エンドライフ④
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《63. 絡まる視線 》
立ち上がる砂埃と、静まり返る闘技場。
その中でただ1人立ち尽くす見覚えのある人影。
(かっ....こいいなあ)
羽織ったマントから覗く見慣れない金髪と嬉しそうに上がった口角を見て自然と緩むほっぺた。彼も楽しめたんだなということが、言葉にしなくてもわかってしまうからこその喜びだった。
嬉しそうに拳を突き上げた彼の姿に、戻った歓声。さて、迎えに行くかと階段を降りていればちょうどよく目の前から歩いてくる姿を捉える。
「ファイヤー、お疲れさん。凄かったな!」
「おうっホエール!見てたかよおれの戦い」
「見た見た凄かったな〜圧倒的やったわ」
「だろー?へへっ、今回ばかりは負けられねェからよォ」
好戦的に笑った横顔を見て、変わらないなと思いながら隣を歩いていれば何やら視線を感じて横を見上げた。
「ん?どうした」
「頑張れよ、この後」
「!...せやな、ありがとう」
うちも同じ目的でここに立っているというのに、お人好しやなと1人笑いながら歩き進めていれば、ちょうど良くベンチを見つけたのかここで一休みしようぜと笑いかけてくるエース。
...本間、初対面の人間にここまで警戒せんものなのか(笑)
「おまっ、何笑ってんだよ」
「いや、別に?(笑)」
「まーいいや!お前も時間まで休もうぜェ〜」
「あー...ちょっと先に準備運動だけしとくわ」
次までそんな時間ないかもやし、と断りを入れればふーんという返事が返ってきたので気にせずストレッチを始めていれば、またもや感じる覚えのある視線に小さく息を吐き出す。
気に留めないようにと視線を返す事なく声だけで問いかければ、少し驚いたような返答が返ってきて思わず目線を送った。
「...何か用か?さっきから」
「..........あ?何が」
「めっちゃ見てくるやん、話とかあったんかなと思って」
「.................あ、無意識だったわ。わり」
「?そうか、お腹空いたんやったらまた購買でちゃんと食べてくるんやで」
「ううっうるせェーな!んなに食い意地張ってねェーわっ」
「はいはい...っと、そろそろか」
軽口をたたきあいながら足を伸ばしきった所で、タイミングよく鳴るアナウンス。そろそろ行くかと、座ったままのエースに一声だけかけて歩き出そうと後ろを向けば突如捕まれた手首に驚きの声を上げてしまった。
「びっ....くりしたぁ〜、、、何、やっぱ用事?」
「...あれ?おれ、何で手何か掴んで...」
「............大丈夫か?疲れたんなら休んどきよ」
「あ?おうっ、大丈夫だ」
「本間か?まあ、無理せず座っとき。じゃあまた後でな」
「おうっ負けんなよ〜」
「任せろー」
ニッと笑ったエースに笑顔を返して今度こそと呼び出しのあった場所へと向かう。何やら戸惑っていた笑顔は気にはなったが、今は目の前の戦いが優先だと頭を切り替えた。
(やっと.....見つけられたんや)
負ける訳にはいかへんと、大きく息を吸い込んでゆっくりと吐き出せばあれだけつんざくようだった歓声もどこか遠くに聞こえるレベルで集中力が上がっていく。
「行くか」
身体から程よく力を抜いて、いつも通りやれば問題無いと油断はしないレベルで自身を叱咤する。同じように歩き出していた周りの存在についていきながら闘技場へと躍り出れば太陽の明るさに一瞬目が細まるものの、すぐに平常を取り戻せた。
...その後、始まった戦いでは難なく勝利を手にし良かったなと息を吐き出したのも束の間、強く感じた視線に少し強張る身体。
悟られないようにと視線を辿れば仮面を被ったルフィと目が合った気がして一瞬息をするのを忘れてしまった。
(..............今、こっち見とったんか...?いや、気のせいだよな)
今は変装もしているし問題は無いはずだと思いながら歓声が響き渡る闘技場を後にすると、飛び込んできた見知った気配に思わず身体が飛び退いた。
立ち上がる砂埃と、静まり返る闘技場。
その中でただ1人立ち尽くす見覚えのある人影。
(かっ....こいいなあ)
羽織ったマントから覗く見慣れない金髪と嬉しそうに上がった口角を見て自然と緩むほっぺた。彼も楽しめたんだなということが、言葉にしなくてもわかってしまうからこその喜びだった。
嬉しそうに拳を突き上げた彼の姿に、戻った歓声。さて、迎えに行くかと階段を降りていればちょうどよく目の前から歩いてくる姿を捉える。
「ファイヤー、お疲れさん。凄かったな!」
「おうっホエール!見てたかよおれの戦い」
「見た見た凄かったな〜圧倒的やったわ」
「だろー?へへっ、今回ばかりは負けられねェからよォ」
好戦的に笑った横顔を見て、変わらないなと思いながら隣を歩いていれば何やら視線を感じて横を見上げた。
「ん?どうした」
「頑張れよ、この後」
「!...せやな、ありがとう」
うちも同じ目的でここに立っているというのに、お人好しやなと1人笑いながら歩き進めていれば、ちょうど良くベンチを見つけたのかここで一休みしようぜと笑いかけてくるエース。
...本間、初対面の人間にここまで警戒せんものなのか(笑)
「おまっ、何笑ってんだよ」
「いや、別に?(笑)」
「まーいいや!お前も時間まで休もうぜェ〜」
「あー...ちょっと先に準備運動だけしとくわ」
次までそんな時間ないかもやし、と断りを入れればふーんという返事が返ってきたので気にせずストレッチを始めていれば、またもや感じる覚えのある視線に小さく息を吐き出す。
気に留めないようにと視線を返す事なく声だけで問いかければ、少し驚いたような返答が返ってきて思わず目線を送った。
「...何か用か?さっきから」
「..........あ?何が」
「めっちゃ見てくるやん、話とかあったんかなと思って」
「.................あ、無意識だったわ。わり」
「?そうか、お腹空いたんやったらまた購買でちゃんと食べてくるんやで」
「ううっうるせェーな!んなに食い意地張ってねェーわっ」
「はいはい...っと、そろそろか」
軽口をたたきあいながら足を伸ばしきった所で、タイミングよく鳴るアナウンス。そろそろ行くかと、座ったままのエースに一声だけかけて歩き出そうと後ろを向けば突如捕まれた手首に驚きの声を上げてしまった。
「びっ....くりしたぁ〜、、、何、やっぱ用事?」
「...あれ?おれ、何で手何か掴んで...」
「............大丈夫か?疲れたんなら休んどきよ」
「あ?おうっ、大丈夫だ」
「本間か?まあ、無理せず座っとき。じゃあまた後でな」
「おうっ負けんなよ〜」
「任せろー」
ニッと笑ったエースに笑顔を返して今度こそと呼び出しのあった場所へと向かう。何やら戸惑っていた笑顔は気にはなったが、今は目の前の戦いが優先だと頭を切り替えた。
(やっと.....見つけられたんや)
負ける訳にはいかへんと、大きく息を吸い込んでゆっくりと吐き出せばあれだけつんざくようだった歓声もどこか遠くに聞こえるレベルで集中力が上がっていく。
「行くか」
身体から程よく力を抜いて、いつも通りやれば問題無いと油断はしないレベルで自身を叱咤する。同じように歩き出していた周りの存在についていきながら闘技場へと躍り出れば太陽の明るさに一瞬目が細まるものの、すぐに平常を取り戻せた。
...その後、始まった戦いでは難なく勝利を手にし良かったなと息を吐き出したのも束の間、強く感じた視線に少し強張る身体。
悟られないようにと視線を辿れば仮面を被ったルフィと目が合った気がして一瞬息をするのを忘れてしまった。
(..............今、こっち見とったんか...?いや、気のせいだよな)
今は変装もしているし問題は無いはずだと思いながら歓声が響き渡る闘技場を後にすると、飛び込んできた見知った気配に思わず身体が飛び退いた。