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《31.未来への貯金》
やっと疲れが落ち着いてゆっくり起き上がってみれば目の前に広がった見た事もない景色に、目を 心を 奪われた。
「ぅわ.........うわぁ、凄い」
「名無しさん・・・?おい、どうした」
「めっちゃ、綺麗......」
初めてみた 大きな海と広がる山々。昨日見た星空も綺麗だったが、こんなに広い海を見たのは人生初だった。
「んな珍しいもんか?」
「んー気にした事もなかったが、もしかして名無しさんは海見た事無えのか?」
「数えるぐらいなら、近くで、浅瀬を見た事はあるけど、
うわぁ.....、凄いな、広い...」
「へえー。名無しさんの生まれた所は海が近くになかったんだな。知ってたか?エース」
「いいや。何処で生まれたとか細けえ事は聞いたこともない」
「おまっ、もうちょっと興味持ってやれよ〜。仮にも同じ屋根の下で暮らしてんだからさ」
「会話にあがってこなけりゃ知りようもねえよ」
「だからー、それを質問すんじゃんか」
「知るか」
「ったく、素直じゃねえなあ」
そんなやり取りがされているのは露知らず、じんわりと広がる風の心地よさに、まるで時が止まったかのような感覚さえも覚えた。
「ははっ夢中だなあ名無しさん。満足したか?」
「...あ、ごめんサボ。つい見入ってしもてた」
「またいつでも見に来いよ、景色は逃げねえさ」
「そうやな、ありがとう。エースも待たせたな」
「おう。次はもっとビックリするぜ。...いくぜ、サボ」
「おうよ」
目配せをした2人がゆっくり木の幹を持ち上げたので促されるがまま中を覗けば、見た事も無いような財宝や紙幣が沢山仕舞いこまれていてそれこそ息を呑んだ。
「どうだ?すげーだろ!」
「エースと2人で貯めてるんだぜ」
「凄い....これ、本物なん??」
「当たり前だろ!サボとおれの、海賊資金なんだ」
「海賊、資金?」
「「おう!」」
嬉しそうに、それでいてはっきりといつか海に出る時のためのお金だと言う2人に聞いているこっちも嬉しくなってくる。
今までは、ここまでついてこられる力も体力も無かったから、秘密にしていたと明かす笑顔の2人にちょっとだけ...認めて貰えた気がして、2人には内緒に嬉しさが込み上げた。
いざと言う時下手にこの場で騒ぎを起こさんようにとそんな配慮もあると言っていた。...子供ながらに、見通す力に丈け過ぎていて驚かされる。
「OK事情は把握した!エース、サボ教えてくれてありがとうな、秘密は守るで」
「おう、頼むぜ名無しさん」
「まあ名無しさんはダダン達からの仕事もあるし、毎日じゃねえだろうが一応な」
「んじゃ、秘密も共有した事だしまずは朝メシとしようぜ!」
「「賛成」」
悪ガキっ子のように無邪気に戯れ合う2人に混じれば、自分も無敵になった気がして今だけは体が縮んでも良かったな何て思ったりした。
やっと疲れが落ち着いてゆっくり起き上がってみれば目の前に広がった見た事もない景色に、目を 心を 奪われた。
「ぅわ.........うわぁ、凄い」
「名無しさん・・・?おい、どうした」
「めっちゃ、綺麗......」
初めてみた 大きな海と広がる山々。昨日見た星空も綺麗だったが、こんなに広い海を見たのは人生初だった。
「んな珍しいもんか?」
「んー気にした事もなかったが、もしかして名無しさんは海見た事無えのか?」
「数えるぐらいなら、近くで、浅瀬を見た事はあるけど、
うわぁ.....、凄いな、広い...」
「へえー。名無しさんの生まれた所は海が近くになかったんだな。知ってたか?エース」
「いいや。何処で生まれたとか細けえ事は聞いたこともない」
「おまっ、もうちょっと興味持ってやれよ〜。仮にも同じ屋根の下で暮らしてんだからさ」
「会話にあがってこなけりゃ知りようもねえよ」
「だからー、それを質問すんじゃんか」
「知るか」
「ったく、素直じゃねえなあ」
そんなやり取りがされているのは露知らず、じんわりと広がる風の心地よさに、まるで時が止まったかのような感覚さえも覚えた。
「ははっ夢中だなあ名無しさん。満足したか?」
「...あ、ごめんサボ。つい見入ってしもてた」
「またいつでも見に来いよ、景色は逃げねえさ」
「そうやな、ありがとう。エースも待たせたな」
「おう。次はもっとビックリするぜ。...いくぜ、サボ」
「おうよ」
目配せをした2人がゆっくり木の幹を持ち上げたので促されるがまま中を覗けば、見た事も無いような財宝や紙幣が沢山仕舞いこまれていてそれこそ息を呑んだ。
「どうだ?すげーだろ!」
「エースと2人で貯めてるんだぜ」
「凄い....これ、本物なん??」
「当たり前だろ!サボとおれの、海賊資金なんだ」
「海賊、資金?」
「「おう!」」
嬉しそうに、それでいてはっきりといつか海に出る時のためのお金だと言う2人に聞いているこっちも嬉しくなってくる。
今までは、ここまでついてこられる力も体力も無かったから、秘密にしていたと明かす笑顔の2人にちょっとだけ...認めて貰えた気がして、2人には内緒に嬉しさが込み上げた。
いざと言う時下手にこの場で騒ぎを起こさんようにとそんな配慮もあると言っていた。...子供ながらに、見通す力に丈け過ぎていて驚かされる。
「OK事情は把握した!エース、サボ教えてくれてありがとうな、秘密は守るで」
「おう、頼むぜ名無しさん」
「まあ名無しさんはダダン達からの仕事もあるし、毎日じゃねえだろうが一応な」
「んじゃ、秘密も共有した事だしまずは朝メシとしようぜ!」
「「賛成」」
悪ガキっ子のように無邪気に戯れ合う2人に混じれば、自分も無敵になった気がして今だけは体が縮んでも良かったな何て思ったりした。