きんいろの奇跡
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その後、オリアスから来た魔インは来賓の関係もあり教師陣での打ち上げを抜けられそうにないとの謝罪連絡。
心の何処かで来れない事実に安心してしまった名無しさんはグッと伸びをしつつも桜の木を見上げる。
「...もし何かあった時は、オズくんの事よろしくね」
まるで祈るかのように笑いかけた名無しさんの表情はどこか凛としていて、覚悟を決めたようにス魔ホを開き連絡を入れた。
【バラム先生今日はお疲れ様!来週のお茶会の時、ちょっと報告があります】
「これで良しっと」
バラムへ連絡を送ったと同時に鳴ったス魔ホには、ダリからの写真つきの魔イン。
嬉しそうにピースをするダリの奥には嫌そうな顔をしながらロビンとマルバスに絡まれているオリアスの姿があり無意識に名無しさんは愛おしそうに画面を撫でる。
「可愛いなぁ」
嬉しそうな笑顔を浮かべ屋上を後にした名無しさんは、つい先程まで泣きそうだった姿とは程遠い。
その後帰宅が遅い事をオペラに叱られ、未だ号泣しているサリバンを見て、名無しさんにとっては今ある日常が途轍もないぐらい幸せな事のように感じてしまった。
「...幸せ、だなぁ」
「...。どうしたんですか急に」
「入間くんの成長を見られて嬉しいなって」
「えぇ、本当ですね。流石は入間様です」
「オペラ〜!もう一回観ようよ!ねっ名無しさんちゃんも観たいでしょ??」
「うんっ、めちゃくちゃ感動したからね」
「では用意しておきますので、名無しさん様もお召し物を変えられてますか?」
「だね、すぐに支度してくるよ」
笑顔でリビングを後にし、ものの5分で支度を終えゆうに6回は皆で見直していると、突如として名無しさんのス魔ホが鳴り響く。
表示された文字に一瞬固まってしまった名無しさんとは裏腹に、ニヤニヤとした眼差しのオペラはあえて大きな声で言い放った。
「あれ?出ないんですか?愛しの彼s
「ちょちょちょオペラさん!」
「ん?どうしたの名無しさんちゃん」
「あ、いや〜。そ、そろそろ部屋に戻るね!」
焦った様子でオペラの口を塞いだ名無しさんを見てサリバンは首を傾げるも笑顔でリビングを出て言く名無しさんをそのまま見送った。
「ごめんね、こんな遅くに。今って少し話せるかな?」
部屋に戻る途中押したス魔ホから響いたオリアスの声。
聞き慣れたその温かい声色に名無しさんは思わず泣きそうになるが、なんとか堪え笑顔を作ってから話し出す。
「打ち上げお疲れ様、オズくんも大変だったね」
「あー...」
思い当たる節があるのか、低く響いた声に名無しさんが笑い声をあげれば、数秒置いてからまた優しい声がこだまする。
「...やっぱり今日は、君と過ごしたかったなぁ」
「どうしたの?急に」
「いや〜笑い声を聞いたらさ...会いたくなった」
「今日会ったのに?(笑)」
「あれはノーカンでしょ」
「やけに素直だね」
「音楽祭の後、会えると思ってたから余計かな」
オリアスが放つ一つ一つの言の葉が染み入るように名無しさんの胸へと降り積もる。
「(落ち着くなぁ...)」
「名無しさんちゃん?」
「!あぁごめん、ぼーっとしてた」
「眠くなってきた?」
「そうだね、ちょっと眠気襲ってきたかも」
帰宅するまで、あんなにも痛かった心臓はオペラやサリバンそしてオリアスの声を聞いた事で治癒してしまったかのように締め付けが解け、名無しさんは口元に小さな笑みを浮かべた。
「ありがとね、オズくん。疲れてるのに連絡くれて」
「何言ってるの、元はと言えば俺が約束破っちゃったんだから当然だよ」
「そうなの?」
「そーなの」
「そっか」
「そうだよ?」
まるでおうむ返しのように繰り返された言葉に2人で笑い合えば、どちらからともなく交わされるおやすみの言葉。
「んじゃあおやすみ、オズくん」
「うん、おやすみ名無しさんちゃん」
惜しむように切られたス魔ホからはもうあの落ち着く声色は聞こえない。
「...好きだなぁ、オズくんの声」
耳に残るオリアスの優しい声色を思い出して名無しさんは笑う。
「私に出来る事をやろう、大丈夫」
ゴロンと横になり天井を見上げたまま拳を突き上げて頭を過ぎるのは、今日言われた今後自分に襲いかかるであろう見知らぬ悪魔からの忠告。
オリアスの形をしたオリアスではない別の生き物で、悪魔学校にすら難なく侵入出来てしまう程の力を持っていたという事実が名無しさんの不安を煽る。
「大丈夫。私は1人じゃない」
それでもそれ以上に胸を占めるのは、入間やオペラにサリバン、バラムやオリアス...そしてこの魔界で自身と関わりを持ってくれている悪魔達との温かな日常だった。
繰り返し大丈夫だと呟き寝落ちた名無しさんのス魔ホには、とある人物からのヘルプメッセージが届いていた。
心の何処かで来れない事実に安心してしまった名無しさんはグッと伸びをしつつも桜の木を見上げる。
「...もし何かあった時は、オズくんの事よろしくね」
まるで祈るかのように笑いかけた名無しさんの表情はどこか凛としていて、覚悟を決めたようにス魔ホを開き連絡を入れた。
【バラム先生今日はお疲れ様!来週のお茶会の時、ちょっと報告があります】
「これで良しっと」
バラムへ連絡を送ったと同時に鳴ったス魔ホには、ダリからの写真つきの魔イン。
嬉しそうにピースをするダリの奥には嫌そうな顔をしながらロビンとマルバスに絡まれているオリアスの姿があり無意識に名無しさんは愛おしそうに画面を撫でる。
「可愛いなぁ」
嬉しそうな笑顔を浮かべ屋上を後にした名無しさんは、つい先程まで泣きそうだった姿とは程遠い。
その後帰宅が遅い事をオペラに叱られ、未だ号泣しているサリバンを見て、名無しさんにとっては今ある日常が途轍もないぐらい幸せな事のように感じてしまった。
「...幸せ、だなぁ」
「...。どうしたんですか急に」
「入間くんの成長を見られて嬉しいなって」
「えぇ、本当ですね。流石は入間様です」
「オペラ〜!もう一回観ようよ!ねっ名無しさんちゃんも観たいでしょ??」
「うんっ、めちゃくちゃ感動したからね」
「では用意しておきますので、名無しさん様もお召し物を変えられてますか?」
「だね、すぐに支度してくるよ」
笑顔でリビングを後にし、ものの5分で支度を終えゆうに6回は皆で見直していると、突如として名無しさんのス魔ホが鳴り響く。
表示された文字に一瞬固まってしまった名無しさんとは裏腹に、ニヤニヤとした眼差しのオペラはあえて大きな声で言い放った。
「あれ?出ないんですか?愛しの彼s
「ちょちょちょオペラさん!」
「ん?どうしたの名無しさんちゃん」
「あ、いや〜。そ、そろそろ部屋に戻るね!」
焦った様子でオペラの口を塞いだ名無しさんを見てサリバンは首を傾げるも笑顔でリビングを出て言く名無しさんをそのまま見送った。
「ごめんね、こんな遅くに。今って少し話せるかな?」
部屋に戻る途中押したス魔ホから響いたオリアスの声。
聞き慣れたその温かい声色に名無しさんは思わず泣きそうになるが、なんとか堪え笑顔を作ってから話し出す。
「打ち上げお疲れ様、オズくんも大変だったね」
「あー...」
思い当たる節があるのか、低く響いた声に名無しさんが笑い声をあげれば、数秒置いてからまた優しい声がこだまする。
「...やっぱり今日は、君と過ごしたかったなぁ」
「どうしたの?急に」
「いや〜笑い声を聞いたらさ...会いたくなった」
「今日会ったのに?(笑)」
「あれはノーカンでしょ」
「やけに素直だね」
「音楽祭の後、会えると思ってたから余計かな」
オリアスが放つ一つ一つの言の葉が染み入るように名無しさんの胸へと降り積もる。
「(落ち着くなぁ...)」
「名無しさんちゃん?」
「!あぁごめん、ぼーっとしてた」
「眠くなってきた?」
「そうだね、ちょっと眠気襲ってきたかも」
帰宅するまで、あんなにも痛かった心臓はオペラやサリバンそしてオリアスの声を聞いた事で治癒してしまったかのように締め付けが解け、名無しさんは口元に小さな笑みを浮かべた。
「ありがとね、オズくん。疲れてるのに連絡くれて」
「何言ってるの、元はと言えば俺が約束破っちゃったんだから当然だよ」
「そうなの?」
「そーなの」
「そっか」
「そうだよ?」
まるでおうむ返しのように繰り返された言葉に2人で笑い合えば、どちらからともなく交わされるおやすみの言葉。
「んじゃあおやすみ、オズくん」
「うん、おやすみ名無しさんちゃん」
惜しむように切られたス魔ホからはもうあの落ち着く声色は聞こえない。
「...好きだなぁ、オズくんの声」
耳に残るオリアスの優しい声色を思い出して名無しさんは笑う。
「私に出来る事をやろう、大丈夫」
ゴロンと横になり天井を見上げたまま拳を突き上げて頭を過ぎるのは、今日言われた今後自分に襲いかかるであろう見知らぬ悪魔からの忠告。
オリアスの形をしたオリアスではない別の生き物で、悪魔学校にすら難なく侵入出来てしまう程の力を持っていたという事実が名無しさんの不安を煽る。
「大丈夫。私は1人じゃない」
それでもそれ以上に胸を占めるのは、入間やオペラにサリバン、バラムやオリアス...そしてこの魔界で自身と関わりを持ってくれている悪魔達との温かな日常だった。
繰り返し大丈夫だと呟き寝落ちた名無しさんのス魔ホには、とある人物からのヘルプメッセージが届いていた。