては文字制限ギリギリ迄君達とトークしていたいんだけどなぁ?」
国「勘弁してくれ。何度も云う様に、俺達には各々予定があるのだ。何時迄もこんな茶番に付き合ってられん」
安「僕からもお願いします。此の儘だと正月休みどころか週休すら無くなってしまうので…」
ゴ「ねぇねぇドス君は?ドス君も早く帰りたい?」
ドス「そうですね。恐らくは今頃、お節を作り終えた菫さんが食卓前で待機して居る筈ですし、出来れば同じタイミングで食事を摂りたいです」
太「だから君、然も当然の様に盗聴盗撮するのやめてくれる?」
ゴ「ん〜、ドス君がそう云うなら仕方ない!じゃあ最後に、メインゲストの三人から福音ちゃんこと臼井菫ちゃんに一言もらって〆ようか!おーい中也くーん!何か福音ちゃんに云いたい事あるーー⁉︎」
中「あ゛ぁ゛⁉︎何だ急に⁉︎今それどころじゃ…」
太「ゴーゴリ。どうやら中也は菫より己の保身を取るようだ。薄情者の負け犬は飛ばして次に回してくれる?」
中「太宰死ね!それと菫!多少力付けたからって無茶すんじゃねぇぞ!三食飯食って定期的に休憩入れろ!夜はきっちり七時間寝とけ、いいな⁉︎あと太宰は死ね‼︎」
ゴ「わぁお、太宰君への殺意の間にこれでもかと保護者感を詰め込んだ一言だね〜!ありがとう中也くーん、じゃあ後もう少しだけ頑張ってー!」
中「はぁ⁉︎おい手前巫山戯んな…‼︎」
森「ちゅ〜やく〜ん?ほら、これとかすっごく可愛いと思うんだけど、どうかなぁ?」
中「〜〜〜っっっ…‼︎」
太「ふむ。どうしよう国木田君。今の中也を見ていたらもう、少しこの場を引き伸ばしたい衝動がウズウズと…」
国「やめろこの唐変木。折角纏まりかけて来た所に水をさすな」
ゴ「却説、それじゃあ次はドス君だね!さぁ、張り切って福音ちゃんに一言どうぞ」
ドス「そうですね…。長らくお待たせしてしまい申し訳ありません。しかし、貴方はぼくが必ずこの手で救って差し上げます。菫さん。ぼくの福音。どうかそれ迄、今暫くお待ちを」
太「わー、すごーい。先日ウチにストーカー被害の相談に来た依頼人が見せてくれた迷惑メールの内容とそっくりだね国木ぃ〜田くぅ〜ん?」
国「ああ。ただしこっちのストーカーは、お前レベルの悪質な天才だがな……」
安「しかもストーカー容疑の他に国家転覆規模の余罪がゴロゴロぶら下がった特大の厄ネタですしね……」
太「初詣の序でに神社で厄落としして貰ったら何とかならないかな…」
国/安「「ならないだろう/でしょう」」
ドス「はて、困りましたね。ぼくはただ思った儘を言葉にしただけなのですが…」
ゴ「私も、とってもロマンチックで素敵だと思ったけどな〜?あ!ドス君!もしかして、これが所謂カルチャーショックと云う奴なんじゃない?」
ドス「ああ成程」
太「もう君達日本から出てってくれる?」
ゴ「あはははは!それより君から一言貰って解散した方が早いんじゃないかい?ほら、大トリは君のものだ。新しい一年の幕開けに、愛する彼女へどうぞ一言!」
太「はぁ…やれやれ…。ゴホン!と云う事で、私はまた死なずに新年を迎えてしまったよ。仕方ないから、また今年も“清く明るく元気な自殺”をモットーに来年を迎えられないよう努めたいと思う。
だからそれ迄、
―――どうか私の手を離さないでね。菫」
ゴ「ヒューーー‼︎」
安「はぁ…全く…」
国「お前なぁ…」
ドス「素晴らしい。実に貴方らしい、傲慢で、身勝手で、欲深いメッセージですね」
太「当然だろう?そんな私を、彼女は誰よりも愛しているんだから」
ドス「………。……ふふふ」
太「ははははは」
安「拙い…っ!一見穏やかに笑い合って居る様に見せかけて、その実双方全く目が笑っていませんよ…っ」
国「おい貴様!早く場を〆ろ!これ以上事態が拗れる前に早く‼︎」
ゴ「おぉっと了解だ!ではこれにて【アニメ4期放送記念特別企画 新春!帰ってきたHSH徹底生討論大会2023】を閉幕とする!だが、しかぁし!皆さんお待ちかね、アニメ文スト4期は今夜からスタートだ!嘗てない絶望の中、己の信念を胸にひた走る迷ヰ犬達の勇姿を、その目にしかと焼き付けるがいい‼︎特に!動いて喋って大活躍するこのゴーゴリには要注目だぁ!
それでは諸君、アニメ4期でまた会おう!さらばー‼︎」