エンドライフ②
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《6.深まる仲》
「敵でも味方でも、人にはそれぞれの魅力ってのがあるやんか。やのに敵ってだけでイコール嫌いってなるのは、何か...勿体ない気がすんな」
「......僕、名無しさんの考え方好きだよ」
「へへ何か...照れるわ(笑)」
「なんだ急に赤くなんてなって、可愛いなあ名無しさんは」
思った事を何となく吐き出しただけなのに、優しい笑顔で好きだと告げられるのは男女問わず心臓に悪い。そう、美人やから余計に。今から言うよって事前に教えて欲しいぐらいや。...いや、それもそれで結局恥ずかしいのやけど。
自分も思ったら口にすぐ出てしまう方なので、気持ちは分からなくはないが言われる側になるのは何回あっても慣れはしない。
「ヤマトってさ」
「うん?」
「男になりたいって言うだけあってさらっとこう口説くのが上手いよな」
「本当か?!それはとても嬉しいな!」
「こんな、ワンコみたいな反応やのに世の中って不思議や...」
「ワンコって?」
「気にせんといて」
ヤマトはこう、一粒で何度でも美味しいあの〜...昔あったお菓子みたいである。よくは覚えていないけどそんなのがあった気がする、名前は忘れてしまったけれども。
そんな事を考えながらお酒も底を尽きる程話をしていれば明るかった空は夕焼けに溶けてきて、静かにヤマトは切り出してくる。
「名無しさんはさ、何の為に航海しているんだい?女の子一人ってかなり珍しいんだろう?」
「...そうやねえ」
おでん談義も少し落ち着いて互いの生まれや素性、好きな食べ物など沢山のやり取りを盛り上がりながら交わした後だったので、突然穏やかに聞かれて一瞬間が空く。
「守りたい人達がおってさ」
「君がかい?」
「そう。うちが言うのも烏滸がましいぐらいに遥かに強いし助け何ていらへんのかもやけどな。...でも、守りたいんよ」
「そうなのか。...何だか名無しさんにとったらその人達は、きっと自分以上に大切な人なんだろうね」
「ははっ!そうやなあ(笑)あながち間違ってへんと思うわ」
「もしもさ、名無しさんが頑張ってもどうしても力が必要な時は僕も呼んでよ。その時にはこの錠もきっとどうにかしてみせるから」
「....うん、ありがとうなヤマト」
実の親にまるで囚人かのような扱いを受けるヤマト。辛いのはヤマトの方だろうにと思いながら、その温かい優しさが嬉しくて笑顔になる。
何とか錠さえ外せれば良かったのだが、原理は分かっていても、もしもの時爆発してしまうというリスクを考えるとどうしても怖くて手が出せないのがもどかしい。
(全てをやり遂げた後にもし生きられてたら、絶対助けにくるからな)
やから、待っててなと言葉にはしなかったが心に強く誓った。
「敵でも味方でも、人にはそれぞれの魅力ってのがあるやんか。やのに敵ってだけでイコール嫌いってなるのは、何か...勿体ない気がすんな」
「......僕、名無しさんの考え方好きだよ」
「へへ何か...照れるわ(笑)」
「なんだ急に赤くなんてなって、可愛いなあ名無しさんは」
思った事を何となく吐き出しただけなのに、優しい笑顔で好きだと告げられるのは男女問わず心臓に悪い。そう、美人やから余計に。今から言うよって事前に教えて欲しいぐらいや。...いや、それもそれで結局恥ずかしいのやけど。
自分も思ったら口にすぐ出てしまう方なので、気持ちは分からなくはないが言われる側になるのは何回あっても慣れはしない。
「ヤマトってさ」
「うん?」
「男になりたいって言うだけあってさらっとこう口説くのが上手いよな」
「本当か?!それはとても嬉しいな!」
「こんな、ワンコみたいな反応やのに世の中って不思議や...」
「ワンコって?」
「気にせんといて」
ヤマトはこう、一粒で何度でも美味しいあの〜...昔あったお菓子みたいである。よくは覚えていないけどそんなのがあった気がする、名前は忘れてしまったけれども。
そんな事を考えながらお酒も底を尽きる程話をしていれば明るかった空は夕焼けに溶けてきて、静かにヤマトは切り出してくる。
「名無しさんはさ、何の為に航海しているんだい?女の子一人ってかなり珍しいんだろう?」
「...そうやねえ」
おでん談義も少し落ち着いて互いの生まれや素性、好きな食べ物など沢山のやり取りを盛り上がりながら交わした後だったので、突然穏やかに聞かれて一瞬間が空く。
「守りたい人達がおってさ」
「君がかい?」
「そう。うちが言うのも烏滸がましいぐらいに遥かに強いし助け何ていらへんのかもやけどな。...でも、守りたいんよ」
「そうなのか。...何だか名無しさんにとったらその人達は、きっと自分以上に大切な人なんだろうね」
「ははっ!そうやなあ(笑)あながち間違ってへんと思うわ」
「もしもさ、名無しさんが頑張ってもどうしても力が必要な時は僕も呼んでよ。その時にはこの錠もきっとどうにかしてみせるから」
「....うん、ありがとうなヤマト」
実の親にまるで囚人かのような扱いを受けるヤマト。辛いのはヤマトの方だろうにと思いながら、その温かい優しさが嬉しくて笑顔になる。
何とか錠さえ外せれば良かったのだが、原理は分かっていても、もしもの時爆発してしまうというリスクを考えるとどうしても怖くて手が出せないのがもどかしい。
(全てをやり遂げた後にもし生きられてたら、絶対助けにくるからな)
やから、待っててなと言葉にはしなかったが心に強く誓った。