エンドライフ④
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《64. 無意識の答え》
「おわっとと....えーと、大丈夫...か?」
勢いよく突っ込んできたまるでロケットのような塊と仮面の鋭い棘が視界に入り思わず飛び退いてしまったが、そのまま自分のいた真後ろの壁に突き刺さっている様をみて恐る恐る声をかける。
ーガバッ
「お前っ!!」
「!!おわっ」
「お前っ....!!」
「.....は、い」
「お前ェーは誰だ?」
「...へ?」
ありー?という風に首を傾げて座り込む目の前の人物をみてどうしたのかと思いながら見つめていると
「あの気配、名無しさんだと思ったんだけどなぁ〜」
「!」
「んー?でもこいつよく見たら男だしよー?」
「.................、」
「どうなってんだぁ?」
おっかしいなーと、ぶつぶつ呟きながらも飛び起きた人物を見つめていると「驚かせちまって悪ぃーな!友達に似てたもんだからよ」と言いながらニカッと笑った姿に心臓がギュッとなる。
「にしてもお前ェーつえ〜のなー?すっげー格好良かったよ!」
「...ありがとう」
「ししっもしこの後ぶつかったらさ、思いっきし戦おうな!」
「うん、せやな」
「.................」
「どうかしたか?」
とにかくバレへんくて良かったと思いながら返答を返せば、また首を傾げながら口元に手を当てて見つめてきたので一瞬身体が強張る。
「お前...」
「.........どうしたん?」
「もしかして名無しさんっつー孫?娘?とか居たりしねぇーか?」
「..................................は」
「その喋り方とかよ、そっくりなんだ!おれの大事な友達に」
「!」
「おれは勝手に姉ちゃんみてーだと思ってたけど、盃は交わしてねぇーし、こう....とにかく似てんだよお前ら!」
いつに無く焦った様子の姿を見て正直に打ち明けようか一瞬戸惑うが、エースが我慢して耐えている中自分だけ言うのは違うよなと気がつけば首を横に振っていた。
「そう、か..............悪ぃ。あんまし似てたもんだからよ」
「いや、それは全然。こっちも力になれんくてごめん」
少しの沈黙が流れた後、視界の端にエースの姿を見つけて連れが来たからそろそろ行くなと告げればきゅっといつのまにか捕まれていたコートに引っ張られ立ち止まる。
「へ?あの....」
「ん?何だよお前、友達が来たんだろ?」
「いや...うん、そうやな。んじゃまた」
ーグイ
「???.............あの〜な?」
「........?行かねぇーのか?」
「いや、その〜さ、コート...」
「コートがどうしたんだよ」
「君の、手が」
「.................あり?はははっ悪ぃ悪ぃ!何か無意識に掴んじまってた」
全くの無意識だったのだろうそれは、指摘をすれば慌てたように外されてごめんなと思いながらも今度こそはと踵を返して歩き出す。
「.............あのな?」
「..............ん?どうしたんだ?」
「いやだからさ、手.........というか手足?」
今度は体全体に手足をぐるぐるにして巻きつかれ身動きのとれない状態へと悪化している。
「.................ありー?何でだ?」
「いや、こっちの台詞やわ」
「おっかしいな〜」
出会い頭にも似たような言葉を聞いた気がするなと思いながらも、手足を離してもらって今度こそはと後ろを向けば既にまた伸びた手足が体に巻きついていた。
その様子を見ていたエースは最初こそ目をぱちくりとしていたものの、ずっと繰り返されるやりとりについには吹き出して指を刺しながらこっちをみて笑っている。...くそ〜可愛いなあもう!
...ちょっと待ってろとのエースの合図で頷きどうしたものかと立ち尽くしていれば、変装を深めて口元以外見えなくなったエースと山盛りに積まれたお肉の匂いが鼻をくすぐってくる。
「ファイヤー、それは?」
「あ?かっこいいだろ〜やんねェーぜ?」
「いや、重そうやし遠慮しとくけど」
「なぁっ!お前っ美味そうなもん持ってんじゃねえーか!」
うちから飛び降りて、一つだけくれよと頼み込む姿とそれを見て口角を上げたエースを見ていい知れない程に胸が熱くなる。
「お前が約束を守れたらこいつァやるが、どうする」
「守るっ!おれ絶対守るよ!」
「ハハハっ!まだ内容も言ってねェーのに守れんのか?(笑)」
「男に二言はねぇ!」
力強く言ってのけた彼に笑って、ゆっくりと2人の隣へと並びたてば昔よりも伸びた身長に少しだけ驚く。
その後笑いながらお肉を差し出したエースは、今日感じた気配の中で一番優しかった。
「おわっとと....えーと、大丈夫...か?」
勢いよく突っ込んできたまるでロケットのような塊と仮面の鋭い棘が視界に入り思わず飛び退いてしまったが、そのまま自分のいた真後ろの壁に突き刺さっている様をみて恐る恐る声をかける。
ーガバッ
「お前っ!!」
「!!おわっ」
「お前っ....!!」
「.....は、い」
「お前ェーは誰だ?」
「...へ?」
ありー?という風に首を傾げて座り込む目の前の人物をみてどうしたのかと思いながら見つめていると
「あの気配、名無しさんだと思ったんだけどなぁ〜」
「!」
「んー?でもこいつよく見たら男だしよー?」
「.................、」
「どうなってんだぁ?」
おっかしいなーと、ぶつぶつ呟きながらも飛び起きた人物を見つめていると「驚かせちまって悪ぃーな!友達に似てたもんだからよ」と言いながらニカッと笑った姿に心臓がギュッとなる。
「にしてもお前ェーつえ〜のなー?すっげー格好良かったよ!」
「...ありがとう」
「ししっもしこの後ぶつかったらさ、思いっきし戦おうな!」
「うん、せやな」
「.................」
「どうかしたか?」
とにかくバレへんくて良かったと思いながら返答を返せば、また首を傾げながら口元に手を当てて見つめてきたので一瞬身体が強張る。
「お前...」
「.........どうしたん?」
「もしかして名無しさんっつー孫?娘?とか居たりしねぇーか?」
「..................................は」
「その喋り方とかよ、そっくりなんだ!おれの大事な友達に」
「!」
「おれは勝手に姉ちゃんみてーだと思ってたけど、盃は交わしてねぇーし、こう....とにかく似てんだよお前ら!」
いつに無く焦った様子の姿を見て正直に打ち明けようか一瞬戸惑うが、エースが我慢して耐えている中自分だけ言うのは違うよなと気がつけば首を横に振っていた。
「そう、か..............悪ぃ。あんまし似てたもんだからよ」
「いや、それは全然。こっちも力になれんくてごめん」
少しの沈黙が流れた後、視界の端にエースの姿を見つけて連れが来たからそろそろ行くなと告げればきゅっといつのまにか捕まれていたコートに引っ張られ立ち止まる。
「へ?あの....」
「ん?何だよお前、友達が来たんだろ?」
「いや...うん、そうやな。んじゃまた」
ーグイ
「???.............あの〜な?」
「........?行かねぇーのか?」
「いや、その〜さ、コート...」
「コートがどうしたんだよ」
「君の、手が」
「.................あり?はははっ悪ぃ悪ぃ!何か無意識に掴んじまってた」
全くの無意識だったのだろうそれは、指摘をすれば慌てたように外されてごめんなと思いながらも今度こそはと踵を返して歩き出す。
「.............あのな?」
「..............ん?どうしたんだ?」
「いやだからさ、手.........というか手足?」
今度は体全体に手足をぐるぐるにして巻きつかれ身動きのとれない状態へと悪化している。
「.................ありー?何でだ?」
「いや、こっちの台詞やわ」
「おっかしいな〜」
出会い頭にも似たような言葉を聞いた気がするなと思いながらも、手足を離してもらって今度こそはと後ろを向けば既にまた伸びた手足が体に巻きついていた。
その様子を見ていたエースは最初こそ目をぱちくりとしていたものの、ずっと繰り返されるやりとりについには吹き出して指を刺しながらこっちをみて笑っている。...くそ〜可愛いなあもう!
...ちょっと待ってろとのエースの合図で頷きどうしたものかと立ち尽くしていれば、変装を深めて口元以外見えなくなったエースと山盛りに積まれたお肉の匂いが鼻をくすぐってくる。
「ファイヤー、それは?」
「あ?かっこいいだろ〜やんねェーぜ?」
「いや、重そうやし遠慮しとくけど」
「なぁっ!お前っ美味そうなもん持ってんじゃねえーか!」
うちから飛び降りて、一つだけくれよと頼み込む姿とそれを見て口角を上げたエースを見ていい知れない程に胸が熱くなる。
「お前が約束を守れたらこいつァやるが、どうする」
「守るっ!おれ絶対守るよ!」
「ハハハっ!まだ内容も言ってねェーのに守れんのか?(笑)」
「男に二言はねぇ!」
力強く言ってのけた彼に笑って、ゆっくりと2人の隣へと並びたてば昔よりも伸びた身長に少しだけ驚く。
その後笑いながらお肉を差し出したエースは、今日感じた気配の中で一番優しかった。