エンドライフ④
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
《47. 対面 》
一方その頃エースとマルコはようやく目的地に到着したところでやっとまともな飯が食えるとエースは意気揚々としていた。
「うわ〜なっつかしー。大分前に来た以来だなァ!」
「エースお前シャボンディ諸島に来た事あったのかよい」
「あぁ、まだおれがスペード海賊団をやってた頃に一度だけな」
「へえ〜んじゃ、今から会う奴にももしかしたら会った事があるかもなァ」
「おぉ、まじか!楽しみだぜっ」
嬉しそうにはしゃぐエースに笑ったマルコは、上陸前に約束していた変装グッズを手渡せば一瞬エースも顔を顰めたもののオヤジやあの手紙との約束もあるしなと金髪のウィッグに帽子、サングラスと言ったものを身につけていく。
人間髪色が変われば大分印象が違うものだなとマルコも感心をしていると不貞腐れたようにエースが呟く。
「....なぁ、本当にここまで必要なのかよ」
「当たり前だ、お前は一躍世界を揺るがす有名人になっちまったんだ。やり過ぎぐらいがちょうどいい」
「ちぇーっ。ま、いいけどよー」
とりあえず飯食おうぜ飯ー!とはしゃぐエースに呆れながらも、目的地に着けば飯も食えると説明すれば目をキラキラとさせて急かすので、事前に連絡をしておいた人物もそろそろ居るだろうかとマルコは1人思考を巡らせた。
ーギィ
「...久しぶりだなァ。今から2人行けるかい」
「!あら、予定より早かったわね」
とりあえず座んなさいと促されカウンターに腰掛けた2人。
腹が減ったというエースに軽く食べられるもの提供して、その食べっぷりを横目で見ながらもシャッキーさんは言葉を続ける。
「レイさんだけど、もう少しで帰ってくると思うわ」
「そうか。待ちぼうけにならなくて安心したよい」
「事が事だからかしら、用事を済ませたら真っ直ぐここに来るって言ってたわ。...名無しさんちゃんの事で来たんでしょ?」
「あ?もぐもぐもぐおばさんも名無しさんって奴の事もぐもぐ知ってんのかよ」
「その食べっぷり、モンキーちゃんそっくりね」
「もぐもぐもぐモンキーちゃんって、誰の事だよ」
食べるのをやめずに話しかけるエースと煙草をふかしながら話すシャッキーは傍目に見ても少し異様で。初対面だと言うのに微塵もそれを感じさせないのはエースの人懐っこさからくるものでもあった。
マルコの知り合いだからと警戒心も皆無で会話を進め、途中眠りそうになった瞬間ルフィの名前を耳で捉えてすかさず覚醒するエース。
「へぇ〜〜!ルフィもここに来た事があるのか!!あいつは元気だったか?」
「確か君とは義兄弟なんだったわね。冷蔵庫半分以上カラにしていくぐらい元気だったわ」
「プッ、ハハハ!流石ルフィだ、食い意地は変わってねーなァ!」
「エースお前にも言える事だけどな」
「おれは良いんだよ、ちゃんと弁えて食ってるからよ」
マルコに突っ込まれながらも楽しげに時を過ごしていると、突然気配も無く扉が開かれ少なからずもマルコとエースは警戒をしてゆっくりと振り向けば
「やぁ、久しぶりだねマルコ案外早かったじゃないか」
「元気そうで何よりだよい。おいエースあいつがおれが話してた奴だ」
「ん?あぁ、名無しさんの師匠って奴か!どうも初めまして火け....じゃなかった、ただのエースという者ですどうぞよろしく」
「!!.......君は....」
「....言いたい事は予想がついてる。エース、食い終わったんならあそこに座れよい」
「おうっ、もう腹一杯だ!おばさん美味かったよ、ご馳走様でした!」
両手を合わせ礼儀正しくお礼を言ったエースに笑顔で返したシャッキーは言葉もなく、3人分の飲み物を新しく入れて奥のテーブルへと並べる。
「あぁ、すまないねシャッキー」
「何か食べたかったら適当に言ってちょうだい」
阿吽の呼吸とでも言うのだろうか、お互いが何も言わなくてもわかっているだろう空気感にエースは口笛を吹きマルコは感嘆した。
すると、氷の入ったウイスキーをひとまず飲み干してから静かにエースを見つめる両眼。
「....そうか、君があいつの息子で.......彼女の守りたかった人だね」
「...は、おっさん...あいつってのは...」
「ん?ロジャーの事だよ。...あぁ、自己紹介がまだだったね、私の名はレイリー、はるか昔あいつの船で副船長をやっていた者さ」
「!!レイリーってまさか....っ、シルバーズレイリーかっ?!」
まだ生きてたのかよ!と失礼な事を叫びながら立ち上がったエースに正直な所もあいつにそっくりだなとレイリーは笑う。
すると一気に不服そうに顔を顰めお店を出て行こうとするエースに、前を見据えたままのマルコが静かに声をかけた。
「エース、今ここで逃げちまってもいいのか」
「っおれは逃げてなんか!
「だったら大人しく座ってろよい、まだ何一つ聞いちゃいねェだろ」
「............」
「それともお前の受けた恩ってやつは、テメェの感情一つも抑え切れねーぐらい軽いもんだったのかい」
マルコの言葉にグッと唇を噛み締めズカズカと戻ってきたかと思うとそのままボスンとソファーへと腰掛けたエース。するとその一連の様子を見ていたレイリーは顎髭を触りながら穏やかな笑みを浮かべた。
「うん...そうか、なんとなく状況は掴めたよ。悪かったねエース君、不用意にあいつの名前を出すべきじゃなかったようだ」
「いや....その、おれも悪かったよ。あんたは何も関係なかったのによ」
「以後気をつけるが、もし何かあいつについて聞きたい事があったのならいつでも言いなさい」
「.................あぁ」
以前として不機嫌そうに眉は寄せたままであるが、レイリーもエースの歩んできただろう生い立ちは聞かずとも容易に想像はついていたので特に気にする様子も無く話を始める。
「つい先日、名無しさんもこの島に来ていた所だよ」
「!!」
「おいレイリーっ!名無しさんの様子はっ、怪我とか...身体は大丈夫だったのかよい!」
名無しさんの名前を出すや否や机に乗り出さんばかりのマルコと不機嫌顔を緩めて驚いた表情に染まったエース。余りにも素直な2人の反応を見てレイリーは少しばかり笑みを増してからゆったりと告げた。
一方その頃エースとマルコはようやく目的地に到着したところでやっとまともな飯が食えるとエースは意気揚々としていた。
「うわ〜なっつかしー。大分前に来た以来だなァ!」
「エースお前シャボンディ諸島に来た事あったのかよい」
「あぁ、まだおれがスペード海賊団をやってた頃に一度だけな」
「へえ〜んじゃ、今から会う奴にももしかしたら会った事があるかもなァ」
「おぉ、まじか!楽しみだぜっ」
嬉しそうにはしゃぐエースに笑ったマルコは、上陸前に約束していた変装グッズを手渡せば一瞬エースも顔を顰めたもののオヤジやあの手紙との約束もあるしなと金髪のウィッグに帽子、サングラスと言ったものを身につけていく。
人間髪色が変われば大分印象が違うものだなとマルコも感心をしていると不貞腐れたようにエースが呟く。
「....なぁ、本当にここまで必要なのかよ」
「当たり前だ、お前は一躍世界を揺るがす有名人になっちまったんだ。やり過ぎぐらいがちょうどいい」
「ちぇーっ。ま、いいけどよー」
とりあえず飯食おうぜ飯ー!とはしゃぐエースに呆れながらも、目的地に着けば飯も食えると説明すれば目をキラキラとさせて急かすので、事前に連絡をしておいた人物もそろそろ居るだろうかとマルコは1人思考を巡らせた。
ーギィ
「...久しぶりだなァ。今から2人行けるかい」
「!あら、予定より早かったわね」
とりあえず座んなさいと促されカウンターに腰掛けた2人。
腹が減ったというエースに軽く食べられるもの提供して、その食べっぷりを横目で見ながらもシャッキーさんは言葉を続ける。
「レイさんだけど、もう少しで帰ってくると思うわ」
「そうか。待ちぼうけにならなくて安心したよい」
「事が事だからかしら、用事を済ませたら真っ直ぐここに来るって言ってたわ。...名無しさんちゃんの事で来たんでしょ?」
「あ?もぐもぐもぐおばさんも名無しさんって奴の事もぐもぐ知ってんのかよ」
「その食べっぷり、モンキーちゃんそっくりね」
「もぐもぐもぐモンキーちゃんって、誰の事だよ」
食べるのをやめずに話しかけるエースと煙草をふかしながら話すシャッキーは傍目に見ても少し異様で。初対面だと言うのに微塵もそれを感じさせないのはエースの人懐っこさからくるものでもあった。
マルコの知り合いだからと警戒心も皆無で会話を進め、途中眠りそうになった瞬間ルフィの名前を耳で捉えてすかさず覚醒するエース。
「へぇ〜〜!ルフィもここに来た事があるのか!!あいつは元気だったか?」
「確か君とは義兄弟なんだったわね。冷蔵庫半分以上カラにしていくぐらい元気だったわ」
「プッ、ハハハ!流石ルフィだ、食い意地は変わってねーなァ!」
「エースお前にも言える事だけどな」
「おれは良いんだよ、ちゃんと弁えて食ってるからよ」
マルコに突っ込まれながらも楽しげに時を過ごしていると、突然気配も無く扉が開かれ少なからずもマルコとエースは警戒をしてゆっくりと振り向けば
「やぁ、久しぶりだねマルコ案外早かったじゃないか」
「元気そうで何よりだよい。おいエースあいつがおれが話してた奴だ」
「ん?あぁ、名無しさんの師匠って奴か!どうも初めまして火け....じゃなかった、ただのエースという者ですどうぞよろしく」
「!!.......君は....」
「....言いたい事は予想がついてる。エース、食い終わったんならあそこに座れよい」
「おうっ、もう腹一杯だ!おばさん美味かったよ、ご馳走様でした!」
両手を合わせ礼儀正しくお礼を言ったエースに笑顔で返したシャッキーは言葉もなく、3人分の飲み物を新しく入れて奥のテーブルへと並べる。
「あぁ、すまないねシャッキー」
「何か食べたかったら適当に言ってちょうだい」
阿吽の呼吸とでも言うのだろうか、お互いが何も言わなくてもわかっているだろう空気感にエースは口笛を吹きマルコは感嘆した。
すると、氷の入ったウイスキーをひとまず飲み干してから静かにエースを見つめる両眼。
「....そうか、君があいつの息子で.......彼女の守りたかった人だね」
「...は、おっさん...あいつってのは...」
「ん?ロジャーの事だよ。...あぁ、自己紹介がまだだったね、私の名はレイリー、はるか昔あいつの船で副船長をやっていた者さ」
「!!レイリーってまさか....っ、シルバーズレイリーかっ?!」
まだ生きてたのかよ!と失礼な事を叫びながら立ち上がったエースに正直な所もあいつにそっくりだなとレイリーは笑う。
すると一気に不服そうに顔を顰めお店を出て行こうとするエースに、前を見据えたままのマルコが静かに声をかけた。
「エース、今ここで逃げちまってもいいのか」
「っおれは逃げてなんか!
「だったら大人しく座ってろよい、まだ何一つ聞いちゃいねェだろ」
「............」
「それともお前の受けた恩ってやつは、テメェの感情一つも抑え切れねーぐらい軽いもんだったのかい」
マルコの言葉にグッと唇を噛み締めズカズカと戻ってきたかと思うとそのままボスンとソファーへと腰掛けたエース。するとその一連の様子を見ていたレイリーは顎髭を触りながら穏やかな笑みを浮かべた。
「うん...そうか、なんとなく状況は掴めたよ。悪かったねエース君、不用意にあいつの名前を出すべきじゃなかったようだ」
「いや....その、おれも悪かったよ。あんたは何も関係なかったのによ」
「以後気をつけるが、もし何かあいつについて聞きたい事があったのならいつでも言いなさい」
「.................あぁ」
以前として不機嫌そうに眉は寄せたままであるが、レイリーもエースの歩んできただろう生い立ちは聞かずとも容易に想像はついていたので特に気にする様子も無く話を始める。
「つい先日、名無しさんもこの島に来ていた所だよ」
「!!」
「おいレイリーっ!名無しさんの様子はっ、怪我とか...身体は大丈夫だったのかよい!」
名無しさんの名前を出すや否や机に乗り出さんばかりのマルコと不機嫌顔を緩めて驚いた表情に染まったエース。余りにも素直な2人の反応を見てレイリーは少しばかり笑みを増してからゆったりと告げた。