エンドライフ②
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《17.白ひげ海賊団①》
「ほらほらもっと食えよ」
「名無しさんちゃん、こっちには甘いデザートもあるぞ」
「待った!ちょーっとストップで。これ以上はあかん、胃が破裂してまう」
うちは今何故か白ひげ海賊団の皆さんの宴に参加させて貰っている。
話せば長く...はないので話しをすると、あの後マルコに連れられたうちは注目を浴びながら親父さんにここまで来た経緯を伝えたのだ。すると一瞬静まり返った後に大爆笑をされ、アレよアレよと言う間に宴に参加させられていて、飲めや食えやの嵐で今は絶賛満腹状態なのである。
右隣にはマルコ、左隣にはハルタ、向かいにはジョズとサッチ、そしてそして斜め上を見上げれば白ひげが座っているので一瞬ここは天国なのかと疑う程だった。
「にしても本当勇気があるねえ名無しさんちゃんは。俺だったら遠目にお礼だけ言って速攻で島を出てるぜ」
「まァサッチはそうだろうなァ」
「おいっ!どういう意味だよマルコ」
「でも島を出る前に敵に見つかってもいそうだよね」
「おいおいハルタまで。俺ァやる時はやる男だぜっ」
「ははは!冗談は髪型だけにしろよいっ」
「お前ェに言われたくねーわっ!!」
いやもうあの本当天国過ぎる。
夢にまで見た彼らが目の前で笑ってる、すごい。
(...そっかぁ。エースはこの温かさにいつも見守られてたんやな、嬉しいな...)
宴開始からずっと周りに居てくれる人たちを見て胸が温かくなる。この4年ずっと会いたかった人たちが目の前にいるのだと夢のようだと思いながら。
ふいに、色々と込み上げてきそうになったのでお水を貰いに行くと言って席を立った。沢山の事を経験してきた人達の話だからだろうか、端々に感じる優しさや言葉の重み。誰の話も胸に真っ直ぐと響いてくるのだから凄い。
こんな素敵な人達を束ねてるんやなと尊敬にも似た念を抱きつつ、水を飲みながら先程よりは遠目に白ひげを見た。
(.....生きとって欲しいな。ずっとこの皆の居場所を笑顔を望める限りの時間を使って、生きとって欲しい)
笑顔で隊長達と戯れる姿はあの日失われてしまった光景と重なってどこか現実味のない感覚に襲われた。少し気持ちを落ち着けようかなと未だに衰えを見せず盛り上がっている場から少し離れて皆を見つめる。...楽しそうやな。
「少し、隣いいか」
「!イゾウ、さん」
一人感傷に浸っていると突然声を掛けられて態度には出さないものの内心ビックリしていると、驚かせてすまないと言われてしまったので急いで首を振る。
「お前があっちでオヤジ達と楽しんでいたもんだから、また後でと思っていたらタイミング良くこっちに来ていたからな」
「何か用があったとかですか?」
「いや、用と言うよりはその服が少し気になってな。それはワノ国のものだろう?」
聞き覚えのあるワードに思わずイゾウさんの方を見やれば、驚くのをわかっていたかのように微笑んでいてその笑顔は自分を通して何処か遠くを見ているようだった。
よく考えてみればイゾウさんの服装も和服だったなと思いもしかしてと考えついていた時、どうか楽に話してくれと言われてしまったので急に失礼な物言いは出来ないと断る。するとマルコ達には普通に話していただろうと言われてしまえば、これ以上の拒否の意は示せなかったのでお礼を伝えた。
「...ほな、お言葉に甘えて。そうやなあさっきの質問やけど、これは恩人にプレゼントして貰ったワノ国のものであっとうよ」
「そうか、やはりな。俺のこの服もワノ国から出回っているものだからお前の装いを見た時から気になっていてな」
「へぇ〜イゾウさんも和服が好きなんやなぁ」
「好き...あぁ、そうなのかもしれない。ワノ国は俺の故郷でもあるし着るのは当たり前になっていたが、そうだな身につける事でどこか安心していたのはある」
「故郷?え、ワノ国が?うわ...めっちゃ偶然や。うちも故郷がワノ国に似とうよって教えられてこないだ行って来たばっかりなんよ」
そう笑えば驚いた顔をされ、あの滝を登ったのかと聞かれたのであの浮遊感にはなれへんかったと苦笑すれば本当だと認識されたのか一層驚いた顔になった。
「驚いた。あれを一人で登れる奴が居たとは」
「師匠に行ってみれば分かるとは言われたけど、まさかあんなミッションがあるとは思ってへんくて渦潮見分けるのはすーごいな、緊張した」
「お前は航海術も見につけているのか、凄いな」
そんなやり取りをしながら、和服のどこが良いだのワノ国の素晴らしさに花を咲かせていた。原作ではそんなに会話している所を見た事がなかったので、不思議な魅力がある人だなと思いながら話をしていると、会話に慣れてきたのが伝わったのかふいにイゾウさんの表情が少し真剣なものへと変わる。
「.....さっきは、何を見ていたんだ」
「さっき...?」
「俺が声を掛ける前の眼差しが、どこか憂いを含んでいるような気がしてな」
「.......」
勘違いだったらすまないが、と続け様に言われてつい言葉を失う。最早自分にとっては当たり前になってはいたが余りにも覚えのある感覚であったから。
「ほらほらもっと食えよ」
「名無しさんちゃん、こっちには甘いデザートもあるぞ」
「待った!ちょーっとストップで。これ以上はあかん、胃が破裂してまう」
うちは今何故か白ひげ海賊団の皆さんの宴に参加させて貰っている。
話せば長く...はないので話しをすると、あの後マルコに連れられたうちは注目を浴びながら親父さんにここまで来た経緯を伝えたのだ。すると一瞬静まり返った後に大爆笑をされ、アレよアレよと言う間に宴に参加させられていて、飲めや食えやの嵐で今は絶賛満腹状態なのである。
右隣にはマルコ、左隣にはハルタ、向かいにはジョズとサッチ、そしてそして斜め上を見上げれば白ひげが座っているので一瞬ここは天国なのかと疑う程だった。
「にしても本当勇気があるねえ名無しさんちゃんは。俺だったら遠目にお礼だけ言って速攻で島を出てるぜ」
「まァサッチはそうだろうなァ」
「おいっ!どういう意味だよマルコ」
「でも島を出る前に敵に見つかってもいそうだよね」
「おいおいハルタまで。俺ァやる時はやる男だぜっ」
「ははは!冗談は髪型だけにしろよいっ」
「お前ェに言われたくねーわっ!!」
いやもうあの本当天国過ぎる。
夢にまで見た彼らが目の前で笑ってる、すごい。
(...そっかぁ。エースはこの温かさにいつも見守られてたんやな、嬉しいな...)
宴開始からずっと周りに居てくれる人たちを見て胸が温かくなる。この4年ずっと会いたかった人たちが目の前にいるのだと夢のようだと思いながら。
ふいに、色々と込み上げてきそうになったのでお水を貰いに行くと言って席を立った。沢山の事を経験してきた人達の話だからだろうか、端々に感じる優しさや言葉の重み。誰の話も胸に真っ直ぐと響いてくるのだから凄い。
こんな素敵な人達を束ねてるんやなと尊敬にも似た念を抱きつつ、水を飲みながら先程よりは遠目に白ひげを見た。
(.....生きとって欲しいな。ずっとこの皆の居場所を笑顔を望める限りの時間を使って、生きとって欲しい)
笑顔で隊長達と戯れる姿はあの日失われてしまった光景と重なってどこか現実味のない感覚に襲われた。少し気持ちを落ち着けようかなと未だに衰えを見せず盛り上がっている場から少し離れて皆を見つめる。...楽しそうやな。
「少し、隣いいか」
「!イゾウ、さん」
一人感傷に浸っていると突然声を掛けられて態度には出さないものの内心ビックリしていると、驚かせてすまないと言われてしまったので急いで首を振る。
「お前があっちでオヤジ達と楽しんでいたもんだから、また後でと思っていたらタイミング良くこっちに来ていたからな」
「何か用があったとかですか?」
「いや、用と言うよりはその服が少し気になってな。それはワノ国のものだろう?」
聞き覚えのあるワードに思わずイゾウさんの方を見やれば、驚くのをわかっていたかのように微笑んでいてその笑顔は自分を通して何処か遠くを見ているようだった。
よく考えてみればイゾウさんの服装も和服だったなと思いもしかしてと考えついていた時、どうか楽に話してくれと言われてしまったので急に失礼な物言いは出来ないと断る。するとマルコ達には普通に話していただろうと言われてしまえば、これ以上の拒否の意は示せなかったのでお礼を伝えた。
「...ほな、お言葉に甘えて。そうやなあさっきの質問やけど、これは恩人にプレゼントして貰ったワノ国のものであっとうよ」
「そうか、やはりな。俺のこの服もワノ国から出回っているものだからお前の装いを見た時から気になっていてな」
「へぇ〜イゾウさんも和服が好きなんやなぁ」
「好き...あぁ、そうなのかもしれない。ワノ国は俺の故郷でもあるし着るのは当たり前になっていたが、そうだな身につける事でどこか安心していたのはある」
「故郷?え、ワノ国が?うわ...めっちゃ偶然や。うちも故郷がワノ国に似とうよって教えられてこないだ行って来たばっかりなんよ」
そう笑えば驚いた顔をされ、あの滝を登ったのかと聞かれたのであの浮遊感にはなれへんかったと苦笑すれば本当だと認識されたのか一層驚いた顔になった。
「驚いた。あれを一人で登れる奴が居たとは」
「師匠に行ってみれば分かるとは言われたけど、まさかあんなミッションがあるとは思ってへんくて渦潮見分けるのはすーごいな、緊張した」
「お前は航海術も見につけているのか、凄いな」
そんなやり取りをしながら、和服のどこが良いだのワノ国の素晴らしさに花を咲かせていた。原作ではそんなに会話している所を見た事がなかったので、不思議な魅力がある人だなと思いながら話をしていると、会話に慣れてきたのが伝わったのかふいにイゾウさんの表情が少し真剣なものへと変わる。
「.....さっきは、何を見ていたんだ」
「さっき...?」
「俺が声を掛ける前の眼差しが、どこか憂いを含んでいるような気がしてな」
「.......」
勘違いだったらすまないが、と続け様に言われてつい言葉を失う。最早自分にとっては当たり前になってはいたが余りにも覚えのある感覚であったから。