エンドライフ④
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《21. 手のひらに伝わる温度》
「え、す...........、嘘や、うそやうそやっエース!!!!!!」
....目に焼きついて離れない光景を目の当たりにした後の記憶は酷く曖昧だった。
尚も攻撃をしかけてこようとする赤犬をサボとマルコが止めに入っていたり、激怒した親父が赤犬に戦いを挑んでいたり、エースが、何かを言っていたり、多分そんな、光景を見た気がしていた。
「ぃっ....おい名無しさんっ!!しっかりしろ!」
「.....ぇ...す、がっ...」
「っ!......悪ィ名無しさんっ、」
ーパシンッ
「....名無しさんまだ戦いは終わっちゃいねェぞっ...!しっかりしろ!」
「!......、さぼ、か。そうや....そう、やった。まだ....(オヤジは、生きとるんや.....!)」
肩を揺さぶられ、頬を叩かれてやっと戻ってくる意識。
赤犬と戦う親父を見て一気に覚醒する脳みそ。そうだった、まだ自分には守るものがあると一歩踏み出そうとすれば、横たわるエースの姿。
音も無く溢れた水滴が、頬を伝って地面にシミを作っていく。
(.....、うちは.....、うちはっ....むりょくや...っ!!)
立ち上がる事は出来てもその場から動く事が出来ずにいると見知った気配が身体を包んだ。上の着物を解いて、ふわりとエースの身体へとかければまだそこには温もりが宿っていて着物を握る手が震える。
それでも今はやるべき事があると言い聞かせて、嫌というほど骨身に染みたその感覚の方角へゆっくりと、ゆっくりと足を進めていく。
「ゼハハハハハっ!何だァ?まだ白ひげはくたばっちゃいねェのか?ゼハハっ」
下卑た笑い声を響かせながらも現れた黒ひげに、一同が驚きを隠さずにいると唯一名無しさんだけがゆっくりと彼らの方へと足を進めていて、周囲の静止も聞かずに涙を流しながら真っ直ぐと歩みを進めていた。
「あ?何だァ名無しさん、エースが死んじまって泣いてんのかァ?ゼハハハハハ!!あの日にもう分かってた事だろうがよォ!」
「.................」
「おいおいっショックで口も聞けなくなっちまったのか??あ??」
「.................」
「気味が悪ィなァ!何か答え...グァアアアッ!!!!」
「船長!!!」
黒ひげを見据えたまま、表情も無く近付いたかと思うと、姿を消して一瞬で喉元へと手を当て持ち上げる名無しさん。
「ガハッ!!!ぐっ、....っうぐ」
「おいテメェ!!船長の手を離しやが...ぐぁあっ...!!!」
「バージェス!!」
「雑魚は黙っとれ」
「ぐっっ....うがっ...」
「....どうした黒ひげ、闇の力使ったらどないや」
「がっ.......ぐっ、」
「どーしたんや、黒ひげ。抵抗してみーよ」
バージェスを一瞬でノックダウンし、喋る事すらままならない黒ひげの喉を持ち上げたまま話しかける名無しさんは、誰もが見た事がない程に真っ暗で冷酷な眼差しで黒ひげに問いかけていた。
そしてそのまま喉笛を握り潰そうとグッと力を入れようとした瞬間、トン...と両肩に温もりが宿る。
「すまねェなァ名無しさん、またお前にこんな役目を追わせちまって」
「ま、るこ」
「何だい名無しさんちゃん女の子がそんな顔するもんじゃないぜ?」
「さっち、」
「「後はおれらに任せとけ/任せなよ」」
その2人の声を聞いた瞬間、名無しさんの濡れた目には色が宿り小さく声が漏れる。
思わず握っていた喉を離せば地面に落ちると同時激しく咳き込み息絶え絶えになる黒ひげ。その様子を3人は見下ろしながらも名無しさんに笑顔を見せ下がってなと笑いかけてきた。
(!......この2人やって、エースがああなって悔しいのはおんなじやのに...)
何て強い人達なのだろうと改めてその大きな背中に思いながらも、あの能力は厄介なのだとマルコ達へと一歩踏み出そうとした時
「名無しさん、大丈夫だ」
「そうだぜ名無しさんちゃん。俺達もあの時みてェに無知じゃねェ」
「名無しさんは親父を頼むよい。今は革命軍のあいつが必死になって戦ってくれてる」
「サボが...」
「あァ。頼りになる助っ人を連れてきてくれて、ありがとよい名無しさん」
「違うっ!あれは元々エースがっ」
「この話はまた全部終わった後にする。...行けっ!」
自身の身体を、不死鳥に変えて戦闘態勢に入ったマルコ達に背を向けて走り出した瞬間センゴクさんとも目が合ったので残りの黒ひげは頼みますと目で訴えれば口角だけあげてふいっと逸らされる。
しかし次の瞬間シリュウへと攻撃を放った様を見てここはもう大丈夫だと歯を食いしばってその場を去った。
「....親父っ!サボ!ルフィはっ?」
「っ......悪ィ名無しさん、ルフィはっ...あそこだ」
サボがグッと唇を噛み帽子を下げた様を見て、まさかと思いながら後ろを振り向けばそこには赤犬の攻撃をくらったのであろうルフィとジンベエの姿。
それを見てしまったらもう止まれなかった。
「え、す...........、嘘や、うそやうそやっエース!!!!!!」
....目に焼きついて離れない光景を目の当たりにした後の記憶は酷く曖昧だった。
尚も攻撃をしかけてこようとする赤犬をサボとマルコが止めに入っていたり、激怒した親父が赤犬に戦いを挑んでいたり、エースが、何かを言っていたり、多分そんな、光景を見た気がしていた。
「ぃっ....おい名無しさんっ!!しっかりしろ!」
「.....ぇ...す、がっ...」
「っ!......悪ィ名無しさんっ、」
ーパシンッ
「....名無しさんまだ戦いは終わっちゃいねェぞっ...!しっかりしろ!」
「!......、さぼ、か。そうや....そう、やった。まだ....(オヤジは、生きとるんや.....!)」
肩を揺さぶられ、頬を叩かれてやっと戻ってくる意識。
赤犬と戦う親父を見て一気に覚醒する脳みそ。そうだった、まだ自分には守るものがあると一歩踏み出そうとすれば、横たわるエースの姿。
音も無く溢れた水滴が、頬を伝って地面にシミを作っていく。
(.....、うちは.....、うちはっ....むりょくや...っ!!)
立ち上がる事は出来てもその場から動く事が出来ずにいると見知った気配が身体を包んだ。上の着物を解いて、ふわりとエースの身体へとかければまだそこには温もりが宿っていて着物を握る手が震える。
それでも今はやるべき事があると言い聞かせて、嫌というほど骨身に染みたその感覚の方角へゆっくりと、ゆっくりと足を進めていく。
「ゼハハハハハっ!何だァ?まだ白ひげはくたばっちゃいねェのか?ゼハハっ」
下卑た笑い声を響かせながらも現れた黒ひげに、一同が驚きを隠さずにいると唯一名無しさんだけがゆっくりと彼らの方へと足を進めていて、周囲の静止も聞かずに涙を流しながら真っ直ぐと歩みを進めていた。
「あ?何だァ名無しさん、エースが死んじまって泣いてんのかァ?ゼハハハハハ!!あの日にもう分かってた事だろうがよォ!」
「.................」
「おいおいっショックで口も聞けなくなっちまったのか??あ??」
「.................」
「気味が悪ィなァ!何か答え...グァアアアッ!!!!」
「船長!!!」
黒ひげを見据えたまま、表情も無く近付いたかと思うと、姿を消して一瞬で喉元へと手を当て持ち上げる名無しさん。
「ガハッ!!!ぐっ、....っうぐ」
「おいテメェ!!船長の手を離しやが...ぐぁあっ...!!!」
「バージェス!!」
「雑魚は黙っとれ」
「ぐっっ....うがっ...」
「....どうした黒ひげ、闇の力使ったらどないや」
「がっ.......ぐっ、」
「どーしたんや、黒ひげ。抵抗してみーよ」
バージェスを一瞬でノックダウンし、喋る事すらままならない黒ひげの喉を持ち上げたまま話しかける名無しさんは、誰もが見た事がない程に真っ暗で冷酷な眼差しで黒ひげに問いかけていた。
そしてそのまま喉笛を握り潰そうとグッと力を入れようとした瞬間、トン...と両肩に温もりが宿る。
「すまねェなァ名無しさん、またお前にこんな役目を追わせちまって」
「ま、るこ」
「何だい名無しさんちゃん女の子がそんな顔するもんじゃないぜ?」
「さっち、」
「「後はおれらに任せとけ/任せなよ」」
その2人の声を聞いた瞬間、名無しさんの濡れた目には色が宿り小さく声が漏れる。
思わず握っていた喉を離せば地面に落ちると同時激しく咳き込み息絶え絶えになる黒ひげ。その様子を3人は見下ろしながらも名無しさんに笑顔を見せ下がってなと笑いかけてきた。
(!......この2人やって、エースがああなって悔しいのはおんなじやのに...)
何て強い人達なのだろうと改めてその大きな背中に思いながらも、あの能力は厄介なのだとマルコ達へと一歩踏み出そうとした時
「名無しさん、大丈夫だ」
「そうだぜ名無しさんちゃん。俺達もあの時みてェに無知じゃねェ」
「名無しさんは親父を頼むよい。今は革命軍のあいつが必死になって戦ってくれてる」
「サボが...」
「あァ。頼りになる助っ人を連れてきてくれて、ありがとよい名無しさん」
「違うっ!あれは元々エースがっ」
「この話はまた全部終わった後にする。...行けっ!」
自身の身体を、不死鳥に変えて戦闘態勢に入ったマルコ達に背を向けて走り出した瞬間センゴクさんとも目が合ったので残りの黒ひげは頼みますと目で訴えれば口角だけあげてふいっと逸らされる。
しかし次の瞬間シリュウへと攻撃を放った様を見てここはもう大丈夫だと歯を食いしばってその場を去った。
「....親父っ!サボ!ルフィはっ?」
「っ......悪ィ名無しさん、ルフィはっ...あそこだ」
サボがグッと唇を噛み帽子を下げた様を見て、まさかと思いながら後ろを振り向けばそこには赤犬の攻撃をくらったのであろうルフィとジンベエの姿。
それを見てしまったらもう止まれなかった。