エンドライフ④
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《67.仲間》
「はなっ....離してってば!んぐぐぐ」
「嫌だべぇ〜〜っ!!!いきっ...生きてたんスねェエエうぁあああああああ」
「ちょっ、なん、サボ!!」
「ハハハハハっ!諦めろ名無しさん、お前の自業自得だよ(笑)」
「おれァっ...おれァずっと姐さんにお会いしてみたかったんでさァああああっうぅっ」
号泣しながら手を離してくれない目の前の緑の頭。
闘技場で見た姿とは天と地ほども違うそれらに、色んな意味で頭が混乱してしまう名無しさん。
それもそのはず、あの後連れて来られた場所に居た人物こそ名無しさんがトサカくんと命名していた緑頭の彼なのだ。
(やっぱりさっき見たルフィとのやり取りは、見間違い何かじゃなかったんか!)
言われるがまま連れていかれれば、目を見開いて今にも顎が取れそうな程驚いた様子の彼。とりあえず初めましてと手を差し出したのが...まずかった。
それからむこう10分は号泣されながら名無しさんの話を聞いて貰えていない状況になってしまったからだ。
「もうその辺にしてやれよ」
「!!!すっ...すまねェ!初対面の姐さんの手を握っちまうたァとんだ無礼をしちまっただ!すまねェべ!」
「あ、え?いや、そんな頭を下げんくても
「そうだぜ、許可無くそいつに触れるって事は色んな奴らを敵に回すって事だからな」
「言い方っ!」
「ハハっ冗談だよ、半分な」
「すまねェべーーー!!!」
「いやだからっ」
そんなやり取りをしているとサボの着替えが済んだようなので振り返れば、ルフィと同じ装いのはずなのに全然違うオーラに圧倒されてしまった。
「何だよ名無しさん、見惚れたか?」
「はいはいそうやね(笑)っとと、うちも変装し直すからちょっと待っとってなー」
そう言って樽の影に隠れた名無しさんを横目に見て、サボは釘を刺すように言い放つ。
「おいお前、見るなよ」
「!わっ、分かってますだ!姐さんのお着替えを見るなんて恐れ多いべ!」
「ならいいんだがな」
「にしてもおれァ、ルフィ先輩とお話出来ただけでなく、大先輩や姐さんにまでお会い出来るたァ...ううっ」
「...いい加減泣きやめよ、気持ち悪いな」
「あ゛っ...ありがどうございまずだァアアア!!!」
「微塵も褒めてねェ!」
2人が仲良く(?)やり取りをしている間に、名無しさんも名無しさんで最初の変装スタイルに身を包んでいた。
「お待たせー!...って、何やねんサボその顔は」
「名無しさんの顔が見えねェ」
「その為の変装やからな?」
「くそ、もうちょっとだけ拝んでおけば良かった」
「流石のサボも男のコスプレは範疇外か」
「見くびるなよ、名無しさんなら何でもいいに決まってる」
「それはそれでどうなんや」
「お二人さんっ、そろそろ着きますぜ」
そんなやり取りをしながらも3人で目指すのはいよいよ順番が巡ってくるであろう運命の闘技場。残す決勝戦に控えてなのか、遠目に見えた石段に腰掛けるエースの姿にドクンと一瞬心臓が高鳴った。
名無しさんが無意識に作った拳を見てか否かなのか、前を見据えたままでサボは告げる。
「名無しさん、お前はどうするんだ」
「どうするって、何がよ」
「メラメラの実だよ。手に入れた後の事、決めてるんだろ」
「...うん、勿論」
そう言って笑えば、サボの大きな唇がゆっくりと弧を描いて口角が上がりこつんと頭を弾かれた拳に、「頑張れよ」と言われている気がした。
「ほな皆、後は正々堂々メラメラの実をゲットしよな!」
「おうっ!」
「はいっ!!」
...目的は皆同じ。それでもこうやって笑顔で笑い合える事が名無しさんは嬉しくて、少し顔を俯かせ1人笑う。
(...あぁ、幸せ者やな。本間に)
この2年間、本当に沢山の事があって決して孤独では無かったが、心を占める存在の人達と関わりを持てるのはこんなにも心が満たされていくのかと改めて名無しさんは思う。
その嬉しさを身体で表すかのように眩しい光が刺す所まで躍り出れば、一気に歓声が鳴り響いて...
ようやく彼女は最後のピースを今手に入れようとしていた。
「はなっ....離してってば!んぐぐぐ」
「嫌だべぇ〜〜っ!!!いきっ...生きてたんスねェエエうぁあああああああ」
「ちょっ、なん、サボ!!」
「ハハハハハっ!諦めろ名無しさん、お前の自業自得だよ(笑)」
「おれァっ...おれァずっと姐さんにお会いしてみたかったんでさァああああっうぅっ」
号泣しながら手を離してくれない目の前の緑の頭。
闘技場で見た姿とは天と地ほども違うそれらに、色んな意味で頭が混乱してしまう名無しさん。
それもそのはず、あの後連れて来られた場所に居た人物こそ名無しさんがトサカくんと命名していた緑頭の彼なのだ。
(やっぱりさっき見たルフィとのやり取りは、見間違い何かじゃなかったんか!)
言われるがまま連れていかれれば、目を見開いて今にも顎が取れそうな程驚いた様子の彼。とりあえず初めましてと手を差し出したのが...まずかった。
それからむこう10分は号泣されながら名無しさんの話を聞いて貰えていない状況になってしまったからだ。
「もうその辺にしてやれよ」
「!!!すっ...すまねェ!初対面の姐さんの手を握っちまうたァとんだ無礼をしちまっただ!すまねェべ!」
「あ、え?いや、そんな頭を下げんくても
「そうだぜ、許可無くそいつに触れるって事は色んな奴らを敵に回すって事だからな」
「言い方っ!」
「ハハっ冗談だよ、半分な」
「すまねェべーーー!!!」
「いやだからっ」
そんなやり取りをしているとサボの着替えが済んだようなので振り返れば、ルフィと同じ装いのはずなのに全然違うオーラに圧倒されてしまった。
「何だよ名無しさん、見惚れたか?」
「はいはいそうやね(笑)っとと、うちも変装し直すからちょっと待っとってなー」
そう言って樽の影に隠れた名無しさんを横目に見て、サボは釘を刺すように言い放つ。
「おいお前、見るなよ」
「!わっ、分かってますだ!姐さんのお着替えを見るなんて恐れ多いべ!」
「ならいいんだがな」
「にしてもおれァ、ルフィ先輩とお話出来ただけでなく、大先輩や姐さんにまでお会い出来るたァ...ううっ」
「...いい加減泣きやめよ、気持ち悪いな」
「あ゛っ...ありがどうございまずだァアアア!!!」
「微塵も褒めてねェ!」
2人が仲良く(?)やり取りをしている間に、名無しさんも名無しさんで最初の変装スタイルに身を包んでいた。
「お待たせー!...って、何やねんサボその顔は」
「名無しさんの顔が見えねェ」
「その為の変装やからな?」
「くそ、もうちょっとだけ拝んでおけば良かった」
「流石のサボも男のコスプレは範疇外か」
「見くびるなよ、名無しさんなら何でもいいに決まってる」
「それはそれでどうなんや」
「お二人さんっ、そろそろ着きますぜ」
そんなやり取りをしながらも3人で目指すのはいよいよ順番が巡ってくるであろう運命の闘技場。残す決勝戦に控えてなのか、遠目に見えた石段に腰掛けるエースの姿にドクンと一瞬心臓が高鳴った。
名無しさんが無意識に作った拳を見てか否かなのか、前を見据えたままでサボは告げる。
「名無しさん、お前はどうするんだ」
「どうするって、何がよ」
「メラメラの実だよ。手に入れた後の事、決めてるんだろ」
「...うん、勿論」
そう言って笑えば、サボの大きな唇がゆっくりと弧を描いて口角が上がりこつんと頭を弾かれた拳に、「頑張れよ」と言われている気がした。
「ほな皆、後は正々堂々メラメラの実をゲットしよな!」
「おうっ!」
「はいっ!!」
...目的は皆同じ。それでもこうやって笑顔で笑い合える事が名無しさんは嬉しくて、少し顔を俯かせ1人笑う。
(...あぁ、幸せ者やな。本間に)
この2年間、本当に沢山の事があって決して孤独では無かったが、心を占める存在の人達と関わりを持てるのはこんなにも心が満たされていくのかと改めて名無しさんは思う。
その嬉しさを身体で表すかのように眩しい光が刺す所まで躍り出れば、一気に歓声が鳴り響いて...
ようやく彼女は最後のピースを今手に入れようとしていた。