エンドライフ②
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《1.どうも皆さん生きてます》
今日も空は快晴、旅立ちの日にはもってこいな心地の良い天候。
「名無しさんちゃん、もう行くのかね」
「はい。長い間、本間にありがとうございました!レイリーさん、シャッキーさん。この御恩は忘れません」
「またいつでも来てちょうだい。名無しさんちゃんだったら大歓迎よ」
「へへ、そう言われるといっぱい来てまいそうやなあ(笑)...ちゃんと、自分の目的を果たしてきますね!」
ー名無しさん、17歳。今日は彼女の旅立ちの日である。数年前に何の因果の巡り合わせか、突如として別の世界に飛ばされてきた彼女。
数年前に途絶えたと思った命は、偶然にもこうして現在まで生き延びている。そんな彼女の目的はこの世界に来た時から何一つ変わる事なく、救いたい人達の人生を守る為だった。
「もう、4年か....」
全てが終わったと思った絶望にも似たあの日、目が覚めるとそこには見知らぬ男性と女性の2つの顔。てっきり、元の世界に帰ってしまうのだと思われた体は、予想に反してまた別の場所に飛ばされたらしく全くもって知らぬ場所でうちは目覚めた。
バシャンと、大きな水の跳ねる音がして気配を辿ったレイリーさんがどうやら溺れ掛けていたうちを助けてくれたらしく、当時は2週間も目を覚さないままだったらしい。
その間の記憶は、まるで走馬灯のように膨大な映像が頭の中に流れ混んできて、ぐるぐると無音で過ぎ去っていく山程の景色と時折伝わってくる感情だけ。
余りの量に吐き気を催した程だったが、唯一の救いは流れる映像全てに大好きな彼らの姿があったと言う事。
これはただの勘だが、エースと白ひげの死後見届ける事の出来なかった物語の続きなのではと落ち着いた今では思っている。その証拠に自分を助けてくれた人が何故かどこかで見かけた気がして記憶を辿れば、正に夢で見かけた人物そのものだったからだ。
「まずは、ワノ国かな」
とはいえ、意識のない状態で一方的に与えられた情報と膨大な量による映像を全部覚えている訳では勿論ない。寧ろ余りの情報量に7割ぐらいは薄らと記憶にある程度。起きた後夢の記憶を辿る感覚に似ていた。
エースやサボ、ルフィや白ひげといった自分にとって忘れてはならない人達の記憶だけが断片的に切り取られたように瞼の裏に焼きついているからそれだけは救いだったが。
音や声は聞こえないもののどんな感情であるのかは何故か伝わってきていた事だけ、今でも忘れられずにいる。
今日も空は快晴、旅立ちの日にはもってこいな心地の良い天候。
「名無しさんちゃん、もう行くのかね」
「はい。長い間、本間にありがとうございました!レイリーさん、シャッキーさん。この御恩は忘れません」
「またいつでも来てちょうだい。名無しさんちゃんだったら大歓迎よ」
「へへ、そう言われるといっぱい来てまいそうやなあ(笑)...ちゃんと、自分の目的を果たしてきますね!」
ー名無しさん、17歳。今日は彼女の旅立ちの日である。数年前に何の因果の巡り合わせか、突如として別の世界に飛ばされてきた彼女。
数年前に途絶えたと思った命は、偶然にもこうして現在まで生き延びている。そんな彼女の目的はこの世界に来た時から何一つ変わる事なく、救いたい人達の人生を守る為だった。
「もう、4年か....」
全てが終わったと思った絶望にも似たあの日、目が覚めるとそこには見知らぬ男性と女性の2つの顔。てっきり、元の世界に帰ってしまうのだと思われた体は、予想に反してまた別の場所に飛ばされたらしく全くもって知らぬ場所でうちは目覚めた。
バシャンと、大きな水の跳ねる音がして気配を辿ったレイリーさんがどうやら溺れ掛けていたうちを助けてくれたらしく、当時は2週間も目を覚さないままだったらしい。
その間の記憶は、まるで走馬灯のように膨大な映像が頭の中に流れ混んできて、ぐるぐると無音で過ぎ去っていく山程の景色と時折伝わってくる感情だけ。
余りの量に吐き気を催した程だったが、唯一の救いは流れる映像全てに大好きな彼らの姿があったと言う事。
これはただの勘だが、エースと白ひげの死後見届ける事の出来なかった物語の続きなのではと落ち着いた今では思っている。その証拠に自分を助けてくれた人が何故かどこかで見かけた気がして記憶を辿れば、正に夢で見かけた人物そのものだったからだ。
「まずは、ワノ国かな」
とはいえ、意識のない状態で一方的に与えられた情報と膨大な量による映像を全部覚えている訳では勿論ない。寧ろ余りの情報量に7割ぐらいは薄らと記憶にある程度。起きた後夢の記憶を辿る感覚に似ていた。
エースやサボ、ルフィや白ひげといった自分にとって忘れてはならない人達の記憶だけが断片的に切り取られたように瞼の裏に焼きついているからそれだけは救いだったが。
音や声は聞こえないもののどんな感情であるのかは何故か伝わってきていた事だけ、今でも忘れられずにいる。