エンドライフ②
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《4.初めましての君》
恐らく本来ならこの鳥居の場所で戦闘にでもなるのだろうなと思う程用意周到に備えてある武器の数々に目を見張る。
もしかしたら一つだけ残るこの気配は、彼女のものではないかもしれないので念の為能力を発動させてから土地に足を踏み入れた。
「リバース、《体 》」
自分自身へと発動させれば、すぐに体は透明になっていく。レイリーさんとの修行をしていた島で偶然食べてしまって初めてこの技を使った時は何故か怒られた悪魔の実の能力。それはもう愛のゲンコツは痛かった。
でもどうやらそれはマキマキの実だったようで、触れたものの時間を巻き戻したり出来る有難い能力だったので、結果オーライである。
特に《体 》は修行をしていく中で何となく考えついたものを試した結果会得したもの。
ただ体力を消耗するので勿論リミットがあるのが難点だが、隠密行動には持ってこいなのでこういう時に大助かりだ。
(さって〜...そろそろ近くなってきたか?)
気配を完全に消せばよっぽどの強者でなければ存在には気づかれない為、隠れる事なく真っ直ぐと進んでいくと何やら大きな龍門が見えてきて、その下に錠で繋がれた女性の姿が飛び込んでくる。
(......彼女や....!本間に、おった)
近くに行けば行く程、思ったよりも大きく見える背丈にこんなにも身長差があるのか?と少し驚く。でもまあこの世界だと巨人もいるぐらいやし、ガープさん含め普通の人でも3mぐらいの人はいるもんなと特に気にせず突き進むと、朧げだった映像の人物がハッキリとしてきた。
「あ。どうも、初めまして」
「!!」
警戒され過ぎない距離で能力を解いてはみたものの、突然姿と声がしたからだろうか、思いっきり後ろに飛び退かれてしまった。....うん、失敗したな。
「えーと、怪しく見えるかもですが怪しい者ではないんです」
と、いかにも怪しい人が言い出しそうな台詞をついつい吐いてしまったので警戒はより一層強まってしまったように感じる。ウソ下手くそか。
「.....君は、一体何者だ!何の気配も無かったぞ」
「あ。そのー、怖い敵が居たら困ると思って能力で姿を消してました。ほら、こうやって」
そう言いながら、姿を消したり戻したりを繰り返し敵ではありませんアピールを試みるが、未だ警戒は解かれずに武器に手を添えたまま。完全にやってしまったなと反省しつつどうしたものかなと思ったので、とりあえず腰に下げている刀をそっと地面に置いて座り込む。
「!!何を...しているんだ」
「えっと、無害アピール?喧嘩せんくていいならしたくないやんか」
「...僕を馬鹿にしているのか?君だってここにカイドウが居る事ぐらい知っているだろう、倒しに来たんじゃないのか」
「カイドウに用は無いよ。自慢じゃないけど、出来れば会いたくないし平和にぼーっと生きてたい派や。面白い形した島やなーと思ってたら誰かおる気配がしたから、とりあえず行ってみよかなーって」
それを聞くや否や、ただでさえ大きな瞳がより一層見開かれ動揺したのが手に取るように分かる。そもそもが、記憶の映像で姿形だけ知ってはいても会えるかどうか何て一種の賭けであった。もし会えたとしても何故彼女だけが残っているのかが不思議でならなかったから、純粋に気になったのだ。
「どうしたん、大丈夫か?」
「ぃ、いや大丈夫だ。それよりも、君は一体何の用事があってここへ来た」
「...正直に言うとさワノ国をこの目で見てみたかったんよな。自分がおった故郷に似とうらしいから、一度でいいから見てみたかったんよ」
そう言いながら笑いかける。きっと頭に浮かぶ故郷とは少し違うのかもしれないが、日常で見てきた海外寄りの建物よりはよっぽど親近感があるように思えたからだ。
「君は、ワノ国の者ではない...のか」
「ん?あぁ、この服装か。これは故郷の忍をイメージしてあるものやねんよ、小さい頃から憧れがあってさ。へへへ、いいやろー(笑)」
「...本当よく分からない奴だな。何でそうも嬉しそうなんだ」
「やってさ、もし今日ここにカイドウがおったらきっと門前払いで君には会えんかったかもやろ?やから、会えたの嬉しくてさ」
そう言えば、次こそ本当に固まって力を無くしたように武器から手を下ろす彼女。暫くじっと見つめられたが、何を思ったのか伺うように見据えられた。
「君の名前を、聞いてもいいかな」
「当たり前やん。うちの名前は名無しさん、よろしくなー!あ、うちも名前聞いていい?」
「あぁ、僕はヤマト。カイドウの息子だ、警戒して悪かったよ」
「.....むすっ、息子?!!」
何がきっかけだったのかは分からないが、とにかく警戒を解いてくれたようで本当に良かった....が!え、あの息子....?と目が点になってしまったのは許してほしい。
恐らく本来ならこの鳥居の場所で戦闘にでもなるのだろうなと思う程用意周到に備えてある武器の数々に目を見張る。
もしかしたら一つだけ残るこの気配は、彼女のものではないかもしれないので念の為能力を発動させてから土地に足を踏み入れた。
「リバース、《
自分自身へと発動させれば、すぐに体は透明になっていく。レイリーさんとの修行をしていた島で偶然食べてしまって初めてこの技を使った時は何故か怒られた悪魔の実の能力。それはもう愛のゲンコツは痛かった。
でもどうやらそれはマキマキの実だったようで、触れたものの時間を巻き戻したり出来る有難い能力だったので、結果オーライである。
特に《
ただ体力を消耗するので勿論リミットがあるのが難点だが、隠密行動には持ってこいなのでこういう時に大助かりだ。
(さって〜...そろそろ近くなってきたか?)
気配を完全に消せばよっぽどの強者でなければ存在には気づかれない為、隠れる事なく真っ直ぐと進んでいくと何やら大きな龍門が見えてきて、その下に錠で繋がれた女性の姿が飛び込んでくる。
(......彼女や....!本間に、おった)
近くに行けば行く程、思ったよりも大きく見える背丈にこんなにも身長差があるのか?と少し驚く。でもまあこの世界だと巨人もいるぐらいやし、ガープさん含め普通の人でも3mぐらいの人はいるもんなと特に気にせず突き進むと、朧げだった映像の人物がハッキリとしてきた。
「あ。どうも、初めまして」
「!!」
警戒され過ぎない距離で能力を解いてはみたものの、突然姿と声がしたからだろうか、思いっきり後ろに飛び退かれてしまった。....うん、失敗したな。
「えーと、怪しく見えるかもですが怪しい者ではないんです」
と、いかにも怪しい人が言い出しそうな台詞をついつい吐いてしまったので警戒はより一層強まってしまったように感じる。ウソ下手くそか。
「.....君は、一体何者だ!何の気配も無かったぞ」
「あ。そのー、怖い敵が居たら困ると思って能力で姿を消してました。ほら、こうやって」
そう言いながら、姿を消したり戻したりを繰り返し敵ではありませんアピールを試みるが、未だ警戒は解かれずに武器に手を添えたまま。完全にやってしまったなと反省しつつどうしたものかなと思ったので、とりあえず腰に下げている刀をそっと地面に置いて座り込む。
「!!何を...しているんだ」
「えっと、無害アピール?喧嘩せんくていいならしたくないやんか」
「...僕を馬鹿にしているのか?君だってここにカイドウが居る事ぐらい知っているだろう、倒しに来たんじゃないのか」
「カイドウに用は無いよ。自慢じゃないけど、出来れば会いたくないし平和にぼーっと生きてたい派や。面白い形した島やなーと思ってたら誰かおる気配がしたから、とりあえず行ってみよかなーって」
それを聞くや否や、ただでさえ大きな瞳がより一層見開かれ動揺したのが手に取るように分かる。そもそもが、記憶の映像で姿形だけ知ってはいても会えるかどうか何て一種の賭けであった。もし会えたとしても何故彼女だけが残っているのかが不思議でならなかったから、純粋に気になったのだ。
「どうしたん、大丈夫か?」
「ぃ、いや大丈夫だ。それよりも、君は一体何の用事があってここへ来た」
「...正直に言うとさワノ国をこの目で見てみたかったんよな。自分がおった故郷に似とうらしいから、一度でいいから見てみたかったんよ」
そう言いながら笑いかける。きっと頭に浮かぶ故郷とは少し違うのかもしれないが、日常で見てきた海外寄りの建物よりはよっぽど親近感があるように思えたからだ。
「君は、ワノ国の者ではない...のか」
「ん?あぁ、この服装か。これは故郷の忍をイメージしてあるものやねんよ、小さい頃から憧れがあってさ。へへへ、いいやろー(笑)」
「...本当よく分からない奴だな。何でそうも嬉しそうなんだ」
「やってさ、もし今日ここにカイドウがおったらきっと門前払いで君には会えんかったかもやろ?やから、会えたの嬉しくてさ」
そう言えば、次こそ本当に固まって力を無くしたように武器から手を下ろす彼女。暫くじっと見つめられたが、何を思ったのか伺うように見据えられた。
「君の名前を、聞いてもいいかな」
「当たり前やん。うちの名前は名無しさん、よろしくなー!あ、うちも名前聞いていい?」
「あぁ、僕はヤマト。カイドウの息子だ、警戒して悪かったよ」
「.....むすっ、息子?!!」
何がきっかけだったのかは分からないが、とにかく警戒を解いてくれたようで本当に良かった....が!え、あの息子....?と目が点になってしまったのは許してほしい。