エンドライフ②
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《16.警戒心の行方》
「さてと、だ。お前さん今の状況はどういう理由があったのか説明してくれんだろい」
あの後やっとの出会いに感動していたものの向けられる視線は警戒で、それはそうやろうなと思いながら事の経緯を話していく。
「つまりお前さんは海賊のおれらに礼を言うためだけに、わざわざ偉大なる航路 をあっちこっち行ってたって事か?」
「あっちこっちって程でもないですけど、探してたのは本間です」
「へぇー、随分とまた変わりモンが居たもんだなァ」
「やっぱり直接自分の目で見て話してみたかったのもあったので」
嘘ではない。エースの心を救ってくれるのはまだ先なのだとしてもそれは変わる事のない事実であるし、頂上戦争の時我が身の命よりもエースを救い出す事だけに全力を尽くしてくれていたのだ、これ以上の恩義があるだろうか。
最悪のシナリオとして第一にあるサッチの殺害と悪魔の実を奪われる事だけは避けて起きたいのも勿論あった。
でも何よりもまずは直接自分の目で見て感じて、白ひげ海賊団というものを知っておきたかったのだ。
「大体言いてェ事は把握した...が、じゃあ何故あそこで逃げる必要があった。礼を言いてェんならあのままこっちに来れば良かっただろい」
「あー、いやー、そのですね」
「何なんだよい、はっきりと言え」
「ビックリしたのは勿論あったんですけど、何ていうか嬉し過ぎたと言うか緊張してしまったと言いますか...。まさかあの気配の先に夢にまで見た白ひげ海賊団の皆さんがおるとは思わへんくて、つい」
身体が勝手に走り出してました、と正直に言えば鳩が豆鉄砲でも食らったように目をぱちくりとして見つめられた。...何というか場違いではあるけれど凄く可愛い。髪の毛もふさふさと揺れている、すごく、可愛い。
そんな事を考えていれば何を思ったのかマルコは突然吹き出して笑い声を上げた。
「はっはっは!お前なんだそりゃ、おれ達に会う為に命掛けて海渡ってきたってェのにいざとなったら緊張して逃げ出すとか見た目以上のガキかよい(笑)」
「なっ、違っ、一旦こう心を落ち着けていい感じになれたら馳せ参じるつもりでしたよ、きっと!」
「自信はねェのかよい(笑)海渡っておれ達を探す度胸あんなら礼ぐらいスパンと言えんだろい」
「それが出来たら湖まで逃げて自分落ち着かそうと疼くまったりしませんよ」
こっちは果物でも食べて疲れを癒そうかなって油断しまくっとったんですからね、と続けて言えば女一人で来たんならもっと警戒をしろと別の注意をされた。
何だかんだで出会った時の殺気は消えていたのでほっとするが、思った以上に話しやすくて安心もした。原作のマルコはもっと警戒心が強かったように思えたからだ。
「....で、どうすんだ?こんだけ話してりゃあ気分も大分落ち着いただろい」
「あ。本間や...確かに!」
「んじゃあオヤジん所にでも行くかい?あんたが怪しい奴であればおれが切って捨てたが、どうにもお前は気を削がれるよい」
「ん...ん?どうも?」
「はははっ!褒めてねェよい!」
「褒めてないのか!」
ついうっかりと話しをしやすすぎてタメ口になってしまったのを謝れば、気にすんなと笑ってくれ話しやすいように話せと言われてしまったので、気遣いに甘えて喋る事にする。
「なあ、マルコさん」
「何だよい」
「もし白ひげの親父さんに会ってうちが固まってもたら、その、いい感じに殴る蹴るをして意識を取り戻してほしいんよ」
「どんなお願いだよいっ」
「いや、やってさ、あの岩陰で見た姿ですら後光が見えたよ...凄いな白ひげの親父さんは」
「お前......本当にオヤジ達を追ってきたんだなァ」
「さっきから何度もそう言うてるやん、今はもうマルコさんには慣れたけどほらっ手が震えて
「ねェじゃねーかよい」
「......?おかしいな」
「おかしいのはお前さんだから安心しろい」
「それはそれで...おかしいな」
「はっはっはっはっは!飽きねェなあったく」
この短時間で何だか少し仲良くなった気がするのは物凄く嬉しいのだが、自分が言えた事では無いがもっとこう初対面の人は警戒した方がいいと思うんだよな。勿論、警戒心皆無なうちが言えた事ではないのだが。
「さてと、だ。お前さん今の状況はどういう理由があったのか説明してくれんだろい」
あの後やっとの出会いに感動していたものの向けられる視線は警戒で、それはそうやろうなと思いながら事の経緯を話していく。
「つまりお前さんは海賊のおれらに礼を言うためだけに、わざわざ
「あっちこっちって程でもないですけど、探してたのは本間です」
「へぇー、随分とまた変わりモンが居たもんだなァ」
「やっぱり直接自分の目で見て話してみたかったのもあったので」
嘘ではない。エースの心を救ってくれるのはまだ先なのだとしてもそれは変わる事のない事実であるし、頂上戦争の時我が身の命よりもエースを救い出す事だけに全力を尽くしてくれていたのだ、これ以上の恩義があるだろうか。
最悪のシナリオとして第一にあるサッチの殺害と悪魔の実を奪われる事だけは避けて起きたいのも勿論あった。
でも何よりもまずは直接自分の目で見て感じて、白ひげ海賊団というものを知っておきたかったのだ。
「大体言いてェ事は把握した...が、じゃあ何故あそこで逃げる必要があった。礼を言いてェんならあのままこっちに来れば良かっただろい」
「あー、いやー、そのですね」
「何なんだよい、はっきりと言え」
「ビックリしたのは勿論あったんですけど、何ていうか嬉し過ぎたと言うか緊張してしまったと言いますか...。まさかあの気配の先に夢にまで見た白ひげ海賊団の皆さんがおるとは思わへんくて、つい」
身体が勝手に走り出してました、と正直に言えば鳩が豆鉄砲でも食らったように目をぱちくりとして見つめられた。...何というか場違いではあるけれど凄く可愛い。髪の毛もふさふさと揺れている、すごく、可愛い。
そんな事を考えていれば何を思ったのかマルコは突然吹き出して笑い声を上げた。
「はっはっは!お前なんだそりゃ、おれ達に会う為に命掛けて海渡ってきたってェのにいざとなったら緊張して逃げ出すとか見た目以上のガキかよい(笑)」
「なっ、違っ、一旦こう心を落ち着けていい感じになれたら馳せ参じるつもりでしたよ、きっと!」
「自信はねェのかよい(笑)海渡っておれ達を探す度胸あんなら礼ぐらいスパンと言えんだろい」
「それが出来たら湖まで逃げて自分落ち着かそうと疼くまったりしませんよ」
こっちは果物でも食べて疲れを癒そうかなって油断しまくっとったんですからね、と続けて言えば女一人で来たんならもっと警戒をしろと別の注意をされた。
何だかんだで出会った時の殺気は消えていたのでほっとするが、思った以上に話しやすくて安心もした。原作のマルコはもっと警戒心が強かったように思えたからだ。
「....で、どうすんだ?こんだけ話してりゃあ気分も大分落ち着いただろい」
「あ。本間や...確かに!」
「んじゃあオヤジん所にでも行くかい?あんたが怪しい奴であればおれが切って捨てたが、どうにもお前は気を削がれるよい」
「ん...ん?どうも?」
「はははっ!褒めてねェよい!」
「褒めてないのか!」
ついうっかりと話しをしやすすぎてタメ口になってしまったのを謝れば、気にすんなと笑ってくれ話しやすいように話せと言われてしまったので、気遣いに甘えて喋る事にする。
「なあ、マルコさん」
「何だよい」
「もし白ひげの親父さんに会ってうちが固まってもたら、その、いい感じに殴る蹴るをして意識を取り戻してほしいんよ」
「どんなお願いだよいっ」
「いや、やってさ、あの岩陰で見た姿ですら後光が見えたよ...凄いな白ひげの親父さんは」
「お前......本当にオヤジ達を追ってきたんだなァ」
「さっきから何度もそう言うてるやん、今はもうマルコさんには慣れたけどほらっ手が震えて
「ねェじゃねーかよい」
「......?おかしいな」
「おかしいのはお前さんだから安心しろい」
「それはそれで...おかしいな」
「はっはっはっはっは!飽きねェなあったく」
この短時間で何だか少し仲良くなった気がするのは物凄く嬉しいのだが、自分が言えた事では無いがもっとこう初対面の人は警戒した方がいいと思うんだよな。勿論、警戒心皆無なうちが言えた事ではないのだが。