エンドライフ②
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《23.甲板での時間》
「あー.....気持ちいい〜...」
モビーディック号に来てからというもの、以前のように自分一人で舟番をしなくても良くなったので夜時間が出来るとたまにこうやって頭が一つ高い場所にある甲板に寝転がっては夜空を眺める事が増えた。星夜が綺麗な夜は特に。
自分の船よりも何倍も近くに感じる星空を見る度に昔エースと流星群を眺めたな、何て思い出す。白ひげ海賊団に来てこんなにも満たされているのにも関わらず極々たまに、無性に会いたくなってしまうものだから人の欲は留まる事を知らないなぁと思ってしまう。
(14歳のエースとか、絶対に可愛い...)
会えるだけでいいが叶えば側にいられるだけでいいと願い、それが実現してしまえばきっと笑って生きていてくれるだけでいいと言う極論へと辿り着く。その全部が全部紛れもない自分の欲求で自分自身を司る世界の全てだった。
「はー........会いたいなぁ...」
膝をバタつかせながら瞼を閉じれば、まるで昨日の事のように3人でわちゃつく映像が脳裏に浮かんで笑顔になる。未だティーチとは仲が良いとまではいかないが、気軽に話を出来るぐらいにはなった。
正体を知ってしまっているが故に早く早くと気持ちが急いてしまうが、来るべきその時までに彼の警戒を少しでも解いておく必要があったので3年かけてどうにか信用を勝ち得たかった。
それもこれも、頭に浮かんだ笑顔のため。
鼻歌混じりに消えては浮かぶエース達へと思いを馳せていればよく話すようになった人物の声がして転がったまま後ろを振り向く。
「またここかよい。好きだよなァお前も」
「マルコか、やっほー」
呆れたように笑いながらも咎める事無く隣に座ったマルコを見て優しいよなと笑ってしまう。なんだかんだと戯れ合う事は多いが、それだけ信頼している証拠でもあった。
「マルコは休憩?それとも終わったん」
「今日はもう辞めだよい。まだ書類が出来てねェ隊もあるからな」
「またか、お疲れさん」
「本当になァ。お前はまた例の奴の事でも考えてたんだろい?」
「バレたかー。いやさ、今日はほら星が綺麗から」
促すように見上げればそれに倣ってくれたかのように見上げてくれるマルコ。たまにこうやって時にはお酒を片手に過ごす時間は会話が無くても心地が良いので嫌いじゃなかった。
「会えるといいなァ、早くよ」
「せやなあ。島を出るまで後3年って意外に長くて」
「おれらの歳になるとあっという間だが、名無しさんからしたらまだまだ長ェのかもなァ」
「マルコ、急におじさんぽいで」
「うるせェまだ40になってねェよい」
そんな軽口を叩き合えば襲ってくるのは心地の良い沈黙。何を話す訳でもなくゆったりと過ぎていく時間は何処かこの船の航海にも似ていて心が落ち着いた。それもこれもマルコという人物が人の感情の機微に敏感で、黙って寄り添ってくれるからである。
「あー.....気持ちいい〜...」
モビーディック号に来てからというもの、以前のように自分一人で舟番をしなくても良くなったので夜時間が出来るとたまにこうやって頭が一つ高い場所にある甲板に寝転がっては夜空を眺める事が増えた。星夜が綺麗な夜は特に。
自分の船よりも何倍も近くに感じる星空を見る度に昔エースと流星群を眺めたな、何て思い出す。白ひげ海賊団に来てこんなにも満たされているのにも関わらず極々たまに、無性に会いたくなってしまうものだから人の欲は留まる事を知らないなぁと思ってしまう。
(14歳のエースとか、絶対に可愛い...)
会えるだけでいいが叶えば側にいられるだけでいいと願い、それが実現してしまえばきっと笑って生きていてくれるだけでいいと言う極論へと辿り着く。その全部が全部紛れもない自分の欲求で自分自身を司る世界の全てだった。
「はー........会いたいなぁ...」
膝をバタつかせながら瞼を閉じれば、まるで昨日の事のように3人でわちゃつく映像が脳裏に浮かんで笑顔になる。未だティーチとは仲が良いとまではいかないが、気軽に話を出来るぐらいにはなった。
正体を知ってしまっているが故に早く早くと気持ちが急いてしまうが、来るべきその時までに彼の警戒を少しでも解いておく必要があったので3年かけてどうにか信用を勝ち得たかった。
それもこれも、頭に浮かんだ笑顔のため。
鼻歌混じりに消えては浮かぶエース達へと思いを馳せていればよく話すようになった人物の声がして転がったまま後ろを振り向く。
「またここかよい。好きだよなァお前も」
「マルコか、やっほー」
呆れたように笑いながらも咎める事無く隣に座ったマルコを見て優しいよなと笑ってしまう。なんだかんだと戯れ合う事は多いが、それだけ信頼している証拠でもあった。
「マルコは休憩?それとも終わったん」
「今日はもう辞めだよい。まだ書類が出来てねェ隊もあるからな」
「またか、お疲れさん」
「本当になァ。お前はまた例の奴の事でも考えてたんだろい?」
「バレたかー。いやさ、今日はほら星が綺麗から」
促すように見上げればそれに倣ってくれたかのように見上げてくれるマルコ。たまにこうやって時にはお酒を片手に過ごす時間は会話が無くても心地が良いので嫌いじゃなかった。
「会えるといいなァ、早くよ」
「せやなあ。島を出るまで後3年って意外に長くて」
「おれらの歳になるとあっという間だが、名無しさんからしたらまだまだ長ェのかもなァ」
「マルコ、急におじさんぽいで」
「うるせェまだ40になってねェよい」
そんな軽口を叩き合えば襲ってくるのは心地の良い沈黙。何を話す訳でもなくゆったりと過ぎていく時間は何処かこの船の航海にも似ていて心が落ち着いた。それもこれもマルコという人物が人の感情の機微に敏感で、黙って寄り添ってくれるからである。