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《24.静かな夜》
「名無しさん、もうここはいいから後はゆっくり休みな。遅くなっちまって悪いが、まだまだ夜はこれからだろう」
案に星を見てこいと言われているのだろう言葉に笑顔で返して、作っておいたおにぎりを持って外に出た。ぎこぎこ言うハシゴは静かな夜に心地よく、沢山見られるといいなと胸が弾む。
「おっ、名無しさんもやっと来たか」
「エース!何やてっきり寝てるのかと思ってた」
「サボが言ってただろ、流星群が見られるって。どんなもんか一度、見てみんのも良いかと思ってよ」
「そっか、ならちょうど良かったわ。おにぎり作ってきたからエースも一緒に食べよー」
「いいな、それ。一個貰うぜ」
「はいよー」
思わぬ先客が居たものの、口いっぱいに頬張る姿を見て心がほっこり洗われるので、良しとした。
相変わらず美味しいとは言ってくれたことはないが、文句も言わずに食べてるようなのでまずくはないのかなと解釈している。
(素直じゃないってサボも言うてたしな、うんうん)
それから寝転がって2人で色んな話をした。
今日はどっちが勝負に勝っただの、森の主は強いだの出てくるのはサボとの話ばかりで本当に仲良しなんだなーと聞いてるこっちが嬉しくなる。
「ところでよ、名無しさんは何で体を鍛えたりしてんだ?」
突然変わった話題に、寝転がったまま顔だけ向けてエースを見た。
「知っとったんか」
「まあな。あんだけコソコソ出掛けてりゃ、アホでも分かる」
「ちょっ、まるでうちがアホみたいな言い方」
「違うのか?」
「違うわい」
「はははっ、まあそれは良いとしてよ。何か理由があったりすんのか?」
女は普通、強くなろうとはしないだろ。
何気無しに言う言葉に、確かになあと思いつつ嘘をつけない空気間に観念するかと口を開けた。
「大事な人を、守る為。かなー」
「大事な、人?」
「そう、大事な人」
静かな夜にはそれがよく響いて ゆっくり闇へと溶けていく。
「名無しさん、もうここはいいから後はゆっくり休みな。遅くなっちまって悪いが、まだまだ夜はこれからだろう」
案に星を見てこいと言われているのだろう言葉に笑顔で返して、作っておいたおにぎりを持って外に出た。ぎこぎこ言うハシゴは静かな夜に心地よく、沢山見られるといいなと胸が弾む。
「おっ、名無しさんもやっと来たか」
「エース!何やてっきり寝てるのかと思ってた」
「サボが言ってただろ、流星群が見られるって。どんなもんか一度、見てみんのも良いかと思ってよ」
「そっか、ならちょうど良かったわ。おにぎり作ってきたからエースも一緒に食べよー」
「いいな、それ。一個貰うぜ」
「はいよー」
思わぬ先客が居たものの、口いっぱいに頬張る姿を見て心がほっこり洗われるので、良しとした。
相変わらず美味しいとは言ってくれたことはないが、文句も言わずに食べてるようなのでまずくはないのかなと解釈している。
(素直じゃないってサボも言うてたしな、うんうん)
それから寝転がって2人で色んな話をした。
今日はどっちが勝負に勝っただの、森の主は強いだの出てくるのはサボとの話ばかりで本当に仲良しなんだなーと聞いてるこっちが嬉しくなる。
「ところでよ、名無しさんは何で体を鍛えたりしてんだ?」
突然変わった話題に、寝転がったまま顔だけ向けてエースを見た。
「知っとったんか」
「まあな。あんだけコソコソ出掛けてりゃ、アホでも分かる」
「ちょっ、まるでうちがアホみたいな言い方」
「違うのか?」
「違うわい」
「はははっ、まあそれは良いとしてよ。何か理由があったりすんのか?」
女は普通、強くなろうとはしないだろ。
何気無しに言う言葉に、確かになあと思いつつ嘘をつけない空気間に観念するかと口を開けた。
「大事な人を、守る為。かなー」
「大事な、人?」
「そう、大事な人」
静かな夜にはそれがよく響いて ゆっくり闇へと溶けていく。