エンドライフ④
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《42.君ともう一度 》
ザワザワとあれこれ憶測が飛び交う中、グイっと白ひげがお酒を煽った後に静かにしねェかとたった一言言い放っただけで千を超えるクルー達がピタリと静まる。
その様にマルコは笑ってから言葉を続けた。
「手紙にはさっき伝えた通りの事が書いてあったが、おれはそれを覆してあいつをまた船に戻って来させる為に、まずお前らに伝えておきたい事があって今日時間を作って貰った」
「...........マルコ、こっから先最初は俺が言うぜ」
「ああ、頼むよい」
静まり返る食堂にいつもと変わらない明るい笑顔でサッチが声を上げれば訓練された動物のように一同がそちらを見る。
「んーっと、まず始めにだけどこの中で正直名無しさんちゃんの事よく知らねーって奴どんだけいる?」
テーブルに腰掛けて足を組みながら話すサッチの声に、恐る恐るといった様子でちらほらとあちこちから手が上がる。
10にも満たない数にサッチはどこか寂しげに笑うも言葉を発した。
「んじゃ名無しさんちゃんの事を昔から知ってる奴も知らねェ奴もよく聞いておいてくれ」
「.................」
「.....今俺がここに生きていられるのは、名無しさんちゃんが自分の命を省みずにティーチの野郎達と戦って俺を守ってくれたからだ」
いつもの笑顔は鳴りを潜めたサッチの顔に皆がその言葉の重みを感じていたからかシン...と静かになる空間。
「名無しさんちゃんが嫌がったからあの事件での詳細は伏せてたけどさ、このままじゃ名無しさんちゃんの言動が誤解されっぱなしだからね〜」
そう言ってサッチが視線を送った相手はビクッと身体を揺らして下を向く。
「あの日俺は悪魔の実を手にしてそれを祝ってくれるっつーティーチの馬鹿にのせられて何の疑いもせずその誘いに乗った」
「.................」
「...今思えば、その祝いの会に名無しさんちゃんが参加したいっつってくれてた事も偶然じゃねーって、俺は知ってる」
「.................」
「俺達はさ、家族だろ?良くも悪くも喧嘩はするが大事な仲間だ。だからこそ名無しさんちゃんはね、ティーチの馬鹿が俺を殺して悪魔の実を手に入れようとしてる可能性を誰にも言わずに一人で立ち向かってくれた訳よ」
「!!」
「...家族、だからこそさ仲間を疑う何て事俺たちにさせたくなかったんだろうねぇ」
ゴクリと誰かが息を呑む気配がした。
「1ヶ月ちょいぐらい名無しさんちゃんが病室にいた事があっただろ?」
「あぁ、前の島の天候にやられて体調崩してたってやつっすか」
「心配したよなー!あんなに顔みねーのなんて初めてだったしよー」
各自が思い出すかのように口々に当時の事を言葉にする。それでもサッチが口を開こうとすれば即座に黙るのでオヤジの力はどこまでも偉大だ。
「あれね、本当はさ...ずーっと生死を彷徨ってたんだよ」
「「...............えっ?!!」」
「ティーチが用意した毒入りの酒を名無しさんちゃんは中和してくれたっつーのにジョッキに盛られた毒に俺が気がつかねーばっかりによ...無理をさせ過ぎちまってなァ」
歯を食いしばるかのように眉を寄せ吐き出すサッチ。
誰もが見た事がない表情だからこそ聞いていたクルー達には今聞いている話が真実なのだとより実感が湧いて、開いた口はそのままに押し黙る。
「黒ひげ海賊団4人を相手に、女のあいつが誰にも言わず俺を庇い守りながらも...たった一人で戦って、遅延性の毒と即効性の毒を食らっちまったまま激しく戦闘してたみてーだからよ、意識がな戻らなかったんだ」
「そ、んな無茶な...」
「馬鹿かよあいつっ!下手したら死んじまっててもおかしくねーぞ!」
「おいっ、確か前にもおれらの仲間庇って毒食らってなかったか?」
ザワザワまたもや広がる動揺に、もっと早くに伝えておくべきだったなとサッチとマルコはアイコンタクトを交わして苦笑する。
「そう、死んじまってたかもしれねェーんだあいつはさ」
囁くように発せられた言葉にざわめきだっていた声は徐々に減っていき誰も喋らなくなる。その様子をみてサッチは最後の言葉を続けていった。
「....名無しさんちゃんが起きた時、最初に何て言ったか分かるか?」
「.................」
「サッチ、怪我は?って解毒したばっかで俺より重症で動けねーくせして焦ったようにな...泣きそうな面で俺に向かって言ったんだよ」
「名無しさんちゃん......」
「っ.................」
「泣いて謝る俺に、謝る程の事じゃないお互い命があって良かったなってよ、笑って言ったんだぜ。...さっきまで死にかけてた奴が何言ってんだって話だよ...本当」
「っ.................、、」
サッチの震えた声にグッと今まで耐えていたクルー達も声を抑えながら鼻を啜る音や呻き声があちこちから響き渡る。
「あいつはなこの船に一人で乗り込んで来た時から、俺らが好きだーつってまるでさ宝物みてーによ...キラキラした目で見てきやがんだ」
「...あれはいつまで経っても慣れねェよい(笑)」
「本当になァ(笑)そもそもが名無しさんちゃんの元々居た場所には海賊すらいねー平和な国だったっつーのに、守りてェ奴がいる...俺らに礼を言いたい一心で修行してあそこまで強くなったんだぜ?笑っちまうよな」
照れ臭さそうに笑ったサッチに、声も無く笑って頷く者やそうだったのか?!と驚きの声を上げる者と様々。
「ま、そんなこんなで俺は名無しさんちゃんが居てくれたからこそ今ここに生きてる」
「.................」
「あいつが居てくれなかったら確実に死んじまってた命だ」
「!.................」
「だからな、俺はまた名無しさんちゃんと馬鹿やりてーし俺の飯食わせて嬉しそうにしてるあいつの顔が、見てェーんだよ」
「っおれも!!」
「おれもだっ...何よりまた名無しさんちゃんの作る飯も食いてーっ!」
「お前は食い過ぎなんだよっ」
「いって、やんのかゴラァ!」
「はいはいそこまでなお前ら。とにかくだ、俺から話せる名無しさんちゃんの事はこれぐらい。後はマルコが話してくれるさ」
お前ら良く聞いておけよー?と言い放った言葉に大きく返事が飛び交いマルコは笑った。そしてゆっくりと前へ出て今までの全てを話していく。
ザワザワとあれこれ憶測が飛び交う中、グイっと白ひげがお酒を煽った後に静かにしねェかとたった一言言い放っただけで千を超えるクルー達がピタリと静まる。
その様にマルコは笑ってから言葉を続けた。
「手紙にはさっき伝えた通りの事が書いてあったが、おれはそれを覆してあいつをまた船に戻って来させる為に、まずお前らに伝えておきたい事があって今日時間を作って貰った」
「...........マルコ、こっから先最初は俺が言うぜ」
「ああ、頼むよい」
静まり返る食堂にいつもと変わらない明るい笑顔でサッチが声を上げれば訓練された動物のように一同がそちらを見る。
「んーっと、まず始めにだけどこの中で正直名無しさんちゃんの事よく知らねーって奴どんだけいる?」
テーブルに腰掛けて足を組みながら話すサッチの声に、恐る恐るといった様子でちらほらとあちこちから手が上がる。
10にも満たない数にサッチはどこか寂しげに笑うも言葉を発した。
「んじゃ名無しさんちゃんの事を昔から知ってる奴も知らねェ奴もよく聞いておいてくれ」
「.................」
「.....今俺がここに生きていられるのは、名無しさんちゃんが自分の命を省みずにティーチの野郎達と戦って俺を守ってくれたからだ」
いつもの笑顔は鳴りを潜めたサッチの顔に皆がその言葉の重みを感じていたからかシン...と静かになる空間。
「名無しさんちゃんが嫌がったからあの事件での詳細は伏せてたけどさ、このままじゃ名無しさんちゃんの言動が誤解されっぱなしだからね〜」
そう言ってサッチが視線を送った相手はビクッと身体を揺らして下を向く。
「あの日俺は悪魔の実を手にしてそれを祝ってくれるっつーティーチの馬鹿にのせられて何の疑いもせずその誘いに乗った」
「.................」
「...今思えば、その祝いの会に名無しさんちゃんが参加したいっつってくれてた事も偶然じゃねーって、俺は知ってる」
「.................」
「俺達はさ、家族だろ?良くも悪くも喧嘩はするが大事な仲間だ。だからこそ名無しさんちゃんはね、ティーチの馬鹿が俺を殺して悪魔の実を手に入れようとしてる可能性を誰にも言わずに一人で立ち向かってくれた訳よ」
「!!」
「...家族、だからこそさ仲間を疑う何て事俺たちにさせたくなかったんだろうねぇ」
ゴクリと誰かが息を呑む気配がした。
「1ヶ月ちょいぐらい名無しさんちゃんが病室にいた事があっただろ?」
「あぁ、前の島の天候にやられて体調崩してたってやつっすか」
「心配したよなー!あんなに顔みねーのなんて初めてだったしよー」
各自が思い出すかのように口々に当時の事を言葉にする。それでもサッチが口を開こうとすれば即座に黙るのでオヤジの力はどこまでも偉大だ。
「あれね、本当はさ...ずーっと生死を彷徨ってたんだよ」
「「...............えっ?!!」」
「ティーチが用意した毒入りの酒を名無しさんちゃんは中和してくれたっつーのにジョッキに盛られた毒に俺が気がつかねーばっかりによ...無理をさせ過ぎちまってなァ」
歯を食いしばるかのように眉を寄せ吐き出すサッチ。
誰もが見た事がない表情だからこそ聞いていたクルー達には今聞いている話が真実なのだとより実感が湧いて、開いた口はそのままに押し黙る。
「黒ひげ海賊団4人を相手に、女のあいつが誰にも言わず俺を庇い守りながらも...たった一人で戦って、遅延性の毒と即効性の毒を食らっちまったまま激しく戦闘してたみてーだからよ、意識がな戻らなかったんだ」
「そ、んな無茶な...」
「馬鹿かよあいつっ!下手したら死んじまっててもおかしくねーぞ!」
「おいっ、確か前にもおれらの仲間庇って毒食らってなかったか?」
ザワザワまたもや広がる動揺に、もっと早くに伝えておくべきだったなとサッチとマルコはアイコンタクトを交わして苦笑する。
「そう、死んじまってたかもしれねェーんだあいつはさ」
囁くように発せられた言葉にざわめきだっていた声は徐々に減っていき誰も喋らなくなる。その様子をみてサッチは最後の言葉を続けていった。
「....名無しさんちゃんが起きた時、最初に何て言ったか分かるか?」
「.................」
「サッチ、怪我は?って解毒したばっかで俺より重症で動けねーくせして焦ったようにな...泣きそうな面で俺に向かって言ったんだよ」
「名無しさんちゃん......」
「っ.................」
「泣いて謝る俺に、謝る程の事じゃないお互い命があって良かったなってよ、笑って言ったんだぜ。...さっきまで死にかけてた奴が何言ってんだって話だよ...本当」
「っ.................、、」
サッチの震えた声にグッと今まで耐えていたクルー達も声を抑えながら鼻を啜る音や呻き声があちこちから響き渡る。
「あいつはなこの船に一人で乗り込んで来た時から、俺らが好きだーつってまるでさ宝物みてーによ...キラキラした目で見てきやがんだ」
「...あれはいつまで経っても慣れねェよい(笑)」
「本当になァ(笑)そもそもが名無しさんちゃんの元々居た場所には海賊すらいねー平和な国だったっつーのに、守りてェ奴がいる...俺らに礼を言いたい一心で修行してあそこまで強くなったんだぜ?笑っちまうよな」
照れ臭さそうに笑ったサッチに、声も無く笑って頷く者やそうだったのか?!と驚きの声を上げる者と様々。
「ま、そんなこんなで俺は名無しさんちゃんが居てくれたからこそ今ここに生きてる」
「.................」
「あいつが居てくれなかったら確実に死んじまってた命だ」
「!.................」
「だからな、俺はまた名無しさんちゃんと馬鹿やりてーし俺の飯食わせて嬉しそうにしてるあいつの顔が、見てェーんだよ」
「っおれも!!」
「おれもだっ...何よりまた名無しさんちゃんの作る飯も食いてーっ!」
「お前は食い過ぎなんだよっ」
「いって、やんのかゴラァ!」
「はいはいそこまでなお前ら。とにかくだ、俺から話せる名無しさんちゃんの事はこれぐらい。後はマルコが話してくれるさ」
お前ら良く聞いておけよー?と言い放った言葉に大きく返事が飛び交いマルコは笑った。そしてゆっくりと前へ出て今までの全てを話していく。