エンドライフ④
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《58. 頭の上からこんにちは 》
「おっ前本当いい奴だなァー!」
ーバシッバシッ
「いてっ、てっ...いや、そんな事は」
「謙遜すんなよ、飯食わしてくれる奴に悪い奴はいねェ。これおれの持論な?(笑)」
「へえ〜〜あ、そうや!それよりもう自分はそろそろこの辺で...」
「んあ?独り身同士仲良くやろうぜ!なっ?」
「いや〜、、、そのーやな、」
.......助けてくれ!!!
いやもう何をって、何だこの生き物可愛い過ぎるんやけど?!
暴走しそうになる感情と、ニヤけてしまいそうになる顔面を取り繕って何とか目の前の人物から離れようにも、何故だか知らないがめちゃくちゃ懐かれてしまっていて簡単にはいかない。
それもこれも、コロシアムで手続きを終えだだっ広い部屋の隅で持ってきていたお弁当でも食べようかなと広げた瞬間から全ては始まった。
「.................美味そうだな」
「!」
突如として真上から降ってきた人物に目を見開きながらも、覚えのありすぎる気配と忘れもしない懐かしい声にお箸を持つ手に力が入る。
「食わねェーのか?」
「っああっ....と、その〜...やっぱり、そんなお腹空いてないなーみたいな...」
「へぇー勿体ねェな。............」
「.................」
「.................ぐぅ」
「あの.....食べるか?」
「!!いいのかよ!ちょうど腹ァ減ってたんだよな、へへっ」
無言で見つめ合うこと数秒。ぐぅ、と聞こえた腹の虫の主にそっとお弁当を差し出せば、太陽みたいな笑顔を作って嬉しそうに受け取ってくれた。
(....くっそぅ、可愛いな...なに、天使か何かなのか?)
まさか接触するとは思っていなかった人物といきなり生まれた交流に、感動する間もなく寧ろ情緒が爆発してしまって追いつかない。
恐らく自分同様変装をしているのであろうが、髪色が変わろうが装いが変わろうが、そこにある存在そのものは何一つ見間違えるはずもなかった。
「っはーーーー生き返った〜!ご馳走さん!美味かった〜!」
「ははっ、それは良かった」
「..............」
「....何か?」
「う〜ん....何つーかよ」
「?」
「お前、本当に男か?」
「!!」
「ああいや、気に触っちまったんなら悪ィ。どうにもお前さん見てるとさ、男臭ェ荒々しさを全く感じなくてよ」
...本当、変な所で鋭いんだよなと思いつつもせっかくした変装を競技前からバラす訳にはいかなくてニッコリ笑って誤魔化した。
「よく言われるんだよな、元々声もそんな低くなくて」
「へェ〜世の中分からねェもんだなァ。女ならお前もっとモテてただろうに」
「いやいやいや自分はそんな」
「そうか?おれァ人の美醜はよく分からねェんだけどさ、
そう言ってヒョイっとサングラスを外してくるエースに声にならない声で驚く。
「お前はすげー綺麗だなって思ったぜ(笑)」
「っ....!」
何の他意も無く言っているのだろう事は分かってはいたのだが、数年ぶりに会う推し、変わらない可愛さ、至近距離かつ満面の笑みで褒められてしまったら、例えお世辞でも面食らってしまうしか選択肢は無くて。
ほっぺに熱が集まるのを感じながらも急いでサングラスを剥ぎ取ってウィッグで隠しながらもそっぽを向いた。
「?おい、どうした、腹でも痛ェーのか?」
見当違いな心配をしている様子ですら可愛いのだから、これから大切な戦いが待っているのだというのに気を引き締めなくてはと立ち上がる。
「ありがとう。自分は大丈夫なので、お互い誠意を尽くそうな」
「あっ、おい!」
ぺこりと頭を下げてから急ぎ過ぎないようにその場を離れつつ深呼吸を繰り返す。
(〜〜〜っ、エースやっ.....!!エースや!)
抑え切れない喜びに打ち震えながらも隠し切れない笑顔を手のひらで覆って少し陰った柱へと身を預けた。
(...............へへっ、ちょっと大人になってたな、エース)
記憶にある笑顔より色香が増した笑い方を思い出し、ドクンと心臓が脈打つも、鎮まれ鎮まれと再び深呼吸で整えてよしもう大丈夫だと思った瞬間、突如響き渡った轟音に別の意味で心臓が飛び跳ねた。
「おっ前本当いい奴だなァー!」
ーバシッバシッ
「いてっ、てっ...いや、そんな事は」
「謙遜すんなよ、飯食わしてくれる奴に悪い奴はいねェ。これおれの持論な?(笑)」
「へえ〜〜あ、そうや!それよりもう自分はそろそろこの辺で...」
「んあ?独り身同士仲良くやろうぜ!なっ?」
「いや〜、、、そのーやな、」
.......助けてくれ!!!
いやもう何をって、何だこの生き物可愛い過ぎるんやけど?!
暴走しそうになる感情と、ニヤけてしまいそうになる顔面を取り繕って何とか目の前の人物から離れようにも、何故だか知らないがめちゃくちゃ懐かれてしまっていて簡単にはいかない。
それもこれも、コロシアムで手続きを終えだだっ広い部屋の隅で持ってきていたお弁当でも食べようかなと広げた瞬間から全ては始まった。
「.................美味そうだな」
「!」
突如として真上から降ってきた人物に目を見開きながらも、覚えのありすぎる気配と忘れもしない懐かしい声にお箸を持つ手に力が入る。
「食わねェーのか?」
「っああっ....と、その〜...やっぱり、そんなお腹空いてないなーみたいな...」
「へぇー勿体ねェな。............」
「.................」
「.................ぐぅ」
「あの.....食べるか?」
「!!いいのかよ!ちょうど腹ァ減ってたんだよな、へへっ」
無言で見つめ合うこと数秒。ぐぅ、と聞こえた腹の虫の主にそっとお弁当を差し出せば、太陽みたいな笑顔を作って嬉しそうに受け取ってくれた。
(....くっそぅ、可愛いな...なに、天使か何かなのか?)
まさか接触するとは思っていなかった人物といきなり生まれた交流に、感動する間もなく寧ろ情緒が爆発してしまって追いつかない。
恐らく自分同様変装をしているのであろうが、髪色が変わろうが装いが変わろうが、そこにある存在そのものは何一つ見間違えるはずもなかった。
「っはーーーー生き返った〜!ご馳走さん!美味かった〜!」
「ははっ、それは良かった」
「..............」
「....何か?」
「う〜ん....何つーかよ」
「?」
「お前、本当に男か?」
「!!」
「ああいや、気に触っちまったんなら悪ィ。どうにもお前さん見てるとさ、男臭ェ荒々しさを全く感じなくてよ」
...本当、変な所で鋭いんだよなと思いつつもせっかくした変装を競技前からバラす訳にはいかなくてニッコリ笑って誤魔化した。
「よく言われるんだよな、元々声もそんな低くなくて」
「へェ〜世の中分からねェもんだなァ。女ならお前もっとモテてただろうに」
「いやいやいや自分はそんな」
「そうか?おれァ人の美醜はよく分からねェんだけどさ、
そう言ってヒョイっとサングラスを外してくるエースに声にならない声で驚く。
「お前はすげー綺麗だなって思ったぜ(笑)」
「っ....!」
何の他意も無く言っているのだろう事は分かってはいたのだが、数年ぶりに会う推し、変わらない可愛さ、至近距離かつ満面の笑みで褒められてしまったら、例えお世辞でも面食らってしまうしか選択肢は無くて。
ほっぺに熱が集まるのを感じながらも急いでサングラスを剥ぎ取ってウィッグで隠しながらもそっぽを向いた。
「?おい、どうした、腹でも痛ェーのか?」
見当違いな心配をしている様子ですら可愛いのだから、これから大切な戦いが待っているのだというのに気を引き締めなくてはと立ち上がる。
「ありがとう。自分は大丈夫なので、お互い誠意を尽くそうな」
「あっ、おい!」
ぺこりと頭を下げてから急ぎ過ぎないようにその場を離れつつ深呼吸を繰り返す。
(〜〜〜っ、エースやっ.....!!エースや!)
抑え切れない喜びに打ち震えながらも隠し切れない笑顔を手のひらで覆って少し陰った柱へと身を預けた。
(...............へへっ、ちょっと大人になってたな、エース)
記憶にある笑顔より色香が増した笑い方を思い出し、ドクンと心臓が脈打つも、鎮まれ鎮まれと再び深呼吸で整えてよしもう大丈夫だと思った瞬間、突如響き渡った轟音に別の意味で心臓が飛び跳ねた。