エンドライフ
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《60.馬子にも衣装》
「くっ.....笑いたいなら、笑え」
結局無理やりながらも試着する事になったワンピースは、思いの外ピッタリで、聞いた情報だけにしては正確過ぎて驚いた。...それにしてもそうだな、スースーするね。
いつもそこにあったものが無いという物足りない感覚は誰にでもあるだろうが、今日がその時らしく足に何も履いていないという現実が受け止められない。そう、スースーするし何より恥ずかしい。何の罰ゲームなんだこれはと思うぐらいにはそう、恥ずかしいのが先行する。
「似合ってるじゃない、凄く素敵よ名無しさんちゃん」
「わー!女みてえだな名無しさん」
「一応な、性別的にはな、うん、女なんよ実は」
「うん、やっぱ似合ってるよ名無しさん。たまにはそういう格好すんのもいいんじゃねえか?」
「馬子にも衣装、だな」
ある一名を除いて口々に褒めてくれてはいるものの、何というか落ち着かない。何度も言うがスースーするし恥ずかしい。世の中の女の子って凄いんだなぁと最早遠い目をしていれば
「大丈夫よ、自信を持って。あなたは凄く可愛い女の子なんだから、何も心配する必要ないわ」
違う、そうじゃないんだマキノさんと言えればどれ程気が楽だろうか。もう何だか否定し続けるのも疲れてきて、結局何着かのワンピースを受け取った。出番が来るかどうかは別としてだ。
唯一の救いは、ラフなTシャツと膝丈パンツや下着までもが何着かあった事。恐らくこちらばかり着そうだが、こればっかりは仕方がないんだごめんなさいと心の中で伝えておいた。
「さあ、今日はいつもお世話になっているお礼にご飯は私が作るから皆で遊んでいらっしゃい」
と、笑顔で見送られてしまったので今日一日はこれを着ているしかないのかと貰った手前着替えられずに歩き出す。
「すげえなあ、何か名無しさんが女みてえだなあ」
「変な感じだ、でも似合ってるよ」と屈託の無い笑顔で伝えてくれるルフィに気持ちが少し和らいで、ルフィも似合ってるよと再度伝えればこれまた嬉しそうにはにかんだ。
「今日は皆いつもと違う新しい服だからか、修行で汚しちまうの何だか勿体無え気がすんなあ」
「だったら今日は対戦はやめて、前に言ってた蛍探しにでも出掛けるか?あんまり遅くならなけりゃ名無しさんも平気だろ?」
「お、おぉお...エースが、優しい...」
「いいなぁ蛍!こっちにもいんのかよ、おれも見てぇ!」
「せっかくやからマキノさんと村長さんにも見せたいな」
「じゃあおれ虫かご持ってくるよ!前にじいちゃんに貰ったやつがあんだ」
ちょっと待っててくれよなと来た道を引き返してくルフィを見送ると、ふいに横から視線を感じて振り向けばじっと見つめる瞳が4つ。うん、恥ずかしいからやめてくれ。
「くっ.....笑いたいなら、笑え」
結局無理やりながらも試着する事になったワンピースは、思いの外ピッタリで、聞いた情報だけにしては正確過ぎて驚いた。...それにしてもそうだな、スースーするね。
いつもそこにあったものが無いという物足りない感覚は誰にでもあるだろうが、今日がその時らしく足に何も履いていないという現実が受け止められない。そう、スースーするし何より恥ずかしい。何の罰ゲームなんだこれはと思うぐらいにはそう、恥ずかしいのが先行する。
「似合ってるじゃない、凄く素敵よ名無しさんちゃん」
「わー!女みてえだな名無しさん」
「一応な、性別的にはな、うん、女なんよ実は」
「うん、やっぱ似合ってるよ名無しさん。たまにはそういう格好すんのもいいんじゃねえか?」
「馬子にも衣装、だな」
ある一名を除いて口々に褒めてくれてはいるものの、何というか落ち着かない。何度も言うがスースーするし恥ずかしい。世の中の女の子って凄いんだなぁと最早遠い目をしていれば
「大丈夫よ、自信を持って。あなたは凄く可愛い女の子なんだから、何も心配する必要ないわ」
違う、そうじゃないんだマキノさんと言えればどれ程気が楽だろうか。もう何だか否定し続けるのも疲れてきて、結局何着かのワンピースを受け取った。出番が来るかどうかは別としてだ。
唯一の救いは、ラフなTシャツと膝丈パンツや下着までもが何着かあった事。恐らくこちらばかり着そうだが、こればっかりは仕方がないんだごめんなさいと心の中で伝えておいた。
「さあ、今日はいつもお世話になっているお礼にご飯は私が作るから皆で遊んでいらっしゃい」
と、笑顔で見送られてしまったので今日一日はこれを着ているしかないのかと貰った手前着替えられずに歩き出す。
「すげえなあ、何か名無しさんが女みてえだなあ」
「変な感じだ、でも似合ってるよ」と屈託の無い笑顔で伝えてくれるルフィに気持ちが少し和らいで、ルフィも似合ってるよと再度伝えればこれまた嬉しそうにはにかんだ。
「今日は皆いつもと違う新しい服だからか、修行で汚しちまうの何だか勿体無え気がすんなあ」
「だったら今日は対戦はやめて、前に言ってた蛍探しにでも出掛けるか?あんまり遅くならなけりゃ名無しさんも平気だろ?」
「お、おぉお...エースが、優しい...」
「いいなぁ蛍!こっちにもいんのかよ、おれも見てぇ!」
「せっかくやからマキノさんと村長さんにも見せたいな」
「じゃあおれ虫かご持ってくるよ!前にじいちゃんに貰ったやつがあんだ」
ちょっと待っててくれよなと来た道を引き返してくルフィを見送ると、ふいに横から視線を感じて振り向けばじっと見つめる瞳が4つ。うん、恥ずかしいからやめてくれ。