エンドライフ④
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《57. 愛と情熱の国 》
「OH!これは何て麗しい姫君なんだ...この僕と最高にhotなデートはどうだい?」
「.................へ?うち?」
「Yes!勿論さ!君程美しいレディに会うのは初めてだよ」
「あ、はは〜........(何や、コレ何回目やこの街凄いな)」
サラッと丁重にお断りを入れ、歩き出そうとすればまたもやサンジのようなノリの男性に声をかけられてしまう始末。
(地獄かここは..............)
目立たないようにといつもの和服は控えて、普通のロングスカートにタイトなトップスを身につけているだけなのだが、かつて無いほどのナンパの嵐に名無しさんはあっていた。
(やっぱ能力で動くべきやったか?いやでも何があるか分からんからな...)
そうなのだ、事は1ヶ月程前まで遡る。
「くっそ〜...全然情報すらない...何でや」
以前エースが言っていた、「メラメラの実を探してから」とのワードでエースが能力者では無くなっていた事を初めて知った名無しさんはとにかく手当たり次第で実を探す旅へと出ていたのだ。
余りにも情報が無さ過ぎて、既に誰かの手に渡ってしまっているかもしれないとの不安に駆られながらの日々。
「....大丈夫、あれ程価値がある実やねんからもし見つかったら何かしらのニュースにはなるはずや」
そう信じて、探して、情報を集めて、探し歩いての繰り返し。それでも諦めずに足を進めるのは、またもう一度炎に包まれながらも笑うエースを、もう一度だけでいいからこの目で見たかったのだ。
「火拳ーーーーーーー!!」
今でも耳に残っている、勇ましくて格好良くて心地の良いあの叫び声。
次に親父の船へと向かう時は、大切なエースの大事なものを失くさせたままでは戻れないと言うのも勿論あった。
そんな折、とある旅商人からドレスローザで行われる競技にてメラメラの実が秘密裏に商品として出るのではとの噂を名無しさんは掴み、1人ドレスローザにてその競技に参加するべく上陸を測っていたのだった。
(このままじゃ拉致があかん。どの道変装するんやし、あの店で適当に調達するか)
まるで飛び出す罠かと言うレベルで声を掛けてくるサンジ似の男たちを難なくすり抜け、お店へと足を踏み入れれば品揃えが豊富過ぎる程の男装グッズに目を輝かせ次々と籠に入れていく名無しさん。
「おっちゃーんこれ全部着て帰りたいんやけど、いけるかな?」
「まいどありー!それにしても勿体ねェーなあ嬢ちゃん、あっちにも女物はあるぜい?」
「ありがとうなー、やけど動き易い方が助かるからさ」
「そうなのかい?じゃあオマケでそこのアクセサリー好きなの一つ持ってきなあ」
「お、太っ腹〜」
愛想の良いおじさんに言われるがままワゴンを見れば思わず目に入ったオレンジ色のガラス細工のような腕輪。
エースを彷彿とさせる胸元に光る石とお揃いかのような腕輪に迷う事なく決めれば、また愛想の良い笑顔で送り出してくれるおじさんがいて、感謝を告げてからお店を出る。
「ありがとうなー!」
そう言って笑顔で前を向いた瞬間だった。
「..........................あ?」
「うえっ?何で、ゾロが...」
「あ?お前おれの事知ってんのか?っじゃねぇ!おおおれは決してそんな名前じゃ
「...ルフィは、元気しとう?」
「あぁ、相っ変わらず自由に....っじゃねぇ!!」
ったく油断も隙もあったもんじゃねぇなと頭を掻きながらいかにも誤魔化せた風を装う目の前のゾロに、いやいやいやと首を振る。
「スーツとか珍しいなぁ。何でそんな格好しとん?」
「あ?何で見ず知らずの奴にそんな事教えなきゃならねぇ」
「...........見ず知ら.....あ!ちゃうちゃうっ、うちやねんけど覚えてへんかな」
そう言えばついさっき男装をしてきたんだったと、ウィッグにサングラス、短い顎髭を取ればみるみるうちに驚きに変わっていくゾロの顔に、おかしくなって吹き出してしまった。
「おまっ...名無しさんじゃねーか!!おいおい久しぶりだなぁ!」
「へへっ覚えとってくれたんか〜、良かったわ」
「あんな強烈な体幹の奴忘れるかよ」
「いやイメージよ。うちの記憶それだけか(笑)」
そう言えば昔もゾロと話すとあれば、どんなメニューを日頃組んでるだのどのタンパク質がいいだのとそんな話ばかりだったなと懐かしくなる。
そこでふと何故こんな街中でゾロが1人だけなのか聞いてみると堂々とあいつらが迷子になりやがったと澄んだ瞳で言ってきたので、今の状況を全て理解した。
「あんた...迷子か」
「話聞いてたか?!あいつらがっ迷子だっつーんだよ」
「ほ〜ん。...それで、今は何しとん」
「!!っとそうだった!今ちょうど刀の盗人を追ってる最中だったんだよ!悪ィがまたなっ」
「あ、まじか。気ィつけてなー」
あのゾロから刀を奪うとか中々敵さんもやりおるなと思いながら、変装を整えて今度こそコロシアムへと足を進める。本物かどうかは別として、やっと掴めそうな手掛かりに自然と口角が上がるのを感じた。
「OH!これは何て麗しい姫君なんだ...この僕と最高にhotなデートはどうだい?」
「.................へ?うち?」
「Yes!勿論さ!君程美しいレディに会うのは初めてだよ」
「あ、はは〜........(何や、コレ何回目やこの街凄いな)」
サラッと丁重にお断りを入れ、歩き出そうとすればまたもやサンジのようなノリの男性に声をかけられてしまう始末。
(地獄かここは..............)
目立たないようにといつもの和服は控えて、普通のロングスカートにタイトなトップスを身につけているだけなのだが、かつて無いほどのナンパの嵐に名無しさんはあっていた。
(やっぱ能力で動くべきやったか?いやでも何があるか分からんからな...)
そうなのだ、事は1ヶ月程前まで遡る。
「くっそ〜...全然情報すらない...何でや」
以前エースが言っていた、「メラメラの実を探してから」とのワードでエースが能力者では無くなっていた事を初めて知った名無しさんはとにかく手当たり次第で実を探す旅へと出ていたのだ。
余りにも情報が無さ過ぎて、既に誰かの手に渡ってしまっているかもしれないとの不安に駆られながらの日々。
「....大丈夫、あれ程価値がある実やねんからもし見つかったら何かしらのニュースにはなるはずや」
そう信じて、探して、情報を集めて、探し歩いての繰り返し。それでも諦めずに足を進めるのは、またもう一度炎に包まれながらも笑うエースを、もう一度だけでいいからこの目で見たかったのだ。
「火拳ーーーーーーー!!」
今でも耳に残っている、勇ましくて格好良くて心地の良いあの叫び声。
次に親父の船へと向かう時は、大切なエースの大事なものを失くさせたままでは戻れないと言うのも勿論あった。
そんな折、とある旅商人からドレスローザで行われる競技にてメラメラの実が秘密裏に商品として出るのではとの噂を名無しさんは掴み、1人ドレスローザにてその競技に参加するべく上陸を測っていたのだった。
(このままじゃ拉致があかん。どの道変装するんやし、あの店で適当に調達するか)
まるで飛び出す罠かと言うレベルで声を掛けてくるサンジ似の男たちを難なくすり抜け、お店へと足を踏み入れれば品揃えが豊富過ぎる程の男装グッズに目を輝かせ次々と籠に入れていく名無しさん。
「おっちゃーんこれ全部着て帰りたいんやけど、いけるかな?」
「まいどありー!それにしても勿体ねェーなあ嬢ちゃん、あっちにも女物はあるぜい?」
「ありがとうなー、やけど動き易い方が助かるからさ」
「そうなのかい?じゃあオマケでそこのアクセサリー好きなの一つ持ってきなあ」
「お、太っ腹〜」
愛想の良いおじさんに言われるがままワゴンを見れば思わず目に入ったオレンジ色のガラス細工のような腕輪。
エースを彷彿とさせる胸元に光る石とお揃いかのような腕輪に迷う事なく決めれば、また愛想の良い笑顔で送り出してくれるおじさんがいて、感謝を告げてからお店を出る。
「ありがとうなー!」
そう言って笑顔で前を向いた瞬間だった。
「..........................あ?」
「うえっ?何で、ゾロが...」
「あ?お前おれの事知ってんのか?っじゃねぇ!おおおれは決してそんな名前じゃ
「...ルフィは、元気しとう?」
「あぁ、相っ変わらず自由に....っじゃねぇ!!」
ったく油断も隙もあったもんじゃねぇなと頭を掻きながらいかにも誤魔化せた風を装う目の前のゾロに、いやいやいやと首を振る。
「スーツとか珍しいなぁ。何でそんな格好しとん?」
「あ?何で見ず知らずの奴にそんな事教えなきゃならねぇ」
「...........見ず知ら.....あ!ちゃうちゃうっ、うちやねんけど覚えてへんかな」
そう言えばついさっき男装をしてきたんだったと、ウィッグにサングラス、短い顎髭を取ればみるみるうちに驚きに変わっていくゾロの顔に、おかしくなって吹き出してしまった。
「おまっ...名無しさんじゃねーか!!おいおい久しぶりだなぁ!」
「へへっ覚えとってくれたんか〜、良かったわ」
「あんな強烈な体幹の奴忘れるかよ」
「いやイメージよ。うちの記憶それだけか(笑)」
そう言えば昔もゾロと話すとあれば、どんなメニューを日頃組んでるだのどのタンパク質がいいだのとそんな話ばかりだったなと懐かしくなる。
そこでふと何故こんな街中でゾロが1人だけなのか聞いてみると堂々とあいつらが迷子になりやがったと澄んだ瞳で言ってきたので、今の状況を全て理解した。
「あんた...迷子か」
「話聞いてたか?!あいつらがっ迷子だっつーんだよ」
「ほ〜ん。...それで、今は何しとん」
「!!っとそうだった!今ちょうど刀の盗人を追ってる最中だったんだよ!悪ィがまたなっ」
「あ、まじか。気ィつけてなー」
あのゾロから刀を奪うとか中々敵さんもやりおるなと思いながら、変装を整えて今度こそコロシアムへと足を進める。本物かどうかは別として、やっと掴めそうな手掛かりに自然と口角が上がるのを感じた。