エンドライフ④
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
《46.気がつけなかった居場所 》
「いや〜あのですね?そろそろ離して貰えると」
「何言ってんだい、アタシゃ何もしてないよ」
「いやいやいやいや(笑)」
どうも皆さん名無しさんです。
うちは今、グランドラインから離れ少し遠い場所にある懐かしい場所へと訪れていた。
...までは良かったのやけども、もっとこういい感じにただいまを言いに行くはずが、たまたま山道でドグラさんと出会い
「あ!ドグラさーん!お久しぶりです、名無しさんです!」
「へ.................なっ!!お、お頭ぁあああーー!!」
「あっちょ、まっ........あちゃー...」
と言う感じで瞬時にダダン一家には知れ渡り今現在はダダンさんにハグをされている真っ最中なのである。
「本間すみません、10年以上もご挨拶にこられへんくて」
「っ生きててくれりゃあ...何だっていいさ」
そう言って涙を滲ませたダダンさんが、誰の事を言っているのかはすぐに想像がつきその温かい身体を抱きしめ返す。
「....あのな、ダダンさん。これは秘密の内緒話になるんですけどね」
「あ?何だよ今更何言われても驚きゃしないよ」
そう言ってズッと鼻を啜ったダダンさん。
以前手紙で送っていた自分が姿を消した事の顛末や元々の原因は事前に伝えていた為に、改めて問い詰められはしたが皆笑って生きててくれて良かったと笑ってくれたのだ。
この場所は変わらず温かいなと思いながら、静かにこの場に居る人達だけに伝えるようにそっと囁いた。
「生きてますよ、エースは」
「.................はっ?...いやいや何言ってんだい、アタシらはあいつが死ぬ瞬間をこの目で見てたんだ」
「そうだぞ名無しさん!悲しいのは分かるが、それは流石に笑えねぇ冗談だぞ」
「冗談何かじゃないです。...あーっと、せやな。ダダンさんだけこっちこれますか?」
周りを見渡して少し憐れみを含んだ眼差しを受けながらもダダンさんの手を引っ張って隣の部屋へと連れて行く。
「名無しさん?何だってんだい、アタシゃもうお前が生きて会いにきてくれたってだ.....け...で、」
扉を閉めても尚言葉を続けたダダンさんに微笑みながら、そっと合わせを解き胸元と背中に広がる大きな火傷の痕を見せれば、驚いたように固まり口を開けたまま目を見開いたダダンさん。
「名無しさんっ...お前!この怪我は一体どうしたってんだ!!えぇ?!あの戦争でおっちまったのかい?」
「へへ、見目が綺麗なものじゃくて申し訳ないですけど、エースは...生きてます」
「だからってお前までこんな傷、を...........、」
途中まで言いかけて何かに気がついたのか、ハッとした様子でヨロヨロとこちらに近づいてきて胸元と背中に広がる大きな火傷痕を見つめたダダンさんは、これでもかと言うぐらいに眉毛を寄せて初めて見た悔しそうな泣きそうな嬉しそうな表情。
全てが入り混じった顔をした後、ダダンさんは何も言わずにぎゅっと優しく抱きしめてくれた。
「あんた......................、本当にっ馬鹿な子だねェ」
震える声で優しく抱きしめてくるダダンさんの温もり。静かな部屋に溢れた思いにうっかり泣きそうになってしまって、唇をキュッと噛んで耐えてから笑ってみせる。
「うちな、下手くそやったけど子供の頃から守りたかった人達...ちゃんと守れました」
「っ.................ああ、見てたよお前の活躍もちゃんとこの目でよ」
「へへっ、ありがとう」
「本当お前は.....昔っからあいつらの事ばっかり考えやがって....」
ちったぁ自分を大事にするって事を覚えなと厳しい言葉とは裏腹に優しい顔で見つめてくれた。
ーコンコン
「ねえ〜お頭ぁ〜2人で何やってんすかー」
「入ってくんじゃないよお前ら!とっとと夕飯の調達に向かいな!!」
「「は、はいっお頭!!」」
今夜はご馳走だ〜!と騒がしい声を聞きながら目が合って笑い合う。
「....名無しさん、そいつはもう痛くねぇのかい?」
「うん、腕の良いお医者さんにも診て貰ったから大丈夫です!」
「痕はもう...消えちゃくれないのか」
「エースが生きる証やと思えば何ともないですよ。ありがとうダダンさん」
「べ、別にアタシはお前を心配して言ってる訳じゃないからね?そこんとこ勘違いすんじゃないよ」
「はははっほーんま、エースそっくりや(笑)」
「あ?あんな生意気な奴とそっくりでたまるかよ」
口ではそう言うも、口元が緩んだ表情は隠せないのでこういうツンデレで優しい所は本当そっくりだなぁとほっこりとする。
「それで、今回はどれくらい居るんだい」
「んー...1週間ぐらいおってその後はまた挨拶巡りかなーって」
「ったく大人しく帰ってこりゃいいものを、あんたって子は昔っから律儀というか何というか」
「時間はもういっぱいあるからさ、これからはのんびり生きてこうと思います」
「....そうかい。まぁ好きな時に帰っておいで」
ここはもうお前の家でもあるんだよと、初めて聞いた台詞についつい胸が熱くなり本当気がつかないものだなと過去の自分自身に笑った。
「いや〜あのですね?そろそろ離して貰えると」
「何言ってんだい、アタシゃ何もしてないよ」
「いやいやいやいや(笑)」
どうも皆さん名無しさんです。
うちは今、グランドラインから離れ少し遠い場所にある懐かしい場所へと訪れていた。
...までは良かったのやけども、もっとこういい感じにただいまを言いに行くはずが、たまたま山道でドグラさんと出会い
「あ!ドグラさーん!お久しぶりです、名無しさんです!」
「へ.................なっ!!お、お頭ぁあああーー!!」
「あっちょ、まっ........あちゃー...」
と言う感じで瞬時にダダン一家には知れ渡り今現在はダダンさんにハグをされている真っ最中なのである。
「本間すみません、10年以上もご挨拶にこられへんくて」
「っ生きててくれりゃあ...何だっていいさ」
そう言って涙を滲ませたダダンさんが、誰の事を言っているのかはすぐに想像がつきその温かい身体を抱きしめ返す。
「....あのな、ダダンさん。これは秘密の内緒話になるんですけどね」
「あ?何だよ今更何言われても驚きゃしないよ」
そう言ってズッと鼻を啜ったダダンさん。
以前手紙で送っていた自分が姿を消した事の顛末や元々の原因は事前に伝えていた為に、改めて問い詰められはしたが皆笑って生きててくれて良かったと笑ってくれたのだ。
この場所は変わらず温かいなと思いながら、静かにこの場に居る人達だけに伝えるようにそっと囁いた。
「生きてますよ、エースは」
「.................はっ?...いやいや何言ってんだい、アタシらはあいつが死ぬ瞬間をこの目で見てたんだ」
「そうだぞ名無しさん!悲しいのは分かるが、それは流石に笑えねぇ冗談だぞ」
「冗談何かじゃないです。...あーっと、せやな。ダダンさんだけこっちこれますか?」
周りを見渡して少し憐れみを含んだ眼差しを受けながらもダダンさんの手を引っ張って隣の部屋へと連れて行く。
「名無しさん?何だってんだい、アタシゃもうお前が生きて会いにきてくれたってだ.....け...で、」
扉を閉めても尚言葉を続けたダダンさんに微笑みながら、そっと合わせを解き胸元と背中に広がる大きな火傷の痕を見せれば、驚いたように固まり口を開けたまま目を見開いたダダンさん。
「名無しさんっ...お前!この怪我は一体どうしたってんだ!!えぇ?!あの戦争でおっちまったのかい?」
「へへ、見目が綺麗なものじゃくて申し訳ないですけど、エースは...生きてます」
「だからってお前までこんな傷、を...........、」
途中まで言いかけて何かに気がついたのか、ハッとした様子でヨロヨロとこちらに近づいてきて胸元と背中に広がる大きな火傷痕を見つめたダダンさんは、これでもかと言うぐらいに眉毛を寄せて初めて見た悔しそうな泣きそうな嬉しそうな表情。
全てが入り混じった顔をした後、ダダンさんは何も言わずにぎゅっと優しく抱きしめてくれた。
「あんた......................、本当にっ馬鹿な子だねェ」
震える声で優しく抱きしめてくるダダンさんの温もり。静かな部屋に溢れた思いにうっかり泣きそうになってしまって、唇をキュッと噛んで耐えてから笑ってみせる。
「うちな、下手くそやったけど子供の頃から守りたかった人達...ちゃんと守れました」
「っ.................ああ、見てたよお前の活躍もちゃんとこの目でよ」
「へへっ、ありがとう」
「本当お前は.....昔っからあいつらの事ばっかり考えやがって....」
ちったぁ自分を大事にするって事を覚えなと厳しい言葉とは裏腹に優しい顔で見つめてくれた。
ーコンコン
「ねえ〜お頭ぁ〜2人で何やってんすかー」
「入ってくんじゃないよお前ら!とっとと夕飯の調達に向かいな!!」
「「は、はいっお頭!!」」
今夜はご馳走だ〜!と騒がしい声を聞きながら目が合って笑い合う。
「....名無しさん、そいつはもう痛くねぇのかい?」
「うん、腕の良いお医者さんにも診て貰ったから大丈夫です!」
「痕はもう...消えちゃくれないのか」
「エースが生きる証やと思えば何ともないですよ。ありがとうダダンさん」
「べ、別にアタシはお前を心配して言ってる訳じゃないからね?そこんとこ勘違いすんじゃないよ」
「はははっほーんま、エースそっくりや(笑)」
「あ?あんな生意気な奴とそっくりでたまるかよ」
口ではそう言うも、口元が緩んだ表情は隠せないのでこういうツンデレで優しい所は本当そっくりだなぁとほっこりとする。
「それで、今回はどれくらい居るんだい」
「んー...1週間ぐらいおってその後はまた挨拶巡りかなーって」
「ったく大人しく帰ってこりゃいいものを、あんたって子は昔っから律儀というか何というか」
「時間はもういっぱいあるからさ、これからはのんびり生きてこうと思います」
「....そうかい。まぁ好きな時に帰っておいで」
ここはもうお前の家でもあるんだよと、初めて聞いた台詞についつい胸が熱くなり本当気がつかないものだなと過去の自分自身に笑った。