きんいろの奇跡
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ーピピピピ ピッ
「..............よし、起きるか〜....」
今日はお休み、朝の修行と鍛錬を終えてから楽しみな予定があるのだ。身支度を整えてリビングに迎えば、いつも通り完璧な姿でオペラが朝食の支度を整えていた。
「あ、オペラさんおはようございます〜」
「おや早起きですね。本日ぐらいは午前中の鍛錬お休みしても良いのですよ?」
「えっ何で知ってるの?」
「入間様から、名無しさん様は本日殿方とデートだと伺っておりましたので」
「!あの子はもう...しょうがないなぁ(笑)」
「デートでは無いのですか?」
「ではないです。友達と遊ぶだけだよ」
思春期だなぁ入間くんは、といいながらテーブルにつけば何やらじっと見つめてくるオペラに名無しさんは首を傾げて見上げれば、ぴょこぴょこと動いた猫耳に嫌な予感が募ってゆく。
「...やはり、今日の鍛錬はお休みと致しましょう。私に考えがあります」
「...分かった。けど着せ替えにはならないからね?」
「ご安心下さい。私がより素敵な女性にしてみせますので」
「聞いてる?!」
機嫌良く猫耳と尻尾を揺らしながら魔茶を入れるオペラに、食後の未来が見えて項垂れる名無しさん。まだ一日は始まったばかりである。
「うわぁ〜名無しさんさん綺麗〜!」
「やはりスカートが似合いますね」
「.................うん、ありがと」
「ねぇオペラさんっ、次はこれとかどうかな?」
「流石です入間様、次はこれにしましょうか。では名無しさんさんこちらに着替えて」
「いや〜もう十分だなーって。それにやっぱパンツの方が楽だからさ」
「なりませんよ名無しさん様」「駄目だよ名無しさんさん!」
「だって今日は、で、デートでしょっ??お洒落しなきゃ!」
「名無しさん様はそのままでもお美しいですが、一目で相手を射殺すぐらいやらなくては」
「「物騒すぎる!」」
その後オペラと入間による名無しさんコーディネートに花を咲かせるも、最終的にはシンプルイズベストだと言う事でタイトなトップスにロングスカート、髪はおろして揺れるピアスという清楚な女性が出来上がった。
「名無しさんさん、すっごく綺麗だよ...!」
「.................今すぐ脱ぎたい」
「破廉恥ですよ名無しさんさん。入間様の前ではご遠慮下さい」
まさか出掛ける前にこんなに疲れるとは思っていなかったと名無しさんはため息をつくものの、目をキラキラとさせた入間に機嫌良さげなオペラを見て仕方がないなと笑みを溢した。
「ありがとうオペラさんに入間くん。楽しんでくるよ!」
ソワソワとする2人を置いて屋敷を出れば外は快晴。名無しさん自身も今日どこに行くかは聞いていなかったため、少し心躍らせながら寮がある方向に歩いていると、見慣れた姿が見えてきて足早にその場所へと急いだ。
「オリアス先生、おはよう」
「!朝から元気だねぇ、おはよう名無しさんちゃん」
シンプルかつラフな装いに身を包み少し気怠げに立っていたオリアスは、いつもとは違い髪を下ろした名無しさんを見て一瞬釘付けになるものの今日の目的を思い出して気が重そうに頭をかいた。
「名無しさんちゃん、先に謝っておきたいんだけど今日は本当オフで行くから途中で飽きたら遠慮なく教えてね」
「うん?分かった」
「んじゃこっち」
認識阻害グラスをお互いしているものの、いつものキラキラはなりを潜め髪も下ろしたオリアスは本当に別人のようで。
口数少なくゆるっと歩く姿を見つめて名無しさんは笑う。
「(何か、得した気持ちだな)」
いつもと違う一面が見られる事は、とても幸せな事だと名無しさんは知っている。
ただでさえ頑張って会話をしなくても、オリアスと共有する時間は穏やかで温かいのだ。
そんなささやかな幸せを噛み締めながら名無しさんが歩いていると不思議そうな顔をしたオリアスが口を開いた。
「何か面白いもの見つけたの?」
「ん?いやさ、いい天気だなーって」
「え、それだけ?」
「うん?それだけ。いい天気で気持ちが良くてさ........眠たくなるよね」
「...分かる。何なら部屋から出たくない」
「オリアス先生も分かってくれる?仲間だな〜」
「ん。そうだね」
ポツリポツリとたまに会話しながらも着いたよと連れてこられたのは寝具のマークが書いたカフェのような建物。
「おっきい建物だね」
「ここに来た事はある?」
「ないよ。外で遊んだのもこないだが初めてだしさ」
「そっか。...とにかく今日は完全オフって話だったから、それに近い場所に連れてきたんだ」
伏せ目がちに告げるオリアスの感情は読めない。名無しさんは不思議に思いながらも連れられるまま個室に案内されていた。
...そう、一面フカフカで柔らかそうなキングサイズのソファーとテレビ、オマケにお洒落なテーブルとゲーム機が置いてあるモダンな空間へと。
「うわぁーーー、すご!柔らか.....なにこれフカフカ。しかもどこからだろ、いい香りがするこの部屋.....あ!見てこれ浮いてるよこのテーブル!」
初めてきた素敵な空間と見た事がないものの数々に興奮した名無しさんの目はキラキラに輝いていて、はしゃぎにはしゃぎ倒している。
ポカンとしながら入り口で見守っていたオリアスだったが、あまりの名無しさんのはしゃぎようを見て、可笑しそうに声を上げた。
「...........はははっ!まさかそこまで喜ぶとはっ」
「ちょっ............だから、初めてなんだってほんと!」
「〜〜〜っはーーおかしっ」
「笑いすぎだから」
恥ずかしそうに講義する名無しさんを他所に、お腹を抱えて笑うオリアスはどこか嬉しそうに目を細めて名無しさんを見つめる。
「本当...予想外な反応ばっかりだよ、君は」
どこか幼い笑顔で笑ったオリアスに、名無しさんも嬉しそうなその笑顔で心満たされる。
「今日は俺とこれで勝負しない?」
「自慢じゃないけど、私はかなり下手くそだよ」
「いーよ。最初から強かったらつまんないでしょ」
「よしきた。せめて一回は勝つぞ」
「手加減は?」
「いらない!」
「分かった。んじゃこっちおいで」
ゆるりと笑ってソファーに寝転がるオリアス。それを見ていた名無しさんもまた嬉しそうにダイブした。
「は〜...やっぱフカフカだよこのソファー...ほら見た?今の。こんなに跳ね返ってくる」
「っはは!はいはい」
「笑い過ぎだって」
「だってさ、せっかくそんな可愛い格好してるのに一切気にせずダイブキメるとか面白すぎでしょ」
「いやこれはオペラさんと入間くんが........ね」
「名無しさんちゃんの趣味じゃないんだ?」
「当たり前だよ、動きにくい。ラフな格好が一番でしょオフの日は」
「分かる」
合流した後、どこか表情も乏しく口数が少なかったオリアスは何故かこの部屋に着いてからというものよく笑う。
そんな小さな事でも嬉しいと感じている事に名無しさん自身は微塵も気がつかずに同じように笑った。
「出かける度に目をキラキラさせて準備してくれるから断りきれず着ちゃうけど、落ち着かないんだよなぁ」
「似合ってるけどね、その格好」
「う〜ん、何かこう恥ずかしくない?女性です!みたいな格好って」
「女性じゃん?」
「そうなんだけど...あ。休みの日にまでスーツで遊んでってお願いされたら?」
「無理、やだ、帰りたい」
「そんな感じだよ」
「違うと思うけど」
ゴロンとまったりしながらあーだこーだと話すだけでも楽しいのは他の誰でもない名無しさんがオリアスが相手だからで。
そんな当たり前の事にお互いは気がつかないまま寝そべった状態で闘いに身を投じる。
「.................強くない?」
「当たり前でしょ、遊戯師団の顧問だよ俺は」
「苦手なゲームは?」
「しいて言うなら単調なやつ?」
「よしそれやろう」
「狙いが分かりやすすぎる」
どれもやった事のないゲームだからかどれをやってもワクワクと全力で負けていく姿に、オリアスは笑いを堪えつつも全力には全力で返して負かす。
「..............よし、起きるか〜....」
今日はお休み、朝の修行と鍛錬を終えてから楽しみな予定があるのだ。身支度を整えてリビングに迎えば、いつも通り完璧な姿でオペラが朝食の支度を整えていた。
「あ、オペラさんおはようございます〜」
「おや早起きですね。本日ぐらいは午前中の鍛錬お休みしても良いのですよ?」
「えっ何で知ってるの?」
「入間様から、名無しさん様は本日殿方とデートだと伺っておりましたので」
「!あの子はもう...しょうがないなぁ(笑)」
「デートでは無いのですか?」
「ではないです。友達と遊ぶだけだよ」
思春期だなぁ入間くんは、といいながらテーブルにつけば何やらじっと見つめてくるオペラに名無しさんは首を傾げて見上げれば、ぴょこぴょこと動いた猫耳に嫌な予感が募ってゆく。
「...やはり、今日の鍛錬はお休みと致しましょう。私に考えがあります」
「...分かった。けど着せ替えにはならないからね?」
「ご安心下さい。私がより素敵な女性にしてみせますので」
「聞いてる?!」
機嫌良く猫耳と尻尾を揺らしながら魔茶を入れるオペラに、食後の未来が見えて項垂れる名無しさん。まだ一日は始まったばかりである。
「うわぁ〜名無しさんさん綺麗〜!」
「やはりスカートが似合いますね」
「.................うん、ありがと」
「ねぇオペラさんっ、次はこれとかどうかな?」
「流石です入間様、次はこれにしましょうか。では名無しさんさんこちらに着替えて」
「いや〜もう十分だなーって。それにやっぱパンツの方が楽だからさ」
「なりませんよ名無しさん様」「駄目だよ名無しさんさん!」
「だって今日は、で、デートでしょっ??お洒落しなきゃ!」
「名無しさん様はそのままでもお美しいですが、一目で相手を射殺すぐらいやらなくては」
「「物騒すぎる!」」
その後オペラと入間による名無しさんコーディネートに花を咲かせるも、最終的にはシンプルイズベストだと言う事でタイトなトップスにロングスカート、髪はおろして揺れるピアスという清楚な女性が出来上がった。
「名無しさんさん、すっごく綺麗だよ...!」
「.................今すぐ脱ぎたい」
「破廉恥ですよ名無しさんさん。入間様の前ではご遠慮下さい」
まさか出掛ける前にこんなに疲れるとは思っていなかったと名無しさんはため息をつくものの、目をキラキラとさせた入間に機嫌良さげなオペラを見て仕方がないなと笑みを溢した。
「ありがとうオペラさんに入間くん。楽しんでくるよ!」
ソワソワとする2人を置いて屋敷を出れば外は快晴。名無しさん自身も今日どこに行くかは聞いていなかったため、少し心躍らせながら寮がある方向に歩いていると、見慣れた姿が見えてきて足早にその場所へと急いだ。
「オリアス先生、おはよう」
「!朝から元気だねぇ、おはよう名無しさんちゃん」
シンプルかつラフな装いに身を包み少し気怠げに立っていたオリアスは、いつもとは違い髪を下ろした名無しさんを見て一瞬釘付けになるものの今日の目的を思い出して気が重そうに頭をかいた。
「名無しさんちゃん、先に謝っておきたいんだけど今日は本当オフで行くから途中で飽きたら遠慮なく教えてね」
「うん?分かった」
「んじゃこっち」
認識阻害グラスをお互いしているものの、いつものキラキラはなりを潜め髪も下ろしたオリアスは本当に別人のようで。
口数少なくゆるっと歩く姿を見つめて名無しさんは笑う。
「(何か、得した気持ちだな)」
いつもと違う一面が見られる事は、とても幸せな事だと名無しさんは知っている。
ただでさえ頑張って会話をしなくても、オリアスと共有する時間は穏やかで温かいのだ。
そんなささやかな幸せを噛み締めながら名無しさんが歩いていると不思議そうな顔をしたオリアスが口を開いた。
「何か面白いもの見つけたの?」
「ん?いやさ、いい天気だなーって」
「え、それだけ?」
「うん?それだけ。いい天気で気持ちが良くてさ........眠たくなるよね」
「...分かる。何なら部屋から出たくない」
「オリアス先生も分かってくれる?仲間だな〜」
「ん。そうだね」
ポツリポツリとたまに会話しながらも着いたよと連れてこられたのは寝具のマークが書いたカフェのような建物。
「おっきい建物だね」
「ここに来た事はある?」
「ないよ。外で遊んだのもこないだが初めてだしさ」
「そっか。...とにかく今日は完全オフって話だったから、それに近い場所に連れてきたんだ」
伏せ目がちに告げるオリアスの感情は読めない。名無しさんは不思議に思いながらも連れられるまま個室に案内されていた。
...そう、一面フカフカで柔らかそうなキングサイズのソファーとテレビ、オマケにお洒落なテーブルとゲーム機が置いてあるモダンな空間へと。
「うわぁーーー、すご!柔らか.....なにこれフカフカ。しかもどこからだろ、いい香りがするこの部屋.....あ!見てこれ浮いてるよこのテーブル!」
初めてきた素敵な空間と見た事がないものの数々に興奮した名無しさんの目はキラキラに輝いていて、はしゃぎにはしゃぎ倒している。
ポカンとしながら入り口で見守っていたオリアスだったが、あまりの名無しさんのはしゃぎようを見て、可笑しそうに声を上げた。
「...........はははっ!まさかそこまで喜ぶとはっ」
「ちょっ............だから、初めてなんだってほんと!」
「〜〜〜っはーーおかしっ」
「笑いすぎだから」
恥ずかしそうに講義する名無しさんを他所に、お腹を抱えて笑うオリアスはどこか嬉しそうに目を細めて名無しさんを見つめる。
「本当...予想外な反応ばっかりだよ、君は」
どこか幼い笑顔で笑ったオリアスに、名無しさんも嬉しそうなその笑顔で心満たされる。
「今日は俺とこれで勝負しない?」
「自慢じゃないけど、私はかなり下手くそだよ」
「いーよ。最初から強かったらつまんないでしょ」
「よしきた。せめて一回は勝つぞ」
「手加減は?」
「いらない!」
「分かった。んじゃこっちおいで」
ゆるりと笑ってソファーに寝転がるオリアス。それを見ていた名無しさんもまた嬉しそうにダイブした。
「は〜...やっぱフカフカだよこのソファー...ほら見た?今の。こんなに跳ね返ってくる」
「っはは!はいはい」
「笑い過ぎだって」
「だってさ、せっかくそんな可愛い格好してるのに一切気にせずダイブキメるとか面白すぎでしょ」
「いやこれはオペラさんと入間くんが........ね」
「名無しさんちゃんの趣味じゃないんだ?」
「当たり前だよ、動きにくい。ラフな格好が一番でしょオフの日は」
「分かる」
合流した後、どこか表情も乏しく口数が少なかったオリアスは何故かこの部屋に着いてからというものよく笑う。
そんな小さな事でも嬉しいと感じている事に名無しさん自身は微塵も気がつかずに同じように笑った。
「出かける度に目をキラキラさせて準備してくれるから断りきれず着ちゃうけど、落ち着かないんだよなぁ」
「似合ってるけどね、その格好」
「う〜ん、何かこう恥ずかしくない?女性です!みたいな格好って」
「女性じゃん?」
「そうなんだけど...あ。休みの日にまでスーツで遊んでってお願いされたら?」
「無理、やだ、帰りたい」
「そんな感じだよ」
「違うと思うけど」
ゴロンとまったりしながらあーだこーだと話すだけでも楽しいのは他の誰でもない名無しさんがオリアスが相手だからで。
そんな当たり前の事にお互いは気がつかないまま寝そべった状態で闘いに身を投じる。
「.................強くない?」
「当たり前でしょ、遊戯師団の顧問だよ俺は」
「苦手なゲームは?」
「しいて言うなら単調なやつ?」
「よしそれやろう」
「狙いが分かりやすすぎる」
どれもやった事のないゲームだからかどれをやってもワクワクと全力で負けていく姿に、オリアスは笑いを堪えつつも全力には全力で返して負かす。