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《25.屋根裏での密談》
しばらく間を空けて、再びエースが問いかけてきた。
「そいつは、そんなに弱えのか?」
「それがなー、めちゃくちゃ強いねん」
「...は?強えのに守るのか?」
「そう。守りたいんよ全部さ」
「全部って?」
「うーん、そうやなー。例えば...身体は勿論やけど、心とか思いとかその人の抱えるもんぜーんぶ。へへへ、重たいやろ(笑)」
子供相手にとか、何を本気でとか、色々頭に過ったものの何となく嘘はつきたくなくて、思ったままに吐き出した。
まさか本人目の前にして言うとは思わなかったなーなんて頭の何処かで思いながら、まだまだ先のことやから忘れてくれるだろうと祈りつつ。
「例えばさ、エースに大事な人が出来たとするやん?」
「出来ねえよ」
「まーまー。出来たとしたらって話よ。そしたらさ、その人が泣いてんのと笑ってんのどっちが良いと思う?」
「......時と場合による。けど、多分笑ってる方がいい。のか?」
「大人な回答やな(笑)うん、でも、そうやねんな。幸せやって笑ってくれた方が何か良い気がせーへん?」
「....まあ、なんとなくな」
「そう、それでいいんよ。その人が笑っててくれたらなーって思うから、強くなろうと決心した訳よ」
御大層な理由がなくてごめんやけど、真面目に言えば多分うちのはそんな感じなのかなーと答えればまた黙り込んでしまったエース。今日は何かあったのだろうかと少し心配になる。
「じゃあさ」
「ん?どした」
「おれは、もっと強くなれると思うか」
何かを決意したかのように口にした言葉に聞こえて、やっぱり何かあったのかなと思いつつ思ったままの言葉をゆったりと伝える。
「当たり前やん。諦めさえせんければもっと、もっと強くなれるよエースは」
「......」
「今なんて非じゃないぐらい強なって、世界に名前を轟かせられる絶対に」
「.......」
「海に出て、色んな物を見て出会って、沢山の人を知る。
その中で、最高の居場所を手にするのも夢じゃないんよ」
「さいこうの、いばしょ...」
「そう。まだまだ先にいっぱい楽しい事が待ってるんやからさ。それを見つけていく間も、強くなるのをエース自身が諦めてなければ絶対に大丈夫やで」
何が聞きたかったのか
何を知りたかったのかは
本当の所は分からなかったけど
何となく、エースが笑った気がして
ちょっとだけ嬉しくなった。
しばらく間を空けて、再びエースが問いかけてきた。
「そいつは、そんなに弱えのか?」
「それがなー、めちゃくちゃ強いねん」
「...は?強えのに守るのか?」
「そう。守りたいんよ全部さ」
「全部って?」
「うーん、そうやなー。例えば...身体は勿論やけど、心とか思いとかその人の抱えるもんぜーんぶ。へへへ、重たいやろ(笑)」
子供相手にとか、何を本気でとか、色々頭に過ったものの何となく嘘はつきたくなくて、思ったままに吐き出した。
まさか本人目の前にして言うとは思わなかったなーなんて頭の何処かで思いながら、まだまだ先のことやから忘れてくれるだろうと祈りつつ。
「例えばさ、エースに大事な人が出来たとするやん?」
「出来ねえよ」
「まーまー。出来たとしたらって話よ。そしたらさ、その人が泣いてんのと笑ってんのどっちが良いと思う?」
「......時と場合による。けど、多分笑ってる方がいい。のか?」
「大人な回答やな(笑)うん、でも、そうやねんな。幸せやって笑ってくれた方が何か良い気がせーへん?」
「....まあ、なんとなくな」
「そう、それでいいんよ。その人が笑っててくれたらなーって思うから、強くなろうと決心した訳よ」
御大層な理由がなくてごめんやけど、真面目に言えば多分うちのはそんな感じなのかなーと答えればまた黙り込んでしまったエース。今日は何かあったのだろうかと少し心配になる。
「じゃあさ」
「ん?どした」
「おれは、もっと強くなれると思うか」
何かを決意したかのように口にした言葉に聞こえて、やっぱり何かあったのかなと思いつつ思ったままの言葉をゆったりと伝える。
「当たり前やん。諦めさえせんければもっと、もっと強くなれるよエースは」
「......」
「今なんて非じゃないぐらい強なって、世界に名前を轟かせられる絶対に」
「.......」
「海に出て、色んな物を見て出会って、沢山の人を知る。
その中で、最高の居場所を手にするのも夢じゃないんよ」
「さいこうの、いばしょ...」
「そう。まだまだ先にいっぱい楽しい事が待ってるんやからさ。それを見つけていく間も、強くなるのをエース自身が諦めてなければ絶対に大丈夫やで」
何が聞きたかったのか
何を知りたかったのかは
本当の所は分からなかったけど
何となく、エースが笑った気がして
ちょっとだけ嬉しくなった。