きんいろの奇跡
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オリアスが恋を自覚した日から初の出勤日。
寝て起きたら朝は来るもので、悶々と休みを過ごしたオリアスの朝はいつもより早い。
「オリアス先生今日は早いですねぇ〜何かありましたっけ?」
「あ、ダリ先生おはようございます」
「はいっおはようございます〜オリアス先生!」
笑顔で話しかけてきた人物はそもそものきっかけを与えてくれた教師統括。
この人の入れ知恵が無ければ自覚すら出来なかったかもしれないとオリアスは横目で様子をそっと見る。
「あ!そう言えば、名無しさんちゃんとのお出掛けどうでした??」
「ゴホッ!!ゴホゴホっ......えっ?」
「あれー?2人でお出掛けしてきたんですよね?ほら、能力切った状態で帰宅した日の事だよっ」
「見、見てたんですか?!」
「いや〜?なーんかソワソワしてたから、そうなのかなーって思ったんだけど...違った?」
明らかに分かって問いかけているだろう顔をしながらも本人に言わせたがっている様を見て、呆れたようにオリアスは頭を抑える。
「普通に、遊んできただけですよ」
「へぇ〜あのオリアス先生が、完全オフの状態で女性と、ねぇ」
「あんたが言ったんでしょーが、オフの俺は見た方がいいとか何とか...ったくも〜」
「えーっ僕のせいになるのかなぁ」
「〜〜〜っはぁ、もういいですよ。お陰様で気がつけた事もありますし、感謝...してます」
赤くなりそうな顔を見られないようにそっぽを向きながら答えれば、これでもかと言うぐらい顔をにっこりとさせたダリは楽しそうに続けた。
「それでそれで、名無しさんちゃんの反応はどうだったんです?ねぇねぇっ」
「っご馳走様でした!」
「あっ...オリアス先生〜教えて下さいよ〜!」
この人物に言えば秒で教師陣に広がる事は目に見えていたので、後ろから聞こえる声に耳を塞ぐかのように、オリアスは食器を片付けてリビングを後にした。
「(あの人は....本当にもう)」
オリアスは少し赤くなってしまった顔と耳を冷ましながら、支度を終えて寮を飛び出せば少し先にロビンが歩いていてため息をつきながら朝早に急ぐ。
「名無しさんさーんっ今日も朝早いですね!おはようございまっす!」
「ロビン先生、今日も元気ですね〜!おはようございます」
「あははっ今日は使い魔授業が沢山あって楽しみなんです!」
「使い魔授業...あ、ロビン先生が担当なんでしたっけ?」
「はいっ!あ、そう言えば名無しさんさんの使い魔ってどんな子なんですか?」
屈託もなく問いかけてくるロビンに名無しさんは一瞬言葉に詰まる。
それもそのはず、入間と違って召喚の儀式をしていない名無しさんには使い魔などはいなかったからだ。
距離近くグイグイと問いかけてくるロビンにどう答えようか迷っていると少しばかり息を切らせたオリアスが、ロビンの首根っこを掴んでいた。
「ごめんねぇ〜名無しさんちゃん、まぁ〜たロビン先生が迷惑かけたんでしょ?」
「いやいやそんな、迷惑とかでは」
「そーですよ!僕はただ使い魔について知りたかっただけで
「それでも。言いたくない悪魔も一定数は居るんだから無理強いは駄目だよぉ〜?」
分かった?と言い聞かせるようにロビンに話しかけると納得したように謝った後、「気が向いたら教えて下さいねー!」と走り出すロビンは強かで。
「...ほんっとごめんねぇ毎朝毎朝」
「慣れてきたら面白いので大丈夫で...大丈夫だよ」
「そ?それなら良かった。それと、おはよう名無しさんちゃん、挨拶がまだだったよね」
「おはようオズくん」
「っ、うん、おはよう」
いつもと変わらないはずの名無しさんの笑顔も、今のオリアスにとっては破壊力が凄い。
「今日も朝あそこに居るの?」
「そうだね、よっぽど不備が無ければ居るかな」
「ちなみにお菓子は?」
「スノー魔ボール」
「まじで?うわ〜絶対食べたい」
お菓子好きのオリアスはスナック系は勿論だが、甘い物も大好きで。特に名無しさんが作るお菓子は見た事が無いものも多く密かな楽しみの一つなのだ。
「休み明けだから難しいと思ってさ、実はオズくんのは別でラッピングしてある」
ニカッと無邪気に笑いながら差し出されたお菓子を見てオリアスの時は一瞬止まったものの、堪えきれない嬉しさを笑顔に滲ませ名無しさんに笑いかけた。
「すっげー嬉しい、ありがとね名無しさんちゃん」
「へへっどういたしまして」
どこか幼い笑顔で笑うオリアスを見て、昇降口で別れれば名無しさんも1人笑顔を浮かべて歩き出した。
「さて、今日も1日頑張るぞ〜!」
無意識に、それでも大切に時間を重ねる2人の恋路はまだ始まったばかりである。
寝て起きたら朝は来るもので、悶々と休みを過ごしたオリアスの朝はいつもより早い。
「オリアス先生今日は早いですねぇ〜何かありましたっけ?」
「あ、ダリ先生おはようございます」
「はいっおはようございます〜オリアス先生!」
笑顔で話しかけてきた人物はそもそものきっかけを与えてくれた教師統括。
この人の入れ知恵が無ければ自覚すら出来なかったかもしれないとオリアスは横目で様子をそっと見る。
「あ!そう言えば、名無しさんちゃんとのお出掛けどうでした??」
「ゴホッ!!ゴホゴホっ......えっ?」
「あれー?2人でお出掛けしてきたんですよね?ほら、能力切った状態で帰宅した日の事だよっ」
「見、見てたんですか?!」
「いや〜?なーんかソワソワしてたから、そうなのかなーって思ったんだけど...違った?」
明らかに分かって問いかけているだろう顔をしながらも本人に言わせたがっている様を見て、呆れたようにオリアスは頭を抑える。
「普通に、遊んできただけですよ」
「へぇ〜あのオリアス先生が、完全オフの状態で女性と、ねぇ」
「あんたが言ったんでしょーが、オフの俺は見た方がいいとか何とか...ったくも〜」
「えーっ僕のせいになるのかなぁ」
「〜〜〜っはぁ、もういいですよ。お陰様で気がつけた事もありますし、感謝...してます」
赤くなりそうな顔を見られないようにそっぽを向きながら答えれば、これでもかと言うぐらい顔をにっこりとさせたダリは楽しそうに続けた。
「それでそれで、名無しさんちゃんの反応はどうだったんです?ねぇねぇっ」
「っご馳走様でした!」
「あっ...オリアス先生〜教えて下さいよ〜!」
この人物に言えば秒で教師陣に広がる事は目に見えていたので、後ろから聞こえる声に耳を塞ぐかのように、オリアスは食器を片付けてリビングを後にした。
「(あの人は....本当にもう)」
オリアスは少し赤くなってしまった顔と耳を冷ましながら、支度を終えて寮を飛び出せば少し先にロビンが歩いていてため息をつきながら朝早に急ぐ。
「名無しさんさーんっ今日も朝早いですね!おはようございまっす!」
「ロビン先生、今日も元気ですね〜!おはようございます」
「あははっ今日は使い魔授業が沢山あって楽しみなんです!」
「使い魔授業...あ、ロビン先生が担当なんでしたっけ?」
「はいっ!あ、そう言えば名無しさんさんの使い魔ってどんな子なんですか?」
屈託もなく問いかけてくるロビンに名無しさんは一瞬言葉に詰まる。
それもそのはず、入間と違って召喚の儀式をしていない名無しさんには使い魔などはいなかったからだ。
距離近くグイグイと問いかけてくるロビンにどう答えようか迷っていると少しばかり息を切らせたオリアスが、ロビンの首根っこを掴んでいた。
「ごめんねぇ〜名無しさんちゃん、まぁ〜たロビン先生が迷惑かけたんでしょ?」
「いやいやそんな、迷惑とかでは」
「そーですよ!僕はただ使い魔について知りたかっただけで
「それでも。言いたくない悪魔も一定数は居るんだから無理強いは駄目だよぉ〜?」
分かった?と言い聞かせるようにロビンに話しかけると納得したように謝った後、「気が向いたら教えて下さいねー!」と走り出すロビンは強かで。
「...ほんっとごめんねぇ毎朝毎朝」
「慣れてきたら面白いので大丈夫で...大丈夫だよ」
「そ?それなら良かった。それと、おはよう名無しさんちゃん、挨拶がまだだったよね」
「おはようオズくん」
「っ、うん、おはよう」
いつもと変わらないはずの名無しさんの笑顔も、今のオリアスにとっては破壊力が凄い。
「今日も朝あそこに居るの?」
「そうだね、よっぽど不備が無ければ居るかな」
「ちなみにお菓子は?」
「スノー魔ボール」
「まじで?うわ〜絶対食べたい」
お菓子好きのオリアスはスナック系は勿論だが、甘い物も大好きで。特に名無しさんが作るお菓子は見た事が無いものも多く密かな楽しみの一つなのだ。
「休み明けだから難しいと思ってさ、実はオズくんのは別でラッピングしてある」
ニカッと無邪気に笑いながら差し出されたお菓子を見てオリアスの時は一瞬止まったものの、堪えきれない嬉しさを笑顔に滲ませ名無しさんに笑いかけた。
「すっげー嬉しい、ありがとね名無しさんちゃん」
「へへっどういたしまして」
どこか幼い笑顔で笑うオリアスを見て、昇降口で別れれば名無しさんも1人笑顔を浮かべて歩き出した。
「さて、今日も1日頑張るぞ〜!」
無意識に、それでも大切に時間を重ねる2人の恋路はまだ始まったばかりである。