エンドライフ④
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《70. 立場》
「どうしても...ここを通してはくれねェんですかい」
「お前があいつらを追うのを辞めるってんなら聞いてやってもいいが...そうじゃないんだろ?」
「.....あっしらは、革命軍と事を構えるつもりは無ェんですがねェ」
「そうか、ならここは引いてくれよ」
一触即発とはまさにこの事。
軽く100を超える海軍兵に取り囲まれながら余裕綽々でやり取りをするサボは昔からだが本当に肝が座っている。
「おいサボ、結局コイツらぶっ倒しちまっていいのか?」
「うーん、そうだなぁ。答えによっちゃ...だな」
「へへっ、了解」
「...随分と自信がおありのようだ。それなら一つ...腕試しといきやしょうか」
そう言って海軍大将がカツンと刀の鞘を地面につけた瞬間だった...
「総員っ、構えーーー!!」
「「「はっ!!」」」
「こいつァ舐められたもんだぜ」
「おいっ、分かってるんだろうな」
「分ァーかってるさ、使いやしねェよ」
「2人共、気ィつけてな」
「お前もな」
「ああ、ルフィに会うまでヘマはしねェさ」
そんな会話を繰り広げながら、囲まれた四方から飛び交う銃弾を難なく交わす。サボに至っては素手で銃やロケットを破壊し、エースに至ってはその奥に居る中将クラスものしている。
その光景は、遠い昔ずっと見ていたルフィと3人背中合わせに喧嘩をしている様子にそっくりで...思わず名無しさんは頬が緩んでしまった。
「隙ありーーっ!!!」
「おっととー、残念でした!気配が駄々漏れやぞ」
すると見えてないと思っていたのか、背後から斬りかかってくる3人を上手にかわし互いでぶつけさせる名無しさん。
その後も束になってかかってくる海軍兵をかわしながら、首や顎といった急所を狙い気絶させていく。
あんなに数が居た兵士達は3人の攻防によって瞬く間にバタバタと倒れていき、見守っていた海軍大将はゆったりとした動作で一歩前に踏み出したかと思うと、真っ直ぐな声で言い放った。
「そこのお嬢さん...ですかい。...あんたァとんだお人好し過ぎやしやせんか」
「!へ...?」
名無しさんが反応しきる前に、ババっとサボとエースが庇うように名無しさんの前に立ち海軍大将との間に入る。
「おっと...こいつァ失礼しやした。別に取って食おうだなんて思っちゃぁ...いやせんよ」
まるで見えているかのように言葉を発する目の前の敵に、頭を捻るエースと名無しさん。そんな2人を他所に、拳を強く握ったサボが口を開こうとした時、ゆっくりとまた目の前の人物の口が開く。
「攻撃する瞬間...でしょうか、まるで懺悔するかのように謝りながら戦うお人ァ...そうそういやせんからねェ」
「!!」
「自分が...傷つくかもしれねェって時に敵の心配をするたァ......どうやらお前さんも麦わらも...似た者同士、みてぇだねェ...」
「!別にうちはそ
「分かってんじゃねェーかおっさん!何っだよ海軍にも話せる奴居んじゃねェ〜か!」
「ちょっ、エー...ファイヤー!」
「コイツの言う通りだぜ...ったく、こんな状況だってのにまたお前は」
「なっ、サボまで何やねん!」
先程までの険悪な空気は何のその。
一気にいつもの3人のムードになっていく様と巻き込まれる海軍大将。周りの海兵はあんぐりと口を開けてその様子を見守る。
「なーなーおっさん、おっさんからも言ってやってくれよ〜。本っ当こいつは無茶ばっかしやがるんだ!」
「...そうみたいですねェ」
「俺らが言っても聞きやしないんだよ。...な?」
「いった...いたたたたちょいっサボっ」
「ハハ...コイツァいけねェ...このままお前さんたちと話をしてると...うっかり手が緩んじまいそうだ」
「おうっ是非そうしてくれよ!おっさん強そうだからな〜......こっちも本気でやらなきゃいけなくなる」
「ちょ、何やねんもう」
「お前...ほっぺたすげー柔らけェな」
海軍大将に戯れるエースと、向きあいながらほっぺをつままれ戯れ合う名無しさんとサボ。最早戦う空気では無くなってしまった様を見て、放心していた海兵の1人が慌てたように声を掛けた。
「イッショウさんっ!何ほんわかやってんですかあんた!!話しがあんなら前もって言って下さいよ!」
「おっと...すいやせん。長話しやす」
「事前にっ!!いつも事後報告なんですからも〜〜っ」
「あい、すいやせん」
海軍側も海軍側でほこほことした空気を纏いつつもあれ程強そうな大将が部下に謝っている。
その様子を見ていた3人は吹き出して、笑い声を上げた。
「ハハハっ!やっぱおっさん面白ェなァ!嫌いじゃねェぜ」
「全くだ。出会う立場が違えば、いい飲み仲間になれただろうによ」
「あれでお酒弱かったから可愛いよな(笑)」
などと口々に言う3人を見た藤虎は、目の前に居る3人が嘘を吐く事も無く正直にそれらを告げているのだと分かり、人知れず口角を少しだけあげた。
そしてゆったりととある構えをとったかと思うと、それにいち早く気がついたサボが声を上げる。
「っ来るぞ」
「...このままじゃぁ...拉致があかねェ事が分かりやした。....隕石、落としやす」
「!!」
チャキ...と、刀特有の金属音がしたかと思うとどよめき出す海兵達に訳が分からない3人は周囲が見上げる空へと視線を移し、徐々に近づいてくるあり得ないものを見て冷や汗を流す。
「あっしにも......背負わなけゃいけねェ立場があるんでさァ」
そう一言だけ告げた後迫りくる巨大な隕石は鳥籠によって分裂し、まるで火山の噴火の如く火の塊が落ちてきたのだ。
「どうしても...ここを通してはくれねェんですかい」
「お前があいつらを追うのを辞めるってんなら聞いてやってもいいが...そうじゃないんだろ?」
「.....あっしらは、革命軍と事を構えるつもりは無ェんですがねェ」
「そうか、ならここは引いてくれよ」
一触即発とはまさにこの事。
軽く100を超える海軍兵に取り囲まれながら余裕綽々でやり取りをするサボは昔からだが本当に肝が座っている。
「おいサボ、結局コイツらぶっ倒しちまっていいのか?」
「うーん、そうだなぁ。答えによっちゃ...だな」
「へへっ、了解」
「...随分と自信がおありのようだ。それなら一つ...腕試しといきやしょうか」
そう言って海軍大将がカツンと刀の鞘を地面につけた瞬間だった...
「総員っ、構えーーー!!」
「「「はっ!!」」」
「こいつァ舐められたもんだぜ」
「おいっ、分かってるんだろうな」
「分ァーかってるさ、使いやしねェよ」
「2人共、気ィつけてな」
「お前もな」
「ああ、ルフィに会うまでヘマはしねェさ」
そんな会話を繰り広げながら、囲まれた四方から飛び交う銃弾を難なく交わす。サボに至っては素手で銃やロケットを破壊し、エースに至ってはその奥に居る中将クラスものしている。
その光景は、遠い昔ずっと見ていたルフィと3人背中合わせに喧嘩をしている様子にそっくりで...思わず名無しさんは頬が緩んでしまった。
「隙ありーーっ!!!」
「おっととー、残念でした!気配が駄々漏れやぞ」
すると見えてないと思っていたのか、背後から斬りかかってくる3人を上手にかわし互いでぶつけさせる名無しさん。
その後も束になってかかってくる海軍兵をかわしながら、首や顎といった急所を狙い気絶させていく。
あんなに数が居た兵士達は3人の攻防によって瞬く間にバタバタと倒れていき、見守っていた海軍大将はゆったりとした動作で一歩前に踏み出したかと思うと、真っ直ぐな声で言い放った。
「そこのお嬢さん...ですかい。...あんたァとんだお人好し過ぎやしやせんか」
「!へ...?」
名無しさんが反応しきる前に、ババっとサボとエースが庇うように名無しさんの前に立ち海軍大将との間に入る。
「おっと...こいつァ失礼しやした。別に取って食おうだなんて思っちゃぁ...いやせんよ」
まるで見えているかのように言葉を発する目の前の敵に、頭を捻るエースと名無しさん。そんな2人を他所に、拳を強く握ったサボが口を開こうとした時、ゆっくりとまた目の前の人物の口が開く。
「攻撃する瞬間...でしょうか、まるで懺悔するかのように謝りながら戦うお人ァ...そうそういやせんからねェ」
「!!」
「自分が...傷つくかもしれねェって時に敵の心配をするたァ......どうやらお前さんも麦わらも...似た者同士、みてぇだねェ...」
「!別にうちはそ
「分かってんじゃねェーかおっさん!何っだよ海軍にも話せる奴居んじゃねェ〜か!」
「ちょっ、エー...ファイヤー!」
「コイツの言う通りだぜ...ったく、こんな状況だってのにまたお前は」
「なっ、サボまで何やねん!」
先程までの険悪な空気は何のその。
一気にいつもの3人のムードになっていく様と巻き込まれる海軍大将。周りの海兵はあんぐりと口を開けてその様子を見守る。
「なーなーおっさん、おっさんからも言ってやってくれよ〜。本っ当こいつは無茶ばっかしやがるんだ!」
「...そうみたいですねェ」
「俺らが言っても聞きやしないんだよ。...な?」
「いった...いたたたたちょいっサボっ」
「ハハ...コイツァいけねェ...このままお前さんたちと話をしてると...うっかり手が緩んじまいそうだ」
「おうっ是非そうしてくれよ!おっさん強そうだからな〜......こっちも本気でやらなきゃいけなくなる」
「ちょ、何やねんもう」
「お前...ほっぺたすげー柔らけェな」
海軍大将に戯れるエースと、向きあいながらほっぺをつままれ戯れ合う名無しさんとサボ。最早戦う空気では無くなってしまった様を見て、放心していた海兵の1人が慌てたように声を掛けた。
「イッショウさんっ!何ほんわかやってんですかあんた!!話しがあんなら前もって言って下さいよ!」
「おっと...すいやせん。長話しやす」
「事前にっ!!いつも事後報告なんですからも〜〜っ」
「あい、すいやせん」
海軍側も海軍側でほこほことした空気を纏いつつもあれ程強そうな大将が部下に謝っている。
その様子を見ていた3人は吹き出して、笑い声を上げた。
「ハハハっ!やっぱおっさん面白ェなァ!嫌いじゃねェぜ」
「全くだ。出会う立場が違えば、いい飲み仲間になれただろうによ」
「あれでお酒弱かったから可愛いよな(笑)」
などと口々に言う3人を見た藤虎は、目の前に居る3人が嘘を吐く事も無く正直にそれらを告げているのだと分かり、人知れず口角を少しだけあげた。
そしてゆったりととある構えをとったかと思うと、それにいち早く気がついたサボが声を上げる。
「っ来るぞ」
「...このままじゃぁ...拉致があかねェ事が分かりやした。....隕石、落としやす」
「!!」
チャキ...と、刀特有の金属音がしたかと思うとどよめき出す海兵達に訳が分からない3人は周囲が見上げる空へと視線を移し、徐々に近づいてくるあり得ないものを見て冷や汗を流す。
「あっしにも......背負わなけゃいけねェ立場があるんでさァ」
そう一言だけ告げた後迫りくる巨大な隕石は鳥籠によって分裂し、まるで火山の噴火の如く火の塊が落ちてきたのだ。