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《52.帰還》
暫く待っても帰ってこない2人に居ても立っても居られなくなって、森に行こうと廊下に向かえば危ないからと必死に止められた。玄関で待つぐらいはさせてほしいとお願いし、持ってきた椅子にうずくまる。
「名無しさん、そろそろ夜も遅ェんだそんな所に座ってないで部屋に戻りな」
「・・・・・」
「仮にもお前は女の子なんだ。あいつらを心配するのは勝手だが、この家に住んでる以上アタシの言う事は聞いて貰うよ」
「...........分かった」
心配してくれてありがとうねとお礼を言えば馬鹿な事言ってんじゃねェよと皆の元へと戻っていく。
.....こういうとこ、ちょっとエースに似てるよな。可愛い。
その後皆は寝てしまったのだろう。晩酌の騒ぎ声が聞こえなくなってからお布団からひょっこり顔を出す。チャンスだ。いそいそと音を立てないよう展望台へのハシゴを渡り外に出た。
「うわぁー.....綺麗」
真冬の澄んだ空気の中で見る夜空は大好きだけど、夏も夏らしい迫力があってそれはそれは見応えがある。
早速薄手のシーツを羽織るようにして遠くが見渡せる景色を見ると、エース達が帰ってきてもすぐに分かりそうでちょっとだけ心が落ち着いた。
(まだかな。今日は帰ってこーへんのやろうか)
夜は大分深まって時間的には2時を回ったぐらいだろうか。森に棲む生き物達の鳴き声は、まるで合唱のように聞こえてきて、静か過ぎない空間が嫌な想像を抱えてしまう頭にはちょうど良く、何度目かも分からないため息をついた。
しばらくすると遠くから話し声のようなものが聞こえてきて、もしかしたらと目を凝らす。
(...エースとルフィや!良かった無事で....っと、サボ?)
遠目にやっと目視が出来てきて、早る気持ちは抑えつつも音は出さないようにと外へ出る。何より安堵の気持ちが物凄くて早く早くと気持ちが焦った。
「おいお前ら、こっから先は大きな声出すんじゃねえぞ。ダダン達に見つかったらサボの事がバレちまう」
「うん、分かった。気をつけろよルフィ」
「安心しろ!おれは大丈夫だ!」
「その声が既にでけぇーんだよ!」
「いやお前もなエース」
そんな声が聞こえてきて真っ暗で怖かった気持ちが安らいだ。...よかった、皆元気そうだ。
そう、安心するや否や身体中に巻かれる包帯が目に飛び込んできて思わず体が駆け出していた。
「!あ?おーい名無しさんー」
「ったく、あいつはまた...」
「また?」
「ああ!あいつ起きてやがったのか、どうするエース!ダダン達に知られちまうよ」
「いや、それは大丈夫だ」
「みんなっ!」
エース達がそんな会話をしていた頃だろうか、走り寄ってきた名無しさんが皆の前に到着して
「!!どうしたんや、その怪我!....傷だらけやんか」
近くで見れば見る程巻かれる包帯の量が凄過ぎて唖然とする。
「こんな事しとる場合ちゃう、早く家に帰ってちゃんと手当てし直すで」
歩けるか?と振り返れば大丈夫との返事が帰ってきたので、ダダンさん達は既に寝入ってるから静かにするようにとだけ伝えて足早に玄関へと向かう。帰ってきてくれて良かったけど、今は何より早く怪我の度合いを確かめたかった。
暫く待っても帰ってこない2人に居ても立っても居られなくなって、森に行こうと廊下に向かえば危ないからと必死に止められた。玄関で待つぐらいはさせてほしいとお願いし、持ってきた椅子にうずくまる。
「名無しさん、そろそろ夜も遅ェんだそんな所に座ってないで部屋に戻りな」
「・・・・・」
「仮にもお前は女の子なんだ。あいつらを心配するのは勝手だが、この家に住んでる以上アタシの言う事は聞いて貰うよ」
「...........分かった」
心配してくれてありがとうねとお礼を言えば馬鹿な事言ってんじゃねェよと皆の元へと戻っていく。
.....こういうとこ、ちょっとエースに似てるよな。可愛い。
その後皆は寝てしまったのだろう。晩酌の騒ぎ声が聞こえなくなってからお布団からひょっこり顔を出す。チャンスだ。いそいそと音を立てないよう展望台へのハシゴを渡り外に出た。
「うわぁー.....綺麗」
真冬の澄んだ空気の中で見る夜空は大好きだけど、夏も夏らしい迫力があってそれはそれは見応えがある。
早速薄手のシーツを羽織るようにして遠くが見渡せる景色を見ると、エース達が帰ってきてもすぐに分かりそうでちょっとだけ心が落ち着いた。
(まだかな。今日は帰ってこーへんのやろうか)
夜は大分深まって時間的には2時を回ったぐらいだろうか。森に棲む生き物達の鳴き声は、まるで合唱のように聞こえてきて、静か過ぎない空間が嫌な想像を抱えてしまう頭にはちょうど良く、何度目かも分からないため息をついた。
しばらくすると遠くから話し声のようなものが聞こえてきて、もしかしたらと目を凝らす。
(...エースとルフィや!良かった無事で....っと、サボ?)
遠目にやっと目視が出来てきて、早る気持ちは抑えつつも音は出さないようにと外へ出る。何より安堵の気持ちが物凄くて早く早くと気持ちが焦った。
「おいお前ら、こっから先は大きな声出すんじゃねえぞ。ダダン達に見つかったらサボの事がバレちまう」
「うん、分かった。気をつけろよルフィ」
「安心しろ!おれは大丈夫だ!」
「その声が既にでけぇーんだよ!」
「いやお前もなエース」
そんな声が聞こえてきて真っ暗で怖かった気持ちが安らいだ。...よかった、皆元気そうだ。
そう、安心するや否や身体中に巻かれる包帯が目に飛び込んできて思わず体が駆け出していた。
「!あ?おーい名無しさんー」
「ったく、あいつはまた...」
「また?」
「ああ!あいつ起きてやがったのか、どうするエース!ダダン達に知られちまうよ」
「いや、それは大丈夫だ」
「みんなっ!」
エース達がそんな会話をしていた頃だろうか、走り寄ってきた名無しさんが皆の前に到着して
「!!どうしたんや、その怪我!....傷だらけやんか」
近くで見れば見る程巻かれる包帯の量が凄過ぎて唖然とする。
「こんな事しとる場合ちゃう、早く家に帰ってちゃんと手当てし直すで」
歩けるか?と振り返れば大丈夫との返事が帰ってきたので、ダダンさん達は既に寝入ってるから静かにするようにとだけ伝えて足早に玄関へと向かう。帰ってきてくれて良かったけど、今は何より早く怪我の度合いを確かめたかった。