エンドライフ
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《2.全てを知る夜》
あれから、無理やり胃に食べ物を詰め込んで暖かい湯船につかれば、重たい気持ちは幾分か落ち着いた気持ちになる。
後はもう寝るだけとなった身体を転がして、目の前にある本を眺めて一体どのくらい経ったのだろうか。
(これを、これを読めば全部がわかる、分かる...けど)
.......正直怖かった。
出番は少ないものの出てきた時から余りにも格好良すぎて一瞬で好きになったキャラ。弟を思う心が、垣間見える笑顔が、信念が眩しい人だった。ずっと、ずっと応援してきた、大好きな人。
「あー、、、怖い」
自然と漏れ出た気持ちとは裏腹に、この作品では人が死なない事で有名なので、もしかしたら後輩の言ってた言葉はいつもの流れ的に生存が期待出来る展開もあるのかもしれない...そんな期待を抱きながら心を決める。
何せ前巻の時にもう心臓が抉られた思いだったのだから、見届けずにはいられなかった。
(....おし、大丈夫。大丈夫や)
そこからはあっという間だった。
「はぁあっ......ぅっ、、ぁー、、、」
泣きすぎて頭がいたい、受け止めきれない、頭が、痛い
エースは、しんだ、ころされた
白ひげも、しんだ、しんでしまった
全てが受け止めきれなくてティッシュでは足りなくなった溢れる雫を側にあったタオルで覆う。
「はー、、、、嘘や、嘘や、ぜったい」
本を閉じて結構な時間が経つというのに頬を濡らす雫はとどまることを知らず、脳裏には大好きな2人の最期がずっと頭に浮かんでは消えて行く。
(どうしよう、無理や、受け止めきれんっ...)
読むなら明後日の休みにすれば良かったと、まだ半分以上残る本を閉じながら1人膝を抱えて泣きながらうずくまる。
それからどのぐらいの時間が過ぎたのだろうか。パンパンになっているのだろう瞼の重みが激しくて目尻がひりひりと痛む。
(顔洗って、冷やしてから寝なな、、、)
恐らく腫れるだろう明日の自分を自嘲気味に笑い、明日に控える仕事の事を考えてまた溢れてきそうになるナニカをそっと脳裏に閉じ込めた。
沈むようにゆったりと馴染んだベッドは泣きすぎた事もあってかいつもより心地が良い。
このまま、何もなかったように夢の中に埋もれてしまいたいな...。そう思いながら、泣き疲れた身体は素直に夢へと沈んでいく
.......どうか、夢の中だけでも
彼らが生きている世界線を見たいなと
心の底から願いながら。
あれから、無理やり胃に食べ物を詰め込んで暖かい湯船につかれば、重たい気持ちは幾分か落ち着いた気持ちになる。
後はもう寝るだけとなった身体を転がして、目の前にある本を眺めて一体どのくらい経ったのだろうか。
(これを、これを読めば全部がわかる、分かる...けど)
.......正直怖かった。
出番は少ないものの出てきた時から余りにも格好良すぎて一瞬で好きになったキャラ。弟を思う心が、垣間見える笑顔が、信念が眩しい人だった。ずっと、ずっと応援してきた、大好きな人。
「あー、、、怖い」
自然と漏れ出た気持ちとは裏腹に、この作品では人が死なない事で有名なので、もしかしたら後輩の言ってた言葉はいつもの流れ的に生存が期待出来る展開もあるのかもしれない...そんな期待を抱きながら心を決める。
何せ前巻の時にもう心臓が抉られた思いだったのだから、見届けずにはいられなかった。
(....おし、大丈夫。大丈夫や)
そこからはあっという間だった。
「はぁあっ......ぅっ、、ぁー、、、」
泣きすぎて頭がいたい、受け止めきれない、頭が、痛い
エースは、しんだ、ころされた
白ひげも、しんだ、しんでしまった
全てが受け止めきれなくてティッシュでは足りなくなった溢れる雫を側にあったタオルで覆う。
「はー、、、、嘘や、嘘や、ぜったい」
本を閉じて結構な時間が経つというのに頬を濡らす雫はとどまることを知らず、脳裏には大好きな2人の最期がずっと頭に浮かんでは消えて行く。
(どうしよう、無理や、受け止めきれんっ...)
読むなら明後日の休みにすれば良かったと、まだ半分以上残る本を閉じながら1人膝を抱えて泣きながらうずくまる。
それからどのぐらいの時間が過ぎたのだろうか。パンパンになっているのだろう瞼の重みが激しくて目尻がひりひりと痛む。
(顔洗って、冷やしてから寝なな、、、)
恐らく腫れるだろう明日の自分を自嘲気味に笑い、明日に控える仕事の事を考えてまた溢れてきそうになるナニカをそっと脳裏に閉じ込めた。
沈むようにゆったりと馴染んだベッドは泣きすぎた事もあってかいつもより心地が良い。
このまま、何もなかったように夢の中に埋もれてしまいたいな...。そう思いながら、泣き疲れた身体は素直に夢へと沈んでいく
.......どうか、夢の中だけでも
彼らが生きている世界線を見たいなと
心の底から願いながら。