エンドライフ
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《46.変化と来訪》
お化け事件があってから、何やらエースは変わったように思う。
夜の皿洗いを終えると、朝ご飯用のお野菜は夜のお代わり分で消えてしまう為裏庭まで取りに行くのが日課なのだが、エースは黙って後をついてきながらも終わるまで一緒に居てくれたり
お風呂が遅くなった時は部屋にも戻らず暗い廊下の端っこで待っていてくれたり
夜中に目が覚めて、窓辺で夜風を受けるように座っていた時なんて、いつ起きだしたのか眠そうな顔をしながらも眠れねえのかと見上げてくるから、一緒にお布団に戻れば始めよりも近い距離で眠ってくれたり。
.....うん、そう。多分こないだの一件で、エースに何かが...何かが芽生えたのだろうが、本人はあくまで無意識っぽいのとその何かが結局、自分にも分からなくて聞くに聞けずにいる今日この頃。
「一体どうしちまったんだい?」
「いや〜ははは」
それこそダダンさんにコソッと昼間に聞かれた時は上手く言えずに濁したのだが、何だか懐いてくれた気持ちになっていつも以上にニコニコしてしまうのだから仕方がない。推しは何より可愛いのである。
そんな、日々を過ごしていた時だった。いつものように午後の鍛錬を終え家に戻ってみれば、遠くに見える見知らぬ大きな人と走り回る小さい子供。
(あ......れは)
認識出来るぐらい距離が近くなった時だろうか。視界に捉えた見覚えのあり過ぎる麦わら帽子に、手にしたお土産の果物を思わず落としそうになってしまったぐらいだった。
「.......あ」
声を掛ける間も無く何処かに走り去っていく姿についつい挨拶をしそびれてしまう。また何処かで会えるといいなと大きな人にだけ声を掛ければ、またもや知っていた顔面に次こそ変な声を上げてしまった。
「どうも初めまし....うあぁっ?」
「なんじゃ、お嬢さんもこの家に用があるのか」
「ガープ、さん...?」
「?お嬢さんワシを知っておるのか」
朗らかな笑顔で目線を合わせてくれたガープさんに、改めて見れば見る程こんなにも大きな人なのかと開いた方が塞がらない。
「ん?どうした」
「あ、いや話に聞いていたより物凄く大きな人だったのでびっくりして....何だかすみません」
「話ィ?」
「あ、アタシらは大した事は言ってないよ!!」
何とか上手く誤魔化して目の前の御仁を見つめるも、ぎろりとダダンさんの方を見やった姿に焦る皆。近くで拝んだ生のガープさんは、それはそれは優しそうな人だった。
お化け事件があってから、何やらエースは変わったように思う。
夜の皿洗いを終えると、朝ご飯用のお野菜は夜のお代わり分で消えてしまう為裏庭まで取りに行くのが日課なのだが、エースは黙って後をついてきながらも終わるまで一緒に居てくれたり
お風呂が遅くなった時は部屋にも戻らず暗い廊下の端っこで待っていてくれたり
夜中に目が覚めて、窓辺で夜風を受けるように座っていた時なんて、いつ起きだしたのか眠そうな顔をしながらも眠れねえのかと見上げてくるから、一緒にお布団に戻れば始めよりも近い距離で眠ってくれたり。
.....うん、そう。多分こないだの一件で、エースに何かが...何かが芽生えたのだろうが、本人はあくまで無意識っぽいのとその何かが結局、自分にも分からなくて聞くに聞けずにいる今日この頃。
「一体どうしちまったんだい?」
「いや〜ははは」
それこそダダンさんにコソッと昼間に聞かれた時は上手く言えずに濁したのだが、何だか懐いてくれた気持ちになっていつも以上にニコニコしてしまうのだから仕方がない。推しは何より可愛いのである。
そんな、日々を過ごしていた時だった。いつものように午後の鍛錬を終え家に戻ってみれば、遠くに見える見知らぬ大きな人と走り回る小さい子供。
(あ......れは)
認識出来るぐらい距離が近くなった時だろうか。視界に捉えた見覚えのあり過ぎる麦わら帽子に、手にしたお土産の果物を思わず落としそうになってしまったぐらいだった。
「.......あ」
声を掛ける間も無く何処かに走り去っていく姿についつい挨拶をしそびれてしまう。また何処かで会えるといいなと大きな人にだけ声を掛ければ、またもや知っていた顔面に次こそ変な声を上げてしまった。
「どうも初めまし....うあぁっ?」
「なんじゃ、お嬢さんもこの家に用があるのか」
「ガープ、さん...?」
「?お嬢さんワシを知っておるのか」
朗らかな笑顔で目線を合わせてくれたガープさんに、改めて見れば見る程こんなにも大きな人なのかと開いた方が塞がらない。
「ん?どうした」
「あ、いや話に聞いていたより物凄く大きな人だったのでびっくりして....何だかすみません」
「話ィ?」
「あ、アタシらは大した事は言ってないよ!!」
何とか上手く誤魔化して目の前の御仁を見つめるも、ぎろりとダダンさんの方を見やった姿に焦る皆。近くで拝んだ生のガープさんは、それはそれは優しそうな人だった。