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《36.告げる真実①》
(...あぁ、まだまだやな、うちも)
なるべく意識しないように、考えないようにと思ってきていたそれは月日も経てばひょっこりと顔を覗かせてしまっていたらしい。
「エース、こっち来れるか?」
離れていた場所から問われていたので目の前のお布団に座るように促す。
「そうやなあ、何から話そうかなあ...」
「........」
やっぱりいつもより大人しいエースに、嘘は吐きたくなくて正直に話してしまえるものは全部伝えようと決めた。
何にせよいつまで一緒に過ごせるか分からないのだからそれならいっそ、嘘など吐かず昔変わった奴が居たなぐらいの認識で良かったからだ。
「前に、家への帰り方が分からへんって話したの覚えてる?」
「迷子って言ってたやつか」
「そうそれ(笑)本間に、特に意識した事とか...強く思った事もなかったのやけど。今日ふと皆の光景がね、昔自分がおった場所と重なって懐かしくなったんよね」
「昔の光景?」
「うん。家族とか友達とか。一人暮らししてたから、よく家に呼んでご飯振舞う事とか多くてさ。...多分、ちょっとだけ寂しくなったんやと思う」
まだ10歳にしか満たない年齢なのに、精神的には大分差があるはずなのに、1人で沢山抱える少年に自分の分を分けてしまったみたいで情けなさと申し訳無さが募る。
目の前の優しさが温かくてそれだけで寂しさ何てどこかへいっていた。
「家には、どうしても帰れねえのか?」
「どうやろうなあ。始めはここにおる事自体夢やと思ってたから寝たら覚めるもんやと思ってたんよね」
「もしやお前それで最初の方は寝る時頭触ってきてたのか」
「はははバレてたか。余りにも幸せな夢過ぎたからなー、エースに触って確かめてた(笑)」
「やっぱりバカなのか」
「否定はせん(笑)........、何ていうかさ、今ここにおる事自体うちにとったら奇跡みたいなもんなんよ」
「奇跡?何でそう言えるんだよ」
「んー。...せやねえ、正直に言うと多分ここの世界は、本来うちがおった世界とは別のものやと思うからかな」
案の定息を飲んだエースに、このまま話を続けるか迷うが、見つめてくる瞳はまだ先を求めているようで黙っていた事を伝えた。
(...あぁ、まだまだやな、うちも)
なるべく意識しないように、考えないようにと思ってきていたそれは月日も経てばひょっこりと顔を覗かせてしまっていたらしい。
「エース、こっち来れるか?」
離れていた場所から問われていたので目の前のお布団に座るように促す。
「そうやなあ、何から話そうかなあ...」
「........」
やっぱりいつもより大人しいエースに、嘘は吐きたくなくて正直に話してしまえるものは全部伝えようと決めた。
何にせよいつまで一緒に過ごせるか分からないのだからそれならいっそ、嘘など吐かず昔変わった奴が居たなぐらいの認識で良かったからだ。
「前に、家への帰り方が分からへんって話したの覚えてる?」
「迷子って言ってたやつか」
「そうそれ(笑)本間に、特に意識した事とか...強く思った事もなかったのやけど。今日ふと皆の光景がね、昔自分がおった場所と重なって懐かしくなったんよね」
「昔の光景?」
「うん。家族とか友達とか。一人暮らししてたから、よく家に呼んでご飯振舞う事とか多くてさ。...多分、ちょっとだけ寂しくなったんやと思う」
まだ10歳にしか満たない年齢なのに、精神的には大分差があるはずなのに、1人で沢山抱える少年に自分の分を分けてしまったみたいで情けなさと申し訳無さが募る。
目の前の優しさが温かくてそれだけで寂しさ何てどこかへいっていた。
「家には、どうしても帰れねえのか?」
「どうやろうなあ。始めはここにおる事自体夢やと思ってたから寝たら覚めるもんやと思ってたんよね」
「もしやお前それで最初の方は寝る時頭触ってきてたのか」
「はははバレてたか。余りにも幸せな夢過ぎたからなー、エースに触って確かめてた(笑)」
「やっぱりバカなのか」
「否定はせん(笑)........、何ていうかさ、今ここにおる事自体うちにとったら奇跡みたいなもんなんよ」
「奇跡?何でそう言えるんだよ」
「んー。...せやねえ、正直に言うと多分ここの世界は、本来うちがおった世界とは別のものやと思うからかな」
案の定息を飲んだエースに、このまま話を続けるか迷うが、見つめてくる瞳はまだ先を求めているようで黙っていた事を伝えた。