エンドライフ
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《44.怖いもの》
「さてと。もう大丈夫そうか?」
「....ああ。」
そろそろ時間かなと立ち上がればじっといつものように見上げてきたので、サボが待ってるよと伝えれば控え目に、だけど嬉しそうに笑った。
サボもかなり心配してたから、今日は皆で外で食べようかと話しをしながら、とりあえずエースは先に行っててと途中で別れる。
(嬉しそうな後ろ姿やったな....)
ついさっきまであった哀愁はそこには無くて、まだまだ10歳の不安定な歳だもんなと噛み締めながら
(もっと上手に向き合ってあげられたらな)
と、色々と反省をしながら帰路についた。
「いってきまーす」
一度帰宅してからご飯の支度や洗濯物を取り込んだりと全てを終えてからそれはもう元気よく飛び出した。
...までは良かったのだが、目の前に広がった暗くなり始めた山々に、失念していたなと一気に恐怖が芽生えてくる。
「お、お化けとか....おらへんよな」
まさに恐る恐るといった感じで歩き出す。早く行かなければどんどん暗くなるのは分かっているのに、久しく無かった感情に思うように足は動かない。
後ろを振り返れば、すぐに戻れる距離にあるダダン家に失笑するも待っている2人を思い出して、じりじりと歩を進めた。そんな時だった
「おい」
「ーーーーーー!!!」
声をあげる余裕も無く勢いよくズザザザっと声とは反対に飛び上がり出来る限りに身を縮める。
「ぷっ....ははは!ほらな?やっぱり言った通りだろ?」
何やら知った声が聞こえてきてもしかしてと見上げれば、未だ笑っているサボといつもの顔で見下ろすエース。
「は......はぁあああ.....っ、お化けかと思った...」
「んなもんいねーよ!ほらさっさといくぞ名無しさん」
いい笑顔で言われても、怖いものは怖いんよとにこにこ顔のサボに思う。
「....でも、どうしたん?今日はやっぱお開き?」
未だバクバク言う心臓を抑えつけながら困惑顔で2人を見れば
「ほんとはよ、いつもの河辺にするかって話だったんだけど、もう夜も遅ぇーし、エースも心配性だからすぐそこの岩場にしたんだよ」
「サボ!余計な事言ってねーで早くいくぞ」
「はいよー。んじゃあ一番早く着いた奴が大きい肉な!」
「あっ!ずりィぞサボ!」
そう言って先に走り出したサボと、追いかけるように走り出そうとしたエースを見て思わず手が動いてしまう。
「...おい、」
「...あ?いや、ごめんわざとじゃない」
両手を上げて何もしてませんと表すが時既に遅しとはこの事で。咄嗟にタンクトップを引っ張ってしまっていたのだから言い逃れなど出来はしない。いや本当、大の大人が情けないのだが、怖いものは怖いのだ。
「さてと。もう大丈夫そうか?」
「....ああ。」
そろそろ時間かなと立ち上がればじっといつものように見上げてきたので、サボが待ってるよと伝えれば控え目に、だけど嬉しそうに笑った。
サボもかなり心配してたから、今日は皆で外で食べようかと話しをしながら、とりあえずエースは先に行っててと途中で別れる。
(嬉しそうな後ろ姿やったな....)
ついさっきまであった哀愁はそこには無くて、まだまだ10歳の不安定な歳だもんなと噛み締めながら
(もっと上手に向き合ってあげられたらな)
と、色々と反省をしながら帰路についた。
「いってきまーす」
一度帰宅してからご飯の支度や洗濯物を取り込んだりと全てを終えてからそれはもう元気よく飛び出した。
...までは良かったのだが、目の前に広がった暗くなり始めた山々に、失念していたなと一気に恐怖が芽生えてくる。
「お、お化けとか....おらへんよな」
まさに恐る恐るといった感じで歩き出す。早く行かなければどんどん暗くなるのは分かっているのに、久しく無かった感情に思うように足は動かない。
後ろを振り返れば、すぐに戻れる距離にあるダダン家に失笑するも待っている2人を思い出して、じりじりと歩を進めた。そんな時だった
「おい」
「ーーーーーー!!!」
声をあげる余裕も無く勢いよくズザザザっと声とは反対に飛び上がり出来る限りに身を縮める。
「ぷっ....ははは!ほらな?やっぱり言った通りだろ?」
何やら知った声が聞こえてきてもしかしてと見上げれば、未だ笑っているサボといつもの顔で見下ろすエース。
「は......はぁあああ.....っ、お化けかと思った...」
「んなもんいねーよ!ほらさっさといくぞ名無しさん」
いい笑顔で言われても、怖いものは怖いんよとにこにこ顔のサボに思う。
「....でも、どうしたん?今日はやっぱお開き?」
未だバクバク言う心臓を抑えつけながら困惑顔で2人を見れば
「ほんとはよ、いつもの河辺にするかって話だったんだけど、もう夜も遅ぇーし、エースも心配性だからすぐそこの岩場にしたんだよ」
「サボ!余計な事言ってねーで早くいくぞ」
「はいよー。んじゃあ一番早く着いた奴が大きい肉な!」
「あっ!ずりィぞサボ!」
そう言って先に走り出したサボと、追いかけるように走り出そうとしたエースを見て思わず手が動いてしまう。
「...おい、」
「...あ?いや、ごめんわざとじゃない」
両手を上げて何もしてませんと表すが時既に遅しとはこの事で。咄嗟にタンクトップを引っ張ってしまっていたのだから言い逃れなど出来はしない。いや本当、大の大人が情けないのだが、怖いものは怖いのだ。