エンドライフ②
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
《20.無邪気な彼ら》
本当は、夜が明けてから一時的でもいいので船に乗せて貰えないかとお願いする予定だったのに想像以上に優しさの塊だった白ひげ海賊団の皆。日が出てから船を取ってこりゃいいと白ひげに言われたので、あの後足を背もたれに借りてひとしきり話し終えた後は眠る事にしたのだった。
....夢のような待遇だ。
そんな事を思いながら目を閉じれば、思っていたよりも身体は疲れていたようで秒で寝てしまったうちを見て白ひげが笑っていた事をうちは知らない。
「おいハルタ、名無しさんの奴は起きたのかい」
「いやまだ眠ってるね。警戒心を持てとは言わないけど、流石に油断し過ぎかなとは思うよ(笑)」
「あ〜〜、っだなァ。おれも昨日こいつに言ったんだがよ、どうやらその類の感覚はどっかに置いてきちまってるらしい」
「道理で。じゃなきゃ僕らに会いにこようなんて普通は思わないよね」
何やら騒がしい気がして眉間に皺が寄るのを感じながら目をゆっくりと開けてみると、目の前に太陽を背負った隊長さん達の顔がワラワラとこちらを覗いていて声も無く驚く。
「おっ。起きたか名無しさん、おはようさん」
「まるこさん...ん、どういう、じょうきょうや...」
「名無しさんちゃーん、俺の事分かるー?サッチだよー」
「五月蝿えぞサッチ。まだこの子は起きたばかりだろうが」
「ビスタの顔も大概うるさいけどね」
ぼやぼやとする頭で目の前の4人を無言で見つめていればまた頭上から声が聞こえてきて、聞き覚えのあるトーンに自然と目がそちらを向く。
「おいお前ら、そこを退いてやれ。仮にも女の子だぞこの子は。起きてすぐイカつい野郎の顔がそんなに沢山あったら驚いて当然だろう」
「.....、いぞうさん」
「あぁ、起きたか名無しさん。よく眠れたか」
ブーブーと周りが吠える声に全く意を返さずにスルーしている姿をぼーっと眺めていると、次第に意識がはっきりとしてくる。
「!皆さんおはようございます!すみません、めっちゃ寝ぼけてました」
「結構うるさくしてたんだがな、思った以上に神経が図太いようで安心したよい」
「ちゃうよ、ほら、こう見えて繊細やと自負しとう」
「どの口が言ってんだよい」
秒でバシっと帰ってきた返答に上手く返せる言葉が無くて唸っていると、ひゃっほーうなどという爽やかな朝に似つかわしくない野太い声が響いてくる。
「この騒ぎは、何なん」
「?あぁ、お前が寝てる間に船を持ってきといてやろうと思ったんだけどよ、その船がまたおれらの想像を遥かに超えていてな」
若ェ衆は大興奮で竜骨見に海ん中潜ったりモーター使って運転しちまったりしててよ、と苦笑いしながら教えられたので、聞き覚えのある音の方向を見てみてみれば、まるで子供のように船を飛ばす姿があってその無邪気さに笑ってしまった。
本当は、夜が明けてから一時的でもいいので船に乗せて貰えないかとお願いする予定だったのに想像以上に優しさの塊だった白ひげ海賊団の皆。日が出てから船を取ってこりゃいいと白ひげに言われたので、あの後足を背もたれに借りてひとしきり話し終えた後は眠る事にしたのだった。
....夢のような待遇だ。
そんな事を思いながら目を閉じれば、思っていたよりも身体は疲れていたようで秒で寝てしまったうちを見て白ひげが笑っていた事をうちは知らない。
「おいハルタ、名無しさんの奴は起きたのかい」
「いやまだ眠ってるね。警戒心を持てとは言わないけど、流石に油断し過ぎかなとは思うよ(笑)」
「あ〜〜、っだなァ。おれも昨日こいつに言ったんだがよ、どうやらその類の感覚はどっかに置いてきちまってるらしい」
「道理で。じゃなきゃ僕らに会いにこようなんて普通は思わないよね」
何やら騒がしい気がして眉間に皺が寄るのを感じながら目をゆっくりと開けてみると、目の前に太陽を背負った隊長さん達の顔がワラワラとこちらを覗いていて声も無く驚く。
「おっ。起きたか名無しさん、おはようさん」
「まるこさん...ん、どういう、じょうきょうや...」
「名無しさんちゃーん、俺の事分かるー?サッチだよー」
「五月蝿えぞサッチ。まだこの子は起きたばかりだろうが」
「ビスタの顔も大概うるさいけどね」
ぼやぼやとする頭で目の前の4人を無言で見つめていればまた頭上から声が聞こえてきて、聞き覚えのあるトーンに自然と目がそちらを向く。
「おいお前ら、そこを退いてやれ。仮にも女の子だぞこの子は。起きてすぐイカつい野郎の顔がそんなに沢山あったら驚いて当然だろう」
「.....、いぞうさん」
「あぁ、起きたか名無しさん。よく眠れたか」
ブーブーと周りが吠える声に全く意を返さずにスルーしている姿をぼーっと眺めていると、次第に意識がはっきりとしてくる。
「!皆さんおはようございます!すみません、めっちゃ寝ぼけてました」
「結構うるさくしてたんだがな、思った以上に神経が図太いようで安心したよい」
「ちゃうよ、ほら、こう見えて繊細やと自負しとう」
「どの口が言ってんだよい」
秒でバシっと帰ってきた返答に上手く返せる言葉が無くて唸っていると、ひゃっほーうなどという爽やかな朝に似つかわしくない野太い声が響いてくる。
「この騒ぎは、何なん」
「?あぁ、お前が寝てる間に船を持ってきといてやろうと思ったんだけどよ、その船がまたおれらの想像を遥かに超えていてな」
若ェ衆は大興奮で竜骨見に海ん中潜ったりモーター使って運転しちまったりしててよ、と苦笑いしながら教えられたので、聞き覚えのある音の方向を見てみてみれば、まるで子供のように船を飛ばす姿があってその無邪気さに笑ってしまった。