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《50.エースとルフィ》
ガツガツガツと勢いよく胃の中に吸収していく相変わらずの食事の様子。本当によく食べるなあともぐもぐしながら感心していると、ルフィはやっとお肉にありつけたようで嬉しそうなその姿は記憶にあるよりも大分幼い。子供の頃は総じて皆可愛いさが凄いので何度見ても驚いてしまう。
騒がしい晩御飯も終え、軽く筋トレだけでもやっておこうと部屋に戻ればお風呂上がりのエースが居て、ことわってからスタートをする。
「..............珍しいな」
「ん...?あぁ、今日は、何もできて...ないからなっ、」
「ふーん」
何か面白いものでも見つけたのかと思うぐらいじっと見つめてくるものだから、どうかしたのかと聞いてみれば
「.....いや、前に見た時よりキツくなさそうだなと思ってよ」
「まじか、やった...!」
修行の成果が少しはあるのだろうかと嬉しくなった。確かに前よりは辛くはないし重しもないからペースも早い。どこか不思議そうに見てくるエースをよそに、目標の300回ずつを終えてバタっと床に転がれば
「名無しさん、あいつのことなんだけどさ」
ーバンッ
「エーースーー!一緒に遊ぼう!」
何かを言おうとしたのやろうエースの言葉を遮って元気よくルフィが入ってくるものだから、舌打ちをしながら下へと降りて行ってしまった。
「んだよーまだダメなのかあ?」
でも、負けねえぞおれは!とこれまた元気に下へと降りていく。
(かなり気にいられてるんやな、エース)
全く相手にしてないエースを見つつ、最初は仲良くなかったのだなと何だか変な感覚だ。お風呂に入ってくるかと立ち上がれば、静かにしな!と大声が響いて大人しく2人部屋に帰ってくる様は、傍目には凄く可愛かった。
(はーー、気持ちよかった〜)
一番最後なのもあってゆっくり湯船に使った後の爽快感は物凄い。運動後のお風呂は最高だなーと気分よくドアを開ければ、廊下の先にエースが居てさっき言いかけた事かなと目線を合わせた。
「どうしたん?」
「...さっき言えなかった事なんだけどよ...もしあいつにおれの行き先を聞かれても、教えないでくれないか」
「あぁ、そう言う事か」
「名無しさんには悪いんだけど、おれはあいつと仲良くしたくないんだよ」
「そっか、分かった、秘密な。...ずっと追いかけてくるん?」
「...あぁ、本当しぶとくて上手く撒こうにもずっとしがみついてきやがる」
「ふふよっぽどエースと遊びたいんやろね。いつまで続くのか楽しみやわ」
「嫌な事言うなよ、おれはいい迷惑してんだ」
そう言いながらも本気で嫌では無いんだろうなとエースの横顔を見て思う。早く仲良くなれるといいね、ルフィも。そう思いながら笑いかければ、最近よく見るようになった無邪気な笑顔で笑ってくれた。
「あ。それとこれはサボと相談した事なんだが、今日の様子を見るに明日も絶対あいつは俺についてくるから、しばらく一緒に修行すんのは無しにしてもいいか」
「ん、分かった。うちはうちで強くなっておくから楽しみにしてて」
「おれに勝てるにはまだまだ遠そうだけどな」
「言うたな?そう言ってられんのも今のうちやで〜」
わしゃわしゃと頭を撫でれば、ほっぺたを赤くしてガキ扱いすんなと怒るものだから、悔しかったら仕返ししてみなと立ち上がればキッと睨んでくるエース。小さい頃から本当に可愛い。
そんなやり取りをしながら居間に戻ると、様子を見ていたのだろうルフィは、ちょっとばかり寂しそうで早く二人が打ち解けられればいいのになあと心に思った。
(エースの性格からして、無理強いをするよりは本人同士でぶつかった方が仲良くなるには一番やろうからな...ごめんよルフィ、)
その日の晩、なんとなくルフィのあの顔が離れなくてぼーっと天井を眺める。静かに響く2つの寝息にどこか癒されながらもそっと横に視線を移せば、縮こまるように涙を落とすルフィが見えて胸がきゅーっと切なくなった。
(何の夢、見てんのやろな)
ーとん とん
少しでも落ち着くといいなとゆっくり、静かにあやしていく。
(まだ、こんなに小さいんやもんな)
改めてルフィとエースの生い立ちを実感して、自分の事じゃないはずなのに、胸に色々と込み上げてくる。
しばらくすれば落ち着いたのか穏やかな寝顔になったルフィに安心しつつ、静かに眠るエースの頭も撫で付けた。明日も元気に笑ってますようにと。
ガツガツガツと勢いよく胃の中に吸収していく相変わらずの食事の様子。本当によく食べるなあともぐもぐしながら感心していると、ルフィはやっとお肉にありつけたようで嬉しそうなその姿は記憶にあるよりも大分幼い。子供の頃は総じて皆可愛いさが凄いので何度見ても驚いてしまう。
騒がしい晩御飯も終え、軽く筋トレだけでもやっておこうと部屋に戻ればお風呂上がりのエースが居て、ことわってからスタートをする。
「..............珍しいな」
「ん...?あぁ、今日は、何もできて...ないからなっ、」
「ふーん」
何か面白いものでも見つけたのかと思うぐらいじっと見つめてくるものだから、どうかしたのかと聞いてみれば
「.....いや、前に見た時よりキツくなさそうだなと思ってよ」
「まじか、やった...!」
修行の成果が少しはあるのだろうかと嬉しくなった。確かに前よりは辛くはないし重しもないからペースも早い。どこか不思議そうに見てくるエースをよそに、目標の300回ずつを終えてバタっと床に転がれば
「名無しさん、あいつのことなんだけどさ」
ーバンッ
「エーースーー!一緒に遊ぼう!」
何かを言おうとしたのやろうエースの言葉を遮って元気よくルフィが入ってくるものだから、舌打ちをしながら下へと降りて行ってしまった。
「んだよーまだダメなのかあ?」
でも、負けねえぞおれは!とこれまた元気に下へと降りていく。
(かなり気にいられてるんやな、エース)
全く相手にしてないエースを見つつ、最初は仲良くなかったのだなと何だか変な感覚だ。お風呂に入ってくるかと立ち上がれば、静かにしな!と大声が響いて大人しく2人部屋に帰ってくる様は、傍目には凄く可愛かった。
(はーー、気持ちよかった〜)
一番最後なのもあってゆっくり湯船に使った後の爽快感は物凄い。運動後のお風呂は最高だなーと気分よくドアを開ければ、廊下の先にエースが居てさっき言いかけた事かなと目線を合わせた。
「どうしたん?」
「...さっき言えなかった事なんだけどよ...もしあいつにおれの行き先を聞かれても、教えないでくれないか」
「あぁ、そう言う事か」
「名無しさんには悪いんだけど、おれはあいつと仲良くしたくないんだよ」
「そっか、分かった、秘密な。...ずっと追いかけてくるん?」
「...あぁ、本当しぶとくて上手く撒こうにもずっとしがみついてきやがる」
「ふふよっぽどエースと遊びたいんやろね。いつまで続くのか楽しみやわ」
「嫌な事言うなよ、おれはいい迷惑してんだ」
そう言いながらも本気で嫌では無いんだろうなとエースの横顔を見て思う。早く仲良くなれるといいね、ルフィも。そう思いながら笑いかければ、最近よく見るようになった無邪気な笑顔で笑ってくれた。
「あ。それとこれはサボと相談した事なんだが、今日の様子を見るに明日も絶対あいつは俺についてくるから、しばらく一緒に修行すんのは無しにしてもいいか」
「ん、分かった。うちはうちで強くなっておくから楽しみにしてて」
「おれに勝てるにはまだまだ遠そうだけどな」
「言うたな?そう言ってられんのも今のうちやで〜」
わしゃわしゃと頭を撫でれば、ほっぺたを赤くしてガキ扱いすんなと怒るものだから、悔しかったら仕返ししてみなと立ち上がればキッと睨んでくるエース。小さい頃から本当に可愛い。
そんなやり取りをしながら居間に戻ると、様子を見ていたのだろうルフィは、ちょっとばかり寂しそうで早く二人が打ち解けられればいいのになあと心に思った。
(エースの性格からして、無理強いをするよりは本人同士でぶつかった方が仲良くなるには一番やろうからな...ごめんよルフィ、)
その日の晩、なんとなくルフィのあの顔が離れなくてぼーっと天井を眺める。静かに響く2つの寝息にどこか癒されながらもそっと横に視線を移せば、縮こまるように涙を落とすルフィが見えて胸がきゅーっと切なくなった。
(何の夢、見てんのやろな)
ーとん とん
少しでも落ち着くといいなとゆっくり、静かにあやしていく。
(まだ、こんなに小さいんやもんな)
改めてルフィとエースの生い立ちを実感して、自分の事じゃないはずなのに、胸に色々と込み上げてくる。
しばらくすれば落ち着いたのか穏やかな寝顔になったルフィに安心しつつ、静かに眠るエースの頭も撫で付けた。明日も元気に笑ってますようにと。