エンドライフ④
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
《59. 記憶がなくても 》
砂埃が立ち上がり、一体何の騒ぎだと目線だけでそちらの様子を伺えばどこからどう見ても見覚えしかない出立ちの青年が立っていて、余りの偶然に驚きを隠せない。
「ルフィ........」
思わず漏れ出てしまった小さな呟き。
しまったと思い、急いで口を塞ぐも時既に遅しとはこの事で。
ーガシッ
「奇遇だなァ、お前もあいつを知ってんのかよ」
「なっ....!!!」
突如肩に重みが増したと自覚すると同時耳元のすぐそばで、囁くように木霊した聞き覚えのあり過ぎる声。
バッとすぐに距離を取り、恐らく真っ赤になっているだろう耳を抑えながらも声の主を睨みつければ、何が起きたかわかっていないのか頭にハテナを浮かべた声の主。
「なっ....なん、ちちち近いわ!」
「.................ぷっ」
「なっ」
「はははははは!!おまっ...何でだよっ(笑)」
「顔面真っ赤じゃねェーか」とお腹を抱えて爆笑しまくる目の前の姿に、ただでさえ熱かった顔面の熱が更に上がっていくのを感じる。
「君と自分はっ、....まだ、初対面なんやから距離を考えてほしい」
「おっかしな奴だなァ〜(笑)さっきもう知り合ったじゃねェーか」
「それはそれ、これはこれや」
「なーにを難しい事言ってやがる、楽に行こうぜ」
「やからな?」
「細けェ事はいいや、まだ時間はあるんだろ?ちょっとお前付き合ってくれよ」
「おわっ!ちょ、ちょちょちょちょ」
グイグイと強引な笑顔で引っ張られていく自分の腕。
それを引っ張っているのは紛れもなくあのエースだと言う事が未だに信じられないままに、気がつけば最初に腰掛けていた場所へとついていた。
「ここで時間まで話そうぜ」といつもの笑顔で言われてしまえば断る理由何てなく促されるままに隣へと座る。
「...ここじゃ誰が聞いてるか分かんねェーから名前は伏せるが、さっきのあの髭の男...おれの弟なんだよ」
ニカッと嬉しそうに笑った後切なそうに瞳を細めるエース。
きっとまだ自分の事を打ち明けていないのだろうなとすぐに合点がいき、遠くから見つめるその眼差しを追った。
「訳合って今はまだ会えねェが...優しい奴なのさ、あいつは」
周りを気にしているのだろう、いつもよりも幾分か小さい声の主が見つめるのは大柄の男を吹き飛ばした後笑い声をあげるルフィの姿。
「そうなんやな」
「...。何も聞かねェのか?」
「君が言いたいんやったら話は聞くけど、言いたくもない事無理には聞かんよ」
「ハハハ!やっぱお前、いい奴だなァ」
バシバシと、先程のように叩かれて男同士だったらこんな距離感なんだなと経験の無かった感覚に笑う。楽しさが込み上げてきて何気なく横を見上げれば、先程よりも真剣な目をしたエースと目が合った。
「お前は何でこのコロシアムに参加したんだ?見た感じじゃァ相当強ェーだろうから気になっちまってよ」
「せやなぁ...。メラメラの実をさ、大事な人にあげる為に自分は参加してる」
「へェ〜、お前の家族か何かか?」
「そんな感じ」
「そっか。....んじゃあおれとお前はライバルになる訳だな?」
「せやろな」
「へへっ別の目的なら飯の恩義があるが、同じ目的とあっちゃおれも負けちゃいられねェな」
お互い頑張ろうぜとコツンと肩に手の甲をぶつけてきたエースに、久しぶりの距離感だと懐かしく思いながら拳を返した。
そろそろ話も終わりかなと思いながら膝を立てれば、キョトンとした顔がサングラス越しに目に入りどうかしたのかなと見つめれば
「何か用事か?」
「いや、もう話終わったかなって」
「まァ、終わったっちゃー終わったけどよォ...特別用がねェーんだったらここにいればよくねェか?」
「.................へ?」
「懐かしいっつーか何つーか、初めて会った気がしねェーんだよお前」
「!」
「お前が良けりゃコロシアムが終わるまで一緒に楽しもうぜ!なっ、どうだ?」
屈託の無い笑顔で甘い誘惑を提案してくるエースに一瞬戸惑う。
どちらに転ぼうと、この件を終えてから探してくれていた理由をマルコに聞きに行きたいという思いがあったからだ。答え次第では、こんな風に過ごせる時間はもしかしたらもう無いのかもしれないという思いが、気がつけば自分の首を縦に下ろしていた。
(.............こんな偶然、本間にあるんやな)
頷く様を見て笑顔を深めたエースに、口元が緩む。
覚悟した別れから2年、まさかまたこんな風に会話できる何てあの時は思っていなかったなと生きていて良かったなと改めて感じた。
「そういやお前何て名前だ?おれはエー...っとと違った、ファイヤーだ」
「...ははっ面白い名前やな(笑)自分はホエール、よろしくな」
「おうっよろしくなホエール!...つってもお前の名前も大概だからな?(笑)」
「まじか」
「まじまじ」
2人で顔を見合わせて、爆笑をした。
本当に、この人の側は居心地が良いのだ。
砂埃が立ち上がり、一体何の騒ぎだと目線だけでそちらの様子を伺えばどこからどう見ても見覚えしかない出立ちの青年が立っていて、余りの偶然に驚きを隠せない。
「ルフィ........」
思わず漏れ出てしまった小さな呟き。
しまったと思い、急いで口を塞ぐも時既に遅しとはこの事で。
ーガシッ
「奇遇だなァ、お前もあいつを知ってんのかよ」
「なっ....!!!」
突如肩に重みが増したと自覚すると同時耳元のすぐそばで、囁くように木霊した聞き覚えのあり過ぎる声。
バッとすぐに距離を取り、恐らく真っ赤になっているだろう耳を抑えながらも声の主を睨みつければ、何が起きたかわかっていないのか頭にハテナを浮かべた声の主。
「なっ....なん、ちちち近いわ!」
「.................ぷっ」
「なっ」
「はははははは!!おまっ...何でだよっ(笑)」
「顔面真っ赤じゃねェーか」とお腹を抱えて爆笑しまくる目の前の姿に、ただでさえ熱かった顔面の熱が更に上がっていくのを感じる。
「君と自分はっ、....まだ、初対面なんやから距離を考えてほしい」
「おっかしな奴だなァ〜(笑)さっきもう知り合ったじゃねェーか」
「それはそれ、これはこれや」
「なーにを難しい事言ってやがる、楽に行こうぜ」
「やからな?」
「細けェ事はいいや、まだ時間はあるんだろ?ちょっとお前付き合ってくれよ」
「おわっ!ちょ、ちょちょちょちょ」
グイグイと強引な笑顔で引っ張られていく自分の腕。
それを引っ張っているのは紛れもなくあのエースだと言う事が未だに信じられないままに、気がつけば最初に腰掛けていた場所へとついていた。
「ここで時間まで話そうぜ」といつもの笑顔で言われてしまえば断る理由何てなく促されるままに隣へと座る。
「...ここじゃ誰が聞いてるか分かんねェーから名前は伏せるが、さっきのあの髭の男...おれの弟なんだよ」
ニカッと嬉しそうに笑った後切なそうに瞳を細めるエース。
きっとまだ自分の事を打ち明けていないのだろうなとすぐに合点がいき、遠くから見つめるその眼差しを追った。
「訳合って今はまだ会えねェが...優しい奴なのさ、あいつは」
周りを気にしているのだろう、いつもよりも幾分か小さい声の主が見つめるのは大柄の男を吹き飛ばした後笑い声をあげるルフィの姿。
「そうなんやな」
「...。何も聞かねェのか?」
「君が言いたいんやったら話は聞くけど、言いたくもない事無理には聞かんよ」
「ハハハ!やっぱお前、いい奴だなァ」
バシバシと、先程のように叩かれて男同士だったらこんな距離感なんだなと経験の無かった感覚に笑う。楽しさが込み上げてきて何気なく横を見上げれば、先程よりも真剣な目をしたエースと目が合った。
「お前は何でこのコロシアムに参加したんだ?見た感じじゃァ相当強ェーだろうから気になっちまってよ」
「せやなぁ...。メラメラの実をさ、大事な人にあげる為に自分は参加してる」
「へェ〜、お前の家族か何かか?」
「そんな感じ」
「そっか。....んじゃあおれとお前はライバルになる訳だな?」
「せやろな」
「へへっ別の目的なら飯の恩義があるが、同じ目的とあっちゃおれも負けちゃいられねェな」
お互い頑張ろうぜとコツンと肩に手の甲をぶつけてきたエースに、久しぶりの距離感だと懐かしく思いながら拳を返した。
そろそろ話も終わりかなと思いながら膝を立てれば、キョトンとした顔がサングラス越しに目に入りどうかしたのかなと見つめれば
「何か用事か?」
「いや、もう話終わったかなって」
「まァ、終わったっちゃー終わったけどよォ...特別用がねェーんだったらここにいればよくねェか?」
「.................へ?」
「懐かしいっつーか何つーか、初めて会った気がしねェーんだよお前」
「!」
「お前が良けりゃコロシアムが終わるまで一緒に楽しもうぜ!なっ、どうだ?」
屈託の無い笑顔で甘い誘惑を提案してくるエースに一瞬戸惑う。
どちらに転ぼうと、この件を終えてから探してくれていた理由をマルコに聞きに行きたいという思いがあったからだ。答え次第では、こんな風に過ごせる時間はもしかしたらもう無いのかもしれないという思いが、気がつけば自分の首を縦に下ろしていた。
(.............こんな偶然、本間にあるんやな)
頷く様を見て笑顔を深めたエースに、口元が緩む。
覚悟した別れから2年、まさかまたこんな風に会話できる何てあの時は思っていなかったなと生きていて良かったなと改めて感じた。
「そういやお前何て名前だ?おれはエー...っとと違った、ファイヤーだ」
「...ははっ面白い名前やな(笑)自分はホエール、よろしくな」
「おうっよろしくなホエール!...つってもお前の名前も大概だからな?(笑)」
「まじか」
「まじまじ」
2人で顔を見合わせて、爆笑をした。
本当に、この人の側は居心地が良いのだ。