エンドライフ④
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
《34.温かい人たち ①》
あの後はもういつものように騒がしい食事が待っていて、なるべく喉への刺激が少ないようにと優しい味で作られたお料理全てはとても心に沁み渡る程に美味しかった。
そして今は、ずっと何かを聞きたそうにこちらを凝視しながら珈琲を啜るローくんとその空気を察知したのか側に控えるペンギンさんとシャチさん。
ベポくんはお昼寝へと旅立ってしまったので、実際食堂にはうちを含めて4人だけなのである。
「さて、話して貰おうか。お前のその能力とやらについて」
「キャプテンっ何も今すぐじゃ無くても」
「そうだよキャプテン、名無しさんちゃんが喋れるようになってからでもいいんじゃ...」
「お前らも気になってるはずだぜ。あれ程の怪我を追いながらも生き永らえてるこいつの力を」
ローくんがそう言ってしまえば、分かりやすい程に反応した二人を見て苦笑してしまう。元より隠すつもりは無かったものだがわざわざ人に言うものでも無かったので、この場合は仕方ないかと渡されていたボードへと書き記していく。
″この際やから何でも質問には答えるよ。何から聞きたい?″
「あっ!俺名無しさんちゃんの好きな食べ物!」
「はいはいっ!俺は名無しさんちゃんの好みのタイプ!」
「お前らなぁっ...!!」
「じょ、冗談っすよキャプテン〜この場を和まそうと」
「いらねぇ気遣いだ」
すみませんと謝る2人に笑って、どんとこいという気持ちで待っているとじっとこちらの様子を伺うような瞳と目が合った。
「...食事を摂っても体調に変わりはねぇみたいだな」
″うん、ありがとう!寧ろ元気になったよ″
「そうか、ならいい。じゃあまず始めにお前のその他人から移す能力について教えろ」
″分かった″
ちょっと待っててなというジェスチャーを送り、何とか伝わるようにと絵を書いていく。
やっぱり文字だけよりも伝わるからなと思い意気揚々と書き進めていれば、頭上から少し戸惑ったような声が聞こえた。
「ちょっと待て。お前....それは何だ」
そう言って指をさされたのが一番うまくいった親父の絵で。流石ローくんと嬉しく思いながら親父!と書き込めば、3人から憐れむような眼差しを向けられてどういう感情?!と思い首を傾げれば
「お前の絵心が皆無なのは分かった。気遣いは有り難ぇが...全く伝わらねーから文字で頼む」
「?!(......え、まじか。マルコ達はめっちゃ嬉しそうに毎回褒めてくれたのに)」
「....甘やかされ過ぎんのも考えものだな」
まじか、と半ばショックを受けつつもリバース・《転 》についての能力を簡単に記していく。
基本的には
◉無言の為対象者に抱きついて発動させるのが必要な事
◉24時間後に転じられた怪我や病気などが自分に返ってくる事
◉24時間後に対象者の身体はそれらを害する前の状態まで身体が健康に巻き戻る事
◉対象者は痛みなどは一切伴わないので気がつかれにくい事
それらを全て記して見せれば、ペンギンさんとシャチさん達は感嘆の声をあげてくれたがローくんに至ってはまだ渋い顔をしていて。
″これらが、基本となる転に関する能力。やけど、うちは修行でこれを覚醒させる事に成功したからまだ先がある″
「!....悪魔の実の覚醒...だと」
「すっげぇー名無しさんちゃんっ!!キャプテンと同じじゃん!」
「通りで強い訳だわ〜!ひょえ〜すっげぇ...」
「この短期間でどんな修行を積みやがったんだ...お前」
シャチさん達とは違って冷や汗を垂らしながらも驚くローくんに笑って、ゆっくりと書き記す。
″守りたいものがあったからね。無理を言って師匠に頼み込んだ″
「それが火拳屋...という訳か」
静かに吐きだされた問いに微笑みながら頷けばとんだ馬鹿も居たもんだとローくんには言われてしまったが、ペンギンさんとシャチさんは何故だか嬉しそうで。
どうしたんやろうと思いながら覚醒について記そうとした時、ハートの海賊団の一員だろう人がローくんを呼びに来たのでまた後で来ると言って席を立ってしまった。
あの後はもういつものように騒がしい食事が待っていて、なるべく喉への刺激が少ないようにと優しい味で作られたお料理全てはとても心に沁み渡る程に美味しかった。
そして今は、ずっと何かを聞きたそうにこちらを凝視しながら珈琲を啜るローくんとその空気を察知したのか側に控えるペンギンさんとシャチさん。
ベポくんはお昼寝へと旅立ってしまったので、実際食堂にはうちを含めて4人だけなのである。
「さて、話して貰おうか。お前のその能力とやらについて」
「キャプテンっ何も今すぐじゃ無くても」
「そうだよキャプテン、名無しさんちゃんが喋れるようになってからでもいいんじゃ...」
「お前らも気になってるはずだぜ。あれ程の怪我を追いながらも生き永らえてるこいつの力を」
ローくんがそう言ってしまえば、分かりやすい程に反応した二人を見て苦笑してしまう。元より隠すつもりは無かったものだがわざわざ人に言うものでも無かったので、この場合は仕方ないかと渡されていたボードへと書き記していく。
″この際やから何でも質問には答えるよ。何から聞きたい?″
「あっ!俺名無しさんちゃんの好きな食べ物!」
「はいはいっ!俺は名無しさんちゃんの好みのタイプ!」
「お前らなぁっ...!!」
「じょ、冗談っすよキャプテン〜この場を和まそうと」
「いらねぇ気遣いだ」
すみませんと謝る2人に笑って、どんとこいという気持ちで待っているとじっとこちらの様子を伺うような瞳と目が合った。
「...食事を摂っても体調に変わりはねぇみたいだな」
″うん、ありがとう!寧ろ元気になったよ″
「そうか、ならいい。じゃあまず始めにお前のその他人から移す能力について教えろ」
″分かった″
ちょっと待っててなというジェスチャーを送り、何とか伝わるようにと絵を書いていく。
やっぱり文字だけよりも伝わるからなと思い意気揚々と書き進めていれば、頭上から少し戸惑ったような声が聞こえた。
「ちょっと待て。お前....それは何だ」
そう言って指をさされたのが一番うまくいった親父の絵で。流石ローくんと嬉しく思いながら親父!と書き込めば、3人から憐れむような眼差しを向けられてどういう感情?!と思い首を傾げれば
「お前の絵心が皆無なのは分かった。気遣いは有り難ぇが...全く伝わらねーから文字で頼む」
「?!(......え、まじか。マルコ達はめっちゃ嬉しそうに毎回褒めてくれたのに)」
「....甘やかされ過ぎんのも考えものだな」
まじか、と半ばショックを受けつつもリバース・《
基本的には
◉無言の為対象者に抱きついて発動させるのが必要な事
◉24時間後に転じられた怪我や病気などが自分に返ってくる事
◉24時間後に対象者の身体はそれらを害する前の状態まで身体が健康に巻き戻る事
◉対象者は痛みなどは一切伴わないので気がつかれにくい事
それらを全て記して見せれば、ペンギンさんとシャチさん達は感嘆の声をあげてくれたがローくんに至ってはまだ渋い顔をしていて。
″これらが、基本となる転に関する能力。やけど、うちは修行でこれを覚醒させる事に成功したからまだ先がある″
「!....悪魔の実の覚醒...だと」
「すっげぇー名無しさんちゃんっ!!キャプテンと同じじゃん!」
「通りで強い訳だわ〜!ひょえ〜すっげぇ...」
「この短期間でどんな修行を積みやがったんだ...お前」
シャチさん達とは違って冷や汗を垂らしながらも驚くローくんに笑って、ゆっくりと書き記す。
″守りたいものがあったからね。無理を言って師匠に頼み込んだ″
「それが火拳屋...という訳か」
静かに吐きだされた問いに微笑みながら頷けばとんだ馬鹿も居たもんだとローくんには言われてしまったが、ペンギンさんとシャチさんは何故だか嬉しそうで。
どうしたんやろうと思いながら覚醒について記そうとした時、ハートの海賊団の一員だろう人がローくんを呼びに来たのでまた後で来ると言って席を立ってしまった。