エンドライフ②
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《21.宝物》
「怒らないのか?勝手に船を乗り回されて」
「ん?やー怒る程の事でも無いというか、無邪気やなあって(笑)壊されるなら流石に怒るけど、純粋に楽しんでくれとうみたいやしな」
「お前は本当年齢以上に考え方が落ち着いているな。マルコ何てもっとやんちゃだったぞ」
「うるせえよい。イゾウ、お前が落ち着き過ぎなんだい」
まるで子供のように口を尖らせて言い放つマルコのやんちゃな姿が想像つかなくて隠れて笑っているとぺしんと頭を叩かれる。
「った。何すんねんマルコ」
「ガキが笑ってんじゃねェよい」
「笑ってへん!」
「その顔をどう見りゃはいそうですかって納得出来んだよい、顔に出やすい所直してから嘘をつけ」
「.....まじか」
「あ、何名無しさん。自分の事ポーカーフェイスとでも思ってたの?」
ハルタの驚くような声にこちらが驚いてしまう。まさか、そんな。生きてきてこの方確かに美味しそうに食べるね〜とか、幸せそうに食べるね〜とか言われてきたが......あれ、案外バレてるな。
.....それはともかく、クールでポーカーフェイスの出来るカッコ良い自分になっとう予定やったが、そうでも無いようやな。
「お前程素直な奴は少ないだろうな。今だって予想外とでも考えていたんだろう?」
「凄いな、正解や...」
「アッハッハッハ!名無しさんちゃん可愛いね〜!女の子は素直が一番だよ」
「お前ェは女なら誰でも良いんだろうが。気をつけろよ名無しさん」
「ちょっ何だよビスタ!心外!!俺結構優しいって有名よ?!」
「優し過ぎてつまんないってのが、大体フラれる理由じゃァなかったのかい」
思わぬ所でサッチの恋愛事情を知ってしまい、そうなのかと見上げれば哀れまないでと言われてしまったので相変わらず白ひげの皆は勘が鋭いなと思ってしまう。
「それにしても、やっぱり船に乗る事になったんだな」
「うえ?やっぱりって?イゾウさんは分かってたん」
「俺だけじゃないさ。なぁ、マルコ」
「まーなァ。偶然助けた街で礼を言われる事はあっても、わざわざオヤジたちを追いかけて礼を言いに来た奴なんざ今まで居なかったからなァ...嬉しかったんだろうよい」
「そんな...会えて嬉しいのは寧ろうちの方やのに」
「その謙虚で真っ直ぐな姿勢をオヤジも気にいったんだろうさ。朝起きたら妙に機嫌が良かったもんだから、皆で取り囲んだものだ(笑)」
「そしたら名無しさんちゃんを船に乗せる事にしたってオヤジが笑ってたからさ、俺朝から朝食の準備頑張っちゃったぜ」
何て事もないまるで日常かのように受け入れてくれている皆の優しさに胸がいっぱいになる。あぁ、本間に好きやなあと改めて実感していると突然頭をぐしゃぐしゃと撫でられた。
「はははっお前ェはそうやってバカみてェに笑ってろよい!」
じゃあまた後でなと去っていくマルコを見て、何やったんやと思いながら見つめていると、
「マルコも素直じゃないからな。何、嬉しかったんだろうさ、お前がまるで俺達の事を宝物みたいに見てくるのがな」
「た、宝物っ...?」
「あぁ。そんないかにもキラキラとした慈愛に満ちた眼差しで見てくる奴なんざそう居ないからな。特にお前みたいな何も分からないガキでもない奴からなんて滅多にある事じゃない」
「なんっ、それ、全部バレてるとかめっちゃ、恥ずかしいな、うあ」
「はははっ、まあそこはもう諦めておけ。隠されるのが上手くなられても俺達男は女には敵わないからな」
そう言ってマルコと同じ方向に歩き出したイゾウを見て少しの間呆けていたもののすぐに意識を取り戻して自分の船へと走り出した。とにもかくにも、モビーディックに乗船する事となったのでこの先に待つ未来の事を考えて今自分に出来る精一杯はしていこうと改めて心に刻んだ。
「怒らないのか?勝手に船を乗り回されて」
「ん?やー怒る程の事でも無いというか、無邪気やなあって(笑)壊されるなら流石に怒るけど、純粋に楽しんでくれとうみたいやしな」
「お前は本当年齢以上に考え方が落ち着いているな。マルコ何てもっとやんちゃだったぞ」
「うるせえよい。イゾウ、お前が落ち着き過ぎなんだい」
まるで子供のように口を尖らせて言い放つマルコのやんちゃな姿が想像つかなくて隠れて笑っているとぺしんと頭を叩かれる。
「った。何すんねんマルコ」
「ガキが笑ってんじゃねェよい」
「笑ってへん!」
「その顔をどう見りゃはいそうですかって納得出来んだよい、顔に出やすい所直してから嘘をつけ」
「.....まじか」
「あ、何名無しさん。自分の事ポーカーフェイスとでも思ってたの?」
ハルタの驚くような声にこちらが驚いてしまう。まさか、そんな。生きてきてこの方確かに美味しそうに食べるね〜とか、幸せそうに食べるね〜とか言われてきたが......あれ、案外バレてるな。
.....それはともかく、クールでポーカーフェイスの出来るカッコ良い自分になっとう予定やったが、そうでも無いようやな。
「お前程素直な奴は少ないだろうな。今だって予想外とでも考えていたんだろう?」
「凄いな、正解や...」
「アッハッハッハ!名無しさんちゃん可愛いね〜!女の子は素直が一番だよ」
「お前ェは女なら誰でも良いんだろうが。気をつけろよ名無しさん」
「ちょっ何だよビスタ!心外!!俺結構優しいって有名よ?!」
「優し過ぎてつまんないってのが、大体フラれる理由じゃァなかったのかい」
思わぬ所でサッチの恋愛事情を知ってしまい、そうなのかと見上げれば哀れまないでと言われてしまったので相変わらず白ひげの皆は勘が鋭いなと思ってしまう。
「それにしても、やっぱり船に乗る事になったんだな」
「うえ?やっぱりって?イゾウさんは分かってたん」
「俺だけじゃないさ。なぁ、マルコ」
「まーなァ。偶然助けた街で礼を言われる事はあっても、わざわざオヤジたちを追いかけて礼を言いに来た奴なんざ今まで居なかったからなァ...嬉しかったんだろうよい」
「そんな...会えて嬉しいのは寧ろうちの方やのに」
「その謙虚で真っ直ぐな姿勢をオヤジも気にいったんだろうさ。朝起きたら妙に機嫌が良かったもんだから、皆で取り囲んだものだ(笑)」
「そしたら名無しさんちゃんを船に乗せる事にしたってオヤジが笑ってたからさ、俺朝から朝食の準備頑張っちゃったぜ」
何て事もないまるで日常かのように受け入れてくれている皆の優しさに胸がいっぱいになる。あぁ、本間に好きやなあと改めて実感していると突然頭をぐしゃぐしゃと撫でられた。
「はははっお前ェはそうやってバカみてェに笑ってろよい!」
じゃあまた後でなと去っていくマルコを見て、何やったんやと思いながら見つめていると、
「マルコも素直じゃないからな。何、嬉しかったんだろうさ、お前がまるで俺達の事を宝物みたいに見てくるのがな」
「た、宝物っ...?」
「あぁ。そんないかにもキラキラとした慈愛に満ちた眼差しで見てくる奴なんざそう居ないからな。特にお前みたいな何も分からないガキでもない奴からなんて滅多にある事じゃない」
「なんっ、それ、全部バレてるとかめっちゃ、恥ずかしいな、うあ」
「はははっ、まあそこはもう諦めておけ。隠されるのが上手くなられても俺達男は女には敵わないからな」
そう言ってマルコと同じ方向に歩き出したイゾウを見て少しの間呆けていたもののすぐに意識を取り戻して自分の船へと走り出した。とにもかくにも、モビーディックに乗船する事となったのでこの先に待つ未来の事を考えて今自分に出来る精一杯はしていこうと改めて心に刻んだ。