エンドライフ②
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《6.驚愕する繋がり》
修行の間ずっと禁酒していて久しぶりに沢山呑んだからだろうか体が少し火照ってきたのでそろそろ今日はお開きにするかとヤマトに尋ねる。
「そうだね、夜も更けてきたし寝台まで案内するよ。僕もこれを読んでから眠るとしようかな」
そう言って見せてきたのは「おでん漫遊記」。熟読したと言っていたのにもしかして毎日読んでいるのだろうかと聞いてみれば眠る前の日課だという。
お気に入りの本と出会った時、自分も毎日愛読書のように繰り返し読んでいた記憶があるので、その気持ちは凄く理解が出来た。
「そんなに面白いんやなぁそれは」
「うん!とても!何回読んでもワクワクするんだ。良ければ名無しさんも読んでみるかい?」
「そんな大事なもの、うちが読んでもいいん?」
「あぁ、名無しさんだったら良いよ。ただ結構長いから、全部じゃなくても僕の大好きなページだけでもいいしね」
「ほな、ヤマトのお気に入り教えてよ」
嬉しそうに頷いたヤマトを見やってお気に入りのページを開くまで待つ。誰かを思う姿を見ているのはとても心地が良く、本当におでんさんが大好きなんだなぁとしみじみと感じる。
暫くしてここだよと目の前いっぱいに広げられたので苦笑しながらそのページを読んでみれば、記されていたあるワードに、一瞬息をするのを忘れてしまった。
(ロジャー...ロジャーって、ゴールドロジャーのこと?)
震えてしまった手を抑えてそれより前のページを了承を得て読み進める。するとそこに記されてあったのは、目的があって一時的に大好きな白ひげの船を降りたとの内容で、その後はロジャーがいかに面白くて偉大な男かが記されていた。
「これって....え、おでんさんて元々白ひげ海賊団の一員なん」
「ああ、そうみたいだね。途中でロジャーという男に惚れ込んで彼の船に一時的に乗ったみたいだけど、白ひげもロジャーもいかに偉大かが沢山記されていたよ」
「..........、」
感情が、上手く言葉に出来なかった。
嬉しいのか楽しいのか喜んでいるのか、その全てがごっちゃになって襲ってきて
(エース....!凄いっ...うわぁあ、どうしよう)
意味も分からず顔がにやける。何で笑っているのか分からない程に多分、嬉しいのだ。何よりエースに今すぐこれを見せたくて仕方がない、凄い...そんな気持ちが渦巻いて上手く整理がつかなかった。
「名無しさん?どうかしたのかい」
「いやっ、ちゃうねん....うぁあっ....まじか」
「大丈夫か?」
「〜〜〜ヤマトっ、見せてくれて本間に、本間にありがとうな....!今日来てよかった」
不思議そうにするヤマトの手を握って力一杯お礼を言う。エースが子供の頃ずっと知りたかったロジャーの姿が、一部だけだとしてもここにある。そう思うだけでどうしたって破顔してしまって嬉しくて仕方がないのだ。
「突然ゴメンよ、余りにも知ってる名前やったから嬉しくなってもて」
「もしかして、名無しさんが言ってた守りたい人達がいたりするの?」
「大正解!実はな、ここに記されてる白ひげ海賊団なんやけど、この国を去ってから会いに行こうと決めてた海賊なんよ」
うわ、凄いな、嬉しい。と喜べば事情を把握したのだろうヤマトも良かったねと笑ってくれる。もしかしてロジャーも知っていたりするのかとキラキラとした顔で問われたので、名前だけな!と全力で頷けば僕と一緒だね!と言われとても癒されたので少し頭が落ち着いてくる。
「....あのさ、ヤマト。今日会ったばっかりでこんな事お願いするの申し訳ないんやけど、聞いてくれるか?」
「何だい改まって、僕と名無しさんとの仲じゃないか!どんなお願いなんだ?」
「あのな」
無理を承知でお願いしてみる。
もしもこの先ヤマト自身が信用出来る人が現れて、その人が炎を使える人物だった場合、
「ロジャーがどんな人物だったかに関するページだけでも見せてあげて欲しい事」
「その人物が読み終わった後にもしも様子が変わってしまってもどうか見守ってあげて欲しい事」
この2つをどうかお願い出来ないだろうかと頼み込むと
「そんな事か、いいよそのぐらい」
「本間に...?」
「あぁ、勿論さ!僕が信用出来る炎を扱える人間だけでいいんだろう?」
「うん、うん....!!ありがとうな」
了承を得られただけで嬉しくて泣きそうになる。グッとそれは堪えたけれどまさかここで繋がっていたとは思わなくて今後来るであろうエースの姿が頭に浮かんで、早くその時が来ればいいのにと願わずにはいられなかった。
(良かったな、エース)
もしかしたらただのお節介かもしれないし私の我儘に過ぎないけれど、第三者の目で描かれたゴール・D・ロジャーという人間を少しでも知ってみて欲しかった。一つでも多くの、真実を知って欲しかったのだ。
修行の間ずっと禁酒していて久しぶりに沢山呑んだからだろうか体が少し火照ってきたのでそろそろ今日はお開きにするかとヤマトに尋ねる。
「そうだね、夜も更けてきたし寝台まで案内するよ。僕もこれを読んでから眠るとしようかな」
そう言って見せてきたのは「おでん漫遊記」。熟読したと言っていたのにもしかして毎日読んでいるのだろうかと聞いてみれば眠る前の日課だという。
お気に入りの本と出会った時、自分も毎日愛読書のように繰り返し読んでいた記憶があるので、その気持ちは凄く理解が出来た。
「そんなに面白いんやなぁそれは」
「うん!とても!何回読んでもワクワクするんだ。良ければ名無しさんも読んでみるかい?」
「そんな大事なもの、うちが読んでもいいん?」
「あぁ、名無しさんだったら良いよ。ただ結構長いから、全部じゃなくても僕の大好きなページだけでもいいしね」
「ほな、ヤマトのお気に入り教えてよ」
嬉しそうに頷いたヤマトを見やってお気に入りのページを開くまで待つ。誰かを思う姿を見ているのはとても心地が良く、本当におでんさんが大好きなんだなぁとしみじみと感じる。
暫くしてここだよと目の前いっぱいに広げられたので苦笑しながらそのページを読んでみれば、記されていたあるワードに、一瞬息をするのを忘れてしまった。
(ロジャー...ロジャーって、ゴールドロジャーのこと?)
震えてしまった手を抑えてそれより前のページを了承を得て読み進める。するとそこに記されてあったのは、目的があって一時的に大好きな白ひげの船を降りたとの内容で、その後はロジャーがいかに面白くて偉大な男かが記されていた。
「これって....え、おでんさんて元々白ひげ海賊団の一員なん」
「ああ、そうみたいだね。途中でロジャーという男に惚れ込んで彼の船に一時的に乗ったみたいだけど、白ひげもロジャーもいかに偉大かが沢山記されていたよ」
「..........、」
感情が、上手く言葉に出来なかった。
嬉しいのか楽しいのか喜んでいるのか、その全てがごっちゃになって襲ってきて
(エース....!凄いっ...うわぁあ、どうしよう)
意味も分からず顔がにやける。何で笑っているのか分からない程に多分、嬉しいのだ。何よりエースに今すぐこれを見せたくて仕方がない、凄い...そんな気持ちが渦巻いて上手く整理がつかなかった。
「名無しさん?どうかしたのかい」
「いやっ、ちゃうねん....うぁあっ....まじか」
「大丈夫か?」
「〜〜〜ヤマトっ、見せてくれて本間に、本間にありがとうな....!今日来てよかった」
不思議そうにするヤマトの手を握って力一杯お礼を言う。エースが子供の頃ずっと知りたかったロジャーの姿が、一部だけだとしてもここにある。そう思うだけでどうしたって破顔してしまって嬉しくて仕方がないのだ。
「突然ゴメンよ、余りにも知ってる名前やったから嬉しくなってもて」
「もしかして、名無しさんが言ってた守りたい人達がいたりするの?」
「大正解!実はな、ここに記されてる白ひげ海賊団なんやけど、この国を去ってから会いに行こうと決めてた海賊なんよ」
うわ、凄いな、嬉しい。と喜べば事情を把握したのだろうヤマトも良かったねと笑ってくれる。もしかしてロジャーも知っていたりするのかとキラキラとした顔で問われたので、名前だけな!と全力で頷けば僕と一緒だね!と言われとても癒されたので少し頭が落ち着いてくる。
「....あのさ、ヤマト。今日会ったばっかりでこんな事お願いするの申し訳ないんやけど、聞いてくれるか?」
「何だい改まって、僕と名無しさんとの仲じゃないか!どんなお願いなんだ?」
「あのな」
無理を承知でお願いしてみる。
もしもこの先ヤマト自身が信用出来る人が現れて、その人が炎を使える人物だった場合、
「ロジャーがどんな人物だったかに関するページだけでも見せてあげて欲しい事」
「その人物が読み終わった後にもしも様子が変わってしまってもどうか見守ってあげて欲しい事」
この2つをどうかお願い出来ないだろうかと頼み込むと
「そんな事か、いいよそのぐらい」
「本間に...?」
「あぁ、勿論さ!僕が信用出来る炎を扱える人間だけでいいんだろう?」
「うん、うん....!!ありがとうな」
了承を得られただけで嬉しくて泣きそうになる。グッとそれは堪えたけれどまさかここで繋がっていたとは思わなくて今後来るであろうエースの姿が頭に浮かんで、早くその時が来ればいいのにと願わずにはいられなかった。
(良かったな、エース)
もしかしたらただのお節介かもしれないし私の我儘に過ぎないけれど、第三者の目で描かれたゴール・D・ロジャーという人間を少しでも知ってみて欲しかった。一つでも多くの、真実を知って欲しかったのだ。