エンドライフ④
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《35. 温かい人たち②》
ローくんの姿が見えなくなると同時、2人がズイズイっとテーブル越しに前のめりになって話しかけてきたので一瞬たじろげば
「やーっぱりさ、キャプテンと名無しさんちゃん似てるんだよなー!」
「そうそう!キャプテンに自覚はねぇーみたいだけどさ、1人の人を思って掲げる執念っつーの?目的みたいなもんがさ、似てるんだよな〜」
だから俺ら、名無しさんちゃんの事ほっとけないんだよ〜と優し気に笑う2人はいつものおちゃらけた感じではなく年相応で。
ローくんは幸せ者だなと思っているとペンギンさんがゆっくりと穏やかな笑顔で話し始めた。
「あの人もさ勘違いされがちだけど、大事な人の為にずっと戦ってんだよ」
「11年になるかなー、その決意を聞いてから」
″11年って...ローくんはすごいな″
「なーに言ってんだよ名無しさんちゃん、君だって火拳の為にした努力は10年だって事忘れたの?」
「実はさ、俺もペンギンも最初に会った時から感じてたんだよ!誰かを思って何かを決意した眼差しがキャプテンに似てるなーって」
「そうそう、だからさあの時これっきりにしちゃったら何ていうか後悔する気がしたんだよな」
懐かしみながら、それでいて嬉しそうに語られる初めて知る2人の思い。そもそもがローくん達に出会わなければ...この2人がこんな風に感じてくれていなければ、今の自分はここにいなかっただろう事は容易に想像がついたからこそ、思わず拳を握ってしまった。
こんなにも声に出来ない事をもどかしいと思った事はないが、少しでも伝われと願いながら思いを込めて2人へと頭を下げる。
「ははははっ!何々〜そんなかしこまらないでよっ俺らが勝手にそう思ってたってだけだからさ」
「そうだぜー名無しさんちゃんっ!何より俺らも何度も助けて貰っちゃったしな!あはは」
明るく笑い飛ばしてくれる彼らに改めて感謝しながらも2人の方を見つめていれば、またローくんを思っただろう笑顔で話をしてくれる。
「キャプテンはさ譲れない戦いが来た時は多分俺らの事を遠ざけようとすると思うんだよ」
″....ローくんが?″
「だなあ。俺らがもっと頼りになる戦闘員だったとしても、あの人はそういう人なんだよ」
″...確かに、不器用やけどめっちゃ優しいもんな″
「さっすが名無しさんちゃん、分かってる〜!」
「だからさ、頂上戦争での白ひげの奴らの戦いや名無しさんちゃんの覚悟を見てほっとけねぇな〜って」
キャプテンを見ているみたいで、無意識に助けたくなるのだと笑ってくれる2人は本当にローくんの事が大好きなのだなと感じて胸がほっこりと温かくなった。
勿論それだけじゃなくて名無しさんちゃんが良い子だからってのもあるからね??と慌てたように言われたが、何より2人の人柄が素敵過ぎて、救われているなとこの海賊団に出会えた事を感謝した。
「悪い、少し遅くなった」
すると暫くしてから戻ってきたローくんに問題無いよとボードを見せれば珈琲を入れ直しに行くペンギンさんを見て、本当よく気がつくなと感心をする。
そして用意していたものを見せれば、予想していた通りにどんどん表情を曇らせていったローくんは開口一番に思っていた通りの言葉を告げた。
「お前...馬鹿だろ」
″言われると思った(笑)″
「お前の人生だ、とやかく言うつもりはねぇ。だが...」
″リスクが大きすぎる、って言いたいんやろ?″
するとそれも言い当てられると思わなかったのか、少しだけ目を見開いてから呆れたように同意を告げたローくん。
「元より成功したとしても、お前に利となるものは何一つねぇ技過ぎるだろ」
″あるよ、十分にある。彼が死なずに生きられる未来が繋がってる″
「はぁ.....生きていてくれさえすれば十分だとでも?とんだ綺麗事だ」
″生きていれさえすれば、人生はいくらでも変えられるからな″
「.................まぁな」
何か思い当たるものがあるのだろうか、たまにローくんは何とも言えない顔をしながらこういう反応をする。
″死ぬ事に比べたら、うちの記憶が無くなるぐらいどうって事ないよ″
「.................それでお前は満足なのか」
″うん、満足。親父もエースも生きてる世界を白ひげ海賊団が生きる世界をうちは守りたかったから、これ以上の幸せ何てない″
うちは今幸せやで、と最後に記して皆へと笑えば今まで黙って聞いていたペンギンさんとシャチさんが何故か号泣していて戸惑ってしまう。
するとその泣き様を見兼ねたローくんが叱咤するも2人の涙は止まらなくて健気過ぎんだろーー!!と泣き叫ぶ姿はどこか白ひげの皆を彷彿とさせるからかふふっと笑みが溢れてしまった。
「それで、お前はこれからどうするんだ」
″そうやなぁ、とりあえずは傷が癒えるまでは大人しくあの小屋で過ごして、昔お世話になった人とかに会ったりのんびり暮らそうかなって″
「へえ、のんびり...ねぇ」
″何よ、老後みたいって言いたいんか?″
「何も言ってねーだろ、飛躍するな」
″顔が言っとうねんよなー、隠せてへんよ″
「お前にだけは言われたくねえ」
そんなやり取りをしていれば、さっきまで号泣していたはずの2人はニヤニヤとした顔でこちらを見てきていて容易に想像出来た次の言葉を全力で首を振って否定すれば、恐らく揶揄いたいだけだろう2人はローくんの能力が発動するまでずっと笑っていた。...自業自得やけど、ご愁傷様。
ローくんの姿が見えなくなると同時、2人がズイズイっとテーブル越しに前のめりになって話しかけてきたので一瞬たじろげば
「やーっぱりさ、キャプテンと名無しさんちゃん似てるんだよなー!」
「そうそう!キャプテンに自覚はねぇーみたいだけどさ、1人の人を思って掲げる執念っつーの?目的みたいなもんがさ、似てるんだよな〜」
だから俺ら、名無しさんちゃんの事ほっとけないんだよ〜と優し気に笑う2人はいつものおちゃらけた感じではなく年相応で。
ローくんは幸せ者だなと思っているとペンギンさんがゆっくりと穏やかな笑顔で話し始めた。
「あの人もさ勘違いされがちだけど、大事な人の為にずっと戦ってんだよ」
「11年になるかなー、その決意を聞いてから」
″11年って...ローくんはすごいな″
「なーに言ってんだよ名無しさんちゃん、君だって火拳の為にした努力は10年だって事忘れたの?」
「実はさ、俺もペンギンも最初に会った時から感じてたんだよ!誰かを思って何かを決意した眼差しがキャプテンに似てるなーって」
「そうそう、だからさあの時これっきりにしちゃったら何ていうか後悔する気がしたんだよな」
懐かしみながら、それでいて嬉しそうに語られる初めて知る2人の思い。そもそもがローくん達に出会わなければ...この2人がこんな風に感じてくれていなければ、今の自分はここにいなかっただろう事は容易に想像がついたからこそ、思わず拳を握ってしまった。
こんなにも声に出来ない事をもどかしいと思った事はないが、少しでも伝われと願いながら思いを込めて2人へと頭を下げる。
「ははははっ!何々〜そんなかしこまらないでよっ俺らが勝手にそう思ってたってだけだからさ」
「そうだぜー名無しさんちゃんっ!何より俺らも何度も助けて貰っちゃったしな!あはは」
明るく笑い飛ばしてくれる彼らに改めて感謝しながらも2人の方を見つめていれば、またローくんを思っただろう笑顔で話をしてくれる。
「キャプテンはさ譲れない戦いが来た時は多分俺らの事を遠ざけようとすると思うんだよ」
″....ローくんが?″
「だなあ。俺らがもっと頼りになる戦闘員だったとしても、あの人はそういう人なんだよ」
″...確かに、不器用やけどめっちゃ優しいもんな″
「さっすが名無しさんちゃん、分かってる〜!」
「だからさ、頂上戦争での白ひげの奴らの戦いや名無しさんちゃんの覚悟を見てほっとけねぇな〜って」
キャプテンを見ているみたいで、無意識に助けたくなるのだと笑ってくれる2人は本当にローくんの事が大好きなのだなと感じて胸がほっこりと温かくなった。
勿論それだけじゃなくて名無しさんちゃんが良い子だからってのもあるからね??と慌てたように言われたが、何より2人の人柄が素敵過ぎて、救われているなとこの海賊団に出会えた事を感謝した。
「悪い、少し遅くなった」
すると暫くしてから戻ってきたローくんに問題無いよとボードを見せれば珈琲を入れ直しに行くペンギンさんを見て、本当よく気がつくなと感心をする。
そして用意していたものを見せれば、予想していた通りにどんどん表情を曇らせていったローくんは開口一番に思っていた通りの言葉を告げた。
「お前...馬鹿だろ」
″言われると思った(笑)″
「お前の人生だ、とやかく言うつもりはねぇ。だが...」
″リスクが大きすぎる、って言いたいんやろ?″
するとそれも言い当てられると思わなかったのか、少しだけ目を見開いてから呆れたように同意を告げたローくん。
「元より成功したとしても、お前に利となるものは何一つねぇ技過ぎるだろ」
″あるよ、十分にある。彼が死なずに生きられる未来が繋がってる″
「はぁ.....生きていてくれさえすれば十分だとでも?とんだ綺麗事だ」
″生きていれさえすれば、人生はいくらでも変えられるからな″
「.................まぁな」
何か思い当たるものがあるのだろうか、たまにローくんは何とも言えない顔をしながらこういう反応をする。
″死ぬ事に比べたら、うちの記憶が無くなるぐらいどうって事ないよ″
「.................それでお前は満足なのか」
″うん、満足。親父もエースも生きてる世界を白ひげ海賊団が生きる世界をうちは守りたかったから、これ以上の幸せ何てない″
うちは今幸せやで、と最後に記して皆へと笑えば今まで黙って聞いていたペンギンさんとシャチさんが何故か号泣していて戸惑ってしまう。
するとその泣き様を見兼ねたローくんが叱咤するも2人の涙は止まらなくて健気過ぎんだろーー!!と泣き叫ぶ姿はどこか白ひげの皆を彷彿とさせるからかふふっと笑みが溢れてしまった。
「それで、お前はこれからどうするんだ」
″そうやなぁ、とりあえずは傷が癒えるまでは大人しくあの小屋で過ごして、昔お世話になった人とかに会ったりのんびり暮らそうかなって″
「へえ、のんびり...ねぇ」
″何よ、老後みたいって言いたいんか?″
「何も言ってねーだろ、飛躍するな」
″顔が言っとうねんよなー、隠せてへんよ″
「お前にだけは言われたくねえ」
そんなやり取りをしていれば、さっきまで号泣していたはずの2人はニヤニヤとした顔でこちらを見てきていて容易に想像出来た次の言葉を全力で首を振って否定すれば、恐らく揶揄いたいだけだろう2人はローくんの能力が発動するまでずっと笑っていた。...自業自得やけど、ご愁傷様。