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《42.隠れんぼ》
「おし、ほなまずはエースを探して様子を探ろう」
「どこにいんのか分かんのか?」
「それは、まあ...なんとかなるやろ」
「行き当たりばったりかよ」
呆れるサボを横目に、心当たりを考えるもそもそもエースの方が山に詳しいのでコレという場所が無い。
「んじゃあおれはまずいつもの場所に行ってみるから、名無しさんも思いつく限りの場所をあたってみてくれよ」
「そうやな、それぐらいしか無いもんね。分かった」
また夕方にあの木の場所で落ち合おうと約束してから別れるも思いつく場所なんて数えるほどしかない。
(朝のは恥ずかしかったんかなと思ったけど、違うっぽいしな)
サボの言う通りであれば、心在らずになるレベルでは無かったし寧ろいつものように元気だった姿を思い出して、何も無ければいいのになと足早になる。
駆けずり回った散歩道を探してみるも姿は無く、もしや家にもう帰ったのか?と頭を過ぎる。
...ただ、何となくエースはこんな時程一人になりたがるんじゃないかと察しがついて一瞬探していいものかとも思ったが、様子を見るだけなら大丈夫だよなと傾き始めようとする太陽に、少なからずも焦りを覚えた。
(ここらはもう全部周ったし、後は.......ん?)
見覚えのある大きな木に細長く続く獣道。ここの場所を知っていると何かが叫ぶ。
「あ...........」
一瞬で脳裏に浮かんだ過去に心臓がドクンと脈打つが、前とは違って人の気配もないそこはこの先を辿ればエースがいるような、そんな気がした。
ーザク ザク ザク
あの時とは違い走る事も無く靴でしっかり踏み締める。
恐かった記憶を打ち消すのには別の何かで上塗りしなければならないと昔どこかで読んだ気がするが、今はそれ所ではない。
次第に早くなる脈に冷や汗がじんわりと流れた。
(大丈夫、大丈夫や)
こんなに距離があったのかと思うぐらい道が長い。いっその事走った方がいいんじゃないかという気さえしてきたが、もしもこの先にエースが居た場合音で驚かせるのも今は少し憚られて必死な思いで踏み留まった。
(はぁっ....やっと、見えてきた)
いつの間にか少し切れていた息に、ゆっくりと深呼吸を繰り返す。あと少しと思いながら坂を上がれば、そこには見慣れた後ろ姿がぽつんとあって、こんなに安心したのはいつぶりだろうかと、いつの間にか静かな波へと変わっていた心音を感じて思う。
「おし、ほなまずはエースを探して様子を探ろう」
「どこにいんのか分かんのか?」
「それは、まあ...なんとかなるやろ」
「行き当たりばったりかよ」
呆れるサボを横目に、心当たりを考えるもそもそもエースの方が山に詳しいのでコレという場所が無い。
「んじゃあおれはまずいつもの場所に行ってみるから、名無しさんも思いつく限りの場所をあたってみてくれよ」
「そうやな、それぐらいしか無いもんね。分かった」
また夕方にあの木の場所で落ち合おうと約束してから別れるも思いつく場所なんて数えるほどしかない。
(朝のは恥ずかしかったんかなと思ったけど、違うっぽいしな)
サボの言う通りであれば、心在らずになるレベルでは無かったし寧ろいつものように元気だった姿を思い出して、何も無ければいいのになと足早になる。
駆けずり回った散歩道を探してみるも姿は無く、もしや家にもう帰ったのか?と頭を過ぎる。
...ただ、何となくエースはこんな時程一人になりたがるんじゃないかと察しがついて一瞬探していいものかとも思ったが、様子を見るだけなら大丈夫だよなと傾き始めようとする太陽に、少なからずも焦りを覚えた。
(ここらはもう全部周ったし、後は.......ん?)
見覚えのある大きな木に細長く続く獣道。ここの場所を知っていると何かが叫ぶ。
「あ...........」
一瞬で脳裏に浮かんだ過去に心臓がドクンと脈打つが、前とは違って人の気配もないそこはこの先を辿ればエースがいるような、そんな気がした。
ーザク ザク ザク
あの時とは違い走る事も無く靴でしっかり踏み締める。
恐かった記憶を打ち消すのには別の何かで上塗りしなければならないと昔どこかで読んだ気がするが、今はそれ所ではない。
次第に早くなる脈に冷や汗がじんわりと流れた。
(大丈夫、大丈夫や)
こんなに距離があったのかと思うぐらい道が長い。いっその事走った方がいいんじゃないかという気さえしてきたが、もしもこの先にエースが居た場合音で驚かせるのも今は少し憚られて必死な思いで踏み留まった。
(はぁっ....やっと、見えてきた)
いつの間にか少し切れていた息に、ゆっくりと深呼吸を繰り返す。あと少しと思いながら坂を上がれば、そこには見慣れた後ろ姿がぽつんとあって、こんなに安心したのはいつぶりだろうかと、いつの間にか静かな波へと変わっていた心音を感じて思う。