エンドライフ④
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《19. 君への思い 》
「随分と景気の良い話してんじゃあねェか」
「!親父、へへ。やってさルフィは絶対にエースを助けてくれるからな」
「だからお前もおれを守るって?」
「ちっ...がわんけど、そこまで自惚れてないよ(笑)心意気な、心意気ー」
「グララ、どうだかなァ。何せお前は人の持ちもんすら勝手に奪っていくようなアホンダラだしなァ」
真っ直ぐと赤犬に向き合いながら言い放った言葉に思わず顔を見上げるも、まさかバレているとは思わなかったので少なからず驚いてしまう。
するとゆっくりと身体をうちの前に滑らした親父は「手ェ出すんじゃねェぞ」と赤犬との一騎打ちを申し出た。
でもここで引き下がりエースの時の二の舞になっては困るので今度こそそんな真似はさせないと体勢を整える。
「名無しさん」
「分かっとう。やけど取り囲む海兵の人らは親父狙っとうからそっちメインで片付けるけど、勝手に身体が動いた時は許してほしい」
「....ったァく頑固になりやがって。レイリーの野郎に苦情の電話を入れねェとだなァ」
そこからはもうお互い会話もたくただ敵を迎え討つばかり。途中親父が吐血する事もなくお互い譲らない攻防が続き親父はその場から離れられない最中エースの処刑執行人がまた天高く槍を掲げたその、瞬間だった。
「!!ルフィ....」
無意識にも発動した強大過ぎる程のそれは、レイリーさんとの修行で受けたものとも全然違い広範囲にも及ぶ威力で無差別に発せられていく。
バタバタと敵味方関係無く倒れていく光景に、知っていた事とはいえ少なからず驚きを隠せずにいるとその隙をついた赤犬が親父に拳を突き立てようとしていたので、即座に親父の元へと駆け寄り間に入って受け止めた。
「っ!」
「...またお前さんか。ちょこまかと目障りじゃのう」
「....へへ、スピードにはちょっとだけ自信があるからな」
「ならっ自慢の足が動けんようにしちゃるけぇそこではいつくばっとれ!!」
「!!」
「″大噴火″...!!!」
拙いと思いながらも今ここを退けば親父に当たってしまうと思い、より一層硬化を強め受け身と能力発動の準備をしていれば幾度と無く聞いてきたあの笑い声と一緒に身体が勢いよく何かに掴まれた。
「グララララ!おれも舐められたもんだぜ」
突然身体に走った衝撃に何が起こったのか分からず一瞬目を閉じてしまったが、次に瞼を開けた瞬間親父の槍が赤犬のマグマを受け止めているのが視界に飛び込んでくる。
その時初めて親父の腕に抱えられているのだと知った。
「親父っ....!!」
「このアホンダラがァ!敵わねェと分かったらとっとと引かねェか!」
「!......やってっ」
「.....名無しさん、勘違いするんじゃあねェぞ」
「な...にがよ」
「お前のその力は何の為に誰の為につけてきたもんだ、言ってみろ」
「...大事な人達を守る為や」
「だったら、あんな馬鹿な覚悟決めてねェでテメェで生きて守る為に使いやがれ!」
このアホンダラが!と、再度叱咤されマグマを消し終わった後に横目で見つめられる。すると親父が何に対してこんなに怒っているのかすぐに分かり、唇を噛んだ。
「ごめんなさい、親父。うちが間違っとった」
「やけに素直じゃあねェか」
「生きて、生き抜いて守る為に今日まで来たんやった」
「......だったら最後までテメェの意地を貫き通しやがれ、この馬鹿娘が」
「...へっへへ、うん!ありがとう親父」
「ったく、分かってんのかねェこいつァ」
呆れたようにそれでも嬉しそうに笑った親父を一瞬横目に見るも視線は見据えたまま警戒は解かずに会話を交わせば、そこに見え隠れするのはいつだって親父の優しさで。そんな優しい人たちだからこそ、自分は命を賭けられるのだと胸に思う。
「でもな親父。うち、親父達の為なら喜んで差し出す」
「...お前みてェなガキが何言ってやがる」
「ガキはガキでも、親父達に惚れさしたんはそっちやねんからそんぐらいの責任はとってよな(笑)」
「グララララっ、海賊に責任云々を説くたァ本当お前ェは変わっていやがるぜ」
「へへありがとう!」
「褒めちゃあいねェよ」
「まじか」
まるで戦場には似合わないいつもと何一つ変わらない会話。
そんな些細なものでさえ胸を締め付ける程に嬉しい。そんな当たり前の事を感じながらもエースの方への警戒は忘れずに親父の隣に立つ。
「名無しさんちゃんと言ったか」
「!...ジンベエっ、さん!」
「ははは呼び捨てで良いわい」
「ありがとう(笑)皆呼び捨てやったから慣れなくて」
「後ろはわしに任せておけ。親父さんの誇りは傷つけやせん」
「心強いです!...頼んだ、ジンベエ!」
「ったくお前ら揃いも揃って....破門だなァ」
さっきと同じような笑みを浮かべた親父を見てから処刑台にいるエースを見上げれば涙を浮かべながらもこちらを見ていてやっと、やっと皆の思いが伝わったのかなと思うと声すら届かない距離なのに何故だかエースを近く感じてしまい、物凄く嬉しくなった。
「随分と景気の良い話してんじゃあねェか」
「!親父、へへ。やってさルフィは絶対にエースを助けてくれるからな」
「だからお前もおれを守るって?」
「ちっ...がわんけど、そこまで自惚れてないよ(笑)心意気な、心意気ー」
「グララ、どうだかなァ。何せお前は人の持ちもんすら勝手に奪っていくようなアホンダラだしなァ」
真っ直ぐと赤犬に向き合いながら言い放った言葉に思わず顔を見上げるも、まさかバレているとは思わなかったので少なからず驚いてしまう。
するとゆっくりと身体をうちの前に滑らした親父は「手ェ出すんじゃねェぞ」と赤犬との一騎打ちを申し出た。
でもここで引き下がりエースの時の二の舞になっては困るので今度こそそんな真似はさせないと体勢を整える。
「名無しさん」
「分かっとう。やけど取り囲む海兵の人らは親父狙っとうからそっちメインで片付けるけど、勝手に身体が動いた時は許してほしい」
「....ったァく頑固になりやがって。レイリーの野郎に苦情の電話を入れねェとだなァ」
そこからはもうお互い会話もたくただ敵を迎え討つばかり。途中親父が吐血する事もなくお互い譲らない攻防が続き親父はその場から離れられない最中エースの処刑執行人がまた天高く槍を掲げたその、瞬間だった。
「!!ルフィ....」
無意識にも発動した強大過ぎる程のそれは、レイリーさんとの修行で受けたものとも全然違い広範囲にも及ぶ威力で無差別に発せられていく。
バタバタと敵味方関係無く倒れていく光景に、知っていた事とはいえ少なからず驚きを隠せずにいるとその隙をついた赤犬が親父に拳を突き立てようとしていたので、即座に親父の元へと駆け寄り間に入って受け止めた。
「っ!」
「...またお前さんか。ちょこまかと目障りじゃのう」
「....へへ、スピードにはちょっとだけ自信があるからな」
「ならっ自慢の足が動けんようにしちゃるけぇそこではいつくばっとれ!!」
「!!」
「″大噴火″...!!!」
拙いと思いながらも今ここを退けば親父に当たってしまうと思い、より一層硬化を強め受け身と能力発動の準備をしていれば幾度と無く聞いてきたあの笑い声と一緒に身体が勢いよく何かに掴まれた。
「グララララ!おれも舐められたもんだぜ」
突然身体に走った衝撃に何が起こったのか分からず一瞬目を閉じてしまったが、次に瞼を開けた瞬間親父の槍が赤犬のマグマを受け止めているのが視界に飛び込んでくる。
その時初めて親父の腕に抱えられているのだと知った。
「親父っ....!!」
「このアホンダラがァ!敵わねェと分かったらとっとと引かねェか!」
「!......やってっ」
「.....名無しさん、勘違いするんじゃあねェぞ」
「な...にがよ」
「お前のその力は何の為に誰の為につけてきたもんだ、言ってみろ」
「...大事な人達を守る為や」
「だったら、あんな馬鹿な覚悟決めてねェでテメェで生きて守る為に使いやがれ!」
このアホンダラが!と、再度叱咤されマグマを消し終わった後に横目で見つめられる。すると親父が何に対してこんなに怒っているのかすぐに分かり、唇を噛んだ。
「ごめんなさい、親父。うちが間違っとった」
「やけに素直じゃあねェか」
「生きて、生き抜いて守る為に今日まで来たんやった」
「......だったら最後までテメェの意地を貫き通しやがれ、この馬鹿娘が」
「...へっへへ、うん!ありがとう親父」
「ったく、分かってんのかねェこいつァ」
呆れたようにそれでも嬉しそうに笑った親父を一瞬横目に見るも視線は見据えたまま警戒は解かずに会話を交わせば、そこに見え隠れするのはいつだって親父の優しさで。そんな優しい人たちだからこそ、自分は命を賭けられるのだと胸に思う。
「でもな親父。うち、親父達の為なら喜んで差し出す」
「...お前みてェなガキが何言ってやがる」
「ガキはガキでも、親父達に惚れさしたんはそっちやねんからそんぐらいの責任はとってよな(笑)」
「グララララっ、海賊に責任云々を説くたァ本当お前ェは変わっていやがるぜ」
「へへありがとう!」
「褒めちゃあいねェよ」
「まじか」
まるで戦場には似合わないいつもと何一つ変わらない会話。
そんな些細なものでさえ胸を締め付ける程に嬉しい。そんな当たり前の事を感じながらもエースの方への警戒は忘れずに親父の隣に立つ。
「名無しさんちゃんと言ったか」
「!...ジンベエっ、さん!」
「ははは呼び捨てで良いわい」
「ありがとう(笑)皆呼び捨てやったから慣れなくて」
「後ろはわしに任せておけ。親父さんの誇りは傷つけやせん」
「心強いです!...頼んだ、ジンベエ!」
「ったくお前ら揃いも揃って....破門だなァ」
さっきと同じような笑みを浮かべた親父を見てから処刑台にいるエースを見上げれば涙を浮かべながらもこちらを見ていてやっと、やっと皆の思いが伝わったのかなと思うと声すら届かない距離なのに何故だかエースを近く感じてしまい、物凄く嬉しくなった。