エンドライフ
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《23.馴染んだ空間》
3人でご飯を食べたあの日から、一気に距離は縮まったように思う。やれ探検だ、やれ狩りだのと同じようには出来なくても、童心に帰った気持ちでとにかく一緒に楽しめたからだ。
「エースー、サボー、ほなちょっと抜けるでー」
「迷うなよ」
「名無しさんー気をつけてなー!」
お昼ご飯を食べた後は決まって2人が何処かに出掛ける為、自分の仕事をしに一旦家へと帰るのが日課で。
2人と毎日駆け回ってたのもあってか、体力も前以上に戻ってきて筋トレも調子が良くて嬉しくなる。
そろそろ実践の段階に移ろうかなと、随分と体力が戻った自分を見てもう2ヶ月なのかとしみじみ思う。
「おい名無しさん、今日は皆出払っちまってるからねぇ。それたたみ終えたら、今日の仕事は終わりだよ」
「よっしゃ!ありがとうダダンさん」
あれから敬語は気持ち悪いと指摘されダダンさん一家にも馴染んだものの、やっぱりお母さん的存在を呼び捨てには出来なくて
「あ、そうや。ダダンさん、今日やねんけど流星群が見えるって教えて貰ったから、夜屋根の上登ってもいい?」
「流星群?何だいそりゃあ、随分と乙女な事言うじゃねえか」
「友達のサボが教えてくれて、せっかくやし見たいなーって」
「ふぅーん、そうかい勝手にしなあ」
「星見酒も乙やと思うから、気が向いたら登ってきてなー」
和やかに、いつもの談笑をしていたその時だった。
「お頭ァアアーー!!」
突如として響いた焦った声に、何かあったのかと2人で玄関へと向かう。
「おいおいなんだい大声なんて出して」
「そっ、それがあ、ドグラのやつが...」
「お、お頭っ...」
「おいっ!しっかりしな!...名無しさん!救急箱だ!」
「わかった!...結構やられてんね、あんまし動かさへんようにな!」
そこからは走るように時間は流れて、気がついたら日が沈んでいた。
「いやしかし、何処でそんな知識を身に付けたんだい?」
「趣味というか仕事というか、解剖学やらハーブを学んでたから骨や筋肉の異常を見つけるのは慣れてて」
そういえば周りからは10代に見えるんだったとこういう時に思い出す。
「おし、っと。これを一度煮出して冷めてから、ガーゼに浸したやつを患部に当てれば痛みもすぐ引くよ。頑張ったな、ドグラ。後もうちょいで落ち着くからね」
痛いのだろうそれを我慢して言葉に出さずに耐える姿はやっぱり男性なのだなと居候ながらに尊敬の念が生まれた。
3人でご飯を食べたあの日から、一気に距離は縮まったように思う。やれ探検だ、やれ狩りだのと同じようには出来なくても、童心に帰った気持ちでとにかく一緒に楽しめたからだ。
「エースー、サボー、ほなちょっと抜けるでー」
「迷うなよ」
「名無しさんー気をつけてなー!」
お昼ご飯を食べた後は決まって2人が何処かに出掛ける為、自分の仕事をしに一旦家へと帰るのが日課で。
2人と毎日駆け回ってたのもあってか、体力も前以上に戻ってきて筋トレも調子が良くて嬉しくなる。
そろそろ実践の段階に移ろうかなと、随分と体力が戻った自分を見てもう2ヶ月なのかとしみじみ思う。
「おい名無しさん、今日は皆出払っちまってるからねぇ。それたたみ終えたら、今日の仕事は終わりだよ」
「よっしゃ!ありがとうダダンさん」
あれから敬語は気持ち悪いと指摘されダダンさん一家にも馴染んだものの、やっぱりお母さん的存在を呼び捨てには出来なくて
「あ、そうや。ダダンさん、今日やねんけど流星群が見えるって教えて貰ったから、夜屋根の上登ってもいい?」
「流星群?何だいそりゃあ、随分と乙女な事言うじゃねえか」
「友達のサボが教えてくれて、せっかくやし見たいなーって」
「ふぅーん、そうかい勝手にしなあ」
「星見酒も乙やと思うから、気が向いたら登ってきてなー」
和やかに、いつもの談笑をしていたその時だった。
「お頭ァアアーー!!」
突如として響いた焦った声に、何かあったのかと2人で玄関へと向かう。
「おいおいなんだい大声なんて出して」
「そっ、それがあ、ドグラのやつが...」
「お、お頭っ...」
「おいっ!しっかりしな!...名無しさん!救急箱だ!」
「わかった!...結構やられてんね、あんまし動かさへんようにな!」
そこからは走るように時間は流れて、気がついたら日が沈んでいた。
「いやしかし、何処でそんな知識を身に付けたんだい?」
「趣味というか仕事というか、解剖学やらハーブを学んでたから骨や筋肉の異常を見つけるのは慣れてて」
そういえば周りからは10代に見えるんだったとこういう時に思い出す。
「おし、っと。これを一度煮出して冷めてから、ガーゼに浸したやつを患部に当てれば痛みもすぐ引くよ。頑張ったな、ドグラ。後もうちょいで落ち着くからね」
痛いのだろうそれを我慢して言葉に出さずに耐える姿はやっぱり男性なのだなと居候ながらに尊敬の念が生まれた。