エンドライフ④
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《29. 蘇る鼓動》
「エースっ!!」「エース隊長!!」「エースさんっ...!!」
「.................は、どういう...事だよい」
...マルコには目の前で起きている光景がすぐには理解出来なかった。
何故ならそれもそのはず、今の今まで自分達がしていたものは間違いなくエースを送る弔いのものであったし、確かめるように何度も...何度も心音は確認したはずだったのだ。
なのにどうだろうか、送るはずのエースは何食わぬ顔で起き上がっているし何なら元気そうに笑っていて...
マルコは状況が飲み込めずにオヤジの方を急ぎみれば目を見開きながらも、手のひらにあった入れ子は地面へと落ちあのオヤジがお酒を溢してしまっていたのだ。
「っ.....オヤジっ....!!これは一体どう言う事なんだよいっ....!!」
「まさか..........................っ、あんの馬鹿野郎がっ.......!!!!」
「オ、ヤジ......?」
震えるような手で拳を握り近くにあった樽がかち割れる。
するとその音に周りの衆も白ひげの異変に気がついたのかエースを取り囲みながらもこちらに注目をしていた。
「どうしたんだ?オヤジ。それよりもエースさんがっ!!」
「っ.................何でもねェ。本当あいつァビックリさせやがるぜ」
駆け寄ってきた隊員達に心配の眼差しを送られてすぐに取り繕った白ひげはいつもと変わらない笑みを浮かべながらエースを見つめ、「心配させるんじゃあねェよこのアホンダラが」と伝えれば周囲は一気にお祝いモードへと切り替わっていった。
それでもマルコやイゾウを含めた隊長格達とサボに至ってまでもが現状にある混乱を理解しようと黙ったままで白ひげの側に控えている。
「....なぁオヤジ、さっき言っていた馬鹿野郎って言うのはどいつの事なんだ?」
「そうだぜ、何か知っているんだろう?上手く誤魔化したんだろうが俺達は騙せないぜ」
「なあっ....オヤジ!何か知ってる事があるんなら教えてくれよっ...!」
ビスタやイゾウ、サッチが問いかけるそれを見つめながら口を開こうとはしない白ひげ。一同が喜ばしい現実なはずなのに不安に駆られるのは到底ありえない事が目の前で起こっているからだった。
するとそれを見守っていた一人が、静かに口を開いた。
「オヤジ。前に電伝虫で話をした時に言っていた、おれ達にすら話していない隠し事ってのに関係があるんじゃねェのか」
「......グララララ、流石だなァマルコ覚えていやがったか...」
「忘れるわけがねェよい、何よりもあいつに関する事だからな」
すると今までの会話で一体誰の事だか合点が入ったサッチは戸惑いながらもその名前を声に出した。
「おい.....おいおいおい、まさか....名無しさんちゃんが関係しているとか言わねェよな?...なぁっ!」
「っ、落ち着けサッチ。おれも深くは知らねェんだよい」
「オヤジっ!!どう言うこったよ?!何でエースが生き返った事で名無しさんちゃんの名前が出てくんだ?!教えてくれよ!」
サッチが叫びながら白ひげへと駆け寄るが、それ以上にエースの周りは歓喜へと包まれているので誰も白ひげ周辺にいる隊長格達の異変には気がつかない。
「....頼むオヤジっ.......!!教えてくれよい、何か思い当たる事があったんだろい」
マルコが頭を下げて問いただそうとする姿に、今まで無言で見守っていた白ひげも諦めたようにため息をつく。
そして少しの間を置いて代わりの酒瓶を持ってこさせたかと思うとそれをグビグビど飲み上げながらも、ゆっくりとその重たい口を開いた。
「お前ェら、おれが持病があるってェのはどいつも知ってんな?」
「あぁ、そいつを深くは知らなくてもこの船に乗っている奴なら誰でも知ってるさ」
「その事と名無しさんとが、一体どう関係するというんだ?オヤジ」
白ひげの問いかけに一同が頷きながらもイゾウとビスタが声を上げる。すると今の今までずっと白ひげ達を見守っていたサボが、一歩...一歩と白ひげの元へと踏み出しながらも固めた拳はそのままで近づいてくる。
「なァ、白ひげ。これは俺の予測なんだが...」
「あ?革命軍の小僧か....どうしやがった、言ってみろ」
「お前の言う持病ってやつはもう既に治っているんじゃないのか」
「!!お前.....、」
「...いや治っているという言い回しは正確じゃあないかな。取り除く...もしくは、″時間を巻き戻す″といった方が正しいんだろ?」
数秒置いてからサボの言葉に笑い声をあげた白ひげ。
それでも周りにいる隊長格達は意味が分からずに首を傾げる中、ただ一人だけが全てに合点がいったように冷や汗を流した。
「オヤジっ...!」
「なんだァ...気がつきやがったのかマルコ」
「ちょっと、待ってくれよい........!もしもおれが予測する能力が正しいものであるのならっ....あるの、ならっ」
「.................、相変わらずお前ェは理解が早くて困ったもんだ」
「!!!オ、ヤジっ.....じゃあっ...まさか、名無しさんはっ」
「.....あァ、そうだろうなァ...」
その先にある言葉はお互いに紡がれる事は無かったが全てを理解したマルコは力を無くしたかのように膝から崩れ落ちる。
「?!おいっマルコ!どうした、何が分かったんだ、おいっ!」
「〜〜〜っ、馬鹿だっ......あいつは本当っ大馬鹿野郎だよいっ......!!」
抱え切れない涙を流しながらも馬鹿野郎だと繰り返すマルコに駆け寄る隊長達。
電伝虫でのオヤジとレイリーとの会話
戦争の前に送られてきた手紙にあるお願い事
誰よりもエースを思っていた名無しさんがこの場にいない事
逃げるようにこの船を去った事...心配しないで欲しい事
今まで自分達に隠していた能力の数々やその事実と...
...ビブルカードが全て、回収されているという事。
...そう、全てが一つで繋がった瞬間だったのだ。
「エースっ!!」「エース隊長!!」「エースさんっ...!!」
「.................は、どういう...事だよい」
...マルコには目の前で起きている光景がすぐには理解出来なかった。
何故ならそれもそのはず、今の今まで自分達がしていたものは間違いなくエースを送る弔いのものであったし、確かめるように何度も...何度も心音は確認したはずだったのだ。
なのにどうだろうか、送るはずのエースは何食わぬ顔で起き上がっているし何なら元気そうに笑っていて...
マルコは状況が飲み込めずにオヤジの方を急ぎみれば目を見開きながらも、手のひらにあった入れ子は地面へと落ちあのオヤジがお酒を溢してしまっていたのだ。
「っ.....オヤジっ....!!これは一体どう言う事なんだよいっ....!!」
「まさか..........................っ、あんの馬鹿野郎がっ.......!!!!」
「オ、ヤジ......?」
震えるような手で拳を握り近くにあった樽がかち割れる。
するとその音に周りの衆も白ひげの異変に気がついたのかエースを取り囲みながらもこちらに注目をしていた。
「どうしたんだ?オヤジ。それよりもエースさんがっ!!」
「っ.................何でもねェ。本当あいつァビックリさせやがるぜ」
駆け寄ってきた隊員達に心配の眼差しを送られてすぐに取り繕った白ひげはいつもと変わらない笑みを浮かべながらエースを見つめ、「心配させるんじゃあねェよこのアホンダラが」と伝えれば周囲は一気にお祝いモードへと切り替わっていった。
それでもマルコやイゾウを含めた隊長格達とサボに至ってまでもが現状にある混乱を理解しようと黙ったままで白ひげの側に控えている。
「....なぁオヤジ、さっき言っていた馬鹿野郎って言うのはどいつの事なんだ?」
「そうだぜ、何か知っているんだろう?上手く誤魔化したんだろうが俺達は騙せないぜ」
「なあっ....オヤジ!何か知ってる事があるんなら教えてくれよっ...!」
ビスタやイゾウ、サッチが問いかけるそれを見つめながら口を開こうとはしない白ひげ。一同が喜ばしい現実なはずなのに不安に駆られるのは到底ありえない事が目の前で起こっているからだった。
するとそれを見守っていた一人が、静かに口を開いた。
「オヤジ。前に電伝虫で話をした時に言っていた、おれ達にすら話していない隠し事ってのに関係があるんじゃねェのか」
「......グララララ、流石だなァマルコ覚えていやがったか...」
「忘れるわけがねェよい、何よりもあいつに関する事だからな」
すると今までの会話で一体誰の事だか合点が入ったサッチは戸惑いながらもその名前を声に出した。
「おい.....おいおいおい、まさか....名無しさんちゃんが関係しているとか言わねェよな?...なぁっ!」
「っ、落ち着けサッチ。おれも深くは知らねェんだよい」
「オヤジっ!!どう言うこったよ?!何でエースが生き返った事で名無しさんちゃんの名前が出てくんだ?!教えてくれよ!」
サッチが叫びながら白ひげへと駆け寄るが、それ以上にエースの周りは歓喜へと包まれているので誰も白ひげ周辺にいる隊長格達の異変には気がつかない。
「....頼むオヤジっ.......!!教えてくれよい、何か思い当たる事があったんだろい」
マルコが頭を下げて問いただそうとする姿に、今まで無言で見守っていた白ひげも諦めたようにため息をつく。
そして少しの間を置いて代わりの酒瓶を持ってこさせたかと思うとそれをグビグビど飲み上げながらも、ゆっくりとその重たい口を開いた。
「お前ェら、おれが持病があるってェのはどいつも知ってんな?」
「あぁ、そいつを深くは知らなくてもこの船に乗っている奴なら誰でも知ってるさ」
「その事と名無しさんとが、一体どう関係するというんだ?オヤジ」
白ひげの問いかけに一同が頷きながらもイゾウとビスタが声を上げる。すると今の今までずっと白ひげ達を見守っていたサボが、一歩...一歩と白ひげの元へと踏み出しながらも固めた拳はそのままで近づいてくる。
「なァ、白ひげ。これは俺の予測なんだが...」
「あ?革命軍の小僧か....どうしやがった、言ってみろ」
「お前の言う持病ってやつはもう既に治っているんじゃないのか」
「!!お前.....、」
「...いや治っているという言い回しは正確じゃあないかな。取り除く...もしくは、″時間を巻き戻す″といった方が正しいんだろ?」
数秒置いてからサボの言葉に笑い声をあげた白ひげ。
それでも周りにいる隊長格達は意味が分からずに首を傾げる中、ただ一人だけが全てに合点がいったように冷や汗を流した。
「オヤジっ...!」
「なんだァ...気がつきやがったのかマルコ」
「ちょっと、待ってくれよい........!もしもおれが予測する能力が正しいものであるのならっ....あるの、ならっ」
「.................、相変わらずお前ェは理解が早くて困ったもんだ」
「!!!オ、ヤジっ.....じゃあっ...まさか、名無しさんはっ」
「.....あァ、そうだろうなァ...」
その先にある言葉はお互いに紡がれる事は無かったが全てを理解したマルコは力を無くしたかのように膝から崩れ落ちる。
「?!おいっマルコ!どうした、何が分かったんだ、おいっ!」
「〜〜〜っ、馬鹿だっ......あいつは本当っ大馬鹿野郎だよいっ......!!」
抱え切れない涙を流しながらも馬鹿野郎だと繰り返すマルコに駆け寄る隊長達。
電伝虫でのオヤジとレイリーとの会話
戦争の前に送られてきた手紙にあるお願い事
誰よりもエースを思っていた名無しさんがこの場にいない事
逃げるようにこの船を去った事...心配しないで欲しい事
今まで自分達に隠していた能力の数々やその事実と...
...ビブルカードが全て、回収されているという事。
...そう、全てが一つで繋がった瞬間だったのだ。