エンドライフ④
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《45.決意 》
さっきまでの勢いが嘘かのように動揺に揺れるエース。
マルコが放った最後の言葉に泣く勢いの増したクルー達も相まって、食堂はまさにカオスとなっていた。
するとそこで鶴の一声のようにどっしりとした声色が響く。
「エース、お前はよォ...どうしたいんだ」
「!お...やじ」
「そうやって震えたまんまで動揺して終わりなのかァ?」
「おれはっ.....おれは、」
真っ直ぐと言い放った白ひげの言葉にさっきまで喚いていたクルー達も顔をあげ涙をたたえながらエースの方を見つめていると、ぎゅっと握った拳を震えさせはっきりとした声でエースは言い放った。
「おれは、この恩を...受けた恩を、忘れたままに何てしたくねェっ...!!」
「グララララ...だったらお前ェ、やる事ァ一つだろう」
マルコ、と白ひげが声を上げ何やら耳打ちをした後に静かに頷いたマルコはエースへと歩みよりポッケからそっと小さな紙を差し出した。
「...何だ?」
「名無しさんの師匠に繋がる電話だ」
「!!」
「あいつの実の能力も覚醒も全部この電話の奴に聞けば全てが分かる」
「そうかっ.....そうか!ありがとなマルコっ恩に着るよ!」
「いっその事お前ェ直接話をして来たらどうだァ?」
「えっ....いいのかよっ、オヤジ」
「良いもクソもあるかよ。テメェーの持ちモンぐらいしっかり探してきやがれこのアホンダラ」
言葉とは裏腹に嬉しそうに言い放った白ひげ。
その真意を汲み取ったエースは嬉しそうに笑う。すると白ひげは思いもよらぬ言葉を発した。
「そうだァ、マルコ。お前も付いていってやれ」
「.....はァ?!待てよオヤジ!そんな事出来る訳ねェーだろうよい!」
「あ?お前もちったァその頭ァ冷やす時間ぐれェ必要だろうが」
「おれは行けねェっ!もしオヤジに何かあった時それこそ名無しさんに顔向け出来ねェ!」
「グララララ!おれを誰だと思っていやがる。病気もねェ体になったんだ、おいそれとやられやしねェよ」
「っけどよ!」
それでも食い下がるマルコの肩に両隣からポンと温もりが宿る。
「オヤジの命は俺達が守る!だから安心していけマルコ」
「おれも付いてるし任せときなよ」
そこにはイゾウとサッチが力強く微笑んでいてマルコは一瞬言葉に詰まる。すると迷うその背中を押すようにエースが静かに頭を下げた。
「悪ィマルコ、勿論誰にも負けるつもりはねーが...おれは今能力者じゃねェ」
「エース...」
「悔しいけどよ、そいつがくれたこの時間も命も無駄にはしたくねェしもう...強がった無茶なんてしねェと誓う。だからさ」
「.................はぁ、お前らは本当揃いも揃って」
「あ?」
「ハハ...いや、こっちの話だ」
そう言って笑うマルコはどこかを見ながら懐かしむ顔をしていて。その顔が余りにも優しかったのでマルコにとっての名無しさんという存在はどれほど大きかったのだろうとエースは感じた。
「分かったよい、おれがお前を無事に送り届けてやる」
「マルコっ!!っ....ありがとなァ!」
「うわっちょ、お前離せよい!」
「へっへへ、やーだよ」
「おっまえなァ」
マルコに飛びつきぎゅうぎゅうと抱きつくエースはそれはそれは嬉しそうで、記憶が戻って以来久しぶりに見る無邪気な笑顔だなとその時初めてマルコは気がつき嬉しそうに笑う。
「つー事だ、オヤジ。おれが居なくてもちゃんと仕事してくれよい」
「....あぁ、まあ....安心しな」
「その間が気になるんだよい」
「ハハハ!だーいじょうぶだって!最悪分かんなかったらお前に連絡するからよ」
「サッチ、お前にも言える事だからな。ビスタ、イゾウ頼んだぜ」
「「おう」」
「えーーっ何でだよー?!ちゃんと期限守ってんだろー!」
「期限だけ、な」
やれやれと言うふうに肩をすくめたマルコを見てサッチは憤慨するも隊長達のいつもと変わらないやり取りに、悲しみに飲まれていたクルー達の顔には笑顔が戻っていき、次第にいつもの騒がしい賑わいへと変化していった。
一時はどうなるかと思われた会議も無事幕を閉じ、善は急げとの事で早速荷造りを終えたエースは不思議そうに渡された紙を手のひらに乗せて呟く。
「それでよォマルコ、こいつァ一体誰に繋がってんだ?」
「...まァ、着いてからの楽しみにとっておくのもありなんじゃねェか?」
「ふーん、ま!どんな奴が相手でも間接的に世話になったのは間違いねェーんだ、会うのが楽しみだぜ」
「お前にとってもきっと良い出会いになるだろうよい」
意味ありげに微笑んだマルコにエースはハテナを浮かべたもののいつものようにニッと笑ってみせる。あいつが居た時はいつもこんな顔をしていたなとマルコはまた懐かしくなり静かに笑みを深めた。
さっきまでの勢いが嘘かのように動揺に揺れるエース。
マルコが放った最後の言葉に泣く勢いの増したクルー達も相まって、食堂はまさにカオスとなっていた。
するとそこで鶴の一声のようにどっしりとした声色が響く。
「エース、お前はよォ...どうしたいんだ」
「!お...やじ」
「そうやって震えたまんまで動揺して終わりなのかァ?」
「おれはっ.....おれは、」
真っ直ぐと言い放った白ひげの言葉にさっきまで喚いていたクルー達も顔をあげ涙をたたえながらエースの方を見つめていると、ぎゅっと握った拳を震えさせはっきりとした声でエースは言い放った。
「おれは、この恩を...受けた恩を、忘れたままに何てしたくねェっ...!!」
「グララララ...だったらお前ェ、やる事ァ一つだろう」
マルコ、と白ひげが声を上げ何やら耳打ちをした後に静かに頷いたマルコはエースへと歩みよりポッケからそっと小さな紙を差し出した。
「...何だ?」
「名無しさんの師匠に繋がる電話だ」
「!!」
「あいつの実の能力も覚醒も全部この電話の奴に聞けば全てが分かる」
「そうかっ.....そうか!ありがとなマルコっ恩に着るよ!」
「いっその事お前ェ直接話をして来たらどうだァ?」
「えっ....いいのかよっ、オヤジ」
「良いもクソもあるかよ。テメェーの持ちモンぐらいしっかり探してきやがれこのアホンダラ」
言葉とは裏腹に嬉しそうに言い放った白ひげ。
その真意を汲み取ったエースは嬉しそうに笑う。すると白ひげは思いもよらぬ言葉を発した。
「そうだァ、マルコ。お前も付いていってやれ」
「.....はァ?!待てよオヤジ!そんな事出来る訳ねェーだろうよい!」
「あ?お前もちったァその頭ァ冷やす時間ぐれェ必要だろうが」
「おれは行けねェっ!もしオヤジに何かあった時それこそ名無しさんに顔向け出来ねェ!」
「グララララ!おれを誰だと思っていやがる。病気もねェ体になったんだ、おいそれとやられやしねェよ」
「っけどよ!」
それでも食い下がるマルコの肩に両隣からポンと温もりが宿る。
「オヤジの命は俺達が守る!だから安心していけマルコ」
「おれも付いてるし任せときなよ」
そこにはイゾウとサッチが力強く微笑んでいてマルコは一瞬言葉に詰まる。すると迷うその背中を押すようにエースが静かに頭を下げた。
「悪ィマルコ、勿論誰にも負けるつもりはねーが...おれは今能力者じゃねェ」
「エース...」
「悔しいけどよ、そいつがくれたこの時間も命も無駄にはしたくねェしもう...強がった無茶なんてしねェと誓う。だからさ」
「.................はぁ、お前らは本当揃いも揃って」
「あ?」
「ハハ...いや、こっちの話だ」
そう言って笑うマルコはどこかを見ながら懐かしむ顔をしていて。その顔が余りにも優しかったのでマルコにとっての名無しさんという存在はどれほど大きかったのだろうとエースは感じた。
「分かったよい、おれがお前を無事に送り届けてやる」
「マルコっ!!っ....ありがとなァ!」
「うわっちょ、お前離せよい!」
「へっへへ、やーだよ」
「おっまえなァ」
マルコに飛びつきぎゅうぎゅうと抱きつくエースはそれはそれは嬉しそうで、記憶が戻って以来久しぶりに見る無邪気な笑顔だなとその時初めてマルコは気がつき嬉しそうに笑う。
「つー事だ、オヤジ。おれが居なくてもちゃんと仕事してくれよい」
「....あぁ、まあ....安心しな」
「その間が気になるんだよい」
「ハハハ!だーいじょうぶだって!最悪分かんなかったらお前に連絡するからよ」
「サッチ、お前にも言える事だからな。ビスタ、イゾウ頼んだぜ」
「「おう」」
「えーーっ何でだよー?!ちゃんと期限守ってんだろー!」
「期限だけ、な」
やれやれと言うふうに肩をすくめたマルコを見てサッチは憤慨するも隊長達のいつもと変わらないやり取りに、悲しみに飲まれていたクルー達の顔には笑顔が戻っていき、次第にいつもの騒がしい賑わいへと変化していった。
一時はどうなるかと思われた会議も無事幕を閉じ、善は急げとの事で早速荷造りを終えたエースは不思議そうに渡された紙を手のひらに乗せて呟く。
「それでよォマルコ、こいつァ一体誰に繋がってんだ?」
「...まァ、着いてからの楽しみにとっておくのもありなんじゃねェか?」
「ふーん、ま!どんな奴が相手でも間接的に世話になったのは間違いねェーんだ、会うのが楽しみだぜ」
「お前にとってもきっと良い出会いになるだろうよい」
意味ありげに微笑んだマルコにエースはハテナを浮かべたもののいつものようにニッと笑ってみせる。あいつが居た時はいつもこんな顔をしていたなとマルコはまた懐かしくなり静かに笑みを深めた。